Facebookグローバルページとは? 作成方法からその効果まで徹底解説!

2024/02/07

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複数の国で商品やサービスを展開している企業がFacebookを活用する場合、国別にアカウントを作り、各国の担当者が個別に運用するのが一般的です。しかしながらそれではFacebookページが乱立してしまい、ブランド全体としては管理がしにくくなってしまいます。

今回はそうした悩みを解決できる、Facebookのグローバルページの作成方法や期待できる効果を詳しく解説していきます。


 

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※編集部注
2024年1月23日:一部情報を加筆修正しました。
2020年11月11日:一部情報を加筆修正しました。

    ■目次

  1. Facebookグローバルページとは
  2. Facebook グローバルページの仕組み
  3. Facebook グローバルページに移行するとどうなるの?
  4. Facebook グローバルページの作成方法
  5. まとめ

Facebookグローバルページとは

Facebook

グローバル企業や国外に店舗がある小売チェーンなどは、ローカライズした営業戦略のためにそれぞれの国でFacebookページを開設しています。この方法は現地のターゲットに対して効果的なマーケティングができる一方、ブランドとしてのイメージや発信する情報の管理が難しくなるという弱点があり、その対策としてFacebookグローバルページが有効です。

Facebookグローバルページでは、日本からアクセスしたユーザーには日本語のページ、中国からアクセスしたユーザーには中国語のページを表示するというように、あらかじめ企業側が言語や現在地を基にしてターゲットに有効なページを設定し、ユーザー環境に応じてリダイレクトされページが表示されます。

グローバルページを開設すると、各国で別々にあったFacebookページのブランド名やページのファン数、バニティURL(文字列になっているURL)などの情報がブランドアカウントに統合され、ブランドメインページ用のものを使うことができます。また管理者は全体のインサイトも利用できるようになります。

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Facebook グローバルページの仕組み

グローバルページは「マーケットページ」、「デフォルトページ」、「ルートページ」で構成されています。

マーケットページ

ユーザーの言語や現在地に合わせて表示されるページです。企業は誰をどのページにリダイレクトさせるか設定でき、ユーザーはFacebookの言語表示やプロフィール情報、IPアドレスなどによって言語と現在地を判断され、企業が設定したマーケットページにリダイレクトされます。このマーケットページはいくつでも作れます。

デフォルトページ

企業側が設定した言語や現在地以外のユーザー、Facebook側で判断がつかなかったユーザーに表示されるページです。グローバルアカウントのメインページでもあり、URLにはグローバルアカウントのユーザーネームが使われます。

ルートページ

マーケットページやデフォルトページを管理でき、ユーザーには表示されません。管理者は、このルートページ上でマーケットページのターゲット設定や、全体のインサイトの閲覧ができます。

Facebookグローバルページでは、表示されるページを手動でも変更できます。タブの一番左側の3点リーダーをクリックし、「地域の変更」をクリックするとページを変更できます。

事例:KitKat

ダイアログが表示されたら、グレーアウトされた矢印箇所から、国名一覧をクリックして、表示された中から希望の国を選び、「設定を保存」をクリックすると、選んだ国のページを見ることができます。

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企業側の設定によって異なりますが、下のように日本、アメリカ、デフォルトと同一の企業アカウントでも違うページが表示されることがわかります。プロフィールやカバーの写真も、各国によって変えています。

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Facebook グローバルページに移行するとどうなるの?

移行するメリット

Facebookグローバルページへ移行を済ませると、これまであった各地域のFacebookページのファンが統合され、各マーケットページに全体のファン数が表示されるようになります。ルートページの管理者はグローバルページ内すべてのページのインサイトを確認でき、マーケットページ側より権限が付与されればマーケットページの編集も可能になるので、 本部の広報などはブランド全体の数値が見えるようになるだけでなく、投稿内容やヴィジュアル面でも管理ができるようになります。

グローバルページ のユーザーネームを使ったURLから、リダイレクトで各ローカライズページが表示されるので、PRや公式サイトなどではひとつのURLを案内するだけでよくなり、企業にもユーザーにもわかりやすくなるでしょう。

移行するデメリット

通常、過去のページの投稿内容は引き継がれますが、移行時に削除するように設定してしまうと、現状は手動、もしくはサードパーティの開発者に依頼するなどして再投稿するしか方法がありません。

また複数のローカルページのファンになっているユーザーは移行後、どれか一つのページファンに数えられるため、各ページのファン数の総和よりもグローバルページのファン数が減ってしまう場合があります。くわえて、ユーザーが本当に欲しい情報を発信しているローカルページの情報が届かなくなる可能性もあります。

グローバルページの情報は徐々に増えていますが、手順などを実例付きで公開しているものはまだ少なく、実際に運用してみた上での報告が出尽くしていないというデメリットもあります。

Facebook グローバルページの作成方法

初めに、デフォルトページとなるFacebookページを作成します。また、もしマーケットページとなる各国のローカライズされたページがまだない場合は、こちらも1つ以上作成しておく必要があります。

Facebook広告チームへのお問い合わせ(https://www.facebook.com/business/help)から、デフォルトページとマーケットページのURLを記載して、グローバルページの申請をします。

その後Facebookからの連絡を待ち、申請の手続きが完了したら、デフォルトページの「設定」から「グローバルページ」をクリックします。追加したいマーケットページを登録し、表示対象となる地域や言語も設定します。

その際、ルートページの管理権限はもちろん、マーケットページ側での管理権限も必要であれば設定しておくとよいでしょう。先にも述べましたが、マーケットページ管理者から権限が付与されていれば、ルートページ管理者はマーケットページの編集もできます。

Facebook公式ヘルプセンターには「現時点でお客様にご利用いただけない可能性があります」と注意書きがあり、申請が承認されないこともあるようです。

他社の申請事例によると、申請後の手順などはしっかりしたサポートがあるようなので、申請後に連絡がない場合は受理されなかったという可能性も考えられます。受理基準は明らかではありませんが、実際に複数サイトの運用実績を作ってから申請すると受理されやすいかもしれません。

まとめ

フォームでの申請という手間が掛かるものの、管理面を考えると基本的にはメリットのほうが多いFacebookグローバルページ。自社の全Facebookアカウントのインサイトが見られるのは、広報・マーケティング活動において大きな助けとなるでしょう。

アジアを中心に日本の中小企業の海外進出が増加する中、海外アカウントも運営しているという企業は、地域に合わせたFacebookでのマーケティング活動とともに、全体統括が可能なグローバルページの導入も検討してみてください。

参考:
https://www.facebook.com/business/help/867054433372668
https://www.facebook.com/business/help/905034079579176/

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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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