SNSでバズった人気テレビCM事例7選

2024/01/09

近年、単なるテレビCMではなく「CM×SNSでの話題化」はとても重要な戦略になっています。というのも、若者のTV離れは深刻であり、テレビが持っていたマス広告としての機能は年々低下傾向にあるからです。 そのため、TVでCMを流して終わりではなく、それをSNSで話題化・二次拡散することによって、幅広い年齢層に拡散させ、本来想定していたよりも高い広告効果を期待できます。 ではテレビCM×SNSでの話題化で成功した事例を見ていきましょう。今回は炎上などのネガティブな内容で話題となった事例も紹介します。


 

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    ■目次

  1. SNSで話題になったテレビCM事例7選
  2. SNSで話題化する秘訣は?
  3. SNSでの反響を測定するには?
  4. 最後に

1. SNSで話題になったテレビCM事例7選

①東京ガス@tokyogas

東京ガス公式のテレビCMです。CM公開の一日前にX(Twitter)にて先行公開をすることで、事前にX(Twitter)ユーザーからの関心を高める効果が期待できます。 「推し活」というX(Twitter)を利用している特定の対象のファン層やオタク層に馴染み深いワードを使うことでより身近に感じさせ、CM内容を見たくなるような工夫がされています。

②Yogibo(2022)@yogibojapan

Yogibo Japan 公式のテレビCMです。近年競馬は「ウマ娘」などで話題性が高まったことに加えて、競馬場施設の拡充や、オンライン参加可能に手軽さなどで従来のファンに加えて、オタク層や若者たちの間で人気を伸ばしているコンテンツであり、X(Twitter)でも関心を集めやすくなっています。 また、X(Twitter)では動物関連の動画は人気が高いことに加えて、格好いい走りで有名な名馬を幸せそうにだらけさせることでギャップを生み、視聴者の目を引く画になっています。

③ポカリスエット(2021)@pocarisweat_jp

ポカリスエット公式のテレビCMです。ポカリスエットのCMに共通していた風や汗、透明感といったシンボルはそのままに、今までの爽やかなイメージから一新した雰囲気のギャップで話題性を高めました。 CGを使わずに作り上げられた舞台と映像技術の高さも注目を集めた要因の一つです。自分が「すごい!」と感じたものは拡散したくなるのがX(Twitter)の特性のひとつなので、このCMもリツイートの伸びが凄かったのではないでしょうか。

④サイボウズ(2020)@cybozu

サイボウズのテレビCMです。仕事関連でよく使われがちな「負けるな」や「頑張れ」とは真逆のイメージである「がんばるな」というフレーズがとてもユニークです。 建付けは経営者宛てのメッセージCMですが、社員側の共感や反論を生む内容になっており、多種多様な働き方が生まれつつある現代に、「出社は必要か?」という疑問を投げかけることで、労働者層である視聴者が自分の意見を言いたくなる構造を作り上げています。

⑤ecforce(2022)@ecforce1

ecforceのCMです。こちらはテレビCMではなくタクシーディスプレイ用のCMで、YouTubeで視聴可能です。目を引きやすい名画のオマージュやパロディに、今話題の人物を掛け合わせて反響を呼びました。 直球なメッセージ、インパクトのある人選とフレーズだけでなく、映像の完成度の高さも注目を集めています。キャッチ―な演出で記憶に残りやすい作品に仕上がっているのも特徴です。

⑥スマートフォンのCM

ユーザーのプライバシーを公開していないというメッセージを込めて作成されたスマートフォンのCMが議論を呼んだ例があります。 これは画面に次々に登場する人々のお手洗いの頻度や月経の周期などといった極めて個人的でセンシティブな情報をナレーションするというCMで、個人情報の大切さを説くにしてはかなりきわどいプライバシーに触れていたために批評を受けました。

⑦家具メーカーのCM

机の天板が取れてトレイとしても使えるというアイデア商品のCMが炎上した例がありました。 これは商品そのものでなく、「女性がトレイで飲食物を運んでいる間、旦那と子供はソファーに座ったままテレビを見続けている」「その後女性はソファーに座らずに後ろ側に回り立ったままテレビを見始める」というように見える映像の描き方に、ジェンダーの差別問題があると複数の人が感じたことから、物議を醸したのが原因です。

2. SNSで話題化する秘訣は?

話題化に成功した事例から、その秘訣のうち4点を紹介していきます。

①企画がユニーク

見慣れたよくある企画ではなく、これまで見たことがないようなユニークな企画に基づいて制作されたテレビCMは、SNS上でUGCが発生しやすい傾向があります。もちろん、企業として伝えたいメッセージとユニークさのバランスを上手く取らないと、話題化しても望んだ広告効果が出ないというパターンもあるので、注意は必要です。

②賛否両論がある/対立構造

「これってどうなの?」「私は賛成」「私はこの内容は受け付けない」など、CMを見た人の中で意見が分かれるようなCMは話題化しやすいです。例えば「きのこの山VSたけのこの里」のように対立構造が発生するコンテンツは、それぞれの支持派閥によるUGCが発生しやすく全体として話題化しやすいです。

③特定のクラスターに強く刺さる

映画、アニメ、音楽、出演俳優、などCMの構成要素のどれかが特定のクラスター(ファン)に強く刺さるものは話題化しやすいです。特にX(Twitter)は媒体の特性上、その界隈のファンやオタクが皆で騒ぐ文化があるため、バズりやすくなっています。

④時代背景に合う、共感を生める

サイボウズの事例は、ワークライフバランスの重視、リモートワークなど、働き方の多様化が進む時代背景を捉え、働く多くの日本人が共感するような内容を盛り込んだため、SNSでも大きく話題化しました。サイボウズの事例にように、時代背景を捉え、大衆がどのような価値観・人生観を持っているかを把握し、共感を呼べるような内容を意図的に盛り込むことができれば、SNSで話題化する可能性は高まると考えられます。

3. SNSでの反響を測定するには?

SNSでの反響の測定はソーシャルリスニングによる効果測定が有効です。またテレビCMに関しての調査は、定量的なUGC量やその内容の定性的な分析が可能です。 例えばこちらのnoteで上記で取り上げたポカリスエットのCMに対する簡易的なソーシャルリスニングを行いました。 https://note.com/socialmedia_lab/n/n446ad231d220 このnoteでは簡易的な分析にとどめていますが、過去キャンペーンとの反響比較や、競合商材とのUGCの内容の違いなど、より詳細な分析を行うことも可能です。

4. 最後に

紹介した事例からもわかるように、ただテレビCMをX(Twitter)上で紹介するだけではなく、そこからバズるためにはある程度の話題に上がるための必須要素を押さえることが必要です。話題性、インパクト、意外性やギャップなどをうまく使い、「自分以外の誰かにも教えたい、共有したい」と思わせるような広告にするのがポイントです。 ガイアックスではテレビCMとSNSを連動させたキャンペーン作成や、ソーシャルリスニングによるテレビCMのSNSでの反響調査も行っています。テレビCMや、マス広告とSNSの連動にご興味がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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