【事例付き】企業のトップ達から学ぶ! X(Twitter)活用方法まとめ

2017/04/16

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今では企業が導入していて珍しくはない、SNS。なかでも匿名性が高いX(Twitter)は、気軽に本音をつぶやくユーザーが多く、企業アカウントとして広報やWeb担当者が運用しているところも。

実は企業の社長や会長といった経営層も、ブランディングや情報収集のツールとしてX(Twitter)を活用している例があるのをご存知でしょうか。もちろん企業のトップがみずからの名前を出してX(Twitter)アカウントを運用する場合、炎上や情報流出の危険性を踏まえて慎重な運用を行う必要があることは言うまでもありません。

このような注意点を踏まえながら上手にX(Twitter)を運用している、思わず真似したくなる企業トップたちのアカウントをまとめます。フォロワー数や投稿頻度は、4月上旬の数字を参考にしました。

    ■目次

  1. アジャイルメディア・ネットワーク株式会社:徳力基彦氏
  2. 株式会社スタートトゥデイ:前澤友作氏
  3. ライフネット生命保険株式会社:出口治明氏
  4. LINE株式会社:田端信太郎氏
  5. 注意点
  6. まとめ

1. アジャイルメディア・ネットワーク株式会社

ブログがまだ「新しいコミュニケーション」とされていた当時、「やらせ記事」などのペイパーポストと呼ばれる手法に反対し、ブログメディアの信頼性を高め健全な発展を願う当事者や有識者たちにより発足。

インターネットを利用した広告配信や情報提供サービス、イベントなどを中心に行い、熱狂的なファン「アンバサダー」を広報戦略に利用した「アンバサダープログラム」が特徴的。

http://agilemedia.jp/company/about
http://agilemedia.jp/ambassador/program

徳力基彦氏

キャプチャ4

https://twitter.com/tokuriki

法人営業やIR活動、IT系コンサルティングファーム、情報共有ソフトウェアの企画や、ブログを活用したマーケティング活動などの経験を持つ。同社設立時より運営に参画し、2014年3月より取締役CMOに就任。

  • アカウント:@tokuriki
  • フォロワー数:155,017
  • 平均ツイート数:5~6ツイート /日

活用方法①:自分のブログや他社への寄稿記事をエゴリサーチして、リツイート

 

自分の記事に対してユーザーがどのように感じているのかリアルタイムでわかると同時に、どのぐらい盛り上がっているのか知ることができます。また寄せられたリプライの内容によっては、コメントを付けたり質問に返信したりすることも可能です。

活用方法②:ブログやインスタグラムなど、他メディアから画像引用して投稿

 

自身が運用しているブログや、他のSNSから写真や文章を引用したり、URLを貼ったりすることで、普段はX(Twitter)しかフォローしていないユーザーを別媒体に誘導することが可能です。引用することで、投稿を新しく考える手間を省き、画像を付けることでユーザーがより気軽に遷移するようになります。

2. 株式会社スタートトゥデイ

輸入CDやレコードの通信販売を目的に、有限会社スタートトゥデイとしてスタートし、株式会社スタートトゥデイへ組織変更後、EC事業のさきがけともいえるWeb上セレクトショップEPROZEを開始。

2004年からファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」の運営を開始したほか、人気ファッションコーディネートアプリ「WEAR」などの運営をおこなう。

https://www.starttoday.jp/about/profile/
https://www.starttoday.jp/about/history/

前澤友作氏

キャプチャ2

https://twitter.com/yousuck2020

同社の創設者であり代表取締役社長。元バンドマンでメジャーデビュー経験もある。公益財団法人現代芸術振興財団の設立者であり会長としての顔も持つ。資産家としても有名。

  • アカウント:@yousuck2020
  • フォロワー数:99,238
  • 平均ツイート数:0~1ツイート /日

活用方法①:テレビ出演の舞台裏など「ここでしか見られない情報」を公開する

 

他のソーシャルメディアでは見られない「X(Twitter)アカウントだけ」の特別な情報を出すことで、ユーザーの興味を惹けます。こうしたプレミア感がある情報が流れることで、「このアカウントを見逃せない!」とユーザーに思わせることができます。

活用方法②:自社商品の販売活動など、事業の熱い想いを語る

X(Twitter)には文字数制限がありますが、文章が読みやすく中身の内容がちゃんとしていれば「読み物」として十分に価値を出せます。また独自の視点や商品、企業に対する想いなど率直な感情をツイートに乗せることで人柄を伝え、ユーザーを惹き付けることも可能です。

3. ライフネット生命保険株式会社

「若い世代の保険料を半分にして、安心して子どもを産み育てることができる社会を作りたい」という思いで、会長の出口治明氏が起業した生命保険会社。2008年5月18日開業。

http://www.lifenet-seimei.co.jp/
http://www.lifenet-seimei.co.jp/profile/history/

出口治明氏

キャプチャ3

https://twitter.com/p_hal

同社の創設者であり代表取締役会長。日本生命保険相互会に勤めていた際、谷家衛(あすかアセットマネジメント)と出会い、7ヶ月後には各融資を受け生命保険準備会社「ネットライフ企画株式会社」を設立。10人以上であればどこへでも話しに行くと公言し、現在は講演や執筆業など幅広く活躍している。

  • アカウント:@p_hal
  • フォロワー数:67,487
  • 平均ツイート数:5ツイート /日

活用方法①:ユーザーとの、気さくなコミュニケーション

自著や講演、ビジネスに直接関わらない雑談でも、自分の話題が出ていれば積極的に返信しています。丁寧で優しげな返信も多く、同氏ならではの「親しみやすさ」を垣間見ることができます。

活用方法②:自社アカウントをリツイートして拡散

自社の公式アカウントの投稿をリツイートすることで、自社の商品情報や新着情報を自身のフォロワーに伝えることができます。ただし、あまりにも営利目的な内容だったり、投稿頻度が頻繁だったりすると、個人アカウントとして運用している良さが薄れてしまうため注意が必要です。

4. LINE株式会社

今や国内の月間アクティブユーザー数6,600万人以上(LINE 2017年4月-2017年9月媒体資料)と言われる巨大モバイルメッセンジャーアプリ「LINE」のリリース元。スタンプやゲーム、関連アプリなど幅広い分野へ進出中。

http://ad-center.line.me/mediaguide/

田端信太郎氏

キャプチャ

https://twitter.com/tabbata

リクルートでR25立ち上げを経験。その後、ライブドアでメディア事業部長をつとめたほか、コンデナスト・デジタルにてVOGUEやGQ、WIREDのネット事業開発などを担当。NHN Japan執行役員(広告事業グループ長)として、LINEやNAVERまとめ、ライブドアの広告マネタイズなどを行う。

  • アカウント:@tabbata
  • フォロワー数:105,363
  • 平均ツイート数:20ツイート以上 /日

活用方法①:自著に関する紹介ツイートをトップに固定

 


X(Twitter)でユーザーのプロフィール画面を開いた際に、もっとも目立つのが投稿のトップです。ここに自著の紹介ツイートを固定することでユーザーの目に入る機会を増やしています。また著書の感想をエゴサーチし、リツイートするなどユーザーと交流することもできます。

活用方法②:時事問題やエンタメニュースに自分の意見を添えて投稿

硬派な政治問題やビジネスニュースに加え、エンタメなど柔らかいニュースまでジャンルを問わないさまざまな情報を投稿していることで、「彼のツイートさえ見ていればおおよそのニュースがわかる」という状態になっています。ニュースの内容は非常に多岐に渡りますが、「田端氏が選んだニュース」ということでユーザー同士の話題に上がり、拡散されることもあります。

5. 注意点

どのソーシャルメディアでも起こりうることですが、気を付けなければならないのが「炎上」です。

特に、匿名性が高いことからX(Twitter)はほかのメディアに比べて「炎上」の火元になりやすいと言われています。炎上が起こる原因は「失言」などの不注意の場合に始まり、「乗っ取り」による「情報流出」など自分の意志と関係ないものなどまでさまざまありますが、ささいなことから会社に損失を与える大問題まで発展しかねません。アカウントの運用方法にはくれぐれも気を付けましょう。

また、企業のトップが運用しているアカウントの場合、ユーザーから見るとその企業の「顔」ということになります。商品やサービスなどで問題が発生したり、アカウント運用者と直接関係のない社員が問題を起こしたりした場合に、クレームの矛先になってしまうこともあります。つまり、炎上が勃発する理由はアカウントの投稿内容だけに限ったものではないことを認識し、発生してしまった場合の対応策をあらかじめ用意しておくことが大切です。

参考記事:
SNSが原因に? ネット炎上のメカニズムと事例まとめ 
【保存版】SNS炎上を防ぐ4つの対策と、炎上発生時の3つの心構え 

6. まとめ

いかがでしたか?「会社の名前を背負って投稿しなければ」と考えると、ついついまじめな、お堅い投稿になってしまいがちですが、それではX(Twitter)を使っている良さを最大限発揮することはできません。しかし、不用意に思ったことをそのまま投稿してしまっては「炎上」の火種になってしまいます。

今回、代表取締役や経営者など4人のトップたちをご紹介しましたが、4者4様でそれぞれが全く異なるタイプの運用方法を取っています。X(Twitter)のような短文のソーシャルメディアは、情報が次々と流れていくため隙間時間を使って気軽に読み流すことができます。

だからこそ、人柄を表す投稿を行ったり、普段は読み飛ばされがちな長文メディアとリンクさせたり、という工夫を行う余地があります。また、著書などの最も見せたい情報をトップに固定したり、自社で運用しているアカウントの投稿を適切な頻度でリツイートしたり、ということは比較的簡単にできるテクニックかと思います。明日からぜひ運用に取り入れてみてはいかがでしょうか。