SNSで話題のショートドラマとは?企業活用事例をご紹介

2024/07/12

SNSを開くと目に飛び込んでくるショート動画を、見始めたらついつい最後まで見てしまった、という経験がある方も多いと思います。

近年、縦型ショートドラマと言われるスマホの向きを変えずにそのまま視聴できることに特化した、一話あたり数分程度の短いドラマの人気が、Z世代を中心に広がっています。

TikTok、YouTubeショート、Instagramリールなどの短尺動画では、企業のSNSアカウントをフォローしていなくてもおすすめに次々に表示されるため、企業マーケティングにおいても注目されています。

本記事では、縦型ショートドラマの概要と企業マーケティングにおける魅力を、導入事例を交えて解説します。


本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。

縦型ショートドラマの活用に興味のあるご担当者様は、ガイアックスにご相談ください。


    ■目次

  1. 縦型ショートドラマとは?
  2. 縦型ショートドラマが注目を集める理由
  3. 人気の縦型ショートドラマアカウント
  4. 企業の縦型ショートドラマの活用事例
  5. まとめ

1. 縦型ショートドラマとは?

縦型ショートドラマとはTikTok、YouTubeショート、Instagramリールをはじめとする、スマホアプリの縦画面で視聴することに特化した、一話あたりが数分程度の短いドラマです。

中国で連続して配信するショートドラマがブームとなり、世界中に広まりました。縦型ショートドラマはアメリカでも中心に人気のジャンルになり、視聴されています。

縦型ショートドラマは、スマホの向きを変えることなく縦画面の視聴に特化しているため、通勤・通学など隙間時間にSNSを見るというユーザー層のニーズと合致し、気軽に視聴できることが人気の理由の一つです。

視聴者の環境を踏まえて、イヤホンをせず、音を出さずに視聴するユーザーにも見やすいよう、せりふに字幕がついていることも特徴です。

20代など若年層を中心に人気が広がったジャンルですが、最近はコンテンツの種類も増え、さまざまなターゲット層が想定されて制作されているため、30代40代の視聴も増えていると言われています。

現代のSNSマーケティングでは、15秒〜数分程度の縦型ショートドラマがZ世代を中心に広く受容されており、通勤・通学などのスキマ時間の視聴体験を捉える力があります 。

また、専門制作会社のCREAVE(CREAVEのショートドラマ制作サービス)では、ブランドの世界観をしっかりと伝える感動的なショートドラマを制作可能です。

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https://creave.co.jp/service/short-drama/

2. 縦型ショートドラマが注目を集める理由

流行している理由とタイパという価値観

近年のZ世代を中心とした新しい価値観に、タイパを重視するという傾向があります。

タイパとはタイムパフォーマンスの略語で、かけた時間に対してどれくらいの効果や価値、満足感が得られたのかを意味する言葉です。

効率的に時間を使いたいという意識の表れで、動画を倍速で視聴したり、ショート動画を好んで視聴したりすることが特徴です。

縦型ショートドラマは短い時間で多くの情報や価値を得られるコンテンツとして、タイパを重視するユーザーに受け入れられていることが流行している理由と言えます。

ショートドラマがマーケティング手法として注目を浴びつつある背景

視聴回数を大きく伸ばしている縦型ショートドラマは、話の展開が早く、冒頭でインパクトのあるシーンを持ってきてユーザーの関心を惹き、飽きる暇を与えず数秒ごとにさまざまな見せ場を作っていることが特徴です。

見る価値がないと判断されると、スワイプひとつで簡単に動画から離脱されてしまうため、最後まで視聴してもらう工夫が施されています。

短尺動画SNSでは最後まで視聴すると完全視聴率が上がり、SNSのアルゴリズムによるおすすめへの表示が増えます。

それを利用すればフォロー外のユーザーにもリーチでき、フォロワーが多くなくても突然バズらせることが可能な仕組みになっています。

その他にも、いいねやコメント数などのエンゲージメントも重要なポイントとなるので、ユーザーが共感しやすいストーリーや、思わずコメントしたくなるようなシーンを作ることも効果的です。

このように、完全視聴率が高く、短い時間で情報量の多くストーリーを語るコンテンツとバズらせる仕組みを兼ね備えた縦型ショートドラマの特徴を踏まえ、マーケティングに活用する企業が増えてきています。

近年、広告に対して嫌悪感を抱くユーザーが多い中で、縦型ショートドラマは広告感が薄く、企業への好感度や、購買意欲を向上させる効果が期待できます。

企業側はターゲット層や訴求したいポイントに沿ってドラマ作成ができます。

ADK マーケティング・ソリューションズの調査によると、YouTubesショート、Instagramリール、TikTokの順で利用率が高いという結果が出ています。

TikTokは利用者が少ないながらも、そのほとんどが毎日ショート動画を視聴しているので、高い効果が得られる可能性があります。

ユーザー数が多いプラットフォームで配信することをおすすめしますが、ターゲット層や配信するドラマの内容によって使い分けるのも効果的かもしれません。

出典:ショート動画の利用実態 TikTok利用者の過半数が「ほぼ毎日」視聴【ADK MS調査】

3. 人気の縦型ショートドラマアカウント

①こねこフィルム/CONEKO FILM

@coneco_film_ 席は譲っても、プライドだけは絶対に譲らない女たち。 #席は譲る #プライド #電車 #ショートフィルム #ショートドラマ #短編ドラマ #映画 #短編映画 #こねこフィルム #ショードラアワード2024 ♬ オリジナル楽曲 – 【こねこフィルム】 – こねこフィルム/CONECO FILM

日常の一コマを映画のように演出するショートドラマで人気を博している、こねこフィルムはTikTok、YouTube、Instagram、 X(Twitter)、Facebookで動画を配信しています。

TikTokでの再生回数は平均約70万回で、一番視聴されているドラマは2024年5月時点で、約2,200万回再生されています。

日常で遭遇する、少しもやもやするようなシーンに焦点を当て、そこからドラマならではの面白い展開に膨らませています。

映画やドラマの現場を経験した制作陣が制作しているため、映像などを含め、全体的にドラマ作品としてのクオリティが高いことも人気の理由です。

特に役者さんの演技が上手なことが注目され、大きな話題を呼び、メディアでも多く取り上げられています。

②ごっこ倶楽部

@gokko5club 家族に嫉妬したこと, ありますか #姉妹 #家族 # #ショートドラマ #ごっこ倶楽部 #短編映画 #短編ドラマ #ドラマティッカー #ショートフィルム #ドラマ #TT映画祭2023 == 梨の木 1話 == [出演]鎌田久遠 廣瀬知紗 @大内 唯 @谷沢龍馬【ごっこ倶楽部】 ちほ [脚本]後藤光輝 [監督]@後藤 光輝 [使用楽曲]#yama ♬ Oz. – yama

Z世代に届くストーリーを生み出す、トップクリエイター集団として注目を集めるごっこ倶楽部は、TikTok、YouTube、Instagram、Facebookで動画を配信しています。

X(Twitter)では動画配信の予告や進捗などを報告しています。TikTokでの再生回数は平均約300万回で、一番視聴されているドラマは2024年5月時点で、約1,600万回再生されています。

ドラマの内容は日常生活における、さまざま人間関係から生まれる愛をテーマにしています。

観た人が共感できたり、感動できたりする一方で、ドラマだからこそできる突拍子もない展開が盛り込まれていて、ユーザーに驚きを与え、ドラマの世界に引き込む工夫が見られます。

2~3話の連続ドラマになっているものも多く、続きが気になるファンは多いのではないでしょうか。

本気出すのは明日から

@majiasu_

#高校生 #青春 #恋愛

♬ オリジナル楽曲 – 本気出すのは明日から。 – 本気出すのは明日から。

Z世代のリアルな感情を描く、バーチャルショートドラマアカウント「本気出すのは明日から。」が、TikTokやYouTube、InstagramなどのSNSプラットフォームを通じて注目を集めています。

X(旧Twitter)ではドラマの予告や配信スケジュールの共有のほか、キャストや制作スタッフの舞台裏情報も発信。TikTokでは、開始からわずか数ヶ月で全動画の総再生回数が5,000万回を超え、2025年6月時点で最も再生されているドラマは1,400万回超えを記録しています。

物語は、恋愛・友情・夢など、現代の若者が抱える繊細な心情を丁寧にすくい上げるストーリーが中心。学校生活やアルバイト、SNSとの向き合い方など、Z世代の視点に立ったリアルな日常を描きながらも、予想外の展開や印象的なセリフによって物語世界への没入感を高めています。

さらに、多くの作品が2~3話構成の連続ドラマとなっており、「次回が気になる」「あの結末が忘れられない」といった声がSNS上でも多く見られます。繰り返し視聴したくなる中毒性と、共感と驚きのバランスが、多くのファンを惹きつけている要因といえるでしょう。

④上田監督の映画部!

@picorelab 「みらいの婚活」第1話 #PR #ショートフィルム #アンバサダー ♬ オリジナル楽曲 – 上田慎一郎

大ヒット映画「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が制作する、上田監督の映画部!はTikTok、YouTube、InstagramとX(Twitter)でドラマを配信しています。

TikTokでの平均再生回数は約86万回で、一番視聴されているドラマは2024年5月時点で、約755万回再生されています。

YouTube上では動画タイトルに全て「縦型映画」と書かれていて、映画監督としてのこだわりが感じられます。

現代社会で話題となっているようなトピックをベースに制作されていて、隠喩や風刺を交えて描かれていたり、短いドラマの中で上田監督らしい驚きの展開やオチが用意されていたりすることが特徴です。

コメント欄にはドラマの内容の考察や、「深い」「考えさせられる」のようなコメントが見られ、他の縦型ショートドラマアカウントとは違う雰囲気で、ファンを惹きつけています。

⑤freee_jp【みんつく】みんなでつくる劇場公開映画

@mintsuku_movie ロボットの自己犠牲愛 #縦型動画 #ショート動画 #ショートドラマ #短編動画 #ロボット #ショードラアワード2024 ♬ オリジナル楽曲 – 【みんつく】みんなでつくる劇場公開映画

映画好きな人同志で映画を作成し、公開を目指す【みんつく】みんなでつくる劇場公開映画はTikTok、YouTube、Instagram、X(Twitter)、Facebookで動画を配信しています。

TikTokでの平均再生回数は約500回で、一番視聴されているドラマは2024年5月時点で、約28,000回再生されています。

ドラマのほとんどが1分程度という短い作品で、内容は高校生の恋愛の切ないドラマや、設定が個性的で思わず笑ってしまうような展開のドラマ、どういうこと?と疑問が残るドラマなど、多岐に渡っています。

数秒ごとに見どころがある、縦型ショートドラマ特有のテンポの速い展開は少ない一方で、独特の間や余韻があり、新しい層のファンを増やしていきそうです。

また、制作ノウハウのある専門会社と連携することで、事例紹介以上のブランドストーリーの共感設計が可能です。

CREAVE のショートドラマ制作サービスでは、ストーリー構成、脚本、キャスティング、撮影・編集まで一括で対応。

具体的な制作フローや過去の映像例、費用感などをまと めた詳細資料も、以下から無料でダウンロードできます
https://creave.co.jp/service/short-drama/

4. 企業の縦型ショートドラマの活用事例

事例1. Canva

@canvajapan

サプライズの寄せ書きが本人にバレそう…

♬ オリジナル楽曲 – Canva キャンバ【日本公式】 – Canva 公式(キャンバ)

無料で素人でもグラフィックデザインができるツールとして人気のCanvaは、ツールの使い方やシチュエーションなどを縦型ショートドラマで紹介しています。

2024年5月時点で約2,500万回再生され、その人気がうかがえます。

若い女性やおしゃれな雰囲気のクリエイターが使いそうなイメージのサービスですが、それを覆し、あえて強面社員を登場させることで、まずユーザーの興味を惹きつけます。

1分弱のドラマの中で手書きのかわいい色紙作りに奮闘する強面社員たちの様子は微笑ましく、最後までユーザーを飽きさせない展開になっています。

この強面社員のドラマはシリーズ化していて、その他のドラマも再生数を伸ばしています。

ドラマならではの面白い設定や展開を用意し、従来の企業のイメージとは違った切り口から訴求できるところも、縦型ショートドラマの魅力の一つです。

事例2. 三井住友カード

@smbc_card 「カメラを止めるな!」でおなじみの上田慎一郎監督とコラボ! みなさんはタイパを上げて生まれた時間をどのように使っていますか?? #タイパ #ショートフィルム #shortfilms #ショートドラマ #TikTokShortFilm #三井住友カード #SMCC ♬ オリジナル楽曲 – 三井住友カード【公式】

大手金融サービスの三井住友カードが「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督と作成した縦型ショートドラマは、2024年5月時点で約118万回再生されています。

前述のとおり上田監督は、「上田監督の映画部!」というアカウントで、縦型ショートドラマのジャンルでも人気の作品を多く配信しています。

タイパ(タイムパフォーマンス)をテーマに、忙しい人の日常にタッチ決済というサービスを溶け込ませています。

タイパを気にする主人公の行動だけがすべて倍速になっていることころに、皮肉が込められています。

冒頭から倍速でドラマが始まる驚きと、心温まるストーリーに、広告というよりもドラマを楽しんでもらいたいというこだわりや雰囲気が感じられるため、広告を嫌悪するユーザーにも効果的にアプローチできるかもしれません。

事例3. コーセーコスメポート

@kosecosmeport_utachan うたちゃんのアカウント出てきたの発見できた人いる?続きは21日に❤️ #ショートドラマ #ビオリス #ジュレーム #クリアプロ ♬ オリジナル楽曲 – 化粧品会社社員 うたちゃん

大手化粧品企業、コーセーのグループ企業のコーセーコスメポートは、TikTokで配信している人気の縦型ショートドラマとタイアップして、再生回数を大きく伸ばしています。

タイアップしたドラマは日本テレビがTikTokに開設したドラマアカウントの「毎日はにかむ僕たちは。」です。

2024年5月時点で、4本のドラマが配信されていて、合計して約1,700万回再生されています。

商品名を言ったり、インフルエンサーのように紹介したりするわけではありませんが、ドラマの雰囲気を崩さずストーリーのキーとなる場面で商品を使用することで、効果的に商品とその使用方法をアピールしています。

このような手法は広告感がなく、どこの商品?使ってみたい、というユーザーの購買意欲の向上や、ブランドへの好感度を伸ばす効果が期待できます。

事例4. カルビーあげりこ学園

@agerico_gakuen

大手食品メカーのカルビーが展開するロングセラー商品、じゃがりこの「カルビーあげりこ学園」という公式TikTokアカウントは、女子高生やZ世代に向けたショートドラマを公開しました。

2024年5月時点で、10本のドラマが配信されていて、合計約250万回の再生回数を記録しています。

じゃがりこをプレゼントすることを「あげりこ」と称し、女子高生たちに「あげりこ」体験を楽しんでもらおうという目的で展開したこのドラマシリーズには、Z世代に人気のTikTokクリエイター3名を起用しました。

じゃがりこはロングセラーの商品で、幅広い層のユーザーから注目されているため、狙ったターゲット層にリーチしない可能性もあります。

そこで、効果的なキャスティングと学生にとってなじみ深い卒業というテーマで作成したことで、女子高生の日常に溶け込み共感を得られたことが成功のカギとなりました。

事例5. NELLマットレス

@gokko5club おひるね制度経験したことある?「3/24まで全サイズ15%OFFセール開催中!“ネルマットレス“で検索」 #PR #NELL愛 #NELL #ネル #NELLマットレス #ネルマットレス #寝落ち #睡眠 #マットレス #睡眠 #ごっこ倶楽部 #短編映画 #短編ドラマ #ドラマティッカー #ショートフィルム #ドラマ #WEBREEN == オヒネル制度 == [提供] NELLマットレス [出演] @白河 芹 ( Seri ) @桑島 海空(19) @谷沢龍馬【ごっこ倶楽部】 @植木ゆず(ゆずぽん) @山川浩太郎(こた) [脚本・監督]@はるく [使用楽曲]#GOKKOCLUB ♬ DamDamDam – GOKKO CLUB & Suzume

人気ショートドラマクリエイターのごっこ倶楽部と寝具ブランドのNELLマットレスがコラボしたドラマは、3本配信されていて、2024年5月時点でそれぞれ約230万回以上再生されています。

通常のごっこ倶楽部のショートドラマと同じように、コミカルでテンポよくストーリーが展開されていくため、PR案件のドラマにもかかわらず、ドラマそのもののおもしろみは損なわれていません。

ドラマ性と商品PRがほどよいバランスになっているため、押しつけ感がないところに好感が持てます。

人気クリエイターとのコラボは効果的ですが、普段クリエイターが配信しているドラマと自社の商品やサービスが伝えたいことがマッチするかどうかを見極めることも、成功のポイントになりそうです。

事例6.しそ焼酎 鍛高譚(たんたかたん)

@tantakatan_godo

合同酒精が展開するロングセラーのしそ焼酎ブランド「鍛高譚(たんたかたん)」は、公式X(旧Twitter)アカウント「しそ焼酎 鍛高譚【公式】@tantakatan_godo」で、Z世代を含む若年層に向けたユニークな企画やコンテンツを発信しています。

2024年2月には、“エモい居酒屋”を舞台にしたTikTokショートドラマ「#鍛高譚で会いましょう」を公開。3本の連作ストーリーは配信開始から1週間で合計100万回以上再生され、大きな注目を集めました。

ドラマでは、鍛高譚をきっかけに再会する男女3人の「こじれた三角関係」が描かれ、Z世代の感情に寄り添うセンチメンタルな物語が展開されました。主演にはTikTokフォロワー数約30万人の俳優・たけだバーベキューを起用。リアルで等身大の演技が、ユーザーの共感を呼んでいます。

しそ焼酎という一見渋めの商材とZ世代の親和性を高めるため、舞台設定や脚本、演出に徹底的に“青春感”を盛り込み、SNS上でも「居酒屋で鍛高譚飲みたくなった」「続編希望」といったポジティブな反応が見られました。

ロングセラー商品でありながら、ターゲットにしっかりと響く企画演出でブランドの世界観を再構築した好事例といえるでしょう。

事例7.パナソニック「NICOBO」

大手電機メーカーのパナソニックが開発したロボット「NICOBO(ニコボ)」は、人の心に寄り添う“弱いロボット”として話題を集めており、2024年にはZ世代に向けたショートドラマをTikTok上で公開しました。

2024年4月時点で、6本のドラマが配信されており、合計再生回数は200万回を突破。SNS上でも「癒された」「一緒に暮らしたくなる」といった共感の声が多く寄せられました。

このドラマは、「NICOBOがいたら、世界はちょっとやさしくなるかもしれない」をテーマに、さまざまな若者の日常にNICOBOが寄り添うストーリーで構成されています。登場人物たちは、孤独や不安を抱えながらも、NICOBOとのふれあいによって少しずつ心を開いていきます。

キャスティングには、Z世代に支持されるTikTokクリエイターや若手俳優を起用。リアルな感情描写と柔らかな演出が、NICOBOの持つ「人懐っこさ」や「癒やし」を自然に伝える工夫となっています。

NICOBOは決して“万能”なロボットではなく、あえて“ちょっとポンコツ”な存在として設計されたプロダクト。その特徴がドラマのストーリーと共鳴することで、視聴者に「共感」と「愛着」を生み出すことに成功しました。

技術先進性よりも“こころの豊かさ”を重視するプロモーションで、Z世代の心をつかんだ好例と言えるでしょう。

5. まとめ

企業マーケティング手法として人気になりつつある、縦型ショートドラマの概要と運用事例を紹介しました。

近年のSNSユーザーの視聴習慣を踏まえると、自社のアカウントをフォローしていなくても多くのユーザーに届きやすいため、これからますます活用されていくことが予想されます。

通常の広告とは違い、広告感が薄いところや、ドラマ特有の演出やおもしろさを出せるところも縦型ショートドラマの魅力です。その特性を理解し効果的に運用していきましょう。

縦型ショートドラマを用いたSNSの運用もガイアックスでは企画やサポートができます。気になることや何かお悩みがあればお気軽にご相談ください。

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