Instagramリール!作り方やメリットと企業活用事例13選
2024/04/10
リールとは、Instagramの機能のひとつで、音楽やテキストをつけて投稿する短尺動画のことです。
2022年7月以降、15分未満の動画はリール動画としてシェアされるようになりました。
リールはフォロワー以外にも拡散されるため、活用する企業の公式アカウントも多く見られます。
今回は、そのリールについて知っておきたい基礎知識と、活用している企業事例をご紹介します。
本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。
SNS運用、SNSキャンペーンに興味のあるご担当者様は、ガイアックスにご相談ください。
※編集部注
2024年4月10日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2024年3月7日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2023年10月13日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2023年4月10日:最新情報をもとに加筆修正しました。
2022年3月14日:最新情報をもとに加筆修正しました。
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- ■目次
- Instagram Reels(リール)とは
- リールを活用するメリット
- リール動画を作成するためのポイント
- リール動画の作り方/投稿方法
- 【業界別】Instagramリールを活用している企業事例13選
- まとめ
1. Instagram Reels(リール)とは
引用:https://business.instagram.com/blog/announcing-instagram-reels
Instagram Reels(リール)は、短尺動画形式のコンテンツを作成・投稿できる機能です。
リールの特徴の一つは、充実した編集機能です。動画に付けられる音源、好きな長さになるよう調整できるタイマー、ARカメラエフェクト、位置合わせといった機能があり、画像だけよりもインパクトのあるコンテンツを簡単に作ることができます。
リミックス機能を使えば、ほかのユーザーが投稿したリールとコラボも可能。ただし投稿者がリミックスを許可している場合に限ります。
現在、15分未満の動画はリールとして投稿されるようになっています。
リールが表示される場所
リールが表示される場所は、以下の4つです。
- フィード
- リールタブ
- 発見タブ
- プロフィールのリール欄 ※通常投稿一覧にも表示可能
どの表示場所であっても、リールが全画面に表示された状態で上下にスワイプすれば、前後のリールを閲覧できるようになっています。
フィード
通常の投稿と同じように、フィード欄に表示されます。動画をタップすると全画面表示されます。なお、投稿時にフィードに投稿しないように設定することも可能です。
リールタブ
リールタブを開くと、最初から全画面表示で動画が再生されます。フォローしているユーザー、フォローしていないユーザー、両方のリールが表示されます。
発見タブ
おすすめ投稿の一覧に、通常投稿に混ざってリールも表示されます。
プロフィールのリール欄
リールを投稿しているユーザーのプロフィール欄には、リールアイコンがついたタブが追加されます。
そこをタップするとユーザーの過去のリール投稿一覧を閲覧できます。また、投稿時の設定により、通常投稿の一覧にもリール投稿の表示が可能です。
リールとストーリーズ/Instagramライブの違い
リールに近い投稿形式として、「Instagramストーリーズ」や「Instagram動画(インスタライブ)」があります。どれも縦型で全画面に表示される投稿形式であることは共通です。
異なる点は以下です。
24時間で消えるか否か
Instagramストーリーズのみ24時間で消えます。
フォロワー以外のユーザーに届きやすいか
公開アカウントであればリールはリールタブ、発見タブなどにも表示され、フォロワー以外にも届きやすい機能です。
Instagramストーリーズはおもにフォロワー、それ以外ではたまたまプロフィールを見に来た人などにしか閲覧されません。Instagramライブも拡散性は特になく、フォロワー以外には届きにくい機能です。
静止画を投稿できるか
Instagramストーリーズ、リールは静止画のみも投稿可能です。
投稿できる動画の長さ
リール:15分まで
Instagramストーリーズ:1投稿につき60秒まで
Instagramライブ:最大4時間まで
その他
リールは動画の作成、編集機能が充実しており、Instagram内で用意されている音源も利用可能です。
また、Instagramストーリーズには誰が閲覧したか分かる機能(足あと機能)がありますが、リールにはそういった機能はありません。
InstagramのリールとTikTok、YouTube Shortsの違い
縦型短尺動画といえば、TikTokの印象がある人も多いでしょう。最近ではYouTubeShortsもかなり投稿されています。
では、TikTokとYouTubeShorts、リールにはどんな違いがあるのでしょうか。
キャプションに書ける文言の量
キャプションに記載できる文字量に違いがあり、リールのほうが圧倒的に上限文字数が多いです。
リール:最長2,200字
TikTok:最長150字
YouTubeShorts:最長100字
掲載される場所のバリエーションと選択度合い
TikTokの掲載場所は、フォロワーのフィードまたは「おすすめ」フィードのみ、YouTubeShortsの掲載場所はYouTubeのホームページやショートタブ・チャンネルのホームページで、選択肢があまりありません。
対してリールは掲載場所のバリエーションがやや広く、「フォロワーのフィードには投稿しない」といった選択も可能です。
インフルエンサーマーケティング実施に当たってのプラットフォーム側の整備
3種類ともインフルエンサーを活用したPR投稿が盛んです。
Instagramはクリエイターとコラボレーションした投稿に「XXX(ブランド名)とのタイアップ投稿(英語ではPaid partnership with XXX)」と表示でき、より透明性の高いインフルエンサーマーケティングを行えます。それらの投稿の広告配信や、その広告の効果測定なども可能です。
一方TikTokは、コラボレーションした投稿のキャプションに「#pr」と記載、YouTubeShortsもキャプションにURLを載せたり、投稿に#タグを使ったりするのみ。広告活用した場合も、インフルエンサーアカウントからの投稿は効果測定などが難しくなります。
関連記事:
Instagramのブランドコンテンツ広告とは? 気になるメリットや出稿方法を解説
ユーザーの利用目的
利用目的の傾向にも違いがあります。
Instagramメディア「Petrel(ペトレル)」の調査によると、リール、TikTokともに最も多い利用目的は暇つぶしであるものの、その割合はリールでは64%、TikTokでは82%となっており、よりTikTokのほうが暇つぶし目的で使われていることがわかります。
また、第2位の利用目的として、リールは「トレンドリサ―チ」が入りますが、TikTokは「推し(アイドルなど)の更新チェック」が入っています。
こういった利用目的の違いがあるため、求められるコンテンツにも若干の違いがでてくるでしょう。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000026329.html
バイラルの度合い
明確なデータなどはありませんが、TikTokのほうが話題になったときの爆発力があり、「TikTok売れ」などの現象も見られます。リール、YouTubeShortsではこの傾向はあまり見られません。
なぜこの違いが生まれるか説明は難しいものの、TikTokのほうが一つの曲や動画のフォーマットをほかのユーザーが「真似して投稿する(≒ミーム化)」ケースが多く発生する傾向がみられます。
結果としてそれがブームになり、場合によっては購買行動に大きな影響を与えている可能性が高いでしょう。
リール、YouTubeShortsにもミームの活用はありますが、TikTokほど盛んではありません。
また、TikTokはおすすめフィードを見ている人が多く、掲載された場合の再生回数の伸び率も顕著になります。
結果としてより多くの新規層にアプローチでき、普段とは異なる購買層に届きやすいのかもしれません。
2. リールを活用するメリット
特に企業がリールを活用するメリットとして、以下が挙げられます。
- フォロワー以外への新規リーチが見込める
- 没入感の高い動画フォーマットを活用できる
- アカウントへの評価向上が見込める可能性も
①フォロワー以外への新規リーチが見込める
Instagramは基本的にフォロワー以外へ投稿が届きにくいSNSです。新規ユーザーに見つけてもらえる経路は、Instagram内では発見タブ、もしくはハッシュタグ検索程度でどちらも比較的ハードルが高い経路でした。
その中でリールタブは独立しており、かつフォローしていないユーザーの投稿を見ることに視聴側の抵抗感がありません。
もちろんリールは発見タブにも掲載されるため、その経路でも新規アプローチが可能。新規ユーザーに自身のアカウントを見てもらえるチャンスを増やせます。
②没入感の高い動画フォーマットを活用できる
縦型短尺動画は、デジタルネイティブ世代に支持されているコンテンツフォーマットです。TikTokの流行により、この傾向はさらに顕著になっています。
TikTok、リールなどに加え、近年はYouTubeショートも誕生。こういった盛り上がりを考えると、今後さらに縦型短尺動画の利活用は進んでいくでしょう。
リールのような縦型全画面の動画で表現を磨くことで、ミレニアル世代、Z世代などに刺さるブランド表現ができるようになります。
③アルゴリズムの観点で、アカウントへの評価向上が見込める可能性も
Instagramには、「リールを含めたさまざまな投稿形式を活用することで、アカウントの成長が見込める」と明記されています。
必ずしもリール動画を投稿するだけでアルゴリズム上のアカウント評価が上がるわけではないでしょうが、さまざまな投稿形式の活用はブランドを多様な角度から伝えるのに役立ちます。
また、各投稿形式に合わせて表現されたコンテンツを提供すれば、ユーザーからの評価も得られるはずです。結果としてアカウントが評価され、アルゴリズム上も有利に働くと考えられます。
3. 効果的なリール動画を作成するためのポイント
そもそも短い動画が多いリールですが、「興味がない」と判断されたらほんの1~2秒と待たずにスワイプされてしまうもので、15秒などフルで見てもらうのは簡単ではありません。
ユーザーに「見てもらえる」リール動画を作るためのポイントを3つご紹介します。
- 冒頭の2秒で引きになるポイントを作る
- 人気の音源を使う
- リサーチ目的を満たせる情報量
①冒頭の2秒で引きになるポイントを作る
動画開始1~2秒でユーザーの興味・関心を引き付けるポイントを作りましょう。
例えば動画内容を表すタイトルを付けたり、テロップで簡単な説明を入れるのがおすすめです。動画自体も、複数のカットを使うなど最初に動きがあるといいでしょう。
②人気の音源を使う
リールは動画で使用された音源から、同じ音源を使ったほかの投稿を探しに行ける機能があります。
人気の音源を使った動画であれば、その音源から動画を探しているユーザーに閲覧されやすくなるでしょう。
③リサーチ目的を満たせる情報量
トレンドや、欲しい商品に関する情報のリサーチ目的でも使われているリール。企業アカウントであれば、このニーズを満たす動画を出していくのも有効な活用法になると考えられます。
この狙いでリールを作成する場合、動画の長さは30秒程度、動画の早い段階で商品を登場させ、テロップなどで情報量を担保しながら紹介していくといいでしょう。
4.リール動画の作り方/投稿方法
以降では、実際にリール動画を作成したり、投稿したりする手順を解説します。
⑴作成済みの動画をアップロードする
企業の公式アカウントであれば、予め動画を作成した上でリールなどに投稿することが多いでしょう。まずはその方法を紹介します。
リールはアプリ内のいろいろなところからアクセスできますので、ここではアプリを立ち上げたときに表示されるフィードから、リール投稿を行う方法を取り上げます。
▼新規投稿からアップロードする場合
手順1:マイページ下部の①「新規作成」を押し、②「投稿の種類」を右にスライドしてリールのメニューを表示します。この画面で今回使用したい③「作成済みの動画」を選択します。
投稿の種類を選ぶ際にテンプレートを選択することで、作成済動画を組み合わせた投稿を作成することも可能です。
手順2:動画の編集画面に遷移するので、適宜編集します。編集が完了したら④「次へ」をタップします。その後、キャプションや共有範囲などの設定を必要な部分のみ行い、画面下部の⑤「シェア」をタップすれば投稿完了です。
また編集画面上部の各編集機能では以下のことが可能です。
A) 音源を追加する ※音楽・マイクで音声入力・サウンドエフェクト追加が可能②画面にキャプション(文字/字幕)を付ける
B) スタンプを追加する
C) 映像エフェクトをかける
D) 動画を端末に保存する
注意点
カメラロールに保存されている動画よりも、リールのさまざまな編集機能を使用した動画や、音源に合わせて作成した動画のほうが、アルゴリズム上高評価される傾向があります。
特にTikTokなどほかのプラットフォームで作成・投稿した動画をダウンロードし、リールにアップロードする場合は注意が必要です。
別サービスのウォーターマーク(透かし・ロゴなど)が入っていると、動画の評価が下がってしまいます。
作成済みの動画をアップロードする場合でも、音声の加工やキャプションの追加はInstagram上で行うなどの工夫をしてみるといいでしょう。
⑵リール作成画面から動画を作成する
手順:ホーム画面にて①「リール」画面を開いたら、②「カメラ」マークを押すとリール動画の撮影画面に移ります。
③「録画開始・終了ボタン」を押して動画を取った後に、④「次へ」を押すことで動画の編集やキャプションの追加画面へ移行します。
以降は作成済みの動画を投稿する手順と同様です。
録画画面左部の各編集機能を使うと以下のことが可能になります。
A) 音源の追加 ※音楽のみ
B) 映像エフェクトの設定③背景をグリーンスクリーンへ変更④動画のお題を選択⑤動画の長さ:15秒/30秒/60秒/90秒から選択可能⑥動画の録画スピード:0.3/0.5/1/2/3倍速から選択可能
C) レイアウトの設定:グリットや動画サイズの変更が可能
D) タイマーの設定:録画時間やカウントダウン秒数の変更が可能
E) ジェスチャーコントコールへの変更
2022年のアップデートにより実装された内容のひとつにテンプレート機能があります。
3つ以上のクリップで構成されたリールであればどれにでも使用できる機能で、他のクリエイターが作ったリールの音源や画像切り替えのタイミングをそのまま使用することが可能なため、短時間で簡単にリールの質を上げることができます。
Instagram以外のアプリで編集したものは1つのクリップ扱いになるため、テンプレート機能が使えない場合がありますので注意してください。
⑶リール動画の注意点
TikTok・Shortsで投稿した動画の使い回しはNG。
Instagram公式より「オリジナルのコンテンツを優遇するアルゴリズムに変更すること」「ほかのアプリで作った投稿の再利用の禁止」が発表されています。
使い回しを行うと、アルゴリズム的にマイナスになるため、基本的に新しい内容の投稿を心掛けましょう。
⑷音源の著作権について
リールで使用する音源については、インスタのアプリから選べるミュージックライブラリの曲はどれでも使って構いません。
音楽の著作権は主にJASRACが管理しています。InstagramはそのJASRACと利用許諾契約を締結しているため、一般のユーザーが個別に利用許諾を得る必要がないシステムとなっているからです。
それ以外のものは著作権等の問題があるためフリーの音楽でもしっかり規約を確認する・作成者に問い合わせるなどの対策を取るか、不安が残るようなら基本的に使用を控えるのが良いでしょう。
5. 【業界別】Instagramリールを活用している企業事例13選
事例1:山崎実業(インテリア)
https://www.instagram.com/yamazaki.home.channel/
インテリア雑貨の専門メーカーの山崎実業はフォロワー数約125万人、リールの平均再生回数は約28万回で、主な投稿内容は商品紹介です。
シンプルでおしゃれなデザインのアイディア商品を多数展開していて、SNSでも話題になっています。
商品の実演動画が多く、ユーザーから「こういうのが欲しかった」というコメントが多く寄せられている投稿もあり、すぐに購買行動につながる訴求力の高さが特徴です。
270万回以上の再生数で人気のこちらのリールに代表されるように、常にユーザーが何を求めているかを的確にとらえて商品訴求しています。
シンプルな音楽や色使いでおしゃれに見える演出も、届けたい情報のノイズにならず、好感が得られるポイントです。
事例2:LOWYA(インテリア)
https://www.instagram.com/lowya_official/
家具と雑貨のオンラインストア、LOWYAはフォロワー数約101万人、リールの平均再生回数は45万回で、主な投稿内容は商品の紹介動画です。
投稿は山崎実業と同じく商品の使い方を紹介する動画が多いものの、動画の雰囲気やサムネイルの見出しは、より親近感が湧くクリエイティブになっています。
スタッフが動画に登場して使い方やおすすめのポイントを紹介するインスタライブも頻繁に行っています。
漫画の収納やアクリルスタンドをディスプレイする様子を紹介した本棚の紹介動画は、450万回以上も再生されています。
#推し活、#グッズ収納などをハッシュタグに設定したり、最初の2~3秒でユーザーの興味を惹くテキストを挿入したりするなど、フォロワー以外のユーザーを取り込むことに成功しています。
事例3:THREE(美容)
https://www.instagram.com/threecosmetics/
化粧品ブランドのTHREEはフォロワー数約39万人、リールの平均再生回数は約7万回で、主な投稿の内容は商品の色や使い方を紹介です。
実際の商品を使ってモデルにメイクをしていく動画も人気です。
コスメカンターに行かなくても肌の上での色の出方をわかりやすく表現しているところが特徴です。
こちらのネイルポリッシュの紹介動画は20万回以上再生されています。
1度塗りと2度塗りでどのくらい発色するかなど、商品の見た目からではわかりにくい情報を投稿することで、よりリアルなイメージをユーザーに届けることができます。
事例4:アサヒビール(飲料)
https://www.instagram.com/asahibeer_jp/
日本を代表する飲料メーカーの一つであるアサヒビールはフォロワー数約14万人、リールの平均再生回数は約7.5万回で、商品情報や自社商品に合うおつまみのレシピの紹介です。
こちらは企業のリール投稿によく見られる、ツアーのように自社の魅力を訴求する投稿です。
ビールの工場見学をテンポよい動画とナレーションで紹介していて、見ている人をワクワクさせるような工夫がされています。
事例5:花王(日用品)
https://www.instagram.com/kao_official_jp/
洗剤、化粧品、日用品などを幅広く展開するグローバル企業である花王のフォロワーは約1.2万人、リールの平均再生回数は約30万回で、主な投稿内容は、「脱炭素」や「地球にやさしい」を切り口にした商品紹介や、フードロスを減らすアイディアレシピの紹介です。
サステナブルや脱炭素など、取り組んでいる企業が増えていたりメディアで頻繁に見聞きしたりする言葉を、わかりやすくユーザーの生活に沿った目線で解説しています。
ユーザーは自分でも気軽に実践できそう、という共感や企業に対する親近感を抱く可能性があります。
このような動画を入り口に、サステナビリティに取り組んでいる自社のブランディングや、企業イメージの向上が見込めます。
事例6:バルミューダ(家電)
https://www.instagram.com/balmuda/
デザイン性の高い家電を展開するバルミューダはフォロワー数約14万人、リールの平均再生回数は約9.5万回で、ASMRを意識したような心地よい調理家電の音、掃除機の動作音などが効果的に使われている商品紹介動画が特徴です。
まるで目の前で調理してくれるレストランにいるかのような、ライブ感のある動画です。さまざまな食材での使用方法が紹介されていて、ユーザーが実際に使っているイメージがしやすく、訴求力の高いクリエイティブになっています。
事例7:ロート製薬(製薬)
https://www.instagram.com/rohto_official/
化粧品などを幅広く展開する大手製薬企業、ロート製薬はフォロワー数約7.8万人、リールの平均再生回数は約2.6万回で、主な投稿内容は商品や効果的な使い方の紹介です。
こちらの日焼け止めの比較検証動画は約153万回再生されました。
顔に全種類試し塗りしてみたい、というユーザーのニーズに沿った企画が支持されたことが、再生数が伸びた要因の一つです。
インパクトのあるサムネイルで惹きつけ、ポイントがわかりやすくテロップで表示され、テンポよく動画が進むので飽きずに最後まで見られます。
事例8:タリーズコーヒージャパン(飲食)
https://www.instagram.com/tullyscoffeejapan/?hl=ja
アメリカ発祥のコーヒーチェーン、タリーズコーヒージャパンはフォロワー数約29.3万人、リールの平均再生回数は約10万回で、主な投稿内容は新商品や自社商品の楽しみ方の紹介です。
スタッフが登場する動画も多く見られ、おしゃれな雰囲気の中にも親しみを感じられるアカウントです。
こちらのような季節ごとの新商品を紹介するリールは毎回再生数を伸ばしていて、ユーザーが楽しみにしているコンテンツであることがわかります。
クリエイティブの質が高く、テロップや紹介する商品の転換にも工夫が見られ、見ている人を最後まで惹きつける訴求力があります。
事例9:Mr. CHEESECAKE(飲食)
https://www.instagram.com/mr.cheesecake.tokyo/
チーズケーキをオンライン販売するMr. CHEESECAKEはフォロワー数約15万8,000人、リールの平均再生回数は約3万回です。
内容は焼き途中のチーズケーキの様子や焼き上がりのふるふるとした状態のように、動画でこそ分かりやすいコンテンツが投稿されています。
また、コーヒーを入れた後にチーズケーキにスプーンを入れる動画のような、ユーザーが実際に商品を食べる場面を想起させるものもあります。
12万回以上視聴された「Mr.CHEESECAKE開けてみた」は、オンライン販売のチーズケーキがどのような状態で手元に届くのかを紹介したものです。
洗練されたパッケージからおいしそうなチーズケーキが出てくる様子を見れば、初めて見た人も「おいしそう!食べてみたい!」と思うかもしれません。
事例10:松屋フーズ(飲食)
https://www.instagram.com/matsuya_foods/
牛丼チェーンの松屋を運営する松屋フーズのフォロワー数は約3万人、リールの平均再生回数は約5万回です。
ちょっと笑ってしまうような独自のセンスがある投稿が中心です。松屋のロゴ入りネイルや靴、ピアスなどの作品を紹介するなど、ユーザーの意表を突くおもしろい動画を投稿しています。
初のリール投稿は、話題になっていた#wipeitdownchallengeというハッシュタグで、鏡を拭く腕を動かすたびに人の様子が切り替わるように見えるというものです。
流行のタグに便乗することで1万回以上視聴されています。リールの「位置合わせ」機能を使えば、同じ被写体の衣装やメイクを替えて撮影するのに便利です。
事例11: UNITED ARROWS グリーンレーベルリラクシング(ファッション)
https://www.instagram.com/ua_greenlabel/
UNITED ARROWS グリーンレーベルリラクシングは、ビジネス・カジュアルウェア、生活雑貨などを展開するアパレルブランドです。
フォロワー数は約19万6,000人、投稿内容は新作アイテムの紹介がメインです。
リールの平均再生回数は約2万回で、特にランキング形式でアイテムを紹介した動画や、着回しコーディネートを紹介したものが人気を集めています。
着回しでは同じアイテムを違う雰囲気にアレンジして、興味を持ったユーザーが商品の詳細を確認できるようにショッピングタグを付けています。
こちらのニットベスト&シャツワンピースの着回し紹介は3万回近く再生されています。
事例12:楽天証券(金融)
https://www.instagram.com/rakutensec/
金融サービスを展開する楽天証券のアカウントはフォロワー数3.5万人で、画像投稿では金融関連の知識に対するQ&Aなどの情報を紹介しています。
リールの平均再生回数は約1万回。知らない人にとっては難しく感じられる金融商品などの話題を簡潔に動画にまとめています。
また実際の操作手順の説明が動画になっており直感的に理解できるため分かりやすくなっています。
事例13:ニトリ公式(インテリア)
https://www.instagram.com/nitori_official/
インテリアや家具商品の販売を行うニトリの公式アカウントはフォロワー数143.8万人で、画像投稿では商品の紹介や活用術などを紹介しています。
リールの再生回数は100万回超えのものがいくつもあり、かなり再生数を伸ばしています。
社員がおすすめする商品の推しポイントを動画にまとめており、購買意欲を刺激されます。また動画だとサイズ感もイメージしやすくなっています。
6. まとめ
本記事では、リールの概要や利用するメリット、効果的なクリエイティブのポイントから事例までご紹介しました。
ご紹介したリール活用企業は業界も商品・サービスもさまざまですが、どの企業も自分たちならではの方法でリールを活用しています。
Instagramはすでに世界中に膨大な数のユーザーがおり、かつリールはまだ自社アカウントをフォローしていない人にも届きやすい投稿形式です。ユーザーのニーズを満たせるリール動画を投稿することで、多くのユーザーへのリーチを狙える可能性があります。
縦長短尺動画の投稿先として、すでにInstagramの公式アカウントを持っている企業であれば挑戦しやすいのもリールのメリットです。
ぜひ、まずは少ない本数からでもチャレンジしてみてください。
リール動画を用いたInstagramの運用もガイアックスでは企画やサポートができます。気になることや何かお悩みがあればガイアックスにご相談ください。