エンドユーザーに訴求する! BtoB企業6社の事例から学ぶ、Instagram活用ポイント

2021/12/01

企業による活用が盛んなInstagram、BtoB企業もInstagram活用を開始する例が出てきています。一般的なBtoBマーケティングのターゲットとなりそうなユーザー層が少ないInstagramで、企業はどのようなアプローチができるのでしょうか?国内・海外の事例をピックアップしてみました。

※編集部注
2021年12月:事例を更新・追加しました。
2017年5月:事例を更新・追加しました。

    ■目次

  1. NTTドコモ
  2. トヨタテクノクラフト株式会社
  3. アメリカンエキスプレス
  4. セールスフォース
  5. IBM
  6. GE(General Electric)
  7. まとめ:BtoB企業がInstagramを活用する際のポイント

1. NTTドコモ

@docomo.official

NTTドコモは携帯電話通信サービスを提供する日本の大手企業です。Instagramアカウントのフォロワーは50万人以上。投稿は一日に数回投稿することもあれば、毎日投稿したり、一週間ほど投稿がないこともあり、不定期です。

投稿内容はNTTドコモのキャラクタードコモダケを使った投稿と、実施中のキャンペーンやプロジェクトの告知を中心に、CMや記者発表の裏側、オフショット、UGCも活用してます。

ドコモはBtoB、BtoCともに事業対象ですが、InstagramではBtoC目線での運用が中心です。

投稿のポイント

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NTTドコモ(@docomo.official)がシェアした投稿

ドコモの定番キャラクタードコモダケを使って、季節に合わせた投稿をしています。投稿では「#ドコモとつながる」のハッシュタグを使ったUGCの投稿を積極的に促しています。

ドコモダケ、ポインコなどのオリジナルキャラクターのぬいぐるみなどを撮影したUGCがリポストされています。

2. トヨタテクノクラフト株式会社

@toyota_tr

トヨタテクノクラフトはトヨタ自動車のグループ会社の1つで、救急車やモータースポーツのレース車など特種車両の開発・製造を手がけています。Instagramでは、Toyota Racing Development(TRD)ブランドのアカウントを運用しています。

フォロワー数は約1万8,000人。月に一度ほど、車好きに刺さりそうなかっこいいスポーツカーの写真やToyota Racing Developmentの車両の写真が投稿されています。

走りの臨場感や、外装内装のディティールを取り上げた写真が多くみられるのが特徴的です。

投稿のポイント

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TRD®(@toyotaracingdevelopment)がシェアした投稿

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TRD®(@toyotaracingdevelopment)がシェアした投稿

こだわりが光るスポーツカーやオフロード車の写真が次々に投稿され、BtoB向けのアカウントながら、マニアな車好きにも刺激的な要素がふんだんに盛り込まれています。

3. アメリカンエキスプレス

@americanexpres

トラベラーズチェックとクレジットカードを発行している企業、アメリカンエキスプレスの公式Instagramアカウントです。フォロワー数は約45万人、投稿頻度は連日投稿されることもあれば、10日に一度ほどのこともあります。

洗練された雰囲気でフォトジェニックな写真が多く、クレジットカードを使える加盟店のブランド紹介に織り交ぜて、アメリカンエキスプレスのカードの宣伝を投稿しています。

各界のアンバサダーを取り上げてライフスタイルを紹介するなど、時代をとらえた雑誌のようなInstagram運用が見られます。

投稿のポイント

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買い物をして街のお店を応援しようというコンセプトのSHOP SMALLキャンペーン一環として、お店やブランド、商品を紹介している投稿です。ハッシュタグ「#ShopSmall」を用いた投稿は多数で、この投稿はその一つです。

4. セールスフォース

@salesforce

こちらはセールスフォースというクラウドベースのビジネスアプリケーションメーカーのInstagramアカウントです。フォロワー数は約15万5,000人、投稿頻度は毎日から数日に一度程度です。

Instagram運用は企業のブランディングが目的のようで、投稿では社員紹介や福祉活動のポストを通じて、企業理念を明示しています。投稿内容のバリエーションは多岐にわたり、企業の活動を広く一般にお知らせする場所になっているようです。

運用手法は写真投稿だけでなく動画、ストーリーのハイライト、リールなどInstagramの機能をふんだんに活用しています。アストロ君をはじめとしたSalesforceのマスコットキャラクターを用いたイラストの投稿も多く見られます。

投稿のポイント

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自社イベントの参加者の自己紹介とビジネスヴィジョンを、リールを使って紹介しています。環境保護ビジネス起業家を選出していることにも思想が感じられます。

5. IBM

@ibm

アメリカのコンピューター関連企業IBMのInstagramアカウントです。フォロワー数は約42万7,000人、不定期の投稿で数日おきに投稿されています。

IBMの最先端技術開発や過去から未来にわたるコンピューター技術の紹介、社員へのインタビューが中心です。動画やIGTVの使い方、ならびに精密機器の高画質写真が秀逸で、深い知識のないユーザーでもアカウントに興味を持てる仕掛けになっています。

またハイライトの使い方も考えられていて、アイコンデザインには統一感を持たせています。

投稿のポイント

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シリーズで、世界各地のIBM社屋を美しい写真で紹介しています。国際的な大企業だからこそできるコンテンツですが、着眼点がよく、投稿内容を探しているときの気付きを与えてくれます。

6. GE(General Electric)

@generalelectric

ゼネラルエレクトリックは、アメリカ合衆国を中心にした電気事業・軍事産業の複合企業で、総合電気・軍用機器メーカーです。フォロワー数は44万人以上、投稿の頻度は月に数回程度。投稿のない月もあり、不定期投稿で運用されています。

企業の思想を表すようなブランディング目的の投稿から、社員紹介など、幅広い内容が投稿されています。

投稿のポイント

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取締役から現場の従業員まで、顔出し動画で職務内容を紹介しています。凝った編集がほどこされていて、縦型の長尺動画IGTVも使いこなしています。

7. BtoB企業がInstagramを活用する際のポイント

現状のInstagramのユーザー層や仕組みを考えると、BtoB企業がリード獲得などの直接的な成果を得るのは難しそうです。実際すでに運用している企業も、どちらかと言うと企業ブランディングや採用ブランディングを重視しているように見えます。

そのなかでも、求職者向けなのか、BtoBtoCの視点で考えた場合のエンドユーザー向けなのかなどで、投稿の方向性は異なります。誰に向けてどのようなストーリーを公開していくのかなど、目的や方針を定めて運用することが重要です。以下で運用のポイントを2点でまとめます。

リード獲得よりもブランディング重視

BtoB企業の場合、業界内での知名度が高くても具体的な事業内容が一般に知られていない場合や、製品は身近でも企業名はあまり知られていない場合が多々あります。企業として一般向けにもブランディングしたい場合、Instagramがイメージ戦略の一端を担ってくれます。

全てのBtoB企業に当てはまるわけではないですが、先進企業の事例から参考にできる要素として下記が考えられます。

  1. BtoBtoCの視点を踏まえての一般向けの投稿
  2. 社員が働いている様子がわかる投稿
  3. サービス提供の裏側が垣間見える投稿
  4. 事業活動以外のCSR活動の投稿

写真映えする素材の準備

写真や動画などの視覚情報が重要なInstagramでは、フォトジェニックな投稿素材が不可欠です。商材がよい素材になりえない場合は、イベントや社員、企業ロゴなどあらゆる面からフォトジェニックな素材を探してみましょう。

また視覚的な好感や娯楽を求めるユーザーが多いInstagramで、直接的な宣伝要素のある画像はユーザーに嫌われる傾向があります。ユーザーが見たいものを企業が提供していく中で、コメントなどのコミュニケーションが生まれることが重要です。

8.まとめ


現状のInstagramのユーザー層や仕組みを考えると、BtoB企業が直接的な成果を得るのは難しそうです。実際すでに運用している企業も、どちらかと言うとブランディングを重視しているように見えます。

そのなかでも、求職者向けなのか、BtoBtoCの視点で考えた場合のエンドユーザー向けなのかなどで、投稿の方向性は異なります。誰に向けてどのようなストーリーを公開していくのかなど、目的や方針を定めて運用することが重要です。

 

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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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