1分で理解できる【LINE3つの新サービス】簡潔まとめ&ビジネスコネクトで出来ること。
2014/02/28
話題のLINE情報をまるっと整理。
2月26日、LINEは新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」を開催し、今後直近で行うLINEの新たな取り組みのテーマを“BEYOND LINE”(これまでのLINEの枠を越える!といった意味)として『3つの新サービス』について発表しました。
今回は、発表内容から「どんなサービスなのか」のまとめと、その考えられる利用イメージを走り書いてみます。この件は、なんとなくでもキャッチアップしておいたほうがよさそうですよ!
※LINEビジネスコネクト最新記事はこちら
【2016年】LINEビジネスコネクト徹底解説。導入から活用事例、費用までご紹介!
- ■目次
- 「LINE ビジネスコネクト」
- 「LINE Creators Market」
- 「LINE電話」
- 注目すべきはビジネスコネクト
1.「LINE ビジネスコネクト」
どんなサービス内容?
公式アカウントの機能(メッセージ配信・クーポン配信など)のAPIを、LINE側が企業に公開。
各企業は、APIを活用して自社顧客データとLINEユーザーのアカウント情報をひもづけるなどして、個別のユーザのに対して最適化したメッセージの配信や、個別ユーザーからのメッセージ受信などLINEユーザーに向けたtoCのサービス提供が可能になる。
■提供開始日:2月26日より受付中
■対象国:日本から?
■想定される主な対象者・参加者:日本でサービス展開しているBtoC大手企業・中規模企業
■関連URL:https://partner.line.me/proposal/ja_JP/proposalGuide.nhn (LINE社との企業提携の案内ページ)
2.「LINE Creators Market」(クリエイターズマーケット)
どんなサービス内容?
個人・企業、職業・プロ/アマチュア問わず、誰でも自分が制作したスタンプをLINEウェブストア上で販売できる。
サービス利用は、登録・申請は無料。スタンプ1セット(40種)を100円で販売し、売上の50%が制作者に配分される。
■提供開始日:2014年4月頃
■対象国:全世界
■想定される主な利用者:イラストレーター、デザイナーなどプロ/アマのクリエイター
■関連URL:https://creator.line.me/ja/
3.「LINE電話」
どんなサービス内容?
LINEアプリ上から、国内外の一般の固定・携帯電話に低料金で通話できる。(LINEユーザー同士でなくても通話可能になる)
通話料は、月額費用ナシ、通話料金のみで1分2円など業界最低水準の料金プラン。LINE@導入店など一部の店舗・施設には無料で電話をかけることができる。
■提供開始日:2014年4月頃
■対象国:日本、アメリカ、メキシコ、スペイン、タイ、フィリピン
■主な利用者:一般ユーザー、企業間利用
■関連URL:http://line.me/ja/call
注目すべきはビジネスコネクト
具体的に企業はどう活用できる?
注目したい「ビジネスコネクト」--公式アカウントやLINE@の仕組み上で、LINEユーザーアカウント情報を(ユーザー同意の上で)企業側のデータベースと接続して、ユーザー個人との双方向メッセージやりとりによって、toC向けサービスの提供が行えるというものです。
(これまでのLINEアカウント配信メッセージは、ユーザーに同じ内容のメッセージを一斉送信する一方向のプッシュ型メールマーケティングで、企業側は個人ユーザーベースでのやりとりは充分にできませんでした)
具体的に企業はどのように連携するのか
具体的に企業はどのようにサービス拡大など取り組めるのでしょうか?
LINEが示すケーススタディとしては次のような例を示しています。
発表時に挙げられた実施可能なビジネスモデル
- アカウントへのLINEメッセージで、ピザの注文が可能になる
- 位置情報送信により、LINEメッセージでタクシーが呼べるようになる
- 個別ユーザー向けに、レンタルビデオの返却期限通知、ニュース配信ができるようになる
- テレビ局のアカウントと連携して視聴者がLINEから投票やクイズ解答など、番組へ参加できるようになる
- 企業や組織において、従業員DBと接続して勤怠・シフト管理など社内ツールとして利用が可能になる
“スタンプだけ”で注文ができるようになる?
LINEはスタンプによって、メッセージコミュニケーションに革命をもたらしたとまで言われていますが、もれなくビジネスコネクトにおいてもスタンプが活用される仕組みになると言われています。
ピザ屋のアカウントにユーザーがスタンプを送信するだけでピザを注文できるという例。例えば次のような利用・仕組みが考えられます。
ユーザー: ピザ屋の公式アカウントに”注文したい”スタンプを送信
↓
ピザ屋: メニュー写真を自動返信
↓
ユーザー: メニュー番号などが書かれたスタンプを送信
↓
ピザ屋: LINEアカウントデータを自社ECサイトに接続、ユーザーの登録情報と連携。注文用メッセージなどの配信
↓
ユーザー: LINEメッセージでピザ配達時間などを連絡、注文。
↓
ピザ屋: ECサイトに注文情報が連携、通常のネット注文のフローに流れる。ピザお届けへ~
これはわたしの勝手な想像にすぎませんが、現実的に運用を考えると割と近いかもしれません。Webサービスの直接の利用が減る、なんて影響も考えられなくはないです。。
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また、ピザ屋がLINEユーザーにアクションできるものとして
『新メニューのピザスタンプデザイン募集!当選者には新メニューの名付け親に!』
といったことができそうなように、LINEを利用した新しいプロモーション手段が拡大しそうです。
実際のビジネス連携はかなりハードルが高そう
では、実際に企業がビジネスコネクトを利用・提携したいという場合、この審査はかなり厳しく行われるようです。
顧客データを扱うわけですし、LINEは未成年者のユーザーも多く、個人情報取り扱いの面ではとくにシビアでしょう。
ビジネスコネクトにおいて、LINEは「LINEアカウントに紐付いた各企業の顧客データを保持することはありません」と顧客データ取り扱いの責任の所在は各企業側にある旨を明確にしています。
オファーに必要な項目・情報
さて、オファー登録には以下4点を詳細に記して申請する必要があります。
1.オファーの背景
2.オファーの詳細
3.業務提携の期待効果(特に重視されるよう)
4.具体的に記した提案書の添付
企画以前に、サービスの実装可否や顧客データ関連の審査段階で、提携可能な企業はそうとう限定されそうです。。
「これから事例作っていきます」という段階
…といったこともあり、実際のところはLINE側も提携企業も準備段階。
LINEは「まずは一部企業と連携してケーススタディを作り、段階的に導入企業を拡大していく予定」といった状況を言及しています。
LINEがネットの世界を変えるかもしれない?
いっそ先々、スタンプやメッセージの域を超えたLINEのプラットホームが可能なのでは?
と思いましたが、そこはまず「LINE Creators Market」でスタンプの利用と収益拡大をしつつ、”スタンプブランディング”にスタンプの存在を利用して世界拡大を狙うストーリーなのかなとも考えます。
スタンプ販売のオープン化に、ビジネスコネクトも革命的! LINE電話では、一般的なキャリアや同様の通話アプリサービスへの影響が多大だと予想されていますし、TV局とLINEの連携も地味に気になります。
他にも、LINEで”家電との対話・機能制御”が可能になるとかならないとかがささやかれていますが。。今回の3つの新サービス含め、実現すればいよいよ日常が変わっちゃいますね…!
「BEYOND LINE」サービスが始動する今年3月以降、LINEの展開と世の中への影響に注目です。
以上、『1分で理解できる【LINE3つの新サービス】簡潔まとめ&ビジネスコネクトで出来ること。』でした。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部