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2015.05.14

実はSNSではなかったPinterest(ピンタレスト)!インスタグラムとの違いやブックマークとしての使い方を徹底解剖。

■ 『未来の自分のため』に使うサービス、Pinterest。

Pinterestというサービスをみなさんはご存じでしょうか?

なんとなく、「画像がメインのSNS」というイメージを持っている方も多いのではないかと思います。

実際、Pinterestはネット上の画像を自分の「ボード」に「ピン」して集めたり、他の人のボードに貼られた画像を「リピン」することもできる、画像をブックマークとして集めるツールです。

ですが、Pinterestは「ただ画像を集める」以上の意味を持つ非常に奥深いサービスで、間違えられがちな他の画像特化SNS、例えばInstagramとも根本的に異なります。

今回の記事では、Pinterest攻略マニュアルと題して、「Pinterestとはなにか」「Pinterestでは何ができるのか」をご紹介します。

※ラボ編集部注:この記事は2016年7月14日に一部加筆修正しました。

    ■目次
    Pinterest徹底攻略マニュアル!

  1. Pinterestってなに?
  2.  ・SNSではない!ブックマークとしてのPinterest
     ・Pinterestは「未来の自分のため」に使うツール
     ・実際に『行動』を促すPinterest

  3. Pinterestの使い方・面白い機能
  4.  ・「ピン」と「リピン」
     ・Pinterestの基本画面
     ・保存先のボード
     ・関連するピン
     ・「検索」のアルゴリズム
     ・「ボードだけ」をフォロー

  5. 最後に:ただ好きなモノを集めるだけで良いPinterest

※本記事は、Pinterest Japanの中島歩さんへの取材を基に、ラボ向けに編集しました。

1.Pinterestってなに?

まずは多くの方が気になっているであろう、「Pinterestとは何か?」という点についてあらためてお話ししてまいります。

▼4月16日にオープンしたばかりのPinterest Japan Officeにお邪魔してきました。

Pinterestとは一言で言うと、ネット上のウェブサイト・あるいはPinterest上にある画像を自分のボードに集めることができる画像収集サービスです。

SNSではない!ブックマークとしてのPinterest

中島さんがお話ししていた内容の中で最も興味深かったのが、『Pinterestはソーシャルメディアではない』ということでした。

▼お話ししてくださったPinterest Japan・中島さん(背景のボードを少し加工しました…)

Pinterestは画像特化のSNSと思われがちですが、実はPinterestはFacebookやTwitterはもちろん、よく混同されるInstagramとも全く違うものです。

ではPinterestは何かというと、『ブックマーク(Visual Bookmarking Tool)』である、と中島さんは語りました。

Pinterestは「未来の自分のため」に使うツール

FacebookやInstagramなどの一般的なSNSでは、例えば昨日の出来事などの過去に起こったことに関する内容アップして、友達とコミュニケーションを取ることが多いかと思います。またTwitterでは、「今何をしているのか」という内容のつぶやきも多く、過去や今のお話が中心になるものです。

反面Pinterestは、『未来の自分のために使うサービス』というイメージになります。

例えば旅行を計画する際に行先を調べるためにPinterestを見たり、お出かけのためのコーデを調べたり、DIYのために参考になりそうな写真を漁ったり…といった形で、あくまでも未来の自分の行動のために情報を集めるサービスという立ち位置なんですね。感覚的には、『SNS』というよりも普通の『検索』に近くなります

使い方も、自分で撮った写真をアップするよりも、外部ウェブサイトの写真や他の人がピンした写真を集めることが中心になります。画像をクリックすると、画像元のサイトにリンクするように設計されているので、まさにブックマークとしての使い方になりますね。

実際に『行動』を促すPinterest

Pinterestを利用するユーザーの行動は、主に3つのステップに分けて分析することができます。

特にPinterestでは、この「Do」の訴求が他のサービスと比べて高いのが特徴的です。

Doというのはつまり、商品の購入であったりアクションの実行を指します。ユーザーはそもそも情報を求めてPinterestを利用するケースが多いので、初期段階で購入意欲が高く、結果的にコンバージョン率も高くなる、という仕組みになっているんですね。

2.Pinterestの使い方・面白い機能

ここまではPinterestの概念的なお話をしてきましたが、次の項目では具体的に「Pinterestをどう使えばいいのか」「Pinterestを使って何ができるのか」といった点についてお話ししてまいります。

独特の世界観や文化を持っているサービスであることがおわかりいただけるのではないかと思います。

「ピン(Pin)」と「リピン(Repin)」

Pinterestの最も基本的な機能に、ピン(Pin)リピン(Repin)があります。

ピンとは、Pinterest外のウェブサイトにある画像をお気に入り登録して自分のボードに収集することを指します。

ウェブサイトに専用のプラグインを導入すると、訪問者が簡単に画像をピンできるようにサイト上の画像に「Pin it」ボタンを実装することができます。またブラウザの拡張機能を使って、Pin itボタンがないサイトの画像もピンできるように設定することもできます。

▼画像にマウスオーバーするとプラグインが表示されます。(Pin itボタンは左上)

(画像引用:http://www.buzzfeed.com/awesomer/31-beautiful-hidden-rooms-and-secret-passages?utm_term=.atJM5gjlbB#.jjKnd9ZGbz

リピンは、他のユーザーがピンしてPinterest上に保存した画像をピンすることを意味します。

▼表記は「ピン」ですが、このアクションのことを「リピン(Repin)」と呼びます

「画像の保存」ではなく「サイトの保存」に近い

画像をピン/リピンすると、自動的に画像の引用元のURLがひもづくので、感覚的には『画像を保存している』というよりは、『ウェブサイト・ページを保存している』ものに近い、と中島さんは教えてくださりました。正にブックマークとしての使い方になりますね。

・2015年末、かんたん操作で類似画像の検索が可能になりました。

Pinterestの基本画面

Pinterestを開くとホーム画面が表示されます。

ここに表示される画像は、自分がフォローしているユーザーやボードの画像、あらかじめ登録した自分のインタレスト(興味)と関連性の高い画像、過去に検索したワードと関連している画像などが含まれます。

各画像を開くと、次のような画面に推移します。

興味深いのは、画像をピン/リピンした人のボードと、元々画像がアップされたサイトの画像一覧が表示される点です。

このようにPinterestの画像には常に『画像をアップした人/サイト』『その画像を見つけた(ピンした)人』、という2つの軸が存在するので、画像の出展元だけでなくその画像をピン/リピンしたユーザーもPinterestでは重要視される文化なんですね。

つまりPinterestでは、一般的なSNSで言うところのインフルエンサー的なポジションが自然にコンテンツに溶け込んでいる、と言えそうです。

保存先のボード

画像をピン/リピンしたら自身のボードに保存されていきますが、保存するボードに「お気に入り」「夏コーデ」「料理」などの名前を付けることができます。

この画像の保存先のボードの名前というキーワードはこの先にも出てきますが、Pinterestのユニークさを生み出すのに欠かせない要素の一つです。

「保存先のボード」から消費者の「意向」が読み取れる

画像が他のユーザーにリピンされると、画像の持ち主には誰のどういった名前のボードにリピンされたかの通知が届きます。

例えば同じ洋服の画像一枚をとっても、「お気に入り」という名前のボードに保存されているケースもあれば、「購入予定」や「プレゼント用」などなど保存先のボードの名前は様々で、各ユーザーが何のために画像を保存したかが見えてきます。

少し企業目線のお話をすると、ユーザーがそれぞれその画像・情報を何のために使うのかが見えてくるので、Pinterestの『保存』は『意向』も意味するということにもなり、かなり精度の高いフォロワー分析にも繋がります。こういった企業目線のPinterestの使い方は、第二弾で詳しく解説させていただきます。

・ボードの見せ方にひと工夫! 企業活用事例30選

関連するピン

Pinterest上で画像を開くと、ページ下部に関連するピン関連するボードが表示されます。

ここに表示される画像は、例えば同じ画像をピンした人が保存している別の画像や、似たような名前のボードに保存されている画像など様々で、なかなかうまく関連する画像が表示されるようにできています。

自分自身の「発見」にも繋がる

中島さんは、この「関連するピン」からPinterestにハマっていく人も多い、と語りました。

例えば服のコーデにしても、なんとなく良いなと思ってピンした画像の関連するピンからどんどん自分の好きなモノを見つけていくことができ、結果的に「自分はこういうのが好きだったんだ」という自分自身の発見にも繋がっていくような作りになっているんですね。

風景画像でも特に深く考えず好きな画像を集めていると、実は特定の地方の画像に偏っているのがわかってきて、自分が好きなのはこの辺りの国なので今度行ってみたいな、といったことが見えてくる仕組みです。

「検索」のアルゴリズム

Pinterest上でキーワードを入力して、画像を検索することもできます。

Pinterestの検索で面白いのは、検索窓に入力した文言が含まれていないにも関わらず関連性の強い画像も上位に表示されるという点です。

ピンしたユーザーが画像のキーワードを作りだしていく

例えば『東京』というキーワードでPinterest上で検索にかけると、画像のタイトルやディスクリプションに「東京」という文言が含まれていない画像も沢山表示されます。

これは、リピン先のユーザーのボードに入っているキーワードも検索対象となっているため起こる現象だと中島さんは解説しました。例えば「東京」の例だと、「東京」という言葉を含むボードに沢山リピンされている画像が表示されやすくなる、という仕組みです。

もちろんそれだけではなく検索のアルゴリズムは非常に複雑ですが、そういった形で画像のキーワードがユーザー主導で成形されていくので、非常に関連性の精度が高い画像が表示されやすくなっています。

「ボードだけ」をフォロー

Pinterestでは他のユーザーをフォローすることができますが、ユーザーの特定のボードだけをフォローすることもできます。

興味のあることだけで人と繋がることができる

例えばとある男性Aが集めている動物の画像が好きで、女性Bはその画像を沢山見たいと思って男性Aをフォローしたとします。

そうすると、動物の画像以外にも男性Aが集めている、例えば車の画像が女性Bにも表示されるようになり、車にそこまで興味のない女性Bにとってはあまり必要のない画像も流れてきてしまいます。

そういった状況にならないように、Pinterestではボードだけをフォローすることができます。

Pinterestでは、ユーザー同士のコミュニケーションも起こりますが、どちらかというと商品に関する内容が多く、とにかくユーザーの『興味』をメインに据えた設計が徹底されています。

3.最後に:ただ好きなモノを集めるだけで良いPinterest

いかがでしたでしょうか。今回の記事では、一般ユーザー目線で『Pinterestとはなにか?』というお話をしてまいりました。

「PinterestはSNSではなくブックマーク」ということには最初は驚きましたが、確かに中島さんのお話をお伺いする限り、あくまでもPinterestでは「他者との繋がり」よりも「いかに自分の興味のあることを見つけられるか」ということを重視して設計されていることがわかりました。

「SNS疲れ」という言葉も出始めている昨今、純粋に自分の好きなモノだけを集めて楽しむことができるPinterestは、案外今の風潮にマッチしているのではないかと個人的には感じました。

4月16日にPinterestはJapan Officeをオープンして、日本での展開を強化して行くとのことなので、今後のPinterestの動きから目が離せません。第二回となる次回の記事では、Pinterestを企業活用するためのススメをご紹介します!

あわせて読みたい関連記事

・【続編】Pinterestの事例・機能・データ

・ついついボードをPin(保存)したくなる、企業の活用事例30選

・人気ピナーの利用法から学ぶ、理想的なPinterest運用事例【H.I.S.イベントレポート】

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