3月の主要SNSニュースまとめ!TikTok動画の長さ拡大。X(Twitter)新ショッピング機能「Twitter Shops」導入ほか

2022/04/08

皆さんいかがお過ごしですか? 新年度を迎え、新たなチャレンジを始めようと考えている方も多いのではないでしょうか。

3月は、Instagramがタイムラインの表示を「フォロー中」と「お気に入り」で切り替え可能にしたり、X(Twitter)がコミュニティ機能を実装するなど、ユーザーがより欲しい情報やコミュニティに容易にアクセスできるような機能が発表されました。

また、X(Twitter)ショッピング機能の導入や、Snapchatを運営する米スナップが日本本格参入など。それではご覧ください。

    ■目次

  1. TikTok
  2. X(Twitter)
  3. Instagram
  4. Snapchat

1. TikTok

動画の長さを従来の3分から10分に拡大

2月8日、TikTokは、ユーザーが最長10分の動画をアップロードできる機能の展開開始をTechCrunchに認めました。

動画は、当初15秒でスタートした後60秒が上限となり、2021年7月からは最長3分でした。

動画時間の拡大により、クリエイターは、料理の実演、美容チュートリアル、教育コンテンツ、お笑いコントなどを撮影する際に、より多くの時間と柔軟性を得ることができます。

当初の15秒から60秒→3分→10分と、どんどん投稿できる動画の長さが拡大しています。

早速アプリ上では、ユーザーによって「#10分動画」「#10分弁当」などのハッシュタグが作られており、長尺動画であることをハッシュタグで伝えることで視聴側が見つけやすく、期待に沿った動画を視聴しやすい工夫が行われています。

新たなクリエイター獲得が狙いとされていますが、それに伴い新たな層のユーザーも増えていくことに繋がるでしょう。

参考:https://jp.techcrunch.com/2022/03/01/2022-02-28-tiktok-expands-max-video-length-to-10-minutes-up-from-3-minutes/

新しい動画作成ツール「TikTok Library」を発表。GIFのコレクションを提供開始

米国時間3月29日、新しい動画作成ツール「TikTok Library」をGIFのコレクションを提供するGIPHY(ジーフィー)と提携し提供開始すると発表しました。

GIPHY Clipsと呼ばれる音声付きGIFのコレクションなど、GIPHYから厳選されたコンテンツがライブラリに掲載される予定です。

クリエイターがエンタメコンテンツにアクセスしやすくなり、トレンドにも素早く参加しやすくなることが期待されています。

動画内に音声付きGIFを組み込むことができるとのことで、今まで以上にクリエイティブな動画作成が可能になります。トレンドにも素早く乗ることができるのではないでしょうか。

GIPHY Clipsは、テレビや映画、ゲームメーカー、スポーツリーグなどのエンターテインメントパートナーが、GIPHYのプラットフォーム上で適切にライセンスされたコンテンツを共有するための手段とのことです。映像の違法録画や引用防止にも繋がるかもしれませんね。

参考:https://jp.techcrunch.com/2022/03/30/2022-03-29-tiktok-partners-with-giphy-on-new-video-creation-tool-tiktok-library/

2. X(Twitter)

モバイル向け新ショッピング機能「X(Twitter) Shops」を導入

米国時間3月9日、X(Twitter)は、新しいショッピング機能「X(Twitter) Shops(ツイッターショップ)」を導入しました。

販売者は最大50の商品のコレクションをキュレートし、X(Twitter)のプロフィール上で紹介することができます。

この機能は無料で利用でき、実際にクリックして販売者の商品を閲覧し、精算するようユーザーを促すことが目的となります。

2021年から「Shop Module」というショップ機能をテストしていましたが、今回のShopsでは掲載できる商品点数が大幅に増えました。

X(Twitter)内で取引を完結できるわけではなく、商品タップ後に販売者のWebサイトへ移動しそこで決済することになります。

今までは、ツイートでオンラインショップを宣伝しショップへ遷移させるような形しか取れませんでしたが、プロフィール上で紹介することができるためX(Twitter)アカウントに訪れたユーザーへもアプローチができそうです。

参考:https://jp.techcrunch.com/2022/03/10/2022-03-09-twitter-expands-its-e-commerce-efforts-with-launch-of-twitter-shops/

コミュニティ機能実装

3月24日、X(Twitter)に、コミュニティ機能が追加されました。

関心のあるトピックごとにコミュニティを作成でき、参加すれば投稿やリプライ、リツイートをコミュニティ向けに表示することができます。

コミュニティのツイートは、X(Twitter)上の誰でも見ることができますが、会話に参加できるのはコミュニティのメンバーのみです。

2022年4月4日現時点でコミュニティの検索機能が追加されており、キーワードを入力しコミュニティを検索することが可能になっています。ただし、キーワードとは関係のないコミュニティが上がってきてしまう状態となってしまっています。

コミュニティへの投稿は、ツイート時の設定で通常のタイムラインにも表示可能です。また、投稿時のオーディエンス選択画面で「全員」を選択することで、コミュニティ・通常のタイムラインの両方にツイートが表示可能です(コミュニティに参加していないとコミュニティへの投稿はできません)。

企業としては、発信するツイート内容ごとに特定のオーディエンス(コミュニティ)を選択して適切な情報を届けられるのがメリットといえます。

参考:https://help.twitter.com/ja/using-twitter/communities

「Proアカウント」のプロフィール設定を全ユーザーが利用可能に

https://business.twitter.com/ja/help/account-setup/professional-accounts.html

米国時間3月30日、X(Twitter)は 「Proアカウント」のグローバル提供を開始したと発表しました。

これまではProアカウントにするための申請が必要でしたが、今後は条件を満たせば誰でも移行が可能になります。

Proアカウントに移行することで、Proプロフィール、X(Twitter)ショッピング、クイックプロモートなどのツールが使えます。

既存のアカウントがあり、条件を満たしているアカウントであれば、Proアカウントへの移行は完全無料で行えるようになります。

2021年時点、米国で一部機能がローンチしていた段階では、Proアカウントに関するバグが複数報告されたり、Proアカウントはプラットフォーマーからの振る舞いが監視されやすくなり、シャドウバン、凍結されやすいという事例が報告されていました。

弊社としては、まだ新機能であるため、Proアカウントに切り替えたことで得られる明らかなメリットが整理できるまで切り替えは推奨していません。

参考:https://business.twitter.com/ja/help/account-setup/professional-accounts.html,
https://jp.techcrunch.com/2022/03/31/2022-03-30-twitters-professional-accounts-profile-setting-available-worldwide/

3. Instagram

スタンドアローンのIGTVアプリを3月中旬にアプリストアから削除

https://creators.instagram.com/blog/instagram-reels-creators-simplify-video

米国時間2月28日、Instagramは、IGTVのスタンドアローンアプリについてサポートを終了することを発表しました。MetaはTechCrunchに対し、3月中旬にアプリストアからIGTVが削除されることを認めています。

これから動画をすべてInstagram本体のアプリに統合することに集中し、今後数カ月間かけて、本体アプリの動画機能をシンプルにし、向上させる予定だそうです。

公式ブログで発表された内容によると、今後リールへの取り組みを強化するための施策の一環としてサポート終了を決定したとのこと。

今後予定されている変更点としては、ユーザーがリール動画を作成して収益を得る方法を増やすため、年内にリール動画に表示できる広告機能のテストを開始するそうです。インストリーム動画広告(旧IGTV広告)のサポートも終了します。

公式ブログ内には「Instagram動画を作成する際のポイント」としてユーザーはショート動画を好んでいると書かれていますが、TikTokは同時期に動画の長尺化を発表しています。今後各媒体の判断がどのようにユーザーに受け入れられていくか注視したいと思います。

参考:https://creators.instagram.com/blog/instagram-reels-creators-simplify-video,
https://jp.techcrunch.com/2022/03/01/2022-02-28-instagram-is-shutting-down-its-standalone-igtv-app/

ライブ配信でのモデレーター指名が可能に

米国時間3月12日、Instagramは、ライブ配信でモデレーターを指名できるようにしたとツイートで発表しました。

ライブを行うクリエイターが、ライブ中にコメントバーの[…]をタップして、視聴中のユーザーの中からモデレーターを指名します。

モデレーターに指名されたユーザーは、問題のあるコメントの報告や非表示、問題のある視聴者の削除を任されます。

これまでInstagramのライブ配信では、配信者自身がコメントを確認し対応する必要があり、配信に注力しきれないという問題がありました。

この機能により、モデレーターに任命されたアカウントでコメント監視や対応が可能になるため、配信者が配信することにのみ集中できるというメリットがあります。

YouTubeでも、ライブ配信時に設定できるモデレーター機能がありますね。モデレーター機能自体、視聴者を多く抱えるクリエイターやタレントにとって特に嬉しい機能ですが、本機能も各媒体の課題であるクリエイター囲い込みのためのアップデートともいえます。

参考:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2203/14/news069.html

商品のタグ付け機能を米国の全ユーザーに拡大

米国時間3月22日、Instagramは、今後数カ月間で商品のタグ付け機能を米国の全ユーザーに拡大すると発表しました。

これまで、投稿に含まれる商品にタグ付けできるのは、Instagramのクリエイターだけでした。

今後は、米国の全ユーザーが、Instagramショップに対応している企業の商品にタグ付けできるようになります。

ユーザーに商品タグを追加されると、「通知が届くようになる」「自社のプロフィールからタグ付けされたコンテンツをすべて確認可能になる」「企業がタグ付けできる人を制御する設定がある」などで企業にとって得られるメリットもあります。

本機能では、企業担当者ならば抱く「ブランド棄損になり得る投稿が増えて管理が大変になりそう…」という懸念に対しても一定配慮が見られます。

現在は米国の全ユーザーのみとなっていますが、今後日本ユーザーにも拡大されれば、企業にとって嬉しい機能となるのではないでしょうか。

参考:https://jp.techcrunch.com/2022/03/24/2022-03-22-instagram-product-tagging-feature/

時系列表示が復活–「フォロー中」と「お気に入り」で切り替え

米国時間3月23日、Instagramは、フィードを時系列に並べて閲覧する2つの方法を導入しました。「フォロー中」はフォローしているすべてのアカウントの投稿、「お気に入り」はカスタマイズ可能なリストに登録したアカウントの投稿を、いずれも新着順に表示できます。

ユーザーはホーム、「フォロー中」、「お気に入り」の各フィードスタイルを簡単に切り替えることができます。

絶対に投稿を見逃したくない企業・人のアカウントがあるユーザーにとっては使い勝手が良さそうです。

現在は「ユーザーが特に見たがっているものをアルゴリズムで判断し、その結果に基づいて投稿をランク付けして表示」しているため、今すぐに投稿方針を変える必要はないかもしれませんが、本機能が広まってきた際には、お気に入り登録を促すようなコミュニケーション戦略や、フィード投稿時間の調整が求められるかもしれませんね。

参考:https://japan.cnet.com/article/35185303/

4. Snapchat

若者人気のSNSスナップ、日本に本格参入 インスタ対抗

3月29日、写真加工共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップが日本市場に本格参入することが明らかになりました。

3月に日本法人を設立、日本独自の写真加工機能などを用意し、アパレルやゲーム会社などとの連携を進めていきます。

アジア市場を開拓し、「TikTok」や「Instagram」のSNS(交流サイト)2強に対抗する意図があります。

独調査会社のスタティスタによると、「米国の10代が最も好むSNSに関する調査」ではInstagramやTikTokを上回る結果になっているそう。

日本法人の設立を機に、同社の強みでもある「AR試着」等のARフィルター拡充や日本企業との協業を進める意向です。クリエイターを集め、ユーザーを拡大し、広告収入増につなげるとしています。

ビジネス活用としてあまり注目されなかったSnapchatですが、日本にローカライズされたことにより今後国内で活性化していくかもしれません。引き続き今後の動向に注視していきたいと思います。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC213OD0R20C22A3000000//a>

 

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