事例で解説!X(Twitter)でイベント実況を成功へ導く3つのステップ

2024/01/09


コロナ禍も影響し、自社イベントやカンファレンスの実施をオフラインからオンラインにシフトする企業が増えました。

オンラインイベントの実施に際し、認知や盛り上がり醸成といった目的でSNSを活用したいとのご相談も増えています。

そこで今回は、BtoC/BtoB問わず、数多くのイベント×SNS活用支援を行ってきた我々が、X(Twitter)でイベント実況企画を成功させる3つのステップを解説します。


 

本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。

SNS運用、SNSキャンペーンに興味のあるご担当者様は、ガイアックスにご相談ください。

 


 

    ■目次

  1. X(Twitter)とイベント実況の相性・イベント実況によって期待できること
  2. X(Twitter)でライブ企画を成功させる3ステップ
  3. まとめ

  ▼このような方におすすめの記事です
・X(Twitter)を活用してイベントの話題化を検討している方
・イベントの認知拡大から話題継続までの施策を知りたい方
・他社事例を知りたい方

1. X(Twitter)とイベント実況の相性・イベント実況によって期待できること

まず、ライブ性を楽しむイベント実況とX(Twitter)はとても相性が良いです。

X(Twitter)はリアルタイム性が高い情報が流れていくメディアのため、イベント実況の盛り上がりの醸成や話題化などさまざまな面で使いやすいのです。

X(Twitter)で実況と聞くとドラマやスポーツ観戦などのコンテンツを想像される方もいらっしゃると思いますが、それだけではありません。BtoB企業のイベントやカンファレンスなどにも同様に有効です。

X(Twitter)とイベント施策を組み合わせることで、コンテンツを盛り上げるブースト効果も見込みやすくなります。

イベント実況をすることによって期待されることは以下の通りです。

盛り上がりの醸成・話題化

  • 配信媒体以外での盛り上がりの広がり・伝播
  • 参加者ユーザーによる、実況中継投稿の後押し
  • 参加者ユーザー同士によるコミュニケーションの活性化

リーチ・認知拡大

  • X(Twitter)を活用することによる、興味関心層へのリーチ拡大
  • イベント企画の認知拡大

非参加者ユーザーの補完(リーチ)

  • イベントに参加していないユーザーへの補完
  • イベント終了後に企画の振り返りなども可能

X(Twitter)でイベント実況をすることでどれくらいの数値効果が見込めるのか?については、以前弊社でまとめた記事を参照ください。

参考:
ドラマとX(Twitter)は相関する! 2019年ネットで話題の冬ドラマランキングトップ10

2. X(Twitter)でライブ企画を成功させる3ステップ

必要なステップは、以下の3つです。
1:下準備
2:話題醸成
3:話題の持続

ステップ1:下準備

3つの中で最も重要なステップが開催までの下準備です。

どのような形式のイベントであるか、発信のタイミングの縛りはあるかなど、内容によって適する方法は変わります。事例を見てみましょう。

例1:イベント開催までのカウントダウン投稿を行う

https://twitter.com/LINEBIZ_JP/status/1526381993654595584

こちらは

LINEの法人向けX(Twitter)公式アカウントの事例です。例えば、自社ウェビナーやカンファレンスなど集客を一定数行う必要があるイベントの場合、早めにSNSでも告知をしましょう。

オフラインのカンファレンスなどを開催するLINE社の場合、カウントダウンをイベント開催の約1か月前からイベントの告知を行い、その後も定期的にイベントの追加情報などを発信しています。

イベントに参加するということは、ケースによっては参加者に1、2時間ほどの一定長い時間を確保してもらうということです。スケジュール確保の観点からも情報を早めに出すと親切でしょう。特に半日などに及ぶカンファレンスの場合は申込のハードルもやや高くなるため、早めの告知が有効的です。

イベント開催までのカウントダウン投稿以外にも、申込方法やアジェンダを投稿すると、より参加率が高まるかもしれません。

例2:アテンションを引いた投稿、動画の投稿でイベント前の盛り上がりを醸成

https://twitter.com/Tinder_Japan/status/1454751751794425860

https://twitter.com/Tinder_Japan/status/1455097285373841417

こちらはマッチングアプリ Tinderの日本公式X(Twitter)アカウントです。

他のプロモーション施策との関連で、告知タイミングがあらかじめ決まっている場合は、前日にイベント自体の「匂わせ」を投稿することも有効です。

マッチングアプリのTinderの場合は、イベント情報解禁情報前に注目を引く投稿を行い、ユーザーやメディアからの注目を集める施策を実施。注目を集めた後に、イベント情報を投稿していました。

例3:イベントのメインターゲットを抱えている、アルファツイッタラーにPR投稿を依頼

https://twitter.com/hayakawagomi/status/1304363705447059456

こちらも Tinderの日本公式X(Twitter)アカウントからの事例です。

ある程度メインターゲットが決まっている場合は、そのターゲットがフォローする影響力のあるX(Twitter)ユーザー(アルファツイッタラー)などにPR投稿を依頼することも有効的です。

SNSでイベント集客をするメリットは、新聞やテレビなどと違い「特定ユーザーに刺しやすい」という点です。特にX(Twitter)ユーザーは、興味関心によってアカウントを作る、フォロー対象を選ぶということも多く、特定のターゲットにアプローチしやすいという特徴があります。

インフルエンス力のあるアルファツイッタラーのような人々にPR投稿を依頼すると、効率的な集客が期待できます。

Tinderの場合は、イベント告知前日に注目を集める施策を実施した後に、インフルエンサーや著名人による告知投稿を実施。同日の同じ時間帯に投稿を一斉に実施することで、X(Twitter)のフィードがイベント告知で埋まり、大きな反応を得ることに成功しました。予算がある場合はぜひ検討してみてください。

ステップ2:話題醸成

話題醸成でおすすめの施策は以下の3点です。

1:オリジナルのハッシュタグ

 

https://twitter.com/fhana_info/status/1520217854284800001

こちらはfhána公式X(Twitter)アカウントの事例です。

X(Twitter)でイベントをトレンド入りするための施策として有効的なのが、オリジナルハッシュタグです。特に、トレンド入りさせるためには、オリジナルのハッシュタグを付けた言及数を増やすことが鍵となります。これが成功すると、高い広告効果が期待できます。

オリジナルハッシュタグを作成したら、ユーザーに投稿で使うよう促すアナウンスは必須で行いましょう。アナウンスは、X(Twitter)の投稿だけではなく、イベント内でもオリジナルハッシュタグを付けて投稿をするように促すのがオススメです。

そうすることで、投稿数が増えトレンドに乗りやすくなるだけではなく、それらの投稿を後からキュレーションできるようになります。オリジナルのハッシュタグが付いた投稿は、イベント開催後も資産になります。

2:イベント実況中継投稿

https://twitter.com/TwitterJP/status/1519930218836033536

X(Twitter)Japanの投稿事例をご紹介します。

こちらは「ニコニコ超会議」で司会者が会場を案内するという投稿です。

X(Twitter)は、共時性の高い媒体のため、今起きていることに対して、熱狂が伝播しやすいのが特徴の一つです。そのため、現場の熱狂を伝える実況中継のようなコンテンツは有効です。イベントに参加できない人にも「今どんな状況なのか?」を伝えることができます。

インフォグラフィックやグラレコ(グラフィックレコーディング)を事前に準備しておき、それを実況的にツイートするのもよい方法です。

特に、カンファレンスやウェビナーは情報量が非常に多いため、あるシーンを切り抜いて発信するだけでは全体像が伝わらない可能性があります。インフォグラフィックやグラデコなら正確に情報を伝えられるので、ユーザーも理解しやすく反応も多く集められるかもしれません。

3:フォロワー数の多い公式アカウントによるユーザー投稿のリツイートでイベント宣伝を拡声器的に広げる

https://twitter.com/Takk_fyrir_sch/status/1534316429696471040

https://twitter.com/flytetyme2/status/1533797401164906498

オリジナルハッシュタグ付きの投稿や実況してくれたユーザーの投稿を拾い、自社の公式アカウントでリツイートしましょう。良い投稿があったら即座にリツイートやいいねなどのアクションができるよう準備しておくと、情報を拡散させることができます。

また、当日ユーザーの投稿に反応する場合は、事前に選定のレギュレーションを作っておくことがオススメです。公序良俗に反しないかやターゲットに一致するかなどのアカウント情報、投稿の有益性や情報の信頼性など投稿のチェック項目を事前に整理しておき、即日対応できる状態にしておきましょう。

より情報を拡散させたい場合は、フォロワー数が多く、メインターゲットに一致するなどのインパクトの大きいユーザーによる投稿なのかをチェックするとよいでしょう。判断に迷う場合は社内関係者にエスカレーションするというフローを構築しておくとスムーズです。

このように、「公式アカウントがリツイートしますよ」という動きを見せておくと、ユーザー側も公式アカウントを経由してフォロワー数が増える可能性が高まり、イベントに関する投稿を積極的に行ってもらえる可能性が高くなります。

ステップ3:話題の持続

X(Twitter)「まとめ機能」の活用でイベントの振り返りをしやすくする

https://twitter.com/FBBusinessJP/status/1447736853243711491

こちらは

Meta Japanの公式X(Twitter)アカウントの事例です。

イベントは非常にコストがかかるため、イベントをイベントのままで終わらせてしまうのはもったいなく、ログが残るSNSを活用して発信するとその価値は大きく変わります。

特に、毎年開催するイベントでは、昨年の様子を知りたいと思うユーザーもいるため、過去のログを見られるようにしておくとイベント持続の支援にもつながります。

X(Twitter)は投稿数が多く情報が流れていきやすいため、特定のイベントの投稿が見られにくい傾向にあります。しかし、数年前からサービスを開始した「まとめ」の機能を使うことで、関連投稿をひとつに総括することが可能です。

Instagramで開催されるイベント「House of Instagram」では、フィード上に実況やリツイート対応など、その時期にさまざまな投稿が重なっていますが、イベント終了後には関連情報がハイライトでまとめられています。

昨年の開催状況を振り返りとして発信する時にも便利です。

インフォグラフィック投稿でイベント内容を振り返りやすくする

https://twitter.com/LINEBIZ_JP/status/1526828601089220608

インフォグラフィック投稿とは、情報を図化したものです。テキストで書かれたイベント内容はどうしても流れてしまいがちで、終了後の振り返りをする際にも見づらいのが難点です。しかしインフォグラフィックなら情報がひとつの画像にまとめてあるので、情報の精査や完結性が高まり、あちこちツイートを追う必要がありません。

ユーザーは正しい情報を得ることができ、話題醸成のほか、イベント内容の理解を促すという点でかなり有効な手法だといえます。

note記事にまとめる

https://twitter.com/ryokachii/status/1306950741093806081

こちらはTinderのSWIPE NIGHTにインスピレーションを受けて書かれたnote記事です。

X(Twitter)と、文章や写真などを投稿するnoteは親和性が高いといえます。X(Twitter)では文字数の制限があるため、長文でイベントの感想を書くことができませんが、noteなら長文でも問題なく、X(Twitter)のアルゴリズムでも上位に表示されやすくなります。そのため、掛け合わせて投稿するとよりイベントの内容が効果的に伝わります。

X(Twitter)は投稿が流れていくフロー型コンテンツですが、noteはストック型コンテンツに近いです。双方の特徴を活かしつつ、話題が持続するための仕組みを整えておくと良いでしょう。

3. まとめ

リアルタイム性の高いX(Twitter)を組み合わせて、イベントの企画を行うことで、コンテンツのブースト効果が見込みやすくなります。イベントの認知、話題やイベント終了後の話題の持続を狙っている担当者の方は、紹介した事例を参考にX(Twitter)の活用を検討してみてください。

企画イベントに合わせて、最適なX(Twitter)の活用方法をご提案いたします。
まずは、お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人:平井 みのり

ガイアックスソーシャルメディアマーケティング事業部コンサルタント。 大学在学中より広告代理店にてキャリアをスタート。 主に、ウェブマーケティング事業に従事。ガイアックスでは大手企業や官公庁を中心にソーシャルメディアマーケティング、PR、ブランディング、キャンペーン施策に関わる。Z世代向けの施策提案や英語での支援可能。