SNS運用を始める前に知っておきたい!アカウント設計で大切なこと

2023/05/08

本記事では、企業のSNS担当者なら必ず知っておきたい、運用設計の基本について解説します。

実際にSNS運用を始める前に、運用設計の概観をつかみ、目標や方針を決めておくことがカギとなります。ソーシャルメディアの特性や活用する重要性を理解し、自社のSNS運用を成功に導きましょう。

この記事のテーマ

SNS運用を始める前に考えるべきこと、決めておくべきこととアカウント設計の基礎

記事を読んでわかること

  • SNS運用にあたっての目的やKPI設定の概要
  • アカウント開設の前に決めておくべきこと
  • 実際の運用開始までの大まかな流れ

 

■目次

  1. 活用の目的を整理する
  2. アカウント方針を決める
  3. コミュニケーション方針を決める
  4. 運用体制を決める
  5. まとめ

活用の目的を整理する

まずはSNS運用の目的を明確にしましょう。運用そのものを目的にせず、事業の目的から落とし込むのが重要です。

事業部のKGI/KPIの確認

そのために必要なのがKGI、KPIなどの目標数値です。

KGIは「Key Goal Indicator」の略で、重要目標達成指標、つまり売上、利益などの最終目標のことを指します。

KPIは「Key Performance Indicators」の略で、重要業績評価指標、つまり中間目標のこと。KGI達成に必要な指標をいくつかに分解し、週単位や月単位で具体的に定めていく数値です。

KGIが何で、KGI達成のためにどのようなKPIが設定されているのか、さらにそこからSNSにおいてはどのようなKPI設定が必要なのか、と考えています。

KGI/KPIの達成にどのようにSNSを活用できるか整理

SNS運用で期待できるのは認知拡大や好意形成などですが、そういった「SNSでできること」がKGIやKPIにどう貢献するのか、そしてその貢献は事業にとって重要でコストをかけてやる価値があるのかを考えます。

やはりSNS運用が必要と判断した場合、どのSNSを利用するのか、そこでどのような発信をするのが適切なのかを整理しましょう。

アカウント方針を決める

アカウントの方針として、まず以下の3つを決めましょう。

ターゲット

ターゲットの年齢や興味関心などを洗い出します。

KGI、KPIそしてターゲットが決まると、どのSNSを使うべきかも明確になってきます。

提供価値の伝え方

次に、ターゲットへの提供価値を考えます。そのために、「自社の提供価値とは何か」という自社理解を深めましょう。

さらに、提供価値を適切に伝える表現方法としてテキスト、画像、動画などのどれが適しているかなどを検討します。

KGI/KPIを達成するためのターゲット変容

企業の提供価値が伝わった結果、ターゲットにどのような変容が起こるのかを考えます。

例えば、「投稿によって商品の新たな魅力が伝わり『買いたい』と思ってもらう」「『●●ならこのブランド』という認知を獲得する」などです。

 

コミュニケーション方針を決める

ソーシャルメディア活用において、ユーザーとのインタラクティブなコミュニケーションは、認知拡大や好意形成に効果的です。

積極的にコミュニケーションを取って行くのか否か、DMを受け付けるか、受ける場合は誰がどのように対応するのかなども決めておきます。

運用者側からの能動的なコミュニケーション

商品やサービス、企業、コンテンツなどに好意的な投稿を検索し、反応(いいね、返信、リツイート、引用リツイート、コメント、シェアなど)を行います。

ユーザーの反応に対応する受動的なコミュニケーション

投稿にユーザーからコメントなどがあった場合の対応は、個別に反応してもよいですし、難しければまとめてお礼の投稿やコメントをしたり、いいねを返すだけでも効果があります。またDMを受け付けるかどうかも、あらかじめ決めておきます。

何も反応をしないと悪印象を与えることにもなるため、DMに対応できない場合はプロフィールなどでその旨を明示しておくとリスクを軽減できます。

運用体制を決める

ここまでの方針を決めたら、次は実行するために必要な体制を構築していきます。

 

▼必要な担当者、チームの例

  • コンテンツ制作チーム
  • 投稿確認者
  • 投稿実務やユーザー対応の担当者
  • 調査分析チーム

 

必要なチームや人員を考え、どのチーム/誰が、何に対応するのかのリソース配分を決めていきましょう。

まとめ

  • SNS運用の目標はKGIから落とし込むの必要がある
  • 運用を始めるにあたって、ターゲットや表現方法などのアカウントの方針、ユーザーとどう交流するかのコミュニケーション方針を決める必要がある
  • 方針を実行するための運用体制の構築も重要

 

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この講座を監修した人

金 注延|Kim Chae-yeon

ガイアックスソーシャルメディアマーケティング事業部コンサルタント。ガイアックスでは大手企業を中心にソーシャルメディアマーケティングの支援を行う。

2022年8月に第二新卒として入社しコンサルタントとして活動中。

この講座の総合監修・執筆者

平井 みのり|Minori HIRAI

ソーシャルメディアマーケティングコンサルタント。 大学在学中より広告代理店にてキャリアをスタート。 主に、ウェブマーケティング事業に従事。大手企業や官公庁を中心にソーシャルメディアマーケティング、PR、ブランディング、キャンペーン施策に関わる。Z世代向けの施策提案や英語での支援も可能。