FacebookのMAU発表や英語ツイート字数が2倍化など! 9月の主要なSNSニュース

2017/10/06

9月はFacebook社によるFacebookの国内MAU数発表、X(Twitter)の英語ツイート字数が2倍、Pinterestの新広告サービスなど押さえておきたいニュースが続々と出てきましたね。では早速見ていきましょう!

    ■目次

  1. 全般
  2. Facebook
  3. Instagram
  4. Snapchat
  5. Pinterest
  6. X(Twitter)

1. 全般

インターネット上で動画視聴に関する調査

9月28日、株式会社ジャストシステムは、15歳~69歳の男女1,100名を対象に「動画&動画広告 月次定点調査」の結果を発表しました。51.4%が1週間に1日以上の頻度で視聴しており、10代の「動画」平均利用時間は1日80分以上であることがわかりました。動画コンテンツを見るプラットフォームは、いずれの年代も「YouTube」がもっとも多く、全体の90.8%を占めています。

10代の若者に対して動画コンテンツを用いて訴求する場合は、 YoutubeX(Twitter)を活用することが有効な手段であることがわかります。特にX(Twitter)は10代の使用率が全体の平均を大きく上回る結果となっています。動画の視聴時間が180(10)となると、動画広告に触れる機会も比較的多いでしょう。たとえばYoutubeであればオーバーレイ広告やバンパー広告などの仕組みを頭に入れておくと良いでしょう。

参考:
https://resemom.jp/article/2017/09/28/40592.html

2. Facebook

アクティブユーザー数に関する発表

9月14日、日本でのFacebookのMAUが2,800万人にまで増加したとの発表がありました。またFacebook MessengerのMAUは13億人に到達しました。7月に同じ数字を発表したWhatsAppと今や肩を並べており、収益化への取り組みの成果が表れているといえます。

Facebookアプリの国内MAU数が2800万人、MessengerではグローバルMAU数が13億人となり、両者ともユーザー数に顕著な伸びが見られます。Facebook上で多様なコンテンツに触れられ、Messengerで友人やbotとやり取りができるとなると、今後も同社アプリ全体の利用時間はますます長くなっていきそうです。

Facebook社は新ミッションに「コミュニティづくりへの応援」を掲げており、人々の行動情報収集・発信を確実に押さえ、オンラインだけでなくオフラインの人々の実生活にまで及ぶような更なる発展を目指しています。

参考:
http://thebridge.jp/2017/09/facebook-messenger-passes-1-3-billion-monthly-active-users,
https://gaiax-socialmedialab.jp/post-53856/

広告に関するアップデートを発表

Facebookは、実店舗を訪れるなど現実世界での行動に基づいて広告主がFacebookユーザーをターゲティングできる機能の強化を発表しました。多くのクライアントが実店舗で購入や電話などの予約をもとに計測していたオフラインのコンバージョンデータをもとに、ユーザーに向けて広告配信をすることができます。

同機能の追加により、従来の間接的なプロモーションのみならず、実店舗への来訪客や来訪経験のあるユーザーに対する直接的なアプローチが可能になります。

これからは実店舗への来訪情報を基にしたターゲティング配信ができる機能も追加予定であるため、運用担当者の方々は、自社Facebookアカウントに位置情報やお店の説明をしっかりと登録した方が良いでしょう。

参考:
http://rtbsquare.ciao.jp/?p=17234, http://jp.techcrunch.com/2017/09/20/20170919facebook-recent-ad-activity/,
https://forbesjapan.com/articles/detail/17873

3. Instagram

国内ユーザー数に関する調査

http://www.netratings.co.jp/news_release/2017/09/Newsrelease20170926.html

9月26日に発表されたニールセンの調査によると、スマートフォン全体での利用者数は、2017年8月時点で6,414万人となり前年同月と比較して13%の増加、Instagramでは1,706万人(43%増)となりました。男女比ではInstagramは女性が58%と男性より多く、また、29歳以下の若年層へのリーチが高く41%となっていました。

主要SNSでは、X(Twitter)(19%増)やFacebook(7%増)よりも、Instagramのユーザー数の伸びが43%増と最も顕著に表れています。かつては「Instagramは女性が楽しむアプリ」と考える方も多かったですが、同調査では29歳以下の男性ユーザー回答者数が2016年時点で141万人だったものの219%に(55%増)急伸したことも挙げられています。今や若年層の男性の間にも着実に普及しています。

参考:
http://www.netratings.co.jp/news_release/2017/09/Newsrelease20170926.html

食や料理に関するユーザーアンケート調査

https://www.atpress.ne.jp/news/138313

「クッキングラマー・プロジェクト」を運営するアイランド株式会社は、料理・食×Instagramの傾向を調査しました。Instagramで見かけた食品や調味料を買ったことがある回答者は「84.1%」という結果になりました。

同調査からはInstagramで見た商品を店頭でみたから買いたくなった人(49や、Instagramで人気の人が投稿しているのを見たから買いたくなった人(40.5%というデータからも、Instagramは購買欲に刺激を与えるといえそうです。いかにInstagram上で自社コンテンツを配信して拡散させられるかが今後も重要になるでしょう。

Instagramでは保存機能やコレクション機能により、ユーザーは一回好きになった投稿を集めて再度見たり、アカウントをフォローして定期的に見るようになったりもしているため、より企業アカウントとユーザー間の関係性が重要になってきています。

参考:
https://www.atpress.ne.jp/news/138313

ストーリーズ広告に関して新発表

9月12日、Facebook社はInstagramのストーリーズ広告に「キャンバス広告」フォーマットを導入したことを明かしました。今年3月にストーリーズ広告が開始して以来、新しいフォーマットが追加されたことになります。現在、世界ではストーリーズ利用者はデイリーで2億5000万人いると報告されており、非常にユーザーがアクティブな場所といえます。

ストーリーズは投稿すると画面上部に追加されるため、ユーザーの目に着きやすく再生されやすい点がポイントです。そのなかでも、ストーリーズ広告ではアプリDLを促したり、サイトに遷移させたりコールトゥアクションを設置できることが特徴です。

10月初旬のInstagram公式イベントでは、デリッシュキッチンやゼクシィなど国内のストーリーズ広告の先進事例が続々と紹介されていました。広告フォーマットの追加されるこのタイミングで、検討してみてはいかがでしょうか。

参考:
http://digiday.jp/platforms/media-buyers-applaud-canvas-ads-in-instagram-stories-but-say-there-are-limitations/,
https://ja.newsroom.fb.com/news/2017/09/instagram_storiesadsupdate/

4. Snapchat

フィルターにAR領域の新機能

9月26日、SnapchatはAR技術を使って撮影した画像の空を検知しエフェクトを加える「Sky Filters」という機能を追加しました。iOSとAndroid両方のアプリに対応しています。

Snapchatは「消える動画」領域において、Instagram Storiesにユーザーを奪われてしまっていますが、AR領域を進めることでInstagramとの差異化を図っています。しかし、InstagramAR技術による顔フィルタなどを開発してきており、今後もAR領域の戦いが激化していくことは間違いありません。SnapchatはInstagramが真似できない機能で、独自の世界観を作りだしユーザーを引き付けることができるのか今後も注目です。

参考:
http://jp.techcrunch.com/2017/09/26/20170925snapchats-new-filters-can-transform-the-sky-above-your-head/,
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1709/22/news061.html

5. Pinterest

広告主向けのセルフサービスツールを導入

米国時間9月19日、Pinterestはプロモーション機能(=プロモーテッドピンズ)を利用するブランド向けのセルフサービスプラットフォームを導入しました。これにより、同社編集チームが広告主の希望に沿うようにクリエイターを集め、ボードを10日~14日で手がけていくようです。

Pinterestはデザインやアイデアを収集して、その収集したデータからサジェストされる新しいコンテンツに出会える情報ツールです。グローバルのユーザー数2億人に超え、日本でも注目が集まってきています。

質や実態が伝わりづらい商品やサービスでも企業側が具体例を提示すれば、ユーザーに見てもらえる機会が生まれます。同機能含め、まだ広告メニューが国内で本格的に普及していないので、先進事例を作るチャンスともいえそうです。

参考:
http://digiday.jp/platforms/pinterest-self-serve/

6. X(Twitter)

アカウント共有機能「チーム」がモバイル対応

米国時間9月8日、TweetDeckにある「チーム」機能では、X(Twitter)アプリからのツイートが可能になりました。同機能ではアカウント所有者だけがパスワードを管理でき、他の利用者はパスワードを知らないまま、そのアカウントでツイート、RT、DMが可能になりです。

世間にはアカウント連結すべきでない悪質なアプリも出回っていますが、TweetDeck」はX(Twitter)公式のアプリなので安心できます。予約投稿ができたり、ツイートを一気に確認できたりとアカウント運用面では便利でおすすすめです。

一方でモバイルからの投稿には注意が必要です。楽々共有できるようになったとはいえ、モバイルでアカウント運用すると、アカウント切り替え忘れによる誤爆ツイートなど危険もあります。同機能は特に使い方に慣れた特定の担当者のみの利用に控えるべきといえます。

参考:
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1709/11/news042.html

英語によるツイート可能字数の制限を緩和

 

9月26日、X(Twitter)社は公式ブログで「より簡単に表現していただけるよう、ツイートの文字数を増やします」という文章を発表しました。こちらは日本語ではなく、英語の字数を増やすものになります。

同アップデートで気を付けたいこととして、字数140字から280字に増える対象には日本語含まれていない点です。日本語は英語より一語で伝えられる量が多いため、比較的1回のツイートが短い傾向があるからです。

海外でプロモーションする英語アカウントを持っている企業の場合は、投稿可能な字数が2倍に増えたため、今後用意する投稿文の字数に注意が必要です。また使える文字数が多くなったとはいえ、だらだらと冗長になるのは良くありません。あくまで企業の活用ではユーザーが見てどう感じるかを念頭に入れておく必要があります。

参考:
https://www.gizmodo.jp/2017/09/twitter-280-tweet-test.html