Facebook・Twitter・Instagramの違いと使い分け方まとめ!特徴からユーザー動向・運用方法まで徹底解説
Facebook、Twitter、そしてInstagram。代表的な3つのSNSですが、企業でSNSを活用するにあたり、「どれを使ったらいいのか」「どう使い分けたらいいのか」という質問をよくいただきます。
今回の記事では、これら3つのソーシャルメディアの違いや特徴、使い分けのポイントをさまざまな視点でまとめました。
※編集部注
2021年4月23日:最新情報を元に内容を加筆修正しました。
2019年11月1日:各SNSの情報を最新版に修正しました。
2018年8月24日:各SNSのユーザー数を最新版に修正しました。
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- ■目次
- 3大SNSの機能的な違い
- ユーザーは3つのSNSをどう使い分けている?
- 企業がSNSを使い分ける際のポイントまとめ
- SNS別:運用のポイント/勝ちパターンはコレだ!
- 3大SNSをうまく使い分けている事例
- 異なるSNSでは異なる運用を!
本記事の内容をまとめた、お役立ち資料はこちら!
1. 3大SNSのSNSの機能的な違い
まずはFacebook・Twitter・Instagramそれぞれの、基本的な機能の違いを見ていきましょう。
国内のユーザー数(MAU) | 約2,600万人 | 約4,500万人 | 約3,300万人 |
ユーザー層 | 10代が極端に少なく、40代中心で男性がやや多い 3大SNSの中では60代の利用が最も多い |
20代が最も多く、年代が上がるほど男性の比率が上昇 | 20~40代が中心であり、30代以下は女性比率が60%を超えている 40~50代の利用者も増加率が高い |
位置情報 | 投稿時に設定可 | 投稿時に追加可 | 投稿時に設定可 |
メッセージ | 【メッセンジャー】
友達・友達じゃない人に送信可能 |
【ダイレクトメッセージ】
フォロワー、非フォロワーに送信可能 |
【ダイレクトメッセージ】
フォロワー、非フォロワーに送信可能。特定の人に写真を公開する際に、メッセージを添えられる(写真または動画の送信必須) また、ビジネスプロフィールを設定しているアカウントには「メール」ボタンからメール送信が可能。 さらに、Facebook Messengerと連携させる設定も可能。 |
フィードの仕組み | アルゴリズムにより時系列で表示されない | 時系列で表示されるほか、新着のハイライトやおすすめのツイートが表示(非表示可能) | アルゴリズムにより時系列で表示されない |
いいね!機能 | いいね!ボタン | いいねボタン | いいね!ボタン |
コメント機能 | 投稿にコメント可 | @を付けるメンションで会話が可能 | 投稿にコメント可(「@」をつけてメンションしないと相手に通知がいかない) |
シェア機能 | シェアボタン | リツイート | リグラム(公式の単独機能としてはなし。既存機能の組み合わせやサードパーティアプリを使えば可) |
投稿が届く範囲 | 友達・友達の友達まで届く(Facebookページの投稿なら、ページファンに届く) | リツイートにより全く知らない人にまで届く | フォロワー(友達)にのみ届く |
フィードに流れてきやすい投稿 | 友達の投稿に加え、友達が「いいね!・コメント・シェア」した投稿、Facebookページの投稿 | フォローしている人のつぶやき、リツイート、「いいね!」したツイート | フォローしている人の投稿 |
2. ユーザーは3つのSNSをどう使い分けている?
機能の違いを踏まえたうえで、次はユーザー視点で、それぞれのSNSをどう使っているのかを見ていきましょう。
よく投稿される種類 | テキスト(リンク)
テキスト+画像 テキスト+動画 |
テキスト(リンク)
テキスト+画像 テキスト+動画 ※日本語は最大140文字という制限あり |
写真・動画
テキストは1~3行 通常投稿に加え、ストーリー投稿も盛ん |
位置情報 | よく付ける文化 | あまり付けない文化 | よく付ける文化 |
ハッシュタグ | 文化的にあまり根付いていない | 1投稿に1~2個付けることが多い | 1投稿に複数付けることが多い(投稿が拡散しないため、ハッシュタグを辿って他人の投稿を見る) |
繋がり | 実際の友達・仕事関係の人が中心(ある程度面識がある人が多い) | 実際の友達・共通の趣味を持ったオンラインの友達が中心(面識がない人も多い) | 仲の良い実際の友達が中心だが、興味関心に応じた関係性(主には一方的なフォロー)も生まれる(Facebookほどではないが、ある程度面識がある人が多い) |
そのほかの特徴 | 実名制で、ライフイベントや仕事にまつわる投稿が多い | 匿名制で、複数アカウントを使い分ける人も多い | 友人ともつながるほか、インフルエンサーのフォローも盛ん。購買行動の情報収集にも使われる |
3. 企業がSNSを使い分ける際のポイントまとめ
これらの機能・ユーザー文化の違いを踏まえて、企業は3つのソーシャルメディアをどう使い分ければいいのでしょうか?ここでは、「どのようなケースでは、どのSNSが有効なのか」について、ポイントを絞りながら一般論的にお伝えします。
前提:最適なSNS選定や使い分けは、運用目的やリソースなどによって異なる
運用目的、使えるリソース、商品やブランド、運用体制によって最適な使い分けやアカウントを開設すべきSNSは異なります。
それを前提として、一般的な特徴から考える、最適な使い分けや運用方法を説明します。各SNSの特徴を理解するだけでも、適切な使い分けの第一歩として有効ですので、ぜひ参考にしてください。
広告予算を使えるなら、まずFacebookから検討
SNS運用の最終目的は売上や利益の拡大であることがほどんどだと思います。その効果をもっとも確実に出しやすいのがSNS広告運用です。
SNS広告は細かいターゲティングで少額から運用可能ですので、しっかりしたノウハウさえあれば、予算をかけたぶん一定の効果を期待できるでしょう。出稿するSNSのユーザー層が自社の商品やブランドのターゲット層と重なるならば、広告は有効な手段となります。
広告予算をかけられる場合、まずはFacebookから検討しましょう。Facebookはターゲティングに使える項目が多く、細かい設定が可能だからです。とはいえ、Facebookをよく活用しているユーザーは年齢層が比較的高いため、その点は注意が必要です。
ただし、Facebookの広告マネージャ経由でInstagramにも出稿ができ、一定以上の精度でInstagram上でのターゲティングも可能となります。FacebookやInstagramのユーザー層がターゲットと重なる、かつ広告予算をかけられるなら、まずFacebook活用が最適といえるでしょう。
写真や動画などの視覚的に魅力のあるコンテンツを量産できるなら、Instagramと相性がいい
ユーザー数が多いものからそうでないものまで数多くのSNSがある中で、Instagramは購買行動への影響力が強く、購買の意思決定のための情報収集に多く活用されているといわれています。ほかのSNSと比較しても特徴的で、企業が本格的にアカウント運用する場合は非常に魅力的なポイントです。
購買に結びつく可能性が高い点のみを見るとInstagramは優先的に運用すべきSNSといえそうですが、商品やサービスによって相性の良さにかなり差が出ます。
写真や動画といった視覚的なコンテンツがメインであり、世界観やおしゃれさが重要。有益な情報系コンテンツであっても、写真のきれいさやクリエイティブの見栄えの良さが必要です。そういったコンテンツを量産できるタイプの商品やサービス、運用体制を確保できるなら、Instagramは好相性です。
自由度が高い運用体制と投稿量を確保できるなら、Twitterが効果的
リツイートが簡単で盛んに行われているがゆえに、高い拡散力を持つ点がTwitterの大きな魅力です。いわゆるバズはもちろん、広告(プロモトレンド)なども使いながらTwitterキャンペーンを実施することで、瞬間風速的に情報を広げて認知度を高めるといった手法も使えます。
テキストのみで投稿でき、それでも拡散されるケースもあるため、Instagramとは相性があまり良くない業態でも適している場合があります。
Instagram、Facebookと比べるとリアルタイム性が高い点も特徴的で、特にエンタメなど「同時に楽しむ」系のサービスと好相性です。
こういったTwitterの魅力を企業として享受するためには、投稿量の確保とTwitter流のコミュニケーションへの適応。および、それを可能にする運用体制が重要です。またタイムラインの流れが早く、たくさん投稿しないとそもそも見られない、リーチできないため、まずはある程度の投稿量が必要となってきます。
その上で、さまざまな運用方法があるので一概にはいえませんが、いわゆる「Twitterっぽいノリ」を取り入れられると、ユーザーから受け入れられ、人気アカウントになりやすいでしょう。さらにネタっぽい投稿や、ユーザーとの気軽な交流など、「企業アカウントなのに親しみやすい」というイメージを持たれると、フォロワー数なども伸びやすいです。
こういった運用にはTwitterで流行したネタに即座に便乗する柔軟性ある運用体制など、担当者に一定の自由度を持たせる方が適しています。
アカウントが伸びれば拡散や認知拡大効果が高くなるため、投稿量や自由な運用体制を確保できるなら、ぜひ取り入れたいSNSです。
4. SNS別:運用のポイント/勝ちパターンはコレだ!
ここまでは各SNSの一般的な使い分けを解説しましたので、次は各SNSの運用方法のポイントをお伝えします。
各SNSの特徴とアルゴリズムを踏まえて解説していきますので、すでに運用している方にも役立つ内容となっています。
Facebook:重要指標は「リーチ率」 投稿の改善で成果向上

それを踏まえた上でFacebookをオーガニック運用する場合は、以下のポイントに注意しましょう。
・エッジランクにより投稿が時系列で表示されない
・友達の投稿に加え、友達が「いいね!・コメント・シェア」した情報がよく流れてくる
・実際の友達だけでなく、仕事上の関係の人とも繋がる
企業がFacebookページを運用する際に鍵になるのは、やはりエッジランクと友達の友達にまで投稿が届くコミュニケーションの仕組みです。エッジランクにより、投稿のタイミングだけでなく投稿単体の評価が重要であり、またFacebookでは「○○さん(友達)がいいね!と言っています」といった形で、他人の投稿が流れてくることがよくあります。
実際、交流や対話を重視するアルゴリズムになっており、ファンとの距離だけでなく、ファンの先のコミュニティも意識した、コメントなどのコミュニケーションが発生しやすい投稿をしていく運用ができます。
重要指標
Facebookのオーガニック運用における重要指標は「リーチ率」、そしてリーチ率を高めるために重要となるのが「エッジランク」です。エッジランクとは、タイムラインにそれぞれのユーザーの興味関心にマッチした情報を表示するためのアルゴリズムのこと。
リーチはこのエッジランクによってコントロールされているため、たとえFacebookページのファン数が多くても、エッジランクが低ければリーチ率は下がってしまいます。リーチ率を上昇させるためには、ユーザーのエンゲージメント獲得など、エッジランクを高めるための施策が必要です。
関連記事:Facebookページ成功の鍵はリーチにあり!リーチを伸ばす運用を目指そう。
Facebook運用の勝ちパターン
1.投稿の改善
まずはエンゲージメント率(1投稿あたりのいいね数、コメント数、シェア数といったユーザーの反応)を上げることが重要です。既存のコンテンツのブラッシュアップ、そしてよりユーザーを惹きつける新規コンテンツの導入をしていきます。
テキストのみより、画像や動画などの投稿のほうがリーチが伸びやすいと言われているほか、ライブ動画は表示される優先順位が高いアルゴリズムも判明しています。逆に、外部サイトへのリンクが含まれるものは、Facebook内で完結するコンテンツよりも優先度が下げられます。
2.投稿タイミングの改善
投稿のリーチ率を上げるためには、投稿時間も重要です。実際にエッジランクを決める要素には時間(投稿されてからの経過時間といいね!などのリアクションからの経過時間)も含まれています。
最初に投稿のエンゲージメントを測定するために少人数のユーザーに配信される仕組みになっているため、よく投稿に反応してくれるユーザーがFacebookを開いている時間に投稿することも重要になりそうです。
一番リーチする曜日や時間帯を検証し、投稿のタイミングを改善してよりエンゲージメント率を上げましょう。
3.リーチの拡大
1,2を通してエッジランクを高めることで、よりリーチが拡大していきます。ここで投稿に反応しているユーザーを検証し、コンテンツをブラッシュアップしていきましょう。そのユーザーと近い人たちをターゲットとしてPage Post Ad(投稿へのいいね!を促進する広告)を出稿するのもひとつの手です。
4.エッジランクの改善
こうしてエンゲージメントが得られる投稿のリーチを広げていくことで、エッジランクが改善されます。エッジランクが高まると、ページにいいね!をしているのに投稿が届かなくなっていた休眠ファンにも再びリーチできるようになります。
5.リーチ率の上昇
こうしてエッジランクを高めることで、結果としてリーチ率も上昇します。
まずはエンゲージメント率を上げること、そして検証を重ねてリーチを上げることでエッジランクは高めることができます。エッジランクを上げれば自ずとリーチ率も改善されていきますので、このリーチ率を重要指標として成果を測っていきましょう。
Facebookへの投稿頻度や時間帯
Facebookのエンゲージメントを増やすためには、ユーザーがFacebookを見ているタイミングで投稿することが重要になってきます。
過去の調査によると、Facebookを見る時間帯は、「出社前」「帰宅後から就寝前まで」が多いようです。朝か夜、ターゲットユーザーにより適していそうな時間帯に投稿することで、リーチしやすくなるでしょう。
Facebookのニュースフィードにはアルゴリズムが導入されているため、投稿数をむやみに増やしてもリーチやエンゲージメントは増えません。ターゲットユーザーに役に立つ、確実に反応が得られるような質の高い投稿を、数を絞って行いましょう。
テキストのみの投稿より、画像や動画などの投稿のほうがリーチが伸びやすいと言われています。可能な範囲で取り入れてみてください。
関連記事:Facebookに最適な投稿本数とは? 10業種50アカウントを徹底調査!
Twitter:重要指標は「インプレッション率」 ツイートのタイミングが重要

・アルゴリズムは効いているものの、投稿がほぼ時系列に並ぶ(※)
・投稿はフォロワー全員に届く(アルゴリズムで弾かれることはない)
・リツイートがどんどんされて不特定多数に情報が届く可能性がある
※デフォルトはアルゴリズムが適用されるが、完全に時系列で並ぶタイムライン形式にも簡単に設定可能。
Twitterにおいて最も特徴的なのは、公開でつぶやいた内容がどんどんリツイートされることによって、フォロワーのフォロワーすら超えて全く知らない人にまで届くことが多々あるということです。企業活用においても、良くも悪くもフォローしてくれている人以外にも投稿が届く可能性があるという、Twitter特有のオープンさを常に意識しておく必要があります。
また、プロフィールの信頼性やツイートがプロフィール閲覧につながっているかという評価基準もアルゴリズムに含まれているため、フォローしたくなるプロフィールページの作り込みも重要です。
重要指標
Twitterにおける重要指標は「インプレッション率」(1投稿あたりに届けられるユーザーの数)。Twitterにもアルゴリズムは導入されているものの、依然として「投稿時間」の要素が強く時系列に近い形で並ぶため、何よりも投稿タイミングが重要です。「質」を圧倒的に高めるよりも、ある程度の質を担保しつつ「量」で攻め、露出機会を増やすことでインプレッション率を高めていきましょう。
Twitter運用の勝ちパターン
1.投稿の改善
いくら「質より量」と言っても、内容のない、つまらない投稿をいくら続けても、だれもファンにはなってくれないことは簡単に予想がつくでしょう。よりインプレッション率を上げるためには、ある程度のテキストの改善は必要です。
顔文字や記号を使ったり、より砕けた言葉遣いにしたりなど、Twitterウケする独特な表現も適度に使えるようになっておくといいでしょう。また「こんにちは」といった短文投稿ばかりよりは、140字(他言語では280字)をフルに使った、内容のある投稿も織り交ぜるのがベターです。
2.投稿タイミングの改善
インプレッションを獲得しやすい曜日や時間帯を検証します。そのデータに基づき、投稿本数を増やしていきましょう。Twitter上の話題に乗ってトレンドになっているハッシュタグを使ったりなど、リアルタイムな投稿を心がけましょう。
3.インプレッションの拡大
プロモツイートを活用したり、アクティブフォロー(競合他社をフォローしているなど、親和性の高いユーザーをフォローする)や、アクティブアクション(親和性の高いコメントに「いいね!」をする)をしてリフォローを狙いましょう。フォロワー数の増加は、インプレッション獲得に直結します。
4.インプレッション数の増加
これまでの工程を通して、インプレッション率が改善されます。
まずはテキスト内容の見直し、そして投稿タイミングの改善などFacebookと共通するところはありますが、質よりも「量」を重視して積極的に投稿し、インプレッションを稼いでいきましょう。アクティブフォロー、アクティブアクションなどは非常に基本的ですが有効な手段なので、継続して行いましょう。
Twitterへの投稿頻度や時間帯
時間帯では昼の11~13時、夜20~23時に反応率が高くなる傾向があるので、まずはこの時間を狙ってみるといいでしょう。複数の投稿時間を試しながら、自社アカウントにもっとも合った時間帯を見つけるのが重要です。
投稿頻度に関して、Facebookの投稿が「質」で勝負するのに対し、Twitterは「量」で勝負する必要があります。タイムラインにアルゴリズムが無く基本的に時系列で表示されるので、投稿数が多いほどユーザーの目に触れる確率が高まるからです。最低でも1日1回、できれば2~3回以上投稿しましょう。企業によっては、一日30回以上も投稿しているところもあります。
Facebookに比べると、Twitterは、顔文字や記号を使い、より砕けた表現が好まれます。ユーザーと企業アカウントの距離が近いので、投稿内容も親近感がわくようなものだと受け入れられやすいです。
関連記事:Twitterに最適な投稿本数とは? 10業種50アカウントを徹底調査!
Instagram:重要指標は「エンゲージメント率」 Facebookと近いが世界観重視

・おしゃれな写真投稿が多い
・ハッシュタグの活用が盛ん
・「いいね」で拡散しないので、ユーザーが積極的にハッシュタグを辿ってコミュニケーションを起こす
・若者の間では検索エンジンよりも、ハッシュタグやユーザー名検索を活用して情報収集する人も多い
Instagramではフォローしている人以外の投稿はフィードに流れてこないので、ハッシュタグを辿って他人の投稿を見る文化があります。つまり企業目線で見ると、見つけてもらうにはハッシュタグを付けることが必須です。その付け方もTwitterとは違い複数つくことが多いという特徴があります。
また投稿が外に拡散しにくいので、フォロワーに好まれるものをしっかりと発信していくことが大切ですね。もちろん必ずきれいな写真や目を引く画像を付けないといけません。
重要指標
重要指標は「エンゲージメント率」です。エンゲージメント率は、いいね!やコメント、コメントへのいいね!、投稿の保存、DM返信、DM経由での送信などです。
関心と親密度を計算するアルゴリズムでリーチがコントロールされているため、エンゲージメント率が高ければリーチやインプレッションも伸びやすくなります。まずはユーザーにエンゲージメントされる「質」の高い投稿をすること、Instagramの世界観を崩さずブランドを伝えていくことが大切です。
Instagram運用の勝ちパターン
1.質の高い投稿
ハッシュタグを効果的に使い、Instagramの世界観を踏まえたおしゃれな投稿をしていきましょう。
エンゲージメントを測定するために、フォロワーの内の選ばれたグループにまず表示されるので、その段階でできるだけいいね!などのエンゲージメントが得られるのが好ましいです。いいねや保存、友だちへのDMでのシェアなども重要な指標になるため、おしゃれなのはもちろん、保存したくなる有益な内容も有効でしょう。
参考記事:
Instagram「ハッシュタグ」のすべて-ハッシュタグを制する者がInstagramを制す!
日々エンゲージメントされているユーザーに対しては、数日前の投稿であってもタイムラインの上位に投稿が表示されるケースも見られるため、Twitterほど投稿タイミングは重要ではありません。
一方で、定期的な投稿を評価するアルゴリズムが効いているため、同じ投稿数であっても、一定の頻度で更新されているアカウントのほうが高評価を得やすいです。ユーザーのタイムラインを占拠して鬱陶しく思われないよう、多くても1日2~3件ほどの投稿数にしながら、投稿間隔がばらつかないようにコツコツと投稿するのがいいでしょう。
ただし、投稿してすぐのエンゲージメントの伸びがリーチやインプレッションに影響するため、閲覧されやすい曜日、時間帯を検証し、少しでも目に触れられる投稿タイミングを探るのは重要です。
3.エンゲージメント率の向上
いいねや保存の促進はもちろん、コメントをくれたユーザーにはコメントへのいいねに加えて返信もして親密度を向上させましょう。Twitterのようにアクティブフォロー・アクティブアクションをしてリフォローを狙っていくこともリーチの拡大につながります。
4.アルゴリズムの高評価を獲得
質の高い投稿を親和性の高いユーザーに積極的に届けることで、エンゲージメント率が上昇します。アルゴリズム上の評価が上がることでリーチ率も高まります。
Instagramでは、質の高い写真とハッシュタグ活用が最初のポイントです。エンゲージメントを得られる質の高い投稿を一定の頻度で定期的に投稿して、アルゴリズム上の評価を高めれば、リーチ率も安定して高めていけるようになるでしょう。
関連記事:
Instagram(インスタグラム)を有効活用しているマーケティング事例
Instagram(インスタグラム)広告まとめ:広告の種類や注意点、事例効果まで
Instagramへの投稿頻度や時間帯
投稿の量より質が重要です。Instagramと相性が良く、投稿ネタを作りやすいアパレルやコスメ系のブランドは1日2~3回程度、それ以外の業種であれば1日1回から一週間に3~4回程度というのが平均的です。
Instagramでは投稿にリンクが貼れないため、Facebookのような商品やキャンペーン情報の投稿はあまり適切ではありません。おしゃれ、楽しい、感動的など、ユーザーの視覚に訴える質の高い写真を使い、世界観になじむ投稿をしましょう。
関連記事:
Instagramに最適な投稿本数とは? 10業種50アカウントを徹底調査!
5. 3大SNSをうまく使い分けている事例
3つのSNSの特徴をうまくつかみ、効果的に使い分けているブランドを紹介します。
各SNSに合わせた発信の役割分担が参考になる企業事例
事例①味の素
おなじみのうまみ調味料、味の素のアカウントでは、各SNSの文化に合わせた投稿がされています。特にTwitterは親しみやすい投稿や、味の素について投稿しているツイートを引用リツイートするなど、積極的に交流する姿勢が見られます。
・Facebookアカウント
https://www.facebook.com/ajinomoto.co.jp
フォロワー数は8万人以上、2日に1回程度の投稿頻度です。
味吉くんというキャラクターを使い、『味吉くんの「今日は何の日?和食編」』と題して春の野菜や食べ物、郷土料理などを詳しく紹介しています。
・Twitterアカウント
15万以上のフォロワー数を誇るTwitterアカウントでは、2日に1回程度投稿し、投稿日には2~3ツイート連投しています。
内容はキャンペーンが多いものの、ちょっとしたライフハックのような投稿も。そのような投稿は、エンゲージメントが高くなっています。例えば以下はTwitterでバズるときによく見かける、投稿文の使い方です。
https://twitter.com/ajinomoto/status/1374270709363585026
・Instagramアカウント
https://www.instagram.com/ajinomoto.co.jp/
Instagramアカウントはフォロワー数3万人。投稿頻度は決まっておらず、1日おきに投稿するときもあれば、1カ月ほど空く場合もあります。
投稿内容は、主に自社製品(味の素)を使ったレシピの紹介で、彩りよく思わず作ってみたくなる画像が並んでいます。
事例②ポカリスエット
大塚製薬株式会社が製造する、スポーツドリンク「ポカリスエット」のSNSアカウントです。味の素と同様にSNSに合わせたコンテンツを作っており、InstagramではUGCを活用するなどユーザーを巻き込んだ取り組みもされています。
・Facebookアカウント
https://www.facebook.com/pocarisweat.jp
18万人以上がフォローしており、2~3日に1回投稿しています。内容はキャンペーンや間違い探しといったクイズのほか、水分補給を促す投稿が多く見られます。
・Twitterアカウント
https://twitter.com/pocarisweat_jp
フォロワー数は4.9万人。投稿頻度は一週間に2~3回程度ですが、投稿した日は2~
3ツイート連投しています。
投稿内容のメインはキャンペーンで、Twitter受けが良さそうなイラスト投稿キャンペーンを開催しています。この企画はTwitterでのみ展開しており、SNSのユーザー層や文化に合わせてキャンペーン設計をしているようです。
https://twitter.com/pocarisweat_jp/status/1351363752826847232
・Instagramアカウント
https://www.instagram.com/pocarisweat_jp/
フォロワー数は1.5万人。大体3~5日に1度の投稿頻度です。
「#ポカリキッズ」や「#ポカリフォト」などのハッシュタグを付けて投稿したユーザーの写真をリグラムで紹介しています。
https://www.instagram.com/p/CNHalE8hguH/
コンテンツの使い分けが参考になる企業事例
事例①モスバーガー
株式会社モスフードサービスが展開するハンバーガーチェーン「モスバーガー」の投稿事例です。
各SNSのフォロワー数と投稿内容は以下のとおりです。
Facebook:https://web.facebook.com/mosburger/
フォロワー数16万人。主に期間限定商品や新商品を宣伝しています。
Twitter:https://twitter.com/mos_burger
フォロワー数108万人以上。Facebookと同じく期間限定商品などを宣伝しつつ、クイズやおもしろい動画も投稿し、ユーザーに親しみを感じてもらえるように工夫しています。
Instagram:https://www.instagram.com/mosburger_japan/
フォロワー数は約9万人。季節に合わせたモスバーガー商品を投稿しており、映える画像が目を引きます。
以下では、同じ「期間限定のご当地シェイクの紹介」という内容でありつつ、SNSごとに若干文章や写真のクリエイティブを調整している例を紹介します。
・Facebookへの投稿
スタンダードな説明と、企業(ブランド)としてのスタンスも交えた文章を掲載しています。
https://www.facebook.com/mosburger/photos/a.227732373941546/3739716486076433
・Twitterへの投稿
「~という人はRT」など、テキストの見せ方をTwitterの文化に寄せており、Facebookと比較すると砕けた文言になっています。
https://twitter.com/mos_burger/status/1364817432494280704
・Instagramへの投稿
同じ画像を使用していますが、正方形にトリミング。キャプション1文目をキャッチーにしています。
https://www.instagram.com/p/CLtE-tdjD2-/
事例②UNITED ARROWS
アパレルブランド「UNITED ARROWS」のSNSアカウントの投稿事例です。
各SNSのフォロワー数と投稿内容は以下のとおり。
Facebook:https://www.facebook.com/UNITEDARROWS.jp/
フォロワー数は約10万人。イベント案内やコーティネート事例などを紹介しています。
Twitter:https://twitter.com/UNITEDARROWS
フォロワー数は約10万人。Facebookと同じくイベント案内や新商品の宣伝、スタイリング事例などを紹介しています。
Instagram:https://www.instagram.com/unitedarrows_official/
フォロワー数は約33万人。Facebook、Twitterと比べるとビジュアル重視で、洗練されたカタログのような投稿画像が目立ちます。
以下では、「新発売のスニーカー紹介」という同じ内容でありつつ、各SNSに合わせてクリエイティブを変えている例を紹介します。
・Facebookへの投稿
スタンダードな写真と案内文が記載されています。
https://www.facebook.com/UNITEDARROWS.jp/posts/5312644348776858
・Instagramへの投稿
Instagramで好まれそうな作り込まれたクリエイティブになっています。投稿ごとのリンクを貼れない分、キャプションには販売に関する注意点や取り扱い店舗などの情報も記載しています。
https://www.instagram.com/p/CNFMJJCBsxk/
関連記事:Facebook/Instagram /Twitter…SNSごとに投稿内容は変えるべき? 企業事例から学ぶ“コストをかけない”使い分けのポイント
6. 異なるSNSでは異なる運用を!
3つのSNSの特徴とユーザーの動向、使い分けの考え方などをまとめました。
それぞれ投稿の並び方や投稿が届く範囲・ユーザーが求めるものなどが違うので、異なるソーシャルメディアメディアでは別々のタイミングで違った内容・形式の投稿をしていくことが重要です。既にそういった感覚をお持ちの方も多いかとは思いますが、今回のまとめがあらためてお役に立てたのなら幸いです。
以上、『Facebook・Twitter・Instagram、3大SNSの使い分け解説!特徴やユーザー動向、運用方法まで』でした。
※参照記事:Instagram、Facebook、Twitter比較
補足:Facebook、Twitter、Instagramを連携して投稿をまとめたい方へ
本質的にはそれぞれの媒体でコンテンツを作り分けて適した形で配信すべきですが、「どうしても連携して投稿を効率化したい」という方向けに、FacebookやTwitter、Instagramを連携する方法も下記にまとめています。
こちらも合わせて参考にしてみてください。
関連記事:
InstagramとFacebook・Twitterの連携で運用を効率化! 気を付けたいポイントまとめ
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部 |
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2021.04.01