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2021.04.01

実は企業活用が熱い! Pinterestとは何か。その特徴と企業が理解しておきたい重要機能

みなさんは、Pinterestというサービスをご存じでしょうか?

「Pinterest」は画像を軸に情報を探せるSNSです。InstagramやTwitterと比べると、日本ではあまり知名度が高くないと感じるかもしれません。しかし国内・海外ともにユーザー数は伸びており、意外に企業での活用に適している面があります。

今回の記事では、「Pinterestとは何か」「Pinterestでは何ができるのか」を解説します。

※本記事の内容の一部は、Pinterest Japan社への取材をもとに記載しています。

※更新履歴
2021年4月7日:最新情報をもとに一部加筆修正しました。
2018年8月27日:最新情報をもとに一部加筆修正しました。
2017年4月6日:最新情報をもとに一部加筆修正しました。

    ■目次

  1. Pinterestとは
  2. Pinterestの使い方・基本操作
  3. 知っておきたいPinterestのおもしろい機能
  4. 企業のPinterest活用にあたって重要な機能
  5. 優れた画像検索機能を持つPinterest。企業向け機能強化にも注目

1. Pinterestとは

Pinterestとは、一言で言うと、Webサイト、あるいはPinterest上にある画像を自分のボードに集めることができる画像収集サービスです。

Pinterest公式の解説では「ビジュアルディスカバリーエンジン」と定義しており、ビジュアル(=画像)をベースに、ファッションやインテリア、旅行といったさまざまな領域の情報を集め、保存および整理できるツールとなっています。

米Pinterestが発表した2020年度第4四半期(10-12月)の業績によると、世界の月間アクティブユーザー数は2020年と比べ37%増加しており、4億6,000万人に達する勢いです。特に米国外でのMAUの伸び率が高く、全世界でユーザー数を伸ばしているようです。

Pinterestは「未来の自分のため」に使うツール

FacebookやInstagramなどの一般的なSNSでは、例えば昨日の出来事などの過去に起こったことに関する内容をアップして、友だちとコミュニケーションを取ることが多いかと思います。またTwitterでは、「今何をしているのか」という内容のつぶやきも多く、過去や今のお話が中心になるものです。

反面Pinterestは、「未来の自分のために使うサービス」というイメージになります。

pinterest
例えば旅行を計画する際に行先を調べるためにPinterestを見たり、お出かけのためのコーディネートを調べたり、DIYのために参考になりそうな写真を探したり…といった、あくまでも未来の自分の行動のために情報を集めるサービス。ユーザーの利用している感覚としても、「SNS」というよりも普通の「検索」に近いでしょう

実際の使い方も、自分で撮った写真をアップするよりも、外部Webサイトの写真やほかの人がピンした写真を集めることが中心になります。画像をクリックすると、画像元のサイトにリンクするように設計されているので、まさにブックマークとしての使い方です。

実際に「行動」を促すPinterest

Pinterestを利用するユーザーの行動は、主に3つのステップに分けて分析できます。

特にPinterestでは、この「Do」へのつながりがほかのサービスと比べて高いのが特徴的です。

Doというのはつまり、商品の購入やアクションの実行を指します。Pinterest社によると、ユーザーはそもそも情報を求めてPinterestを利用するケースが多く、購買意欲(行動に至る意欲)が高く、結果的にコンバージョンと呼べるようなアクションにつながる確率も高くなるそうです。

なぜPinterestが企業活用に向いているのか?

Facebook、Twitter、Instagramと比較すると、活用する企業が少ない印象のPinterest。しかし実際には成功事例も多く、活用しがいがあるサービスです。

前述の通り、実際の行動につながりやすい特徴があるので、Pinterest上で見つけてもらえれば、購買行動に結びつく可能性が高いでしょう。

ラボとしては、ソーシャルメディアの分類の中で、Pinterestを「CNS(Contents Networking Service:コンテンツ・ネットワーキング・サービス)」と分類しています(※オリジナルの分類です。詳しくはこちらの記事をご覧ください)。

CNSとは、例えばFacebookのようなリアルなつながりをベースにした「人でつながる」SNSとは異なり、好みや趣味趣向をベースにつながっていくものを指します。人間関係上のつながりとは関係なく、興味やコンテンツの内容・質を求めてフォローなどが発生するサービスです。

この特徴ゆえに、Pinterestは人のリアルな興味関心が集まりやすいといえます。ターゲットに刺さるような質の高い商品・サービスを提供している企業であれば、Pinterestで認知~購買を実現できる可能性が大いにあるでしょう。

2. Pinterestの使い方、基本操作

ここまではPinterestの概念的なお話をしてきましたが、次の項目では具体的に「Pinterestをどう使えばいいのか」「Pinterestを使って何ができるのか」といった点についてお話ししてまいります。

独特の世界観や文化を持っているサービスであることがおわかりいただけるのではないかと思います。

Pinterestにユーザー登録する方法

手順1:Pinterestのサービスサイトにアクセスします。

https://jp.pinterest.com/

手順2:メールアドレスで登録する場合は、メールアドレスとパスワード、年齢を入力し「続行」をクリックします。FacebookアカウントまたはGoogleでログインすることもできます。ここではメールアドレスによる登録の手順を説明します。

手順3:次の画面で、性別を選択します。

手順4:言語と国を選択して「次へ」をクリックします。

手順5:フィードを自分の興味や関心にカスタマイズすることができます。トピックを5件選択して「完了」をクリックします。

手順6:以上で登録は完了です。ホーム画面の右上に自分のアイコンが表示されます。

Pinterestの基本画面

Pinterestを開くとホーム画面が表示されます。

▼PC画面

▼アプリ画面

ここに表示される画像は、自分がフォローしているユーザーやボードの画像、あらかじめ登録した自分のインタレスト(興味)と関連性の高い画像、過去に検索したワードと関連している画像などが含まれます。

各画像を開くと、次のような画面に推移します。画像を保存できる画面です。

▼PC画面

▼アプリ画面

全体的にスマートフォンに最適化された設計になっており、操作も非常にシンプルです。実際に使ってみると、関連した情報にもアクセスしやすく、使い心地のよさがわかるでしょう。モバイルからの利用が増加するユーザー状況に合わせて、UIを進化させています。

「ピン(Pin)」と「リピン(Repin)」

Pinterestのもっとも基本的な機能に、ピン(Pin)リピン(Repin)があります。

ピンとは、Pinterest外のWebサイトにある画像をお気に入り登録して自分のボードに収集することを指します。

Webサイトに専用のプラグインを導入すると、訪問者が簡単に画像をピンできるようにサイト上の画像に「Pin it」ボタンを実装することができます。またブラウザの拡張機能を使えば、Pin itボタンがないサイトの画像もピンできるようになります。

▼画像にマウスオーバーするとプラグインが表示されます。(Pin itボタンは左下)

画像引用:https://www.buzzfeed.com/jp/jasmineoliphant/world-style-lifejp

リピンは、ほかのユーザーがピンしてPinterest上に保存した画像をピンすることを意味します。

ピンするボードを選択し「保存」することで、リピンが完了します。

ピン/リピンについては、以下の記事でより詳細に解説しています。
【Pinterest】基本操作の「ピン」「リピン」とは

「画像の保存」ではなく「サイトの保存」に近い

画像をピン/リピンすると、自動的に画像の引用元のURLが紐づくので、感覚的には「画像を保存している」というよりは、「Webサイト・ページを保存している」ものに近いでしょう。まさにブックマークとしての使い方になりますね。

3. 知っておきたいPinterestの面白い機能

ハイクオリティな画像検索機能

画像の一部をフォーカスした検索ができる

ズームイン検索はPinterest内で使える検索機能で、表示している画像の中から範囲を選択するだけで、似ている画像を自動的に集めてくれます。例えば、以下のように気になった椅子や食器のインテリア写真でユーザーが「ズームイン検索」を使うと、似た形や似た色、素材から商品を検索・比較してくれます。

詳しい使い方は以下の記事でご確認いただけます。

Pinterestに新機能…ズームイン検索で関連画像に簡単アクセス、EC運営担当必見

キーワード検索のアルゴリズムにも特徴が

Pinterest上でキーワードを入力して、画像を検索することもできます。

Pinterestの検索でおもしろいのは、検索窓に入力した文言が含まれていないにもかかわらず関連性の強い画像も上位に表示されるという点です。

例えば「東京」というキーワードをPinterest上で検索にかけると、画像のタイトルやディスクリプションに「東京」という文言が含まれていない画像もたくさん表示されます。

これは、リピン先のユーザーのボードに入っているキーワードも検索対象となっているため起こる現象だそうです。例えば「東京」の例だと、「東京」という言葉を含むボードにたくさんリピンされている画像が表示されやすくなる、という仕組みです。

もちろんそれだけではなく検索のアルゴリズムは非常に複雑ですが、そういった形で画像のキーワードがユーザー主導で成形されていくので、非常に関連性の精度が高い画像が表示されやすくなっています。

日本で使われ始めた当初は英語メインでしたが、今は言語設定をすれば日本語の検索結果が優先的に表示されるようになっており、利便性も向上しています。

参考:【Pinterest】検索結果をローカライズ、サジェスチョン機能も日本語に対応

似ているピン

Pinterest上で画像を開くと、ページ下部に似ているピンが表示されます。

ここに表示される画像は、例えば同じ画像をピンした人が保存している別の画像や、似たような名前のボードに保存されている画像などさまざまで、なかなかうまく関連する画像が表示されるようにできています。

自分自身の「発見」にもつながる

この「似ているピン」からPinterestにハマっていく人も多いでしょう。

例えば服のコーデにしても、なんとなく良いなと思ってピンした画像の似ているピンからどんどん自分の好きなモノを見つけていくことができ、結果的に「自分はこういうのが好きだったんだ」という自分自身の発見にもつながっていくのです。

風景画像でも特に深く考えず好きな画像を集めていると、じつは特定の地方の画像に偏っているのがわかってきて、次第に自分が好きなのはこの辺りの国なので今度行ってみたいな、といったことが見えてくる仕組みです。

4. 企業のPinterest活用にあたって重要な機能

ここまで、Pinterestの概要から基本機能などを解説してきました。以降では、企業がPinterestを活用するにあたって理解しておきたい重要な機能を解説します。

保存先のボード

画像をピン/リピンしたら自身のボードに保存されていきますが、保存するボードに「お気に入り」「ワークスペース」「DIY」などの名前を付けることができます。

この画像の保存先のボードの名前というキーワードはこの先にも出てきますが、Pinterestのユニークさを生み出すのに欠かせない要素の一つです。

「保存先のボード」から消費者の「意向」が読み取れる

画像がほかのユーザーにリピンされると、画像の持ち主には誰のどういった名前のボードにリピンされたかの通知が届きます。

例えば同じ洋服の画像一枚をとっても、「お気に入り」という名前のボードに保存されているケースもあれば、「春服」や「プレゼント用」など保存先のボードの名前はさまざまで、各ユーザーが何のために画像を保存したかが見えてきます。

企業目線で考えると、ユーザーがそれぞれその画像・情報を何のために使うのかが見えてくるので、Pinterestの「保存」は「意向」も意味するということにもなり、かなり精度の高いフォロワー分析にもつながります。こういった企業目線のPinterestの使い方は、第二弾で詳しく解説させていただきます。

ボードの見せ方にひと工夫!Pinterestの企業活用事例30選

「ボードだけ」をフォロー

Pinterestではユーザーをフォローすることができますが、ユーザーの特定のボードだけをフォローすることもできます。

興味のあることのみで人と繋がれる設計

例えばとある男性Aが集めている動物の画像が好きで、女性Bはその画像をたくさん見たいと思って男性Aをフォローしたとします。

そうすると、動物の画像以外にも、例えば男性Aが集めている車の画像が女性Bにも表示されるようになり、車にそこまで興味のない女性Bにとってはあまり必要のない画像も流れてきてしまいます。

そういった状況にならないように、Pinterestではボードだけをフォローすることができます。

Pinterestでは、ユーザー同士のコミュニケーションも起こりますが、どちらかというと商品に関する内容が多く、とにかくユーザーの「興味」をメインに据えた設計が徹底されています。

ブランド別ボードや商品カテゴリー別ボードなどの運用ができる

ボードのみをフォローできる機能を想定してボードの構成を設計することは、企業の運用面でも効果的です。同じターゲットでもニーズが異なるケースがあり、細かくボードを分けることで、ユーザーがほしい情報を絞って提供できるからです。

それはユーザーにとって利便性の向上につながり、さらには企業への共感、最終的には購買につながりやすくなるでしょう。

企業やブランドの世界観をより深く伝えるPinコード

Pin コードとは、Pinterest独自のQRコードのようなもので、Pinterestアプリでスキャンすると、特定のプロフィールもしくはボードにたどり着くことができます。

例えばファッションブランドの店内に設置されたPinコードをスキャンすると新作コレクションのテーマや、製品に沿ったボードにユーザーを誘導し、その世界観やコンセプトをビジュアルで訴えることができます。企業にとってはブランディングやビジネスチャンスのきっかけとして利用することも可能です。

EC関連機能の強化

Pinterestには企業向け、特にオンラインで商品を販売するEC事業者に有益な機能があります。具体的には、以下のような機能です。

  • 商品情報をPinterestに紐付けられる「カタログ」
  • ピンに商品リンクをタグ付けできる「コレクションピン」
  • 自動で最適化される広告
  • 分析ツール

このほかにも使える機能がたくさんあり、売上アップに加えてユーザーがショッピングを楽しめる「体験」を企業が作り出せるように設計されています。

Pinterest活用イメージ

人気ピナーたちから学ぶ、Pinterestの”おシャン”な活用方法〜Pinterestイベントレポート〜

Pinterestの魅力を紹介するとともに、人気ピナーたちがどのような点に着目してPinterestを使っているのか紹介をしています。例えば、「プロフィール写真と自己紹介、自分のブログ等を貼る」という基本的な部分から、「縦長の写真を入れるべき」「一押しのボードは左上に置く」といった細かなノウハウまで、人気ユーザーになるための情報が載っています。

【保存版】Pinterestの企業活用30選 〜いかに”ブックマーク”するのか〜

まだまだ日本では、ユーザー数も発展途上ではあるPinterest。すでに公式アカウントを開設している日本企業(主に販売業、旅行業)の事例を紹介しています。Pinterestは情報を発信するSNSではなく、未来に行動するために準備するブックマークツールもしくは検索サービスという位置づけのため、「共有」するSNSであるFacebookやTwitterなどとは運用の仕方が異なります。ページへのフォロワーが少なくても「共有ボード」をうまく活用することで広く多くのユーザーの目に触れることができます。

▼UNIQLOの公式Pinterestアカウント(https://jp.pinterest.com/uniqlo/

5. 優れた画像検索機能を持つPinterest。企業向け機能強化にも注目

今回の記事では「Pinterestとは何か」「Pinterestでは何ができるのか」について解説しました。

Pinterestは「他者とのつながり」よりも「いかに興味があることを見つけられるか」を重視して設計されています。

ズームイン検索機能や似ている画像表示など、画像検索機能が優れている点が特徴。さらに画像にはピン元のURLが紐付いているため、より濃度の高い情報を得られるでしょう。同じく画像メインのサービスであるInstagramと違う点は、この画像検索機能の高さです。

InstagramやTwitterと比べると日本での知名度はまだあまり高くありませんが底堅い人気もあり、じわじわと国内アクティブユーザー数が増加することが期待されます。

ユーザー数・認知度に比例して企業向けの機能も強化されていくはずなので、相性がいい企業はぜひ運用を検討してみてください。

第2回となる次回の記事では、Pinterestを企業活用するためのススメをご紹介します!

あわせて読みたい関連記事

・【続編】Pinterestの事例・機能・データ

・ついついボードをPin(保存)したくなる、企業の活用事例30選

・人気ピナーの利用法から学ぶ、理想的なPinterest運用事例【H.I.S.イベントレポート】

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