企業のLINEクリエイターズスタンプ活用!作り方、配信方法、企業活用事例まとめ
2024/01/10
LINEを使うユーザーにとって欠かせないのがスタンプです。ユーザーの間で話題になりやすく、企業のプロモーションやサービスの認知度向上に効果的なので、できれば積極的に活用したいもの。しかし、友だち登録を増やすためのプロモーションスタンプは、提供するのに高いコストがかかってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、LINEクリエイターズスタンプとしての販売です。実は、LINEクリエイターズスタンプなら、低コストでスタンプを販売できます。本記事では、LINEクリエイターズスタンプについて、販売の流れや審査などについて解説していきます。
本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。
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※編集部注
2023年5月15日:最新情報をもとに加筆修正しました。
- ■目次
- LINEのクリエイターズスタンプとは
- 企業がLINEスタンプを販売するメリット
- LINEクリエイターズスタンプ販売までの流れ
- LINEスタンプメーカーを使えばスタンプ作成が簡単に!
- 企業のLINEクリエイターズスタンプ販売事例7選
- まとめ
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1. LINEのクリエイターズスタンプとは
LINEは、LINEで使えるスタンプを自由に作成して販売できる「LINE Creators Market」というプラットフォームを提供しています。ここで販売されているLINEスタンプが「クリエイターズスタンプ」です。
LINE Creators Marketに登録するだけで、個人や企業を問わず誰でも自作のスタンプを販売できます。プロでなくても販売ができるため、アイディアやセンスがあれば世界中のLINEユーザーに使ってもらうことができ、スタンプで収入を得ることも可能です。販売する際に資格などは必要ありませんが、スタンプとして販売する前に一定の審査があり、スタンプの画像がガイドラインに沿っていることが必要です。
LINE公式スタンプとクリエイターズスタンプの違い
LINEスタンプで企業が活用できるものは、有料販売スタンプ・プロモーションスタンプ・クリエイターズスタンプの3種類があります。
①有料販売スタンプ
有料販売スタンプは、LINEやLINE以外の企業などが制作し、有料で販売するスタンプです。公式スタンプとして販売できるため、有名な版権を所有している場合などはそのキャラクターを起用したスタンプを効果的に配信することができます。キャラクターグッズと同じようなイメージです。
②プロモーションスタンプ
プロモーションスタンプは、「企業の公式アカウントを友だち登録する」などの条件を満たすことで、無料でダウンロードできるスタンプです。無料スタンプをインセンティブとすることで、LINEアカウントの友だち数を一気に増やすことも可能で、広告効果が高いといえます。 しかしプロモーションスタンプを配布するには、「LINE公式アカウントの運営費+スタンプ配信費」としてかなりのコストがかかってしまいます。
③クリエイターズスタンプ
クリエイターズスタンプは、前述のように誰でも販売できるスタンプです(登録や審査は必要)。販売までのコストを低く抑えることができ、企業のプロモーションとして利用することも可能です。
ただし、数多くのクリエイターズスタンプの中から購入してもらうには、自主的にスタンプの告知をする必要や、お金を払う価値のあるクオリティで制作することも求められます。 それぞれのスタンプの違いについては、関連記事で画像付きで詳しく解説しています。
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2. 企業がLINEスタンプを販売するメリット
ユーザーに提供するためにはいくつかの手段があるスタンプですが、企業にとってコストを掛けてスタンプを配信するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
①企業やサービス・商品の認知度向上
ユーザーは、ダウンロードしたスタンプを友人とのチャットの中で使います。そのため、企業のキャラクターなどが友人同士で拡散され、それをきっかけに商品やサービスを広く知ってもらえる可能性があります。
ただし、ただキャラクターを気に入ってもらっただけで企業の認知にまでつながらず、効果を実感できないこともあるようです。CMやLINE以外のSNSアカウントなどにもキャラクターを積極的に起用し、キャラクターのイメージを商品やサービスと結びつける必要があります。
②スタンプが売れれば収益になる
クリエイターズスタンプの販売には手数料がかかるため、よほどのヒットがなければ販売収益はそれほど大きなものにはなりません。しかし漫画やゲーム、映像などの作品や、ゆるキャラなど話題のキャラクターの版権を所有している場合には、スタンプを配信することで高い収入を得られる可能性もあります。
③ユーザー(顧客)との関係性が深まる
かわいいスタンプや使いやすいスタンプはユーザーからの好感度も高く、頻繁に使ってもらうことができます。スタンプを使うたびに企業や商品を思い出してもらったり、キャラクターをより好きになってもらったりすることもあるでしょう。親しみやすいスタンプで、商品やサービスのイメージ向上にもつながります。
3. LINEクリエイターズスタンプ販売までの流れ
それでは、実際にLINEクリエイターズスタンプを販売する際の流れを見てみましょう。
①スタンプのデザインの作成
まずは販売するスタンプのデザインを決めます。スタンプ登録に必要な画像は、メイン画像1個、スタンプ画像(選択式)、トークルームタブ画像1個です。
サイズはそれぞれ、メイン画像は横240px×240px、トークルームタブ画像は横96px×縦74pxという規定があります。
また、スタンプを登録する際に、クリエイター名、スタンプ名、スタンプの説明文も必要です。
https://creator.line.me/ja/guideline/sticker/
ではスタンプに使うキャラクターやスタンプの個数、種類などを考えていきましょう。
スタンプの個数は8、16、24、32、40個から選ぶことができます。 スタンプ画像には最大で、大きさ横370px×縦320pxという規定があり、背景の透過も必要です。
デザインは日常の会話やコミュニケーションで使いやすいもの、表情やメッセージが分かりやすくシンプルなものが推奨されています。 また、2023年5月時点では、従来のスタンプの他、アニメーションスタンプやメッセージスタンプなども作成できます。
必要個数やサイズなど、それぞれ作成ルールが異なりますので、制作ガイドラインで確認してください。
参考:https://creator.line.me/ja/guideline/messagesticker/
②クリエイター登録
スタンプのデザインが完了したら、販売手続きに移ります。
手順1:LINE Creators Marketページ内の、「登録はこちら」のボタンをクリックします。
手順2:LINEアカウントのメールアドレスとパスワードを入力してログインします。
手順3:スマートフォン以外からのログイン時、本人確認のための認証番号の入力を求められます。
手順4:LINEアカウントを持っていない場合は、スマートフォンに公式LINEアプリをダウンロードし、アカウントを作成してください。
手順5:必要情報の登録をします。利用規約に同意し、氏名やメールアドレスなどの必要事項を入力します。
手順6:クリエイター登録が完了したら、登録完了画面からマイページに入ってみましょう。
手順7:マイページからアカウント設定のページに入り、振込先などの情報を入力します。
手順8:作成したスタンプの登録をします。 新規登録から、スタンプの詳細を入力していきます。スタンプ名とスタンプの説明は、英語がデフォルトとなっていますので、まずは英語で入力します。日本で販売したい場合は、言語を追加というところからJapaneseを選んで追加し、日本語の入力もしましょう。
手順9:次に作成したスタンプ画像、タグ設定、価格販売情報を登録します。 スタンプ画像は編集からアップロードすることができます。
タグ設定とは登録したスタンプに、そのスタンプがどのような表現なのかを示すタグを設定することです。人気のタグに設定していると検索などでヒットする可能性が高まり、ユーザーの目にとまりやすくなる効果があります。タグの種類の詳細は下記のLINE スタンプ公式ブログの記事を参考にしてみてください。
参考:https://linesticker-ja.blog.jp/archives/1079018213.html
③審査
スタンプ登録と、そのほか必要な情報の入力後、スタンプ画像などの登録画面の右上にあるリクエストをクリックして審査のリクエストをします。 審査ではスタンプ画像がガイドラインに従っているかがチェックされます。
例えば単純なテキストのみの画像や肌の露出が多いもの、アルコールやタバコの消費を奨励するものなどは、不適切とされ販売できません。 まずはスタンプ作成前にガイドラインを熟読しておきましょう。
参考:https://creator.line.me/ja/guideline/messagesticker/
④販売開始
次のセクションで紹介します、LINEスタンプメーカーによりますと、2023年5月時点では、審査が完了するまで約2日間程度とされております。また販売エリアを増やすと審査項目が増え、審査が通らない可能性が高まるため、販売エリアは最小限にすることが推奨されています。
無事に審査が通れば、好きなタイミングでリリースできるようになります。 もし審査に通らなかった場合は、修正後に再審査が必要となります。販売までの時間が余計にかかってしまうため、登録時にできるだけ注意しましょう。
4. LINE スタンプメーカーを使えばスタンプ作成が簡単に!
画像編集などの専門ソフトを持っていないという場合には、「LINEスタンプメーカー」というアプリが用意されています。 これは、スマートフォンだけで、写真やイラストを使ったスタンプの作成から販売手続きまで手軽にできるアプリです。
専門的な知識がなくても簡単にスタンプが作れるため、例えば個人商店の名物店長の写真をスタンプ化して常連客にアピールする、というような使い方もできます。アプリは個人向けとなっていますが、すべて無料なので気軽にスタンプ販売を始められます。
参考:https://creator.line.me/ja/stickermaker/
このアプリを使って実際にスタンプを作ってみたレビュー記事があるので、参考にしてください。
関連記事:
【体験レポ】スマホですぐLINEスタンプを作れる! ラボ編集部がLINE Creators Studioでスタンプ作りに挑戦してみた
5. 企業のLINEクリエイターズスタンプ販売事例7選
それでは、LINEクリエイターズスタンプで販売している企業のスタンプにはどのようなものがあるのでしょうか。実際に販売されているスタンプをご紹介します。
事例1:ZOZOタウン
ZOZOタウンは、プロモーションスタンプも配信していましたが、その時に使っていたキャラクター「箱猫マックス」をクリエイターズスタンプでも展開しています。プロモーションスタンプではスタンプの使用期限がありますが、クリエイターズスタンプは一度購入すればずっと使用できます。
https://store.line.me/stickershop/product/1675710
事例2:UUUM株式会社
ヒカキンなどの有名YouTuberが多数所属するタレント事務所です。このような事務所では所属タレントをキャラクター化してスタンプ販売をすることで、タレントの認知度向上が期待できるとともに、そのタレントのファンからの収益を得られます。
https://store.line.me/stickershop/product/1270998
事例3:読売ジャイアンツ
日本のプロ野球球団もクリエイターズスタンプを発売しています。監督や有名選手の実写を使ったスタンプですが、日常生活で使いやすいメッセージが多いのも魅力のひとつです。読売ジャイアンツ以外のプロ野球球団も同様のクリエイターズスタンプを販売しているところもあり、各球団のファンからの収益が見込めます。
https://store.line.me/stickershop/product/22880250/ja
事例4:ケンミン食品株式会社
焼きビーフンでおなじみのケンミンは、ケンミン坊やのスタンプを数種類発売しています。スタンプを使うたびに商品を思い出し、認知度が上がり、商品を手に取る機会が増える効果も期待できそうです。
https://store.line.me/stickershop/product/1170671/ja
事例5:株式会社芳文社
TVアニメにもなり、2022年に話題となりました『ぼっち・ざ・ろっく!』を連載している雑誌の出版社です。原作のファンだけではなくアニメからファンになった層も取り込んで、スタンプの販売においても盛り上がりをみせそうです。
https://store.line.me/stickershop/product/6920150/ja
事例6:三省堂
国語辞典でおなじみの三省堂から、「文字が多すぎ」や「意外と使える」とさまざまなネットメディアで話題になったスタンプが発売されています。一般的に辞書の出版社というと堅いイメージですが、個性的なスタンプを発売したことで、親しみやすさや意外性をアピールし、さまざまな年代のユーザーに認知されたのではないでしょうか。
https://store.line.me/stickershop/product/22113659/ja
事例7:東急電鉄
SNSや東急線の駅で見かける他、グッズ販売などもあり、ゆるキャラとして活躍している東急線キャラクター、のるるんのクリエイターズスタンプが数種類発売されています。普段東急線を使うユーザーだけではなく、今までのるるんを知らなかったユーザーもそのかわいさに惹かれて思わず買ってしまうかもしれません。
https://store.line.me/stickershop/product/1385876/ja
6. まとめ
今や日々のコミュニケーションに欠かせないツールとなっているLINE。ユーザー数の伸びに従ってスタンプの市場規模も大きなものになってきています。
話題になるようなスタンプを販売すればユーザーが拡散してくれるので、今までターゲットではなかった若年層に認知してもらうなど、効率的なプロモーションができる可能性も秘めています。
今回紹介したクリエイターズスタンプなら、ほとんどコストがかからずにスタンプを販売することができるので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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