Instagramで「NFT投稿」サービスが終了!NFTとは?なぜ終了した?徹底解説!

2024/01/09

2022年5月よりInstagramでNFT投稿が実験的に導入され、話題を呼びましたが、現在はサービスが終了しています。 本記事ではNFTの定義から、なぜMeta社がサービスを終了したのかという点について解説していきます。  


 

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    ■目次

  1. NFTとは
  2. InstagramでのNFT活用
  3. Meta社のNFTサポートは終了
  4. より詳しくみたい人はYouTubeへ

1.NFTとは

NFTとはノンファンジブルトークンの略称で、非代替性トークンと日本語では訳されます。これでは分かりにくいので、所有権や著作権といった権利の所属先を記述する記録と考えてください。同じ記録でも、紙やNFT以外のコンピューター上への記録と大きく異なる点は、記録の削除ができない点にあります。 NFTの基礎技術であるブロックチェーンによる記録では、1回書いたものを消すことができません。間違えたときには1回訂正印をつけて、訂正後の新しく、正しい情報を書き込んでいくものです。そのため、書き換える前後の内容はすべて残り、過去の記録の上に最新の記録が積み重なっていきます。

NFTの活用

NFTで記録することによって、最新のものは常に一つになり、唯一無二の証拠になります。アートでも土地でも金でも、NFTは紐づけられた財産の最新の所有者を証明することができるのです。 これは特にデジタルアートの世界では非常に画期的な技術と考えられています。原理的には増殖可能なデジタルコンテンツも、所有権がNFT上に書き込まれていれば、どれだけコピーされたとしても、持ち主はそのアートの所有権を主張することができます。そのため、今後NFTは値上がりしていくのではないかと予想されています。

2.InstagramでのNFT活用

現在はNFTへのサポートは終了したものの、Meta社の取り組みとして下記のような機能がInstagramに組み込まれる予定でした。

Instagramの投稿にNFTの紐づけが可能に

Instagram上にアップした画像やアイコンはNFTに紐づけられるはずでした。すなわち、Instagramに投稿したことで、アートの所有者をNFTを通じて証明できるようになる、ということです。これによって、Instagram上で作品を投稿するアーティストやクリエイターが増え、新しい時代の金融の場となる可能性があると考えられていました。

具体的な活用法

Instagramの投稿にNFTの表示が付けられ、収益のやりとりができるようになることで、新しいデジタルアートの市場になっていくことも予想されていました。新しい時代のクリエイターのプラットフォームとなり、ユーザーを惹きつけていくことがInstagramの狙いであったのです。 Facebookでの導入についても、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が「まもなく」と発言していました。

Meta社の目的

Meta社にはFacebookやInstagramを含めて、自分たちが通貨発行権の主体となり、そこで自分たちが発行する通貨を用いた経済圏をつくりたいという野望がありました。それをLibra(リブラ)やDiem(ディエム)を通じて行おうとしましたが、いずれも金融規制局からさまざまなツッコミを受け、頓挫してしまったのです。それであれば、最初から金融規制局の規制が効きにくい、新しい仮想通貨のかたちであるNFTをやり取りするプラットフォームになってしまおうという野望を抱いていました。 NFTはデジタルの世界だけに留まらず、ものと結びつけてもいいものです。オラクル問題のような課題はいったん置いておくとして、ゆくゆくはメタバースの世界になっていくと考えられます。そうなると、メタバース上で装備するアイテムや着る服、住む家などにもおそらくNFTがついてくるでしょう。そういったところにも大きな経済圏を作ることを狙っていたと解釈できます。

3.Meta社のNFTサポートは終了

NFTサポートが終了する理由

2022年5月より実験的に導入され、Instagramでは2022年11月にもNFT対応における大幅な機能アップデートを提供し、クリエイターがコレクター向けのNFTアイテムをつくり、販売できるようにする計画を明らかにしていました。 にも関わらず、導入から一年足らずでNFTへの取り組みが終了してしまったのはなぜでしょうか。その理由を、Meta社のコマース&金融テクノロジー部門の責任者であるStephane Kasriel氏がX(Twitter)上で明らかにしています。

https://twitter.com/skasriel/status/1635386569686401024?s=20

Kasriel氏によると、Meta社は今後メッセージ機能やリールでのマネタイズの機会など、大きなインパクトを与えることのできる分野に集中して注力していくようです。

今後のMeta社の動き

Kasriel氏は別のツイート上で、今後もクリエイターやビジネスに対してのサポートを厚くしていく方針は変わらないという点についても言及しています。 今回のNFTサポート終了は、社内で何を最優先事項とするか見直しされた際に、NFTは現時点での最優先課題ではないと判断されたのでしょう。 他のプロダクトへ注力することで、Meta社が今後取り組んでいきたい、クリエイターやビジネスがファンとつながりマネタイズする機会をつくっていく、という戦略の表れだと我々は考えます。

4.より詳しくみたい人はYouTubeへ

この記事では、NFTの定義と他の記録方法との違い、またInstagramにおけるNFTの活用方法について解説しました。 より詳しく知りたい方は、YouTube動画をご覧ください。

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