Facebook・Instagram・X(Twitter)どれを使う?キャンペーン時のSNSの最適な使い分けとは
2017/12/26
SNSを使って自社のキャンペーンを告知・拡散していくなら、各SNSの特徴をつかんで、目的に合った使い分けをすべきです。例えば、X(Twitter)とFacebookを比べてみても、メインとなるユーザー層も違えば、ヒットする投稿の特色も異なってきます。そういった違いやメリットを把握して、使い分けることによってキャンペーンの効果も変わってきます。
効率的に目的を達成するために知っておきたい各SNSの傾向・特徴と参考になりそうなキャンペーン事例をまとめてご紹介します。
※更新履歴
2017年12月26日:新たに事例を追加しました。
- 目次
- 拡散性の高さによってキャンペーンの目的が変化
- X(Twitter)キャンペーン事例4つ&特徴
- Facebookキャンペーン事例2つ&特徴
- Instagramキャンペーン事例3つ&特徴
- まとめ
拡散性の高さによってキャンペーンの目的が変化
キャンペーンに適したプラットフォームを選択するためには、キャンペーンの目的とターゲット層を明確にすることが必要不可欠です。
大枠の傾向で言えば、新規獲得が目的であればX(Twitter)、既存フォロワーとの関係性強化が目的ならFacebook、Instagramが適しています。また、ターゲットの年齢層や性別によって適したSNSが変化します。
X(Twitter)は拡散性が抜群に高く、リツイートよってキャンペーン情報が広く拡散するので、新規フォロワー獲得に繋がりやすいです。
Facebookの場合、拡散性は中程度、基本的にはすでにFacebookページにいいね!をしてくれている既存のファンとの関係を強化するようなキャンペーンが多く見られます。しかしながら、コメントやいいね!がたくさん付くようなネタであれば、「○○さんがいいね!をしています」とフォロワー以外のニュースフィードにも表示されるので、拡散を狙うこともできます。
Instagramはこの3つの中ではもっとも拡散性が低いです。しかし一方、フォロワー自身が何かを撮影してハッシュタグを付けて投稿してキャンペーンに参加するなど、ユーザーに課すハードルが高くなるので、企業やブランドへのエンゲージメントが高まりやすいと予想されます。
以下で、各SNSで実際に行われたキャンペーンをもとに、SNSごとの特徴を解説していきます。
X(Twitter)キャンペーン事例4つ&特徴
X(Twitter)キャンペーンの特徴・ポイント
キャンペーンに際してユーザーに課す条件は、基本的に「RT&フォロー」。X(Twitter)でユーザーの目を引くためには、ネタの面白さ・突っ込みどころも大事になってきます。ユーザーがパッと見た時に何か引っかかりがないと、単なる広告ツイートとしてスルーされてしまうでしょう。当たる商品自体の魅力ももちろん必要ですが、見せ方も重要です。
インスタントウィンやカンバセーショナルカード・インスタントアンロックカードなど、X(Twitter)独自の機能を使ったキャンペーンも、拡散を促すという面では非常に効果的です。
事例1:マクドナルド
累計5,000万食突破記念 #おてごろバーガー友達の数だけプレゼントキャンペーン 実施中です!フォロー&RTで参加して下さいね✨ https://t.co/bTtXLyhizq pic.twitter.com/YJ4ftobKmX
— マクドナルド (@McDonaldsJapan) 2016年5月23日
「おてごろバーガー」が登場から半年で累計5000万食を突破した記念に行われた、マクドナルドの「おてごろバーガー友達の数だけプレゼントリツイートキャンペーン」。参加方法はフォロー&RTですが、景品の部分にネタ要素を仕込んでいます。抽選に当たったユーザーのフォロワー数だけ「おてごろバーガー」の無料お試し券をプレゼントするというもので、「フォロワー数が多い人は1年分もらえるじゃん」などのツッコミが発生しやすくなっています。実際にWebメディアで記事になるなど、こういった要素が大きな拡散につながります。
事例2:ファンタ
\1,000名様に発売前に届く!/
新感覚の #ファンタすいか先行体験 、フォロー&リツイートで当たる!応募フォームへの入力もお忘れなく★
応募は→https://t.co/RfXhKmriUp #この夏ファンタすいかは塩対応 pic.twitter.com/n8tqfjkLsq— ファンタ (@Fanta_Japan) 2016年6月6日
「#この夏ファンタすいかは塩対応」というハッシュタグがユーモラスかつインパクト大な、新商品「ファンタすいか」キャンペーン。応募にはフォロー&RTの後、別途応募フォームへの入力が必要となっています。例えばこのハッシュタグが「#ファンタすいかで熱中症対策」だったら、商品特徴を伝えることはできても面白さはないですよね。このようなちょっとしたひねりがあると、キャンペーンも注目されやすいでしょう。
事例3:リアルゴールド
https://twitter.com/RealGoldJP/status/869931487860203521
「リアルゴールドがその場で当たる」キャンペーンに、インスタントウィン機能とカンバセーショナルカードが使用されています。
X(Twitter)のインスタントウィン機能とは、対象のツイートをリツイートすると、自動的に当落がわかるリプライが送られてくる仕組みです。プレゼントの当たり外れがすぐに分かるようなキャンペーンで、おみくじのような楽しさがあります。
このキャンペーンではインスタントウィンに加えてカンバセーショナルカードが使われています。カンバセーショナルカードとは、ハッシュタグがボタンになっていて、ユーザーがそれを選ぶとそのハッシュタグを含んだツイートをできるというものです。ハッシュタグをアピールできるだけでなく、ユーザーに選ぶ楽しみを与えたり、4択クイズ的に使われたりすることもあります。
事例4:マジカルギア
https://twitter.com/magical_gear/status/793648849961168896
ゲームアプリ「ぐるぐる召喚マジカルギア」のキャンペーンツイートでは、カンバセーショナルカードに加えてインスタントアンロック機能が使われています。
インスタントアンロックとは、カンバセーショナルカードでツイートをしてくれたユーザーに対して、限定の画像や動画などのコンテンツを提供できる機能です。
こちらのキャンペーンでは、ゲーム内アイテムを付与することでユーザーが積極的に参加するだけでなく、じゃんけんで遊べる要素によって広告感を抑えています。
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Facebookキャンペーン事例2つ&特徴
Facebookキャンペーンの特徴・ポイント
Facebookでのキャンペーン事例では、ユーザーに課す条件は様々で、投稿にコメントを付ける、いいね!するなどのアクションが多いようです。投稿にいいね!だけで応募できる場合、かなり手軽ですね。
X(Twitter)と比較してキャンペーン投稿自体のネタ感はかなり薄く、それよりもわかりやすさが重視されている印象です。
事例1:JAL
JALの「モエレ沼芸術花火2016プレミアム席ご招待券プレゼント」キャンペーン。コメント欄に「あなたの好きな北海道」というテーマでのコメントと、「北海道いきたい!」というキーワードを合わせて書き込むことが条件になっています。当選結果もコメントへの返信で発表しているので、他のユーザーにも「ちゃんと誰かは当選しているんだな」ということが見えやすくなっています。
ユーザーにコメントを書き込ませることでキャンペーンへの参加と同時に「北海道に旅行へ出かけたい」と思う意欲が高まるので、間接的に旅行商品の販売促進も狙えます。
事例2:イトーヨーカドー
イトーヨーカドーが森永製菓と共同で実施したキャンペーン。店舗でチョコボールなど森永製菓のお菓子合計200円(税抜)以上を購入したレシートをハガキに貼り付けて応募すると、3,000円分のお菓子セットが当たるという内容です。この店頭キャンペーンとは別枠で、イトーヨーカドーのFacebookページの告知投稿を期間中にいいね!するだけで、3人にお菓子セットが当たるキャンペーンも実施しています。お得情報の告知とともに情報の拡散を狙っています。
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Instagramキャンペーン事例3つ&特徴
Instagramキャンペーンの特徴・ポイント
Instagramキャンペーンの場合、ユーザーに課す条件は、指定したハッシュタグを付けての画像投稿がほとんどです。その画像投稿を見たユーザーに興味を持ってもらえれば拡散も可能ですが、X(Twitter)などと比べたら広がりの範囲は限定的だと考えられます。
参加を促すためには、おしゃれな写真を投稿できるテーマ設定が重要になりそうです。ハーゲンハートなどはそれだけでかわいく、おしゃれなので、多くのユーザーが参加しやすいテーマだと言えます。自社に関連するもののなかでフォトジェニックに切り取りやすいものを見つけることが、キャンペーン成功への第1歩でしょう。
事例1:ハーゲンダッツのハーゲンハート
アイスクリームのハーゲンダッツでは、以前からユーザーの間で話題になっていた「アイスの蓋を開けたときの表面のハート形」をハーゲンハートと称し、ハッシュタグを付けた投稿に対してのプレゼントキャンペーンを行いました。X(Twitter)と同時開催されたケースで、ビジュアルの持つおしゃれ感と遊び心から、多くのユーザーが参加したようです。
事例2:IKEA
IKEAの「ベストバルコニスト」キャンペーンは、自社商品を用いたバルコニーのインテリアの写真をハッシュタグつきで投稿してもらい、その中から優秀作品を選ぶというもの。受賞者にはギフトカードのプレゼントが当たりました。優秀作品はIKEA公式アカウントがリグラムし、写真内に使われているIKEA商品を効果的にプロモーションしています。
事例3:マミーポコパンツ
https://www.instagram.com/mamypoko_campaign/
ユニ・チャームでは、子ども用紙オムツのマミーポコパンツのプレゼントキャンペーンを実施。キャンペーン専用アカウントを作成しました。
ユーザーはオリジナルフレームを使った写真を撮影し、「#マミーポコスナップ」のハッシュタグをつけて投稿することで、限定デザインのオムツが当たるキャンペーンに参加できました。オリジナルフレームを提供することで、簡単にインスタ映えする写真が撮れるようになっています。
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まとめ
ご紹介したように、各SNSによって展開されるキャンペーンには、それぞれ特徴があります。キャンペーンの目的や情報を拡散したいターゲット層に合わせて、SNSを使い分け、さらにそこにいるユーザーの心理をくすぐる要素を取り入れることが重要です。
各SNSのメリットを最大限に活用したキャンペーンを展開できるよう、ぜひ成功事例を参考にしてください。
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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部