TikTok ビジネスアカウントの作り方とメリットを知ろう!
2024/10/28
世代を問わず注目されている縦型短尺動画のプラットフォーム、TikTokを運用する企業が増えてきています。新規アカウントでも、爆発的に再生数を伸ばせたり、拡散できたりする仕組みや土壌があるため、企業がビジネスに活用するメリットがあることが人気の理由です。
本記事では、TikTokのビジネスアカウントの特徴や開設の方法に加え、活用するメリットを成功事例の紹介をしながら解説します。
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※編集部注
2024年10月:最新の情報をもとに加筆修正しました。
- ■目次
- TikTok ビジネスアカウントとは?
- TikTok ビジネスアカウントの料金は?
- TikTok ビジネスアカウントのメリット
- TikTok ビジネスアカウントのデメリット
- TikTok ビジネスアカウントの作り方と設定手順
- TikTok ビジネスアカウントと個人アカウントの違い
- TikTok ビジネスアカウント導入成功事例
- TikTok ビジネスアカウントをやめる方法
- 【まとめ】TikTok ビジネスアカウントを使って、ビジネスを成功させよう!
1. TikTok ビジネスアカウントとは?
TikTokのビジネスアカウントとは、TikTokの個人アカウント設定を変更して、インサイト分析など、TikTokが提供するさまざまなツールを利用できるようになる機能です。
投稿するコンテンツによってブランドの価値を高め、分析ツールなどを利用することで、ビジネスの成長が期待できるため、多くの企業が運用に力を入れています。
2. TikTok ビジネスアカウントの料金は?
TikTokのビジネスアカウントの開設は無料で、ビジネスに活用できる多くのツールも無料で利用可能です。ただし、TikTok広告の出稿には費用がかかります。
3. TikTok ビジネスアカウントのメリット
TikTokの流行で、縦型短尺動画に注目が集まっています。InstagramのリールやYouTubeショートが再生数を伸ばしているところを見ると、今後もこの流れは続いていくでしょう。
縦型短尺動画のプラットフォームとしてTikTokは有力なので、企業は公式アカウントを開設したり、広告を出稿したりするなどの活用が見込めます。
ここからは企業がTikTokアカウントを開設するメリットについて解説します。
若年層をメインに幅広い世代にアプローチできる
TikTokは数あるSNSプラットフォームの中でも、10代~20代の若年層が中心に利用していることで知られています。若年層のユーザーは自身でコンテンツを投稿したり、気に入った投稿があるとシェアしたりするため、拡散力が高く、潜在的な顧客へのアプローチも可能です。
近年では、ユーザーの層が広がりつつあり、今後アプローチできる年代層が広がっていくと見込まれています。
フォロワーが少なくても伸びやすい
TikTokのアルゴリズムでは開設してすぐのアカウントでも300回程度はユーザーのおすすめに表示されます。この時質の高いコンテンツや、流行に乗ったコンテンツであれば、より多くのユーザーのおすすめに表示され、拡散されます。
長期的にじっくり運用していくことでフォロワーを増やしていくSNSとは違い、フォロワーが少なくても爆発的に伸びる可能性を秘めているところがTikTok活用のメリットです。
企業アカウントの投稿が一般の投稿に馴染みやすい
どのようなクリエイティブを活用するかによりますが、TikTokは企業アカウントの投稿が一般の投稿に馴染みやすいUIになっています。
TikTokのユーザーは、企業アカウントかどうかよりも、クオリティの高いおもしろいコンテンツを求めている傾向があると言われています。縦型動画が全画面に表示されるコンテンツがおもしろければ、ユーザーはコンテンツに意識を集中するので、企業アカウントかどうかを意識しにくいのです。
実際に、企業アカウントの投稿に対して「公式だと気づかなかった」というようなコメントがついているのも見られます。
TikTokのユーザーにウケがいいコンテンツを作成・投稿することが成功のポイントと言えます。
ユーザー参加型のプロモーションが盛ん
TikTokでは、ハッシュタグを用いてユーザー投稿を促すキャンペーンが盛んに行われています。このキャンペーンは企業によるプロモーションもあれば、TikTok自体が主催している場合もあります。
企業がオリジナルのハッシュタグを作成し、そのハッシュタグを使った投稿でユーザーに参加を促す企画ですが、キャンペーンに便乗して拡散を狙ったり、フォロワーを増やしてインフルエンサーになろうとしたりするユーザーの動きもあり、キャンペーンをきっかけにUGCが創出されやすい土壌ができているのです。
UGCが増えれば、ユーザーのおすすめに表示されやすくなり、UGCをプロモーションに活用することもできるため、ビジネスの可能性が広がります。
4. TikTok ビジネスアカウントのデメリット
ここまで、TikTokビジネスアカウントのメリットについて解説してきましたが、デメリットも存在します。
それは、商用楽曲ライブラリの曲以外が使えないということです。個人アカウントは商用目的とみなされないため、人気投稿に使われるような流行の曲を多く使用できますが、ビジネスアカウントでは使用できない音楽もあります。
それでも、商用楽曲ライブラリは著作権や商用利用を気にせず使用できる音楽の種類が豊富にあります。自社のコンテンツに合った音楽を選択して、より魅力的なコンテンツを作成すれば多くのユーザーにアプローチすることは可能です。
5. TikTok ビジネスアカウントの作り方と設定手順
ここからは、TikTokの個人アカウントからビジネスアカウントを作成する手順について解説します。
手順1:「設定とプライバシー」を選択
プロフィール画面右上のハンバーガーメニューをタップし、「設定とプライバシー」を選択します。
手順2:「アカウント」を選択し、「ビジネスアカウントに切り替える」をタップ
「アカウント」選択し、「ビジネスアカウントに切り替える」をタップして進みます。
手順3:「次へ」をタップ
「次へ」をタップした後、ビジネスアカウントでできることの説明画面が出るので、読んで「次へ」をタップして先に進みます。
手順4:「カテゴリー」を選択
自社の事業に合ったカテゴリーを選択し、「次へ」をタップします。
手順5:プロフィール写真、自己紹介の設定
自社に合ったプロフィール写真や紹介文を作成します。これらは後からでも設定でき、変更も可能です。
「確定」または「スキップ」をタップして設定完了です。
6. TikTok ビジネスアカウントと個人アカウントの違い
TikTokビジネスアカウントと個人アカウントはどのように違うのでしょうか。個人アカウントは一般のユーザーや、クリエイター、有名人のアカウントに適しています。アカウントを非公開にもでき、限られたユーザーで楽しむコミュニティーを構築したり、多くの流行の音楽をコンテンツ作成に利用できたりするなど、個人アカウントならではのメリットもあります。
その一方で、ビジネスアカウントは企業アカウントで活用できる機能を多く備えています。詳しく見ていきましょう。
TikTok ビジネスアカウントは投稿の分析ができる
TikTokビジネスアカウントの大きな特徴は、「ビジネススイート」から投稿のアナリティクスを閲覧でき、運用に活用できるところです。リーチやフォロワーの詳細、投稿ごとの視聴回数や平均視聴時間など、さまざまな詳細情報を確認できるので、戦略的な運用計画を立案できます。
企業が商品・サービスの集客やビジネス目的で運用するならば、活用すべき機能です。
TikTok ビジネスアカウントはカテゴリーを設定できる
前述したTikTokビジネスアカウントの設定の手順4で「カテゴリー」の設定を紹介したように、自社のビジネスに合ったカテゴリーを設定できます。
このカテゴリーを設定することで、それぞれのカテゴリーに興味のあるユーザーのおすすめに表示されやすくなると言われています。
カテゴリーと投稿内容がマッチしていると、フォロワー以外のユーザーからの視聴回数や、動画視聴時間が伸びる可能性があります。その反対に、カテゴリーと投稿内容が合っていない場合は、興味がないと判断され、すぐにスワイプされてしまうでしょう。
つまり自社の商品やサービスと一致するカテゴリーを選び、それに合ったコンテンツ作成をすることが重要です。
TikTok ビジネスアカウントはプロフィールに外部リンクを設置できる
TikTokビジネスアカウントでは、プロフィールに自社のウェブサイトや商品購入サイトなどのリンクを設置できます。投稿を見て興味を持ったユーザーを、自社サイトに誘導できるので、活用したい機能です。
7. TikTok ビジネスアカウント導入成功事例
ここからはTikTokの企業事例を挙げながら、活用のポイントを紹介します。
TikTok成功ポイント1:親しみやすい、企業アカウントっぽくない
TikTokを企業として活用するなら、まず「親しみ感の醸成」がポイントです。
サービスの宣伝や紹介もほかのユーザー投稿と同じように、コンテンツとして調和させる方が視聴数は伸びやすくなります。
TikTokの成功事例1:ほっともっと
お持ち帰り弁当のチェーン店の「ほっともっと」のアカウントです。投稿動画は多いときで100万回以上再生されています。
多くはお弁当のメニューの紹介や、おすすめのアレンジレシピなどの紹介ですが、TikTok内で流行っている音源を使い、その音源に合わせた表現をしているため、一般の投稿とも馴染みやすく、ユーザーにも受け入れられています。
@hottomotto_com こう見えて実はほっともっと… #ほっともっと #ほっともっとしか勝たん #hottomotto #お弁当 ♬ เสียงต้นฉบับ – inosuke22164 – {G.J★}
この投稿は、「こう見えて実は…」と意味深なフレーズを提示、先を気にならせるというTikTokによくあるフォーマットをまねて作成されています。再生・逆再生や、ズームイン・ズームアウトなどの撮影テクニックもフル活用して、「TikTokっぽい」動画に仕上がっています。
TikTokの成功事例2:サッポロポテト
日本のスナック菓子メーカー・カルビーが販売する「サッポロポテト」の公式アカウントです。多く再生されている動画は、100万回再生を超えています。
レシピ動画をメインに、自社商品を使ったリュックの作り方や食べ終わったあとに袋を小さくたたむ方法など、ネタ投稿、役に立つ投稿を組み合わせて運用されています。
@calbeesapporo 好きなじゃがいも料理を教えてね#カルビー #サッポロポテト #いももち #今日何食べた ♬ Wink – Sound Effect
この投稿では、商品を使ったアレンジレシピを紹介しています。使う材料を極力少なくし、「サッポロポテト」メインのレシピを考案しています。「こんなふうに食べられるんだ!」という意外性により、ユーザーの興味を惹きつけています。
参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/4036/
TikTokの成功事例3:サブウェイ
サンドイッチのファーストフードチェーン・サブウェイの公式アカウントです。よく見られている投稿は再生回数200万回を超えています。
サンドイッチを作成している様子の動画を中心に、働いたことがある人だけがわかる裏方あるあるなどの動画も投稿。中の人がたびたび動画に登場し、楽しそうに手際よくサンドイッチを作る様子は好感が持てます。普段あまり見ることのない業務用トマトスライサーの動画も人気です。
@subwayjapan Reply to @tuckinshuichiro 注文方法はコメント欄へ→#tiktok動画コンテスト #tiktok教室 #サブウェイ #終わらないで夏 ♬ YouTube funny and nimble melody(895132) – RK Sound
この投稿では、動画についたTikTokユーザーからのコメントに答えるかたちで動画を作成しています。野菜のイメージが強いサブウェイのサンドイッチですが、リクエストに応えて「肉ドデカ盛りサンド」を作る様子を紹介しています。ユーザーからの「~なサンドないですか?」という質問を拾って答えるような動画も多く、ユーザーと交流している様子が見受けられます。
TikTok成功ポイント2:TikTok広告の活用
TikTokではさまざまな広告メニューが提供されていますが、大きく分けると「純広告」と「運用型広告」の二つになります。企業の目的に合わせてさまざまな活用方法が考えられます。以下は、広告を使った企業の事例です。
TikTok広告の種類や事例については、以下の記事でより詳しく解説しています。
関連記事:
TikTok広告とは? 種類や費用、入稿規定などを分かりやすく解説
TikTokの成功事例4:ハッシュタグチャレンジ広告「進撃の巨人」
https://activity.tiktok.com/magic/eco/runtime/release/61f48fe229b051031ff15bb7
「#巨人チャレンジ」というハッシュタグを付けて投稿すると、抽選で『進撃の巨人』のBlu-rayが当たるプレゼントキャンペーンです。この、特定のハッシュタグでの投稿を促す広告メニューは「ハッシュタグチャレンジ」と呼ばれており、TikTok広告のメニューのひとつです。
TikTokの成功事例5:ブランドエフェクト広告「ヴィセ」
https://tiktok-for-business.co.jp/archives/9297/
化粧品ブランド「ヴィセ」は、新商品「パノラマデザイン アイパレット」を疑似体験できるキャンペーンを行いました。オリジナルブランドエフェクトを選択すると、商品のアイメイクを使ったCMのような動画を撮ることができます。
まばたきするたびにアイカラーの色が変化し、全5色のカラーシミュレーションが可能。実際のテスター代わりになり、ユーザーの商品購入を促しました。
この、動画撮影を通して商品やブランドを体験できるエフェクトを提供するのが、広告メニューの「ブランドエフェクト」です。エフェクトの設計により、さまざまな体験を提供可能です。
TikTokの成功事例6:インフィード広告「Lemon8」
左:広告動画 右:遷移先
こちらはファッションやグルメ、暮らしなどのアイディアを発見する、ライフスタイル情報アプリの広告です。旅行風景を撮影したVlog風のクリエイティブを使用して、旅の中で撮影したような動画を組み合わせ、コメントを添えています。
TikTokの成功事例7:インフィード広告「Foodslabo」
左:広告動画 右:遷移先
飲食業界の転職サイトの広告です。道を歩いている画像に文字入れした動画クリエイティブで、一般ユーザーの投稿にも見られる形式です。他の投稿と馴染みやすく、ユーザーが目にしても広告を見せられている感覚があまり起きません。
TikTokの成功事例8:インフィード広告「インフィニティキングダム-諸王の戦争」
左:広告動画 右:遷移先
こちらは、ゲームアプリの動画広告です。縦型全画面を使用しており、キャラクターの動きがユーザーの目にグッと入ってきやすいクリエイティブです。
8. TikTokビジネスアカウントをやめる方法
TikTokのビジネスアカウントはいつでも、個人アカウントに戻すことができます。その方法について解説します。
手順1:「設定とプライバシー」を選択
プロフィール画面右上のハンバーガーメニューをタップし、「設定とプライバシー」を選択します。
手順2:「アカウント」を選択し、「個人カウントに切り替える」をタップ
「アカウント」を選択し、「個人アカウントに切り替える」をタップします。確認画面が出るので説明を読み「理解した上で切り替える」をタップすれば完了です。
9. 【まとめ】TikTokビジネスアカウントを使って、ビジネスを成功させよう!
TikTokのビジネスアカウントを企業が運用するメリットや、ビジネスアカウントの設定方法を解説しました。今回取り上げた広告事例はほんの一部で、このことからもTikTokを活用することでビジネスの目標に近づく可能性が高まると感じている企業が多い理由がお分かりいただけたのではないでしょうか。
新規アカウントでフォロワーが少ない中でも、再生数を伸ばしやすい仕組みになっていると述べましたが、継続的なフォロワーやファンを増やし、より効果的な運用をしていくためには、流行の移り変わりが早いTikTokで最新の情報をつかみ、質の高いコンテンツの投稿をすることがポイントになるでしょう。
企業のTikTok運用では、目標の設定や、最適な戦略設計を行うにあたり、まずは成功事例が豊富なTikTok運用の専門家に相談することが成功の近道と言えます。
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