事例で学ぶ! ファッション・アパレル業界のX(Twitter)活用法

2021/11/02

トレンドに敏感な若い世代の利用率が高いX(Twitter)。ファッション・アパレル系企業のアカウントでは、カタログのように商品紹介ツイートをしたり、ブランド独自の世界観をユーザーに伝えるさまざまな工夫が見られました。今回はその中でも上手にX(Twitter)を活用している、7ブランドをピックアップしてご紹介します。

※編集部注:
2021年11月:
事例を更新・追加しました。

    ■目次

  1. earth music&ecology
  2. JEANASiS ジーナシス
  3. 土屋鞄製造所
  4. ワコール
  5. AnkRouge アンクルージュ
  6. CHUMS Japan(チャムス)
  7. Nagi
  8. まとめ

1. earth music&ecology

@earth_1999

earth music & ecologyは、10代~40代の女性をターゲットにしたナチュラル系ファッションブランドです。公式X(Twitter)アカウントは現在21万人を超えるフォロワーがおり、投稿頻度は1日1~2ツイートほど。

投稿内容は主に商品紹介です。商品を使ったおすすめコーディネートのほか、公式Instagramアカウントで行われるライブ配信の告知やWeb限定アイテムを紹介しています。

また、シーズンごとに投稿されるイラストとテーマコピーもポイント。これによってユーザーの気持ちに寄り添い、ブランドへの共感を促しています。

投稿のポイント

 


スタンダードな写真付きの商品紹介投稿です。絵文字使いや、ちょうど寒くなってきたタイミングに合わせた紹介商品などの細かいポイントが押さえられています。

同じ商品の3パターンの着こなし画像を載せ、このアイテム1つでコーディネートの幅が広がることをアピール。さらに商品ページへのリンクも掲載し、興味を持ったユーザーがすぐに購入できるようにしています。

2. JEANASiS ジーナシス

@JEANASIS_jp

JEANASiSは若い女性向けのブランドで、黒や白のモノトーンカラーを中心としたクールなアイテムを展開しています。フォロワーは現在7万人以上。1日3件ほどツイートしており、内容は新商品の紹介やタイムセール、フェアの告知が多くを占めています。また、シーズンごとのルックブックも掲載し、ブランドのクールな印象が伝わる投稿をしています。

投稿のポイント

 

ブランドの世界観に合わせた、シンプルなテキストと写真を使用。無駄な装飾を省くことで洗練された雰囲気が強調され、ブランドイメージが際立ちます。

URLの遷移先は、ECサイトというより雑誌のようなランディングページになっていて、ブランドイメージの認知・伝達に重点を置いている様子がうかがえます。

3. 土屋鞄製造所

@tsuchiya_kaban

土屋鞄製造所は、1965年にランドセルづくりからスタートした鞄製品ブランドです。公式アカウントのフォロワー数は約1.7万人で、投稿頻度は1日に3~4ツイートほど。投稿内容は商品紹介やInstagramアカウントのライブ告知です。また、季節を感じさせる風景画像やフォロワーを気遣うメッセージなども投稿しており、丁寧で親しみやすい印象をユーザーに与えています。

投稿のポイント

 

この投稿では、フォロワー宛の手書きメッセージを画像にして発信。公式アカウントの中の人の、温かみある「人感」が感じられます。また、メッセージの率直な内容もユーザーの親近感がわくポイントになっています。

さらに、このツイート後には「どんなツイートがあれば楽しめますか」と、ユーザーの意見を募るツイートを投稿。言行一致感があるところも良い点です。

実際この一連の投稿後は商品紹介だけでなく、クイズや季節感のある写真などを掲載。工夫してツイートしていることが分かります。

 

 

4. ワコール

@Wacoal_News

京都に本社を置く、女性用下着メーカー・ワコールの公式アカウントです。フォロワー数は10万人以上。投稿頻度は1日3ツイートほどで、内容は商品紹介やプレゼントキャンペーンの告知などです。そのほか、下着やパジャマの選び方を漫画や読み物として投稿し、ユーザーの役に立つ情報を定期的に提供しています。

投稿のポイント

 

この投稿では、ワコールの3Dボディスキャナーの体験談を紹介。漫画で臨場感たっぷりに分かりやすく描かれており、ユーザーの「体験してみたい」という気持ちを喚起させる内容になっています。

5. AnkRouge(アンクルージュ)

@AnkRouge

AnkRougeは若い世代向けの女性ファッションブランド。約10万人を超えるフォロワーがおり、投稿数も1日約10件以上と活発です。

内容は新商品の紹介と全国各地にある店舗のショップスタッフによるコーディネート写真が中心です。また、同じアイテムを各スタッフが違った着こなしで紹介するなど、ファッション雑誌のような投稿もしています。

さらにキャンペーンの告知や、店舗限定のお知らせなども発信。こうしたツイートは各店舗のブログと連動して投稿されており、より詳しい内容はブログで閲覧できるようになっています。

投稿のポイント

 

ショップスタッフのコーディネートとともに新作コートを紹介しています。

着用者の身長も記載しているため、サイズ感などを参考にしやすい投稿になっています。掲載リンクから公式サイトへ遷移し、トータルコーディネートの商品詳細や同じショップスタッフのほかのコーディネートを確認できます。

6. CHUMS Japan(チャムス)

@chumsjapan

アメリカ発のアウトドアファッションブランド、CHUMSの日本公式X(Twitter)です。フォロワー数は約4万人で、投稿頻度は1日4~5ツイートほど。内容は商品紹介や商品を使ったおすすめコーディネートです。

洋服だけでなく、サンシェードやコンテナボックスなどのアウトドアグッズも紹介。ポップで楽しいブランドの雰囲気が投稿から伝わってきます。

投稿のポイント

 

この投稿ではショップスタッフによるブログを活用して、商品を紹介しています。リンク先をタップするとブログへ遷移し、商品の価格や大きさなどの詳細をたくさんの写真とともに確認できます。

 

こちらの投稿ではCHUMSのマスコットである、ブービーバードの動く姿が見られます。
そのほかの商品紹介投稿にもブービーバードのぬいぐるみを使うなど、全体的にブランドのキャラクターを活かした運用が行われています。

7. Nagi

@Nagi_officialJP

Nagiは女性の健康課題をテクノロジーで解決するフェムテックブランドで、生理用の吸水ショーツを販売しています。X(Twitter)アカウントのフォロワー数は約7,000人。投稿頻度は1日5~6ツイートほどで商品紹介だけでなく、ジェンダーや地球環境に関することも投稿しています。

また実際に商品を使ったユーザーの感想や、ユーザーがNagiについて言及している投稿も積極的に引用リツイートしています。

投稿全体的にトンマナが揃っており、世界観がユーザーに伝わりやすい運用になっています。

投稿のポイント

 

こちらの投稿では、商品である吸水ショーツの高い吸水性を、短尺動画で分かりやすく伝えています。

 

こちらは選挙の投票に伴う、商品の割引について伝えているツイートです。

もともとジェンダーバイアスなど社会的なテーマに関するツイートもしているNagi。選挙の時期にもジェンダーと関連性の高い公約についての情報をまとめて発信するなど、商品以外にもブランドのスタンスが伝わる投稿をしています。

8. まとめ

アパレル系ブランド7つを紹介しましたが、それぞれ基本的な内容(告知・自社商品紹介)を押さえながらも、独自のコンテンツへの誘導やフォロワーに向けた工夫が見られました。ファッションブランドは着用画像を中心とした写真の投稿が必須となってきますが、多様なコーディネート提案や自社商品以外の商品と一緒に楽しめるTipsといったフォロワーを飽きさせないひと工夫も大切になりそうです。

 

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