2月の主要SNSニュースまとめ! Facebookにリール、InstagramストーリーズにDMの飛ばない「いいね」が登場ほか

2022/03/08

皆さんいかがお過ごしですか? 2月は都内でも突然の雪に見舞われ、大変でしたね。これから寒さは落ち着きそうですが、次に花粉がやってきそう……(泣)。

主要SNSのニュースでいえばX(Twitter)がbot投稿のラベル表記を始めたり、投稿された動画コンテンツの再生速度を指定できる機能をテスト開始。Facebookにもリールが表示されるようになり、InstagramストーリーズにはDM(ダイレクトメール)の飛ばない「いいね」機能が誕生しました。それでは、具体的に見ていきましょう!

    ■目次

  1. 全般
  2. TikTok
  3. X(Twitter)
  4. Instagram
  5. Facebook

1. 全般

国内SNS調査:X(Twitter)利用率は10-20代男女で7割超え

2月15日、NTTドコモは、スマホ・ケータイ所有者のX(Twitter)とInstagramの利用動向についての調査結果を発表しました。(2021年1月、モバイル社会研究所による調査を実施)

X(Twitter)の認知率は全体の約9割で、10~20代男女の利用率が7~8割、投稿率は4~5割でした。

Instagramの認知率は全体の約8割で、利用率、発信率ともに若年層女性で高く、10~20代女性の利用率は8割超、投稿率は約5割でした。

今回のデータで面白い点は、X(Twitter)とInstagramにおける10~20代男女の利用率・投稿率の違いではないでしょうか。統計上は、若年層の男性におけるInstagram利用率は女性より少なく、そのギャップはX(Twitter)よりも大きいと分かりました。

X(Twitter)は10~20代男女ともに利用率が70%以上、投稿率が40%。一方で、Instagramの利用率は10~20代女性が80%以上に対して、男性は10代が54.6%で20代は46.9%。投稿率に至っては10~20代女性が45%以上に対し、男性は10代が27.1%で20代は21.8%となっています。

参考:https://www.moba-ken.jp/project/others/sns20220215.html, https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/15/news133.html

2021年 日本の広告費調査:広告市場は大きく回復。インターネット広告費がマスコミ四媒体の総計を初めて上回る

https://dentsu-ho.com/articles/8090

株式会社電通が、2021年(1~12月)の日本の総広告費と、媒体別・業種別広告費を推定した「2021年日本の広告費」を発表しました。

新型コロナウイルスの影響が下半期に緩和し始めたことで広告市場は大きく回復。日本の総広告費は二桁増の6兆7.998億円(前年比110.4%)に。

例年好調の「インターネット広告費」の総計が、「マス4媒体広告費」を初めて上回り広告市場全体の成長を後押し。「マスコミ4媒体由来のデジタル広告費」に関しては初めて1,000億円を突破しました。

コロナ禍以前から始まっていた社会のDXや巣ごもり・在宅の定着などを背景に、屋外広告、交通広告などのプロモーション広告費がインターネット広告に流れている傾向が伺えます。

しかし、こちらの記事にもあるようにオンラインだけではリーチできない部分がいまだあるのも事実。2021年は、屋外広告などの現実世界と仮想現実を組み合わせたXR(クロスリアリティ)広告の取り組みが多く見られ、そのトレンドは今後も加速していくと考えます。

参考:https://dentsu-ho.com/articles/8090

2. TikTok

安心安全で健全なコミュニティ環境を促進するためのポリシー強化

https://note.com/tiktok/n/n1b216a00f2cb

2月8日、TikTokは、安心・安全で健全なコミュニティ環境を促進し、コミュニティの透明性を維持する為、コミュニティガイドラインを更新したことを発表しました。

今回の更新では、プラットフォームから削除するコンテンツや、おすすめフィードで推薦するのに不適格な種類のふるまい、コンテンツの種類の明確化など、ポリシーを強化するカテゴリーを明らかにしています。

TikTok上でバイラルした悪質な動画コンテンツがユーザーのメンタルヘルスに問題を生じさせたり、公共施設の備品の窃盗や破壊など犯罪行為を助長したりする危険性が以前から指摘されていました。

今回の発表を通じて、TikTok(ByteDance社)は健全性や信頼性の確保をするための取り組みをユーザーや広告主へ意思表明しているといえます。

TikTokを活用している企業の担当者はこの機会に自社のコンテンツが規定に抵触する恐れはないかを確認してみると良いでしょう。

参考:https://note.com/tiktok/n/n1b216a00f2cb

3. X(Twitter)

動画の再生速度を変更できる機能をテスト中。AndroidとWeb版から提供開始

米国時間2月9日、X(Twitter)社は、ツイートに投稿された動画の再生速度を変更できる機能をテスト中であることを発表しました。

Android版とWeb版が対象で、変更できる幅は0.25倍~2倍とされていますが、それぞれ変更できる再生速度が異なるとのことです。

テストでは、動画を表示またはタップすると小さな歯車が表示され、それをクリックまたはタップすることで再生速度が変更できます。

YouTubeなどではすでに再生速度を調整する機能があり、広く使用されているため多くのユーザーに歓迎されそうな機能です。

これまでなかなかユーザーから再生完了までしてもらえなかったという場合も、再生速度変更機能が実装されることで最後まで見てもらいやすくなるかもしれません。

参考:https://twitter.com/TwitterSupport/status/1491181618224062474,
https://japanese.engadget.com/twitter-testing-multiple-video-playback-speeds-071007639.html

長文記事を投稿できる機能を計画か

米国時間2月2日、X(Twitter)が、「Articles」という新機能に取り組んでいる可能性があると、X(Twitter)機能をいち早く発見し投稿することで知られるJane Manchun Wong氏のツイートにより明らかになりました。

X(Twitter)の現在の文字制限を超えた記事や長文の投稿が作成可能になるかもしれません。

X(Twitter)の広報担当者は米メディアCNETに対し、新機能に関する取り組みについては近いうちに明らかにする、とメールで述べています。

X(Twitter)は、以前より短文ツイートに限定しない形式の文章コンテンツまでサービスを拡大する計画を公言しており、2021年には誰でもニュースレターを作成して配信・収益化できるサービス Revue を買収しています。

ツイートの文字制限を撤廃するのではなく、別に「Articles」という仕組みを用意すると考えられているため、タイムラインの一覧性が落ちる心配はなさそうです。

各媒体が注力しているクリエイター囲い込みのための機能ともいえ、X(Twitter)内で収益化機会の増加が狙いとも考えられます

参考:https://japan.cnet.com/article/35183066/

DMの特定の会話を画面トップに固定する機能を全ユーザーに提供開始


米国時間2月17日、米X(Twitter)は、DM(ダイレクトメッセージ)の特定の会話をDM画面のトップに固定する機能を、全ユーザーにロールアウトしていると発表しました。

これまではサブスク版「X(Twitter) Blue」ユーザーのみが使えていましたが、iOSとAndroidのモバイルアプリ、Webで利用できるようになるとのことです。

多数の相手とのDMやり取りによって大事な相手との会話が埋もれてしまうことを防ぐ機能として登場しました。LINEのピン留め機能に近いですが、本機能で固定できるDMは6つまでとなっています。

企業として無視できないDMや、キャンペーン時の連絡の備忘としてなど、様々な使い道が考えられるため、企業担当者にとっては嬉しい機能ではないでしょうか。

参考:https://twitter.com/TwitterSupport/status/1494386367467593737,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/18/news067.html

「良いボット」ラベル表示をロールアウト開始。運営元も表示

米国時間2月17日、X(Twitter)は、運営元や発信者が明らかなボット(自動アカウント)にラベルを付ける「良いボット」(Good Bots)機能を全世界に展開することを発表しました。

本機能は2021年9月にテスト開始が発表されていましたが、改めて対象が広げられました。

今回の機能により、自動アカウントと人間が運営するアカウント、また正体不明のボットといった識別がしやすくなります。

ボットというと情報信頼性の乏しさ等で悪いイメージを持つ方も少なくありません。しかしX(Twitter)は、公的機関による新型コロナのワクチン情報や災害の早期警報など、ユーザーに役立つ情報を発信する良いボットもあると指摘しています。

X(Twitter)社認定のアイコンがつくことで信頼できる情報の見極めがしやすくなりユーザーにとってはメリットとなります。

鉄道運行情報や地域のリアルタイム情報(天気、変質者情報など)を発信しているアカウントなどは、認証を受けることで情報の信頼性が増すかもしれません。

参考:https://japanese.engadget.com/twitter-rollout-good-bots-globally-033025409.html

4. Instagram

ストーリーズにDMが飛ばない「いいね」機能を追加


米国時間2月15日、Instagramは、ストーリーズに「いいね」をできる新機能を発表しました。

これまで、ストーリーズに反応するには、メッセージを送るか、リアクションスタンプを使うしかなく、DMとして送信されましたが、新機能では、DMを送信せず「いいね」が可能。通常の投稿への「いいね」に近いものになっています。

これまでストーリーズに反応したことでDMが中身のないリアクション履歴で埋まってしまうということも多く、 本機能はそれを解消するためのアップデートといえます。

Instagramの責任者であるAdam Mosseri氏は「メッセージングは我々にとって重要な優先事項であり、その中でも特に、あなたとあなたが大切に思っている人たちとの間のDMに焦点を当てています」と語っています。

今後ユーザーはどのように「いいね」と従来の「リアクション」を使い分けていくのか、また「いいね」がされた場合、アルゴリズム上どのくらい優位性に働くのかについても注視していきたいところです。

参考:https://twitter.com/mosseri/status/1493299070823141379,
https://japanese.engadget.com/instagram-stories-private-like-024517098.html

5. Facebook

「Facebook Reels(フェイスブック・リール)」が世界150カ国以上で公開開始

2021年9月から米国では既に提供されていた機能「Facebook Reels(フェイスブック・リール)」が、世界150カ国以上で公開開始されました。

InstagramリールをFacebookにも同時投稿することも可能です。

Facebook Reels(フェイスブック・リール)の展開に合わせ、新たなクリエイティブツールや広告メニューのテスト拡大など、クリエイターが収益をあげる新しい方法も導入しています。

リールといえば、TikTokに対抗する形で生まれ、今やInstagramの成長に欠かせない機能となっています。同社の 2021年第4四半期の決算報告では、フェイスブック・リールに対しても同様の成長を見込んだ高い期待が伺えます。

運用者にとってはInstagramとFacebookを同時に投稿できるようになるため、クリエイティブを分けて制作する必要がなくなり手軽に投稿しやすくなるでしょう。

今後Facebookリールはフィード上部の目立つ位置に置かれるとのこと。ユーザーの目に触れる頻度も高まると予想されますので積極活用も視野に入れてみてよいかもしれません。

参考:https://jp.techcrunch.com/2022/02/23/2022-02-22-facebook-reels-rolls-out-worldwide-along-with-new-ads-and-creative-tools/

「ニュースフィード」を「フィード」に改称 “社訓”も更新


米国時間2月15日、米Meta(旧Facebook)は、X(Twitter)の「タイムライン」に当たる、投稿がリスト表示される部分の名称を「News Feed」(日本では「ニュースフィード」)から「Feed」(日本では「フィード」)に変更したことをツイートで発表しました。

同日、マーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebook投稿で、「Core Value」と呼ばれる社訓のようなものの変更も発表しました。

今やFacebookのフィードは多様化し、グループ投稿やイベント投稿に加え、ストーリーズやリール投稿も流れるようになりました。その意味で「ニュースフィード」が「フィード」という名前に切り替わるのは妥当な判断といえます。

一方で、「ニュース」を取り除くことで、同サービスがフェイクニュース拡散を助長している批判を上手く躱す狙いがあるとの指摘もあります。

いずれにせよ従来のサービスから抜け出しメタバース(Metaverse)に注力する姿勢を見せる同社が、どのように新サービスを普及させていくのか期待が高まります。

参考:https://twitter.com/facebookapp/status/1493633545444675589,
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2202/16/news073.html

 

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