採用SNSで成果を出す秘訣は?SNS運用のプロが解説

2024/04/10

SNSの企業アカウントの運用が当たり前になってきている昨今、採用目的でのSNS活用を行う企業が増えてきています。

その背景として、就職活動をする年代の学生は普段からSNSを活用して情報収集をすることが主流で、就職活動においても同様の傾向が見られることがあげられます。

今後もますます影響力が高くなると予想される採用SNSについて、概要や運用の注意点、活用事例の紹介を交えて解説します。

 

本記事を執筆している株式会社ガイアックスは企業様のSNSマーケティング支援を行っているSNS運用プロでありながら、自社採用のためにSNS活用を行っており、Wantedly、Indeedで賞を受賞しています。

採用目的でのSNS活用に興味のある企業担当者様はぜひこちらからお問合せください。

 


 

本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。

SNS運用、SNSキャンペーンに興味のあるご担当者様は、ガイアックスにご相談ください。

 


 

    ■目次

  1. 採用SNSとは?
  2. なぜ企業の採用SNSが増えているのか?
  3. 就職活動におけるSNSの使われ方
  4. 採用SNSでよくある誤解
  5. 企業の採用SNSで成果を出すには?
  6. 採用SNSで成果に繋がるコンテンツ案
  7. 採用SNSを上手に活用する企業事例
  8. まとめ

1. 採用SNSとは?

Instagram、X(Twitter)、FacebookなどのSNSを活用して採用につなげる手法のことです。

採用に関する情報の発信をはじめ、双方向のコミュニケーションができるSNSの特徴を活かしたり、画像や動画を使ったコンテンツを活用したりすることで、企業の魅力を伝えられます。

さらにプラットフォームを使い分けると、ターゲットにしたいユーザー層にダイレクトに届けることができます。応募者との接点の拡大も見込めるため、多くの企業が人材採用でのSNS活用に注目しています。

2. なぜ企業の採用SNSが増えているのか?

採用SNSが増えている最大の理由として、SNSで就職活動の情報収集をする就活生が増えているということです。

10代~30代は、何か知りたい情報があるときや何らかの意思決定をしたいときにまずはSNSを開いてみる、というのが主流な世代です。就職活動においても同様に、より気軽にリアルな情報が得られるツールとしてSNSが指示され、影響力が高くなっています。

 

総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、20代のSNS利用率は極めて高く、インターネットの使用時間の多くをSNS利用に割いていることがわかります。

採用SNSを上手に活用すれば、ターゲットとする就活生にリーチする可能性が高くなるため、採用手法として取り入れる企業が増えてきています。

 

3. 就職活動におけるSNSの使われ方

 

このように、就活生が志望企業を比較検討する就活の初期段階から、入社を決定する最終段階まで、企業のSNSで情報収集を行い、志望度に影響を与えたり、入社の意向を固めたりしていることがわかります。

9割以上の学生が企業のSNSアカウントは必要と回答していることからも、就活における情報源として今後もますます重要視されるでしょう。

4. 採用SNSでよくある誤解

SNSで認知を拡大して母集団を形成できるという誤解

元々学生からの認知が低い企業がSNS運用を通じて認知を拡大し、母集団を形成することは基本的に難易度が高いでしょう。

SNS投稿が拡散するためには多くの人がその投稿に興味を持ちエンゲージメント(いいね、リポストなど)することが大事ですが、認知度の低い企業の場合、多くの就活生がその企業のコンテンツに興味がないため、エンゲージメントが発生しづらくリーチが伸びない、結果として認知獲得に繋がらないという背景があります。

いわゆる踊ってみた系の企業TikTokアカウントが拡散し、企業名の認知が向上するといったケースは確かにありますが、おそらくその拡散の仕方では多くの企業が伝えたい企業ブランディングと大きく乖離するはずです。

実際に、「入社したら踊らされるのでは?」「こんな馬鹿なことしている企業には入社したくない」といったネガティブな意見も目立ちます。

「興味」ではなく「注目」をフックにしてSNS投稿が拡散しても良い意味で企業認知が向上するとは限らないのです。

そのため、SNS活用で認知拡大(母集団形成)を目指すには、一定規模以上の広告出稿が必須になりますが、多くの企業の採用担当部署ではそのような莫大な予算は持っていないかと思います。

つまり、採用SNSの目的を母集団形成(認知拡大)に置くのは多くの企業にとって望ましくなく、「自社を認知している採用候補者の好意醸成」、「比較検討時の選好性向上」、「最終入社の後押し」といったフェーズでの効果に期待するのが本質的です。

5. 企業の採用SNSで成果を出すには?

4章で、採用SNSの主たる目的は「母集団形成」ではなく「好意醸成&選好性の向上と入社の後押し」に置くべきだと説明をしました。

採用SNSではこのように目的設計を適切に行った上で、採用候補者が知りたい・求めているコンテンツを投稿で発信していくことが成果に繋がる秘訣です。

具体的には、選考に進む上で多くの採用候補者が重要視しているのは、一緒に働く『人』です。

そのため、リアルな職場や社員の雰囲気、1日の仕事の流れ、など「実際にどんな人とどのように働くのか」が伝わるような内容を投稿に盛り込むことが求められます。

6. 採用SNSで成果に繋がるコンテンツ案

職種紹介

 

■ポイント

  • ユーザーの興味関心の高い、実際の社員の雰囲気の画像を1枚目の全面に出し、アテンションを獲得。
  • 「ガイアックス商事 お仕事図鑑」とシリーズにすることで、企業のことを認知しているが、関心が低い人を意識し、グループの多様な職種の訴求と興味を喚起(ブランドカラーのネイビーを背景にすることで「ガイアックス商事 お仕事図鑑」に目が行く設計)。
  • 情報コンテンツがたくさん入った発見欄でも目にとまりやすいテキストサイズ。
  • 最後のページには職種紹介コンテンツの次回予告をいれて、他の職種も見てみたい!と興味を促進。

ニュース[今月の採用イベントカレンダー]

 

■ポイント

  • 毎月月初に採用に関するイベントがまとめて見られる、月のイベントカレンダー。
  • 毎月のイベントリスト、その中からピックアップされたイベント内容を発信。
  • リアルタイム性が高くフロー型情報のイベント告知はストーリーズ、月内に何度か見返すようなイベントのまとめ情報はフィード投稿とし、配信面の特徴に合わせて使い分ける。
  • 最後のページには毎月定期でイベント情報を発信していることを訴求し、フォローメリットにつなげる。
  • その他イベント後のイベントレポートなどもフィード投稿にて配信想定。

コミュニケーション[Q&A みんなの質問箱]

 

■ポイント

  • SNSの特徴である双方向のコミュニケーションを活かしたクリエイティブ。
     ※実際に質問を受け付けるかどうかはすり合わせの上戦略設計にて決定。
  • ユーザーからのニーズや興味関心の高かった、社員インタビュー、OBOG訪問の疑似体験を再現。
  • 回答者の顔写真や肩書きをいれ、採用サイトや就活サイトでは見られない、リアルな社員の声を届ける
  • 最後のページで他の質問箱への回遊を促進する。

ストーリーズ

 

■ポイント

  • その他ストーリーズのテンプレートとして、「採用関連の告知(リンク誘導)」「フィード投稿のシェア投稿(NEWPOST)」「コミュニケーション投稿(クイズ/質問箱など)」などを想定。
  • ストーリーズのコミュニケーションを通じ、ユーザーのタイムラインに通常のフィード投稿がより頻繁に出現することを目指す。

7. 採用SNSを上手に活用する企業事例

4章、5章で運用のポイントや注意点を解説しましたが、ここからはそれらのポイントをおさえて採用SNSを上手に活用している企業事例を紹介します。

① JR九州人事部:採用公式

https://www.instagram.com/jrkyushu_recruit/

 

JR九州の採用公式アカウントです。フォロワーは約3,600人で発信したい情報があるときに投稿しているので、投稿の頻度は高くありません。

さまざまな事業部の社員のインタビューを通じ、仕事内容を紹介している投稿が多く見られます。

「実際にどんな人とどのように働くのか」という、就活生が企業SNSに求めている情報が多く含まれて、働く様子がよりリアルに伝わるところが特徴です。

投稿のポイント

https://www.instagram.com/p/CF1dm3bHXae/?img_index=1

 

普段あまり目にすることがない、線路の整備をしている写真が印象的な投稿です。

駅係員や運転士などと違い、整備系の業務はイメージがしにくい傾向にありますが、業務の様子の写真と実際の社員のインタビューを載せることで、就活生の興味にアプローチしています。

投稿に社員の飾らない普段の様子を盛り込むことで、生き生きとした職場の雰囲気が伝わる効果が期待できます。

② パーソルキャリア 新卒採用

https://www.instagram.com/persolcareer_newgraduate/

 

総合人材サービスを展開するパーソルキャリアの新卒採用アカウントです。フォロワーは約3,000人で月に数回投稿しています。

社員紹介や面接官のインタビュー、インターンシップについてなど就職活動に役立つさまざまな情報が投稿されていて、就活生が知りたい社員の雰囲気や採用スケジュールなどの重要なポイントを訴求できるよう運用されています。

投稿のポイント

https://www.instagram.com/p/CzAQsmRPvQX/?img_index=1

 

Instagram本来のよさを活かした訴求力のある画像が特徴で、就活生が知りたいと考える情報が何なのかを的確に理解した見出しがつけられています。

コンテンツ内容の質も高く、他の投稿も次々に見て参考にしたくなります。このような投稿から企業に対する好意の醸成や志望度の向上が見込めます。

③ 三菱商事 採用公式アカウント

https://www.instagram.com/mitsubishicorp_recruit/

 

三菱グループの大手総合商社、三菱商事の公式採用アカウントです。フォロワー数は約7,800人で投稿頻度は週に3~5回程度です。

投稿内容は事業内容、採用情報、社員のインタビューなど、就活生が重要視するポイントを網羅しています。

投稿がいくつかのシリーズに分類されていて、それぞれが必要な情報を違った角度から効果的に訴求できる工夫がされています。

投稿のポイント

https://www.instagram.com/p/C4NNJIYLb7s/?img_index=1

 

実際に働く社員のインタビューを通じて社風を紹介したり、就活する学生に向けたメッセージを発信したりするシリーズ投稿です。

選考に進むきっかけとして「社員の雰囲気」が重要視されていますが、こちらの投稿では社員の人柄と、それが業務にどう活かされているかというところに焦点が当てられています。

就活生が自身の経験と重ねたり、比較したりしやすく、親しみやすさや共感を得られる効果があります。選考への意欲向上や入社の意思決定のきっかけになるかもしれません。

8. まとめ

多くの企業が活用している採用SNSについて解説しました。企業SNSは、ブランディングや認知度の向上、フォロワーの増加が見込めますが、採用SNSの目的は優秀な人材の採用であることを忘れてはいけません。

就活生が求めている情報を見極め、SNSの特徴を活かして発信し、効果的な運用をしていきましょう。

 

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