平成最後の夏の味! ファミマ「スイカフラッペ」の話題はSNSでどう広がったか?

2018/08/17

今や「ヒット商品の影にSNSの口コミあり」とばかりに、商品がヒットするにはSNSの口コミが必須となりつつあります。

今回ご紹介するファミリーマートのスイカフラップも発売前からSNSで話題となり、たくさんの口コミを集めました。そんなスイカフラッペの口コミ内容や口コミ量を分析していきます。商品の話題は、SNSでどのように広がっていくのでしょうか?

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    ■目次

  1. 口コミを分析する商品:ファミリーマートの『スイカフラッペ』
  2. スイカフラッペ発売前~発売後までの口コミの流れ
  3. スイカフラッペに関する口コミの中身は?
  4. スイカフラッペが好意的な口コミを集めた要因
  5. まとめ

1. 口コミを分析する商品:ファミリーマートの「スイカフラッペ」

ファミリーマートのフラッペとは、カップ上の容器に入った味付きの氷菓子にコーヒーマシーンのミルクを注いで楽しむもので、「FAMIMA CAFÉ」の商品として提供されています。

▲ラボ編集部も、一連のツイートを見て急いで飲みに

さまざまな味のフラッペが発売されており、スイカフラッペは、スイカの品種の中でも甘味に特徴がある「ブラックビューティ」種の果汁を使用し、粒状のチョコレートで種を表現したスイカフレーバーのフラッペです。2018年6月17日から、数量限定で販売されました。

2. スイカフラッペ発売前~発売後までの口コミの流れ

それでは具体的にスイカフラッペの口コミがどのようなタイミングで増えたのか、口コミの全体数はどのように推移していったのかについて見ていきます。

スイカフラップに関する口コミ数の推移

上記のグラフは、「スイカフラッペ」「すいかフラッペ」「suikafrappe」を含むツイートの全体量の推移です。

スイカフラッペが正式にファミリーマートの公式X(Twitter)で告知されたのは6月12日ですが、その前日、11日にクイズ形式で予告ツイートがありました。その時点で該当ツイートには「スイカではないか」というのリプライが多くついており、スイカフラッペに関するツイートは6月11日から徐々に増え始めています。

そしてその波は販売が開始された17日にピークを迎え、その後も一気に収束することなく、2週間以上もの間、多くの口コミがX(Twitter)上に投稿されました。

具体的にどのようなツイートがされていたのか、時系列で詳しく見てみましょう。

発売前:6/11~6/16

まずは発売前、11日にファミリーマートの公式X(Twitter)からクイズツイート、そして翌日12日に回答ツイートが投稿されました。

 

 

8月1日現在、クイズツイートは600件以上のリツイート、1,300件以上のいいね!、そして回答ツイートは1,700件以上のリツイート、3,600件以上のいいね!がついています。

そしてこの投稿を見たスイカフレーバーを楽しみにしている層や、スイカアイドルが反応し、口コミはさらに広がっていきます。

 

 

また、ファミリーマートの公式サイトで発売日が公式にアナウンスされた直後から、グルメ専門サイト「えん食べ」などにも取り上げられていました。

参考:
夏だ!スイカだ!ファミマ「スイカフラッペ」が見逃せない–なんと種まで飲めちゃうぞ [えん食べ]

発売開始:6/17~6/19

6月17日、スイカフラッペの発売が開始されると、購入したユーザーが早速投稿を始めます。

 

そしてまだ購入はしていないものの、購入を楽しみにするツイートも数多く投稿され始めました。

 

発売後:6/20~

発売開始から3日を過ぎた20日当たりからは、幾つかのWebメディアに「スイカフラッペを飲んでみた系」記事が掲載されるように。

参考:
ファミマのスイカフラッペが神!しかも味がスイカバーに激似…|BuzzFeed
まるで“あのアイス”の味!?ファミマ「スイカフラッペ」はもう試した?–プチッとチョコの種入り [えん食べ]

その後、一般ユーザーからの口コミも失速することなく、「うまい」「おいしい」といった好意的な感想ツイート、数量限定を惜しむツイート、さらにはスイカバーに味が似ているといったツイートも期間中、多く見られました。

 

 

 

 

3. スイカフラッペに関する口コミの中身は?

期間ごとのツイートの変化に続いては、口コミされたツイートのワードを「名詞」、「動詞」、「形容詞」に分けて分析していきます。

「スイカフラッペ」と一緒につぶやかれていたワード一覧

こちらの図は、「スイカフラッペ」と一緒につぶやかれていたワードを、品詞別に多い順に並べたものです。それぞれ特徴的な点を見ていきましょう。

名詞

 

名詞で一番多かったのは、店名である「ファミマ!!」ですが、ここで注目する点は2番目に多い「スイカバー」です。前項でもご紹介しましたが、スイカフラッペの味がスイカバーに似ているといったツイートが数多く見られました。

もちろんその多くは好意的なもので、どのぐらい似ているのか食べてみたいと思わせる内容のツイートが多くありました。

またトップ10には入っていませんが、「数量限定」というワードも多く、限定商品だからこそなくならないうちにツイートしようという作用もあったのではないでしょうか。

動詞

動詞ではこれといった特徴のあるワードはありませんが、1位の「飲む」は「飲むスイカバー」といったツイートが多かったことの現れと言えます。

形容詞

形容詞で多かったのは、「おいしい」、「うまい」、「すごい」など総じて好意的なワードが多く、いい口コミが広がっていたことが推測できます。

4. スイカフラッペが好意的な口コミを集めた要因

ここまでスイカフラッペに関する口コミのタイミング、内容について見てきました。それを踏まえ、スイカフラッペがなぜここまで好意的な口コミを集めることができたのか、その要因について考察してみます。

スイカという夏らしいフレーバー&おなじみのスイカバーを感じさせる味

スイカと言えば夏、夏といえばスイカというように日本の夏を代表する果物であるスイカを使ったことが、好意的な口コミが増えた要因の一つです。

また「スイカバーの飲み物バージョン」、「スイカバーに味が似ている」といったツイートが多かったことからも、食べる前から共通のイメージを持ちやすかった、あるある的についツイートしてみたくなったといったことも、ツイートが一気に広がった要因といえます。

数量限定という販売方法

ファミリーマートは短期間に次々と数量限定の新フレーバーを出しているため、それを楽しみにしている一定の固定ファンがいるようでした。

なくなり次第終了ということで「早く食べないとなくなってしまう」といった意識が働き、一気に口コミが広がりました。

一定以上の写真映えを叶えるパッケージ

パッケージがかわいいスイカ柄で、多くのユーザーが写真つきでツイートしたことも、文字だけのツイートに比べ、フォロワーの目に留まりやすくなった要因です。

そもそもファミリーマートはフレーバーごとにパッケージデザインを変えていることから、写真つきでツイートし、拡散させるといった流れを意識しているのではないでしょうか。

5. まとめ

ファミリーマートのフラッペは次々と新しいフレーバーを発売し、常にユーザーに話題を提供しています。その中でも今回のスイカフラッペが多くの口コミを呼んだ理由は、夏らしいフルーツを使ったこと、スイカバーというお馴染みのアイスに味が似ていたこと、数量限定であったことが挙げられます。

もちろん味が良いという前提はありますが、そのうえで話題性、季節感、かわいいパッケージなど、ネットで拡散される多くのポイントを押さえたことが、人気となった理由といえるでしょう。

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この記事を書いた人:小東真人

ソーシャルメディアラボ編集長。地方や中小ビジネス向けセミナーなどを担当。
17年ガイアックス入社のデジタルネイティブ世代。靴磨きが大好きで、休日はInstagramで関連アカウントばかり見ている。

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