【2018年度】LINE@とLINE公式アカウントの違い・特徴・機能まとめ
2018/06/28
LINEのビジネス向けアカウントは大きく分けてLINE@アカウントとLINE公式アカウントがありました。無料から利用できるLINE@に対し、LINE公式アカウントは最低でも月額250万円と、手が出ない企業も多かったでしょう。
この2つのビジネス向けアカウントが新たな「LINE公式アカウント」として統合され、料金体系も一律になることが発表されました。2018年12月以降に新規開設するビジネスアカウントは、すべてこのアカウント・料金体系が適用されます。
本記事は、旧アカウント体系・料金体系における解説となります。
■記事内容に反映済みのLINE公式情報(最新情報が発表され次第、随時更新します)
・2018.6.28発表 LINEのビジネス向けアカウントの種別を統合
・2017.8.22発表 LINE@の機能とサービス内容のアップデート
・2016.3.24発表 LINEビジネスプラットフォームのオープン化
・2016.3.29発表 LINE@メッセージ配信における従量課金の廃止
・2016.5.30発表 新料金プラン
※2018.10.23 最新もとに加筆しました。
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- ■目次
- 【重要】企業向けのLINEアカウントを「LINE公式アカウント」として統合!
- LINE公式アカウントと LINE@の違い
- LINE公式アカウントの特徴と機能
- LINE@の特徴と機能
- LINE公式アカウントとLINE@でも共通しているコミュニケーションについて
- まとめ
【重要】企業向けのLINEアカウントを「LINE公式アカウント」として統合!
2018年6月のLINE CONFERENCE 2018にて、これまで複数メニューが存在した企業向けのLINEアカウントを統合し、すべてを「LINE公式アカウント」とすることが発表されました。この変更によって「LINE公式アカウントと LINE@の違い」はなくなったと言えます。
これまで、企業がLINEをビジネス利用するにあたって、利用したい機能によってアカウントを選択する必要がありました(LINE@、LINE公式アカウント、LINEビジネスコネクト、LINEカスタマーコネクトなどから選択)。どのアカウントでどのようなことができるのか、費用はいくらか、などを理解するのが難しいことも多かったでしょう。
今後は「ビジネス向けアカウント=LINE公式アカウント」となり、ビジネスコネクトやカスタマーコネクトの機能はAPI化され、オプション扱いとして公開されます。
新しいビジネス向けアカウントでは、月額料金とメッセージ送信数に応じた重量課金の合計額が利用料となります。月額料金は、もっとも高い「スタンダードプラン」でも15,000円と、以前のLINE公式アカウントと比べるとかなりハードルが下がりました。
今まで費用の問題で諦めていた手法にチャレンジできる企業が増えるかもしれません。
以降の「LINE公式アカウントと LINE@の違い」は過去の情報のアーカイブとして残しておりますが、最新情報ではないことをご了承ください。
LINE公式アカウントと LINE@の違い
大きな違いは「費用」
まずは、LINE公式アカウントの費用と利用可能なサービスをみてみましょう。LINE公式アカウントのミニマムの月額は250万円、有効友だち数とメッセージ配信数に応じて変化し、月額1,000万円を超えることもあるようです。
LINE公式アカウントは高額ですが、プロモーションスタンプ(有料)、リサーチページの配信やON-AIR機能の利用(有料)、またLINE公式アカウントとして表示されるなど、機能が充実しています。
では、次にLINE@をみてみましょう。LINE@には「フリー」「ベーシック」「プロ」の3種類があります。
全プラン初期費用は不要で、もっとも高い「プロ」でも月額21,600円と費用面でのハードルはぐっと下がります。基本的な機能において公式アカウントとの大きな差はなく、有料版(「ベーシック」「プロ」)では月次メッセージ配信数が増え、公式アカウント同様にリッチメッセージの送信やリッチメニューの利用ができるといった特徴があります。
ターゲットリーチ数とは、有効友だち数のなかから、年代、性別、活動エリアなどの大まかな属性が推定できるユーザーの数を表示させたものです。この属性は、LINEで購入したスタンプ、利用したアプリ、興味のあるコンテンツ、どのような公式アカウントやLINE@アカウントをフォローしているかといった傾向から分析されたものです。
また、LINE公式アカウントとLINE@では、ターゲットとしている企業規模に違いがあるようです。LINE公式アカウントは、幅広い認知やプロモーションが必要な大企業向け。LINE@は、店舗や施設などの小~中規模事業者向けで既存顧客とのコミュニケーション、来客促進に効果が期待できそうです。
ここからは次のように説明を進めていきたいと思います。
LINE公式アカウントの特徴と機能
LINE公式アカウントの特徴は次の4点です。
① LINEビジネスコネクト
② プロモーションスタンプ
③ フリーコイン
④ LIVE CAST機能
各機能の特徴とメリットについて説明していきたいと思います。
①LINEビジネスコネクト
LINEビジネスコネクトは、LINE公式アカウントと自社のデータベースを連携することによって、より個別に最適化されたコミュニケーションを実現するサービスです。LINEを介して、特定ユーザーに対して最適なタイミングで最適な情報を提供でき、1to1や双方向のコミュニケーションが可能になります。カスタマイズのための開発を省略し、すでに持っている顧客情報をもとに公式アカウントの各種機能をカスタマイズして活用できるため、その連携や活用方法によっては、より快適なユーザー体験を提供することができます。
LINEビジネスコネクトの概要に関しては以下サイトをご確認ください。
LINEビジネスコネクト公式サイト: http://lbc.line.me/
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1分で理解できる『LINE3つの新サービス』ビジネスコネクトで出来ること&クリエイターズマーケット、LINE電話
②プロモーションスタンプ
プロモーションスタンプとは、広告主が広告費を支払い、ユーザーに無料または条件付きで提供しているスタンプです。公式アカウントと連動または非連動するスポンサードスタンプ、LINE ダイレクトスタンプ、LINEマストビュースタンプなどがあります。
・スポンサードスタンプ
企業が自社のオリジナルスタンプを、LINE内のスタンプショップ経由で無料提供できる広告商品です。ダウンロードされたスタンプがユーザー間のコミュニケーションで活用されることで、企業プロモーションにつながります。
- 非連動型スタンプ…ユーザーに完全無料で提供するスタンプ。自社キャラクターの認知度アップなどに効果的。
- 連動型スタンプ…自社のLINE公式アカウントを登録したユーザーだけがダウンロードできるスタンプ。友だち数を飛躍的に伸ばすのに効果的。
・LINE ダイレクトスタンプ
企業がLINEアプリ内「スタンプショップ」を介さずに、直接ユーザーに告知する商品です。スタンプショップでの露出はありませんが、各社が独自に告知をおこなうため、費用がかなり抑えられます。
すでに接点のあるユーザーに、LINEでも友達登録してもらいたい場合などに、効果的に活用できます。
・LINEマストビュースタンプ
企業が指定するCM動画を最後まで閲覧したユーザーに対して、連動スタンプを配布する広告商品です。テレビCMとLINEマストビュースタンプを組み合わせることで、より幅広い認知を獲得できます。また、スタンプを通じてCMが拡散されることで潜在的な消費者へのリーチも期待できます。
③フリーコイン
LINEフリーコインとは、LINEフリーコインで紹介されているアプリをダウンロードしたり、動画を視聴することで、LINE内の仮想通貨「コイン」を貯めることができるサービスです。コインは、LINE内で販売されているスタンプや着せかえの購入に使えます。
フリーコインの活用方法には、フリーコインCPI、フリーコインビデオ、Friends Boostなどがあります。
・フリーコインCPI
指定のアプリをダウンロードするとコインが得られるCPI広告商品です。短期間に大量のアプリダウンロードを実現することができます。
・フリーコインビデオ
動画を使ったブランド認知やTV予告、イベントなどのプロモーションやアプリダウンロードページへの誘導に効果的です。低インセンティブで質の良いユーザーを集客することが期待できます。
・Friends Boost
5,800万人のLINEユーザーに対し、友だち追加を促進することができる施策です。友だち追加一人あたりの固定単価制になるため、低リスクで、計画的な友だち獲得が可能です。
④LIVE CAST機能
LIVE CASTとは、LINEアプリを通じて、映像のリアルタイムでのストリーミング配信が可能となる機能です。
- <LIVE CASTでできること>
- 友だち追加したユーザーにリアルタイムで映像を送る
- 生中継でメッセージを送受信する
- スマートフォンでの撮影や、PCにカメラを接続しての撮影
ファッションショーやイベントライブの中継、新商品発表会、オリジナル番組を配信するなどの活用を考えられる企業にオススメです。
機能全体を振り返って
LINE公式アカウントは、LINEのプラットフォームの中に露出されるため、マスメディア並のユーザー数を「友だち登録」という形で獲得できます。LINE社調べによると公式アカウントの平均友だち数は約550万人、またスポンサードスタンプと連動することでさらに友だち数は増加するようです。スタンプ配信期間中の平均友だち増加数は約320万人と言われています。この高いリーチ力で幅広い認知や、新規顧客への認知効果が期待できます。
LINE@の特徴と機能
LINE@の特徴として、ショップカード機能をご紹介します。
・ショップカード機能
LINEショップカードとは、LINE@アプリにてLINE@アカウント専用のポイントカードを作成できる機能です。友だちになってくれたお客様にLINE上でポイントカードの配布および、QRコードでのポイント付与、ポイントが貯まった際の特典チケットを作成・配信可能です。
また、LINE@をご利用の方であればアカウント種別に関わらず、”無料”で”何枚でも”配布することができ、これまでかかっていたポイントカードの作成・印刷費用を”0円”になります。さらに、“失くさないポイントカード”を作成し、配布することで、LINE@の特徴であるリピーター獲得をさらに強化できるのです。
<関連記事>
ポイントカードはもう古い?LINE@の新機能“ショップカード”とは。その効果と活用事例
・LINE@のデメリット
費用ハードルが低く手軽に始めらえるLINE@ですが、公式アカウントのようなLINEアプリ内での露出がないので、直接IDを知っていないと探しにくいというデメリットがあります。
LINE@は基本は既存顧客とのコミュニケーションや来店促進に効果的なものであるため、幅広い認知向けではありません。しかし、友だちの獲得は企業や店舗が自ら工夫することで、ある程度は改善できます。
LINE@についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【2016年度】LINE@とLINE公式アカウントの違い・特徴・機能まとめ
LINE公式アカウントとLINE@で共通しているコミュニケーションについて
LINEのメイン機能であるコミュニケーション機能は、LINE公式アカウントとLINE@に共通している機能です。
LINEのマーケティング活用における一番の期待は、ビジネスと顧客をつなぐコミュニケーション機能だと思います。プッシュ通知機能付きのLINEメッセージの高い開封率は、メルマガに変わる販促手段として大きな効果が期待できます。
また、LINE社の調べによるとLINE@アカウントが配信したクーポンの約4割が実際に使用されているそうです。高いクーポンの使用率も大きな効果と言えそうです。LINEはもともとクローズドなメディアであるため、情報拡散においてはX(Twitter)やFacebookには劣るものの、情報の即効性、1on1トークができるコミュニケーション機能、クーポン配信やリサーチ機能などのビジネス連携機能において、他のSNSよりも高い評価を受けています。
これらの高いコミュニケーション機能はLINE公式アカウント、LINE@共通の特徴と言えますね。
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【LINE@成功事例】 EC事業の事例から見える LINE@の“パーソナル”なメディア特色
まとめ
最後にそれぞれの特徴をおさらいしたいと思います。
LINE公式アカウント
コストハードルは高いが、LINEアプリ内での高露出と4つの特徴(LINEビジネスコネクト、プロモーションスタンプ、フリーコイン、LIVE CAST機能)により幅広い認知、及び新規顧客への認知を実現できる点が魅力です。
LINE@
LINEならではのコミュニケーション機能を活用し、既存顧客とのコミュニケーションの向上や、情報の即効性によるリピート率や促進力が魅力です。また無料版だけでなく、有料版でもコストハードルが低く、LINEのマーケティング活用を始めてみよう、という時の手軽さもLINE@の特徴です。
さいごに
LINEのマーケティング活用について、LINE公式アカウントとLINE@の違いについて、ご理解いただけましたか?
LINEの国内7,000万人のユーザーに対する高いコミュニケーション機能、情報の即効性、ビジネス連携は、皆さまのビジネスマーケティングへの有効活用が期待できるのではないでしょうか。しかし、公式アカウントは費用が高く敷居が高いので躊躇してしまう、という方々は、既存顧客とのリレーション構築やメルマガの代わりにLINE@を手軽に始めてみるのはアリだと思います。
以上、「【2017年最新版】LINE@とLINE公式アカウントの違い」でした!