Pinterestのボードはどう作る? 成果を出す作り方や運用のポイントまとめ
2024/01/09
Pinterest(ピンタレスト)は、動画や画像をブックマークとして保存できるサービスです。保存した画像は、テーマごとに「ボード」にまとめることができ、このボードごとにフォロワーを集めることもできます。近年は、このボードをマーケティングに活用する企業も増えてきました。
今回は、具体的な活用事例を交えながら、ボードの作り方やテーマの発想方法について解説します。
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※編集部注
2023年11月:最新情報をもとに加筆修正しました。
1. Pinterestの「ボード」とは
Pinterestでピンした画像を保存・整理する場所が「ボード」です。
ボードを作成するとマイページにこのようなボード一覧画面が表示されます。
ボード内に1つでもピンを保存するとこのようにそのボード内のピン一覧が表示されるようになります。
このボードにはほかのユーザーとボードを共有できる「グループボード」、自分と招待したユーザーだけが見られる「シークレットボード」、ボード内を整理するための「サブボード」などの機能があります。
ボードの設定は個別に管理でき、気に入ったボードごとのフォローも可能です。
Pinterestについて「ピンって何?」など、もっと基礎から知りたい方はこちらの記事も併せてお読みください。
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Pinterest(ピンタレスト)とは?インスタグラムとの違いや基本的な使い方を知ろう
企業アカウントとしてはユーザーの興味ごとにボードを作成し、活用するのがいいでしょう。通常のボード以外の3つのボードの特長や使い方をご紹介します。
設定の方法は 3. ボード機能の使い方 で詳しく説明します。
グループボード
グループボードは、ほかのユーザーと共有できるボードです。ユーザーを参加者として追加することで、そのユーザーもボードに画像を保存できるようになります。
UGCのようにユーザー参加型でボードを作り上げれば、ユーザーのロイヤリティを高めたり、思わぬニーズを発見したりするのに役立つでしょう。
シークレットボード
シークレットボードは、所有者と招待されたユーザーだけが見られるボードです。シークレットボードにピンを保存しても、ホームフィードや検索結果など、Pinterestのどこにも表示されません。ですので、プロジェクトの企画段階で仲間内だけでピンを収集したいときに最適なボードといえます。
また、シークレットボードの非公開設定を公開に変えることも可能です。
アパレルブランドなどであれば、季節のコレクションのインスピレーションをシークレットボードに集め、コレクションが公開されてからメイキング的に公開するなどもおもしろい使い方でしょう。
サブボード
サブボードは、ボード内のピンをトピック別にさらに整理したいときに活躍するボードです。このサブボードには「並び替え」機能があり、ボード内にあるサブボードを目的の順(時系列など)に合わせて並べ替えるなどの使い方ができます。
ボードの表示画面の下中央に表示される「+」からサブボードを作成できます。
2. ボードを作るにあたってのポイント
ボードを作るときに最も重要なポイントは、ユーザーの興味・関心に沿ったカテゴリ分けです。
自社ECサイトやオウンドメディアのカテゴリをベースにすると発想しやすいのでおすすめです。検索ニーズなどを基に、商品ジャンル、利用シーン、時節・季節感などでボードを分けましょう。
「白」や「インダストリアル」といった、画像を羅列することでしか伝わらないような「ニュアンス」が伝わるボードを作り、ブランドイメージを作ってみるのもいいでしょう。
3. ボード機能の使い方
ボードの作り方や編集方法、並び替え方などをご紹介します。
ボードの作り方
プロフィールから新規ボードを作る場合
手順1:ログイン後、画面上部の「プロフィール」ボタンをクリックします。
手順2:プロフィール画面には自分の作成したアイディアが見ることが出来る「作成コンテンツ」と自分のピンが見ることが出来る「保存済み」の2種類を管理しているので、「保存済み」タブをクリックします。
その後、右部分にある「+」マークを押すと新規作成メニューが開くので「ボード」を選択します。 「新規ボードを作成」 をクリックします。
手順3:表示されたウィンドウに、ボードの名前を入力して、非公開設定を決めた後、「作成」をクリックで完了です。
ピンの保存画面から新規ボードを作る場合
手順1:ピンしたい画像にポインターを合わせ、左側に表示された下矢印をクリックします。
手順2:「新規ボードを作成」をクリックします。
手順3:ボードの名前を入力、シークレット設定などを行い、「作成する」 をクリックで完了です。
ボードを編集する方法
手順1:プロフィールページ内の編集したいボード上にポインターを合わせ、表示された鉛筆アイコン をクリック(または、ボードを開いて鉛筆アイコンをクリック)します。
手順2:編集メニューが出てくるのでボード名やカバーなど必要な部分を編集し、最後に「完了」をクリックで終了です。この編集画面の最下部からボードの削除も出来ます。
編集画面で出来ることを以下にまとめますので参考にしてください。
ボード名・説明文の編集
ボードの名前と、ボードについての説明文を入力します。Pinterestは、説明文からも文言を参照して検索結果を表示しますので、関連度の高いキーワードや紐付けたいキーワードなどを入れておくようにしてください。
カバー画像の編集
「変更」をクリックして、ボードの新しいカバーを選択します。
写真の編集は、写真をクリックまたはドラッグして表示範囲を調整し、「変更を保存」をクリックして完了です。
非公開設定・ボード参加者詳細・パーソナライズ設定
非公開設定は、チェックを入れてオン/オフを編集します。非公開設定がオンになっていると、そのボードはシークレットボードになります。
「ボード参加者詳細」欄では、現在の参加者の確認、新規参加者の招待ができます。そのボードに複数の参加者がいると、グループボードになります。
招待したい人の名前/メールアドレスを入力して、該当するリスト名か「招待」ボタンをクリックします。リンクをコピーするから招待用URLを取得して参加者に共有し、招待することも可能です。
パーソナライズ設定をONにすると、そのボードに関連するピンをホームフィードに表示するようになります。
ボードの削除
「ボードの削除する」をクリックします。7日間であれば復元可能です。
ボードの並び替え
プロフィールページ内左にある調節ボタンから、並び方を変更できます。プルダウンから希望の並び方を選択します。
4. ボードを活用している企業事例
事例1:Tasty Japan
米国発・世界最大級のフードネットワークであるTasty Japanのアカウントはかなり多くのボードを作成しており、料理別に分けられているため見たいレシピを探しやすいです。また動画も多めで、見ていて楽しく分かりやすいレシピ紹介になっています。
事例2:北欧、暮らしの道具店
北欧デザインのインテリア雑貨などを扱う北欧、暮らしの道具店は、ランプ、バッグ、フード、ネイルなど、細分化したテーマでボードを作っています。デザインや色合いに統一感があり北欧の雰囲気を感じることができます。
事例3:ゼクシィ
結婚情報誌を発刊しているゼクシィのボードは、ウェディングケーキや花、ウェルカムボードなどの「結婚式」をイメージするような情報を多く載せています。優しいイメージの画像が多く、明るい印象のボードになっています。
事例4:ROOMIE
ROOMIEは、インテリアに特化したユーザー投稿型メディアです。「Greens」「Living Room」「Foods & Drinks」などのボードがあり、インテリアや暮らしの中でも自分の興味がある分野だけをボードごとフォローできます。わかりやすいカテゴリ分けなので、多くの企業にとって参考になりそうです。
5. まとめ
Pinterestは自分の興味関心をとことん掘り下げられるサービスなので、深くてコアなコミュニティほど相性がいいと言えます。企業がこれまでリーチするのが難しかった人々へリーチすることも可能です。
企業がPinterestを活用することで、そういったコアなユーザー層にアプローチできるほか、どのような画像がピンされているか、どのボードにフォロワーが集まるのかなどを観察することで、消費者動向を把握することも可能となります。
ほかのSNSとは少し違う存在であるPinterest。まずはユーザーとしてでも使ってみて、このおもしろさを体感してください。