ヨーロッパ5ヶ国、英仏西伊独で人気のSNSを徹底調査! 日本との違いに注目

2024/03/04

今回はSNS浸透率が高いヨーロッパの5ヶ国(イギリス・フランス・スペイン・イタリア・ドイツ)に注目し、どのソーシャルメディアが人気があり、どのように使われているのか調査しました。


 

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    ■目次

  1. ヨーロッパ圏の国別SNSトップ5
  2. 各国ローカルで使われているSNS
  3. SNS主要の使われ方の特徴
  4. ヨーロッパにおけるLinkedlnの使われ方
  5. 日本との違い
  6. まとめ

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Statista Inc.が世界各国のSNS普及率を調査した結果、ヨーロッパで普及率が高かったトップ5はイギリスの64%、フランスの56%、スペインの54%、イタリアの52%、ドイツの41%でした。 SNSの普及率が高かった5ヶ国の「ユーザー数が多い」SNSトップ5を調査しました。

参考:https://www.statista.com/statistics/282846/regular-social-networking-usage-penetration-worldwide-by-country/

イギリス

 

    ■ユーザー数

  1. Facebook: 32,000,000
  2. YouTube: 19,100,000
  3. X(Twitter): 15,000,000
  4. Instagram: 14,000,000
  5. Google+: 12,600,000

参考:https://social-media.co.uk/list-popular-social-networking-websites

調査機関 :Social Media Marketing Ltd in London 集計対象期間:2016年度

フランス

 

    ■ユーザー数

  1. Facebook:31,000,000
  2. YouTube: 26,200,000
  3. X(Twitter):14,100,000
  4. Instagram: 11,800,000
  5. Snapchat: 9,800,000

参考:http://www.tiz.fr/utilisateurs-reseaux-sociaux-france-monde/

調査機関 :Tiz -Agency in Strasbourg 集計対象期間 :2017年1月

スペイン

 

    ■ユーザー数

  1. Facebook: 32,000,000
  2. YouTube: 19,100,000
  3. Instagram: 12,000,000
  4. LinkedIn: 10,000,000
  5. X(Twitter):4,700,000

参考:http://www.websa100.com/blog/redes-sociales-con-mas-usuarios/

調査機関 :Websa100, agencia de marketing digital

集計対象期間:2017年3月

参考 :http://www.trecebits.com/2017/05/30/instagram-ya-12-millones-usuarios-espana/

調査機関 :TreceBits 集計対象期間:2017年5月

イタリア

 

    ■ユーザー数

  1. Facebook: 32,000,000
  2. YouTube: 19,100,000
  3. Instagram: 14,000,000
  4. Tumblr: 8,000,000
  5. X(Twitter): 6,400,000

参考:http://www.juliusdesign.net/28700/lo-stato-degli-utenti-attivi-e-registrati-sui-social-media-in-italia-e-mondo-2015/?update2017

調査機関 :Juliusdesign

集計対象期間::2017年1月

ドイツ

 

    ■ユーザー数

  1. WhatsApp :37,000,000
  2. Facebook:30,000,000
  3. Xing :11,000,000
  4. LinkedIn:9,000,000
  5. Instagram:7,000,000

参考:http://www.kontor4.de/beitrag/aktuelle-social-media-nutzerzahlen.html

調査機関 :KONTOR4 GmbH

集計対象期間:2017年1月

2. 各国ローカルで使われているSNS

グローバルに展開されているわけではないけれど、特定の国で人気があるSNSがあります。 日本ではかつてのmixi やStudyplusなどがそれに当たります。そこでヨーロッパ5ヶ国の「ローカルで使われているSNS」を調査しました。

イギリス

(1)Nextdoor

https://nextdoor.co.uk/

2010年にアメリカで創立・開始されたNextdoorは、カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く、プライベートSNSを提供する企業です。アメリカ、オランダ、イギリスの3カ国で、近隣住民がつながるためのSNSを提供しています。

イギリスでは「ベビーシッターを探す」「パーティーを告知する」「事件などのローカルの出来事を発信する」「近隣住人と連絡をとる」など、さまざまな用途で利用されています。

(2)Badoo

http://badoo.com

Badooはアンドレイ・アンドレイフによって2006年11月にロンドンで創立されたSNSです。イギリスでは様々な新しい人とのコミュニケーションや会合などに使用されています。

現在では190カ国で提供され、世界で最も広く使われている出会い系SNSとなっています。

フランス

(1)viadeo

https://fr.viadeo.com/en/

2004年5月にダン・サーファティー、ティエリー・ルナッティによってパリで創業された、専門家のためのSNSです。フランスのユーザー数は1,000万人です。

そのほか、世界中で6,500万人以上のユーザー数を持ち、プロフェッショナル集団のSNSとしても人気を確立しています。 具体的に、新たなビジネスネットワークの構築や就職・転職などに使われています。

(2)Skyrock.com

http://www.skyrock.com/

X(Twitter)のCEOピエール・ベレンジャーによって2002年に創立されたフランスのSNSです。現在ではヨーロッパを中心にユーザーを集めており、ユーザーのほとんどが10代の若者です。ブログや意見交換の場として使用されています。

(3)Dailymotion

http://www.dailymotion.com/

Dailymotionはフランスの動画共有サービスでYouTubeと同時期の2005年2月にパリで創立されました。現在フランスでは750万人に利用されており、YouTubeの次にユーザー数の多い動画共有サービスとなっています。

その他、世界クラスのコンテンツやクリエイターを発見できるサイトとなっています。 参考:http://www.numerama.com/pop-culture/177049-combien-dabonnes-ont-les-plateformes-de-streaming-en-france-et-dans-le-monde.html

(4)Les copains d’avant

https://copainsdavant.linternaute.com/

2001年にCCMベンチマークグループによって創立されたフランスのローカルSNSです。主に現地の学校から企業まで、同僚や旧友を探すための手段として使用されています。

スペイン

Tuenti

https://www.tuenti.com/

2006年に設立されたTuentiは、Facebookのスペイン版と言われていましたが、2010年に多国籍ブロードバンドと電気通信プロバイダーサービスを提供しているTelefónica, S.A.に買収されSNSの提供を終了しています。

ドイツ

(1)Xing

https://www.xing.com/app/startpage

2013年8月にラーズ・ヒンリクスによって創立されたドイツ発のビジネスパーソン向けのSNSです。現在ではヨーロッパを中心に、世界中にユーザーを抱えるSNSとなっています。

職探しやプロフェッショナル向けの小規模なネットワークとして使用され、XINGユーザーの大半(80%以上)は正社員で、メンバーの40%以上が管理職を務めています。XINGでは「トピックス」という機能があり様々な情報収集・発信をすることができるため、多業界の話題を含むビジネス誌的な役割で活用されることもあります。

(2)Wer-kennt-wen

http://www.wer-kennt-wen.net/newssite

Wer-kennt-wen(wkw)はファビアン・イェーガーとパトリック・オーラー、コブレンツによって2006年に創立されました。今ではドイツの主要なソーシャルネットワークのひとつとなっており、ブログや友人とチャットすることに使用されています。

3. 主要SNSの使われ方の特徴

Facebook

ヨーロッパ各国におけるFacebookの一般的な使い方は、総合的な情報収集です。

さらに特徴的な使い方として、求人を探したり、ローカルコミュニティーに特化したグループを作成したり、日本ではあまり見られないような使い方をしています。

職探しの手段として活用

事例:Learning Curve Group

https://www.facebook.com/groups/490639877701216/

ヨーロッパではFacebookを職探しの手段のひとつとして使っており、LinkedInと直接的な競合になっています。

企業はFacebookページに求人情報を掲載でき、ユーザーもそのページから求人情報に遷移できます。

ローカルコミュニティーとしての機能

事例1:使い終わった家具や部屋の売買・レンタル

https://www.facebook.com/groups/238293119683068/

古い家具の売買したり貸し出したりするための情報共有の場として、多くの人が利用しています。

事例2:地元の人と旅行者の交流

https://www.facebook.com/groups/238555079536645/

ヨーロッパを旅行する際に各国の地元のFacebookグループを利用し地元の人との交流の場としても使用されています。

YouTube

誰でも自由な投稿ができコメントもできるYouTubeですが、ヨーロッパ各地では動画作品に対して討論を展開していることもあります。

ヨーロッパには日本でもおなじみのユーチューバーが多く、自室からカメラに向かって語りかけて、若い世代の流行を日々創り出しています。フォロワー数が多く影響力があるため、ブランドや企業とのコラボレーションに最適であるとも言われています。

事例1:ユーチューバー Daniel Howell

https://www.youtube.com/user/danisnotonfire

ダニエル・ハウウェルは2006年からYouTubeを始め、今ではユーザー数600万人以上を持つイギリスの人気ビデオブロガーです。チャンネル登録者数が多いため、大企業とのコラボレーションも多く、様々な形で商品やサービスを広告しています。

参考:https://www.famousbirthdays.com/people/dan-howell.html, http://www.digitalinformationworld.com/2015/02/youtube-vloggers-todays-biggest-influencers-infographic.html

そのほか、ヨーロッパ各国のニュースメディアのライブ配信も盛んで、多くのユーザーが情報収集の手段として動画を使用しています。

事例2:ヨーロッパ各国のニュースメディア

イギリス

BBC :ユーザー数1,345,626

https://www.youtube.com/user/bbcnews

BBC はロンドンに本部を置く英国公共サービス放送局です。

フランス

France 24 :ユーザー数406,592

https://www.youtube.com/user/france24

France 24は政府所有の国際放送統括会社フランス・メディア・モンド社傘下で運営されている放送局です。

国際ニュースの専門チャンネルが多いなかで、「フランス的な価値観を世界に伝える」という目的のもと、国内の大手テレビ局TF1とフランス・テレビジョンの合弁によって、インターネット放送が開始されました。

La7 Attualità :ユーザー数97,700

https://www.youtube.com/user/la7attualita/featured

La7 Attualitàはカイロコミュニケーションが所有するイタリアの民間テレビチャンネルです。

スペイン

Radio y Televisión Española :ユーザー数208,752

https://www.youtube.com/user/rtve

Radio y Televisión Españolaはスペイン国営放送の主要チャンネルです。

ドイツ

ARD :ユーザー数304,228

https://www.youtube.com/user/ARD

ARD(Arbeitsgemeinschaft der öffentlich-rechtlichen Rundfunkanstalten der Bundesrepublik Deutschland)はドイツの公共放送統括団体です。

Facebookメッセンジャー・Viber・WhatsApp

Facebookメッセンジャー以外のWhatsAppとViberは、電話番号があれば登録ができ、同種アプリ間なら無料でチャットや通話ができるため、主に連絡手段として使用されています。日本で言うLINEのような役割を担っています。

Instagram

画像・動画に特化したSNSとして人気があるInstagramですが、ヨーロッパでは友人にテキストメッセージを送る手段としても使用されています。

4. ヨーロッパにおけるLinkedlnの使われ方

https://www.linkedin.com/pulse/former-google-data-scientist-looked-what-searches-seth

Linkedlnは、主にキャリアアップや仕事探しを目的として使用されていますが、ヨーロッパでは専門知識の共有の場としても使用されています。個人が専門領域に関するブログを書き、同じような専門分野の人と意見交換する場面も見られます。

5. 日本との違い

日本ではLINE・YouTube・X(Twitter)・Facebook・Instagramの順で使用されているのに対し、ヨーロッパ5ヶ国では上位5つにGoogle+やLinkedlnがランクインしていました。

日本 イギリス フランス スペイン イタリア ドイツ
1位 LINE Facebook Facebook Facebook Facebook WhatsApp
2位 Youtube Youtube Youtube Youtube Youtube Facebook
3位 X(Twitter) X(Twitter) X(Twitter) Instagram Instagram Xing
4位 Facebook Instagram Instagram Linkedin Tumblr Linkedin
5位 Instagram Google+ Snapchat X(Twitter) X(Twitter) Instagram

※この表は記事内でご紹介したランキングをまとめたものなので、各国の調査対象期間は異なります。

関連記事:【最新版】2017年5月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ

ヨーロッパにおけるチャットのやリとりは、WhatsApp・Viber・Facebookメッセンジャーが主に使用されており、ここも日本との違いが感じられます。

6. まとめ

ヨーロッパ5ヶ国でのSNSの使用には様々な特徴がありました。 日本とヨーロッパ5ヶ国では普及しているSNSに違いがあり、異なった使い方もあることがわかりましたね。

海外向けのマーケティングを展開する場合、その国の文化や行動様式、一般的に使われているサービスなどを知る必要があります。ヨーロッパに事業を展開する際は、今回ご紹介した事例をぜひ参考にしてみてください。

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