Facebook広告の効果が落ちてきたら要チェック!ターゲット重複率を調べる方法
2017/06/21
Facebookページを運営していると、同時期に複数の広告を出稿することも珍しくありません。
その際、1つだけの時は問題なかったものの、複数の広告を出稿したら広告効果が落ちてきたということはありませんか?もしかすると広告のターゲットが重複していることで、効果的な広告配信が行われていない可能性があります。
そこで今回はターゲット重複の確認方法についてご紹介します。
- ■目次
- Facebook広告のターゲットが重複する、とは?
- Facebook広告のターゲットの重複率を調べる方法
- 重複率が高かった場合の対処方法
- まとめ
1. Facebook広告のターゲットが重複する、とは?
広告配信を複数行う際、そのターゲットとして自社のFacebookページに「いいね!」をしてくれた方、もしくはページに「いいね!」をした人とその友達を選択すれば、必ずターゲットは重複します。
広告配信を行う際、Facebookでは配信するターゲットを性別、年齢、居住地域など詳細に設定することができます。広告をひとつしか配信しない場合は問題ありませんが、ふたつ以上の広告を配信するときに注意しなければいけないのがターゲットの重複です。仮に同じ設定をしていないとしても、性別や居住地域を同じ場所にすれば、結果としてターゲット層がかぶってしまうことは十分にあり得ることです。
しかしFacebookには、同時期に同じ広告主からの広告を多く表示させないようにしています。もっとも効果が高い(ユーザーの反応がいい)広告以外は表示されません。また似たような広告の表示にかんしては、広告の最高入札価格とパフォーマンスに基づいて選択されます。そのため広告の予算を使いきれない、もしくは無駄に入札単価が上昇してしまうなど、結果として広告配信が不安定になるといった事態が起きてしまいます。
もちろん実店舗があり、そこに地元の方を集客したいといった場合など、複数の広告を配信すればターゲットが重複してしまうことは当然のことであり、必ずしもやってはいけない行為なわけではありません。しかしながら、より効果的に広告を配信するためには、ターゲットの重複には常に注意したほうがいいでしょう。
ターゲット設定見直しの目安は30~40%
では、どの程度ターゲットが重複している場合、広告を見直すべきなのでしょうか?目安としてターゲットが30~40%重複していたら、そのターゲット設定は見直したほうがよいでしょう。
関連記事:
【CV数300%UP】Facebook広告の効果を高める秘訣はページの活用方法にあり
2. Facebook広告のターゲットの重複率を調べる方法
では具体的に広告ターゲットの重複率を調べる方法についてご紹介します。Facebook広告でターゲットの重複率を調べるには、広告マネージャのオーバーラップという機能を使用します。
手順1:広告マネージャにアクセスしたら、左上にあるメニューから「オーディエンス」を選択します。
手順2:作成されたオーディエンスの中から重複を調べたいオーディエンスを選択したうえで、「アクション」から「ターゲットの重複を表示」をクリックします。
手順3:選択されたターゲット層の重複人数と重複率が表示されます。表の場合では320,120人、60%のターゲットが重複しているということになります。
ターゲットの重複率を調べる場合、最初に選択したオーディエンスに対して、次に選択するオーディエンス(比較オーディエンス)との重複率を比較することになります。同じ2つの広告セットを比較した場合でも、どちらを比較オーディエンスとするかによって、重複率は変わります(重複する人数は変わりません)。
ちなみにこの例でみた場合、「オーディエンス2」を先に選択し「オーディエンス1」と比較にすると、重複率は9%となります。そのため「オーディエンス1」をターゲットとした広告よりも「オーディエンス2」をターゲットにした広告のほうが配信に問題を生じる可能性が高まります。
3. 重複率が高かった場合の対処方法
広告マネージャのオーバーラップ機能によって、ターゲットの重複率が高いと分かった場合の対処方法は大きく分けて2つあります。
①ターゲット設定を見直す
広告の内容に合わせ、ターゲット設定を見直します。広告クリエイティブに合ったターゲットに絞り込むことで重複率を下げるのがスタンダードな方法の1つだと言えるでしょう。
カスタムオーディエンスや類似オーディエンスを利用するのもおすすめです。以下にそれぞれの特徴を簡単にご紹介します。
カスタムオーディエンス
カスタムオーディエンスは、自社が保有する顧客(もしくは見込み顧客)のリストをFacebook広告のターゲットとして広告を配信できるターゲット設定です。顧客のメールアドレス、電話番号、FacebookユーザーID(モバイルアプリからのみ)のいずれか1つのリストをCSVで作成し、広告マネージャなどにアップすることで、カスタムオーディエンスを作成できます。
類似オーディエンス
類似オーディエンスは、Facebookページのフォロワーやすでに自社に興味をもっているターゲットに年齢、性別や趣味嗜好が近いユーザーにリーチできるターゲット設定です。広告への反応がいいことが想定できる層に広告を配信できます。ただし、ターゲット設定の際には類似オーディエンスの基準として最低でも100人は必要です。
関連記事:
Facebook(フェイスブック)広告とは?種類・特徴・費用・効果まとめ!
②広告セットを統合する、配信停止する
広告の内容によっては、ターゲットの見直しを行ってもどうしても重複を避けられない場合もあります。その際には広告自体の見直しをおすすめします。広告スコアの高いほうに統合し、低いほうは廃止することで効果的な配信が可能になります。
4. まとめ
効果的な広告配信実現のためにも重複ターゲットの確認は忘れずに
Facebook広告は細かいターゲット設定が可能で、すでに自社に興味を持っている人はもちろん、新規の顧客獲得にも非常に有効な広告です。しかしターゲット設定をしっかりと行わず、常に似たようなターゲットに向けて配信を行っていると、その効果もどんどん落ちてしまいます。
せっかく作成した広告を無駄にすることのないよう、ターゲット設定は常にしっかりと行うこと、そして重複チェックも怠らないことが、効果的な広告配信を実現するための重要なポイントです。
合わせて読みたい記事
・徹底解剖!Facebook広告とは?種類・特徴・費用・効果まとめ!
・Facebook広告・X(Twitter)広告・リスティング広告のすべて!それぞれの特徴や違いを徹底解説
・Facebook広告管理ツール「広告マネージャ」の使い方を徹底解説! これだけ読めばOK