企業のSNSマーケティング成功事例23選

2024/04/08

SNSが世間に浸透した今では、企業がSNSアカウントを開設してSNS上でマーケティング活動を行うことが一般的になっています。

既にSNSを活用している企業も多いと思いますが、これからSNSアカウントを開設したいという方や、今後更にSNSに力を入れていきたいという企業も少なくないはずです。

この記事では、SNSを巧みに活用してマーケティングを行う企業の成功事例を媒体ごとにご紹介します。

 


 

本記事は企業のSNSマーケティングを包括的に支援をしているガイアックスが解説しています。運用実績10年以上、大手企業を中心に累計1,000社以上の運用実績があります。

SNS運用、SNSキャンペーンに興味のあるご担当者様は、ガイアックスにご相談ください。

 


 

    ■目次

  1. 企業がSNSマーケティングに取り組むべき理由
  2. 各SNSの特徴と使い分け
  3. 企業SNSマーケティング成功事例
  4. 各SNSの特徴と使い分け
  5. まとめ

1. 企業がSNSマーケティングに取り組むべき理由

SNSが重要なマーケティングチャネルだと考えて活用している方や活用を検討している方は多いと思いますが、改めてSNSの重要性について解説しようと思います。

①消費者の主たる情報源はSNS

従来は消費者の主たる情報源はテレビでした。そのため企業はこぞってテレビCMを出稿していました。

もちろん今でもテレビの影響力は大きく、テレビで紹介された店舗や商品は爆発的な人気を生み、翌日には売り切れているといった現象はよく起こります。しかし、そういった現象が今ではSNSで頻発する時代になっています。

モバイル社会研究所の調査によると、10~30代ではSNSが1番の情報源になっています。

 

出典:https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20231023.html

SNSを見て購買に至る消費者は多い

この記事を読んでいる方もSNSで見て、商品やサービスを購買したという経験を一度や二度はしたことがあると思います。

 

SNSで企業アカウントが発信している投稿や広告を見て商品を認知・想起したり、購買検討時にSNSで出ているユーザーの口コミ(UGC)を参考にして購買の意思決定をするという消費行動はもはや一般化していると言えます。

いわゆる「TikTok売れ」などは瞬間的にバズり、多くの人が購買行動に移る「パルス消費」が起きる現象ですが、そのような極端なケースだけでなく、緩やかにSNS上で口コミが溜まったり、コミュニティが形成されることで商品・ブランドに好影響を与えるということはよくあります。

 

THECOOが発表したリサーチでは、約47%と半分近い人が商品サービスの購入時に企業公式アカウントの情報を参考にしたことがあるようです。

 

出典:https://news.thecoo.co.jp/release286/

 

また、商品サービスをSNS経由で認知する人が多いという調査結果も出ています。

SHIBUYA109 labが実施した調査では、約50%の人が商品・ブランドの認知経路として代表的なSNSであるX(Twitter)・Instagramを挙げています。

 

出典:https://shibuya109lab.jp/article/220118.html

③他のマーケティング施策との連動が可能

大企業であれば多くがテレビCMや Web広告、街や駅、公共交通機関などの屋外広告(OOH)など様々なマーケティング施策を行っていると思います。

これらの施策とSNSを上手に連動させることができればマーケティング効果を増幅させることができます。

 

KDDI(au)が2023年に実施したテレビCM公開に合わせてTikTokでハッシュタグチャレンジを実施するという施策では、TikTokの関連動画の再生回数は1億回越え、ハッシュタグチャレンジの接触者と未接触者で広告認知に15.4%もの差分が出るという驚異的な効果が合ったそうです。

参考:https://xtrend.nikkei.com/info/09/00070/102300055/

 

出典:https://mag.sendenkaigi.com/brain/202306/sns-creative-strategies/026394.php

 

関連記事:
SNSで話題になった屋外広告事例18選
SNSでバズった人気テレビCM事例7選

2. 各SNSの特徴と使い分け

主要SNSの特徴と使い分けについて解説します。

主要SNSの強みと特徴

出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/document/post-143121/

媒体ごとの月間アクティブユーザー数

出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/document/post-143121/

媒体ごとの年代別の利用率

出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/document/post-138443/

各媒体の年齢別のユーザー数と利用率はこちらからダウンロードできます!

ソーシャルメディアのユーザー数データはこちらからダウンロードできます!

3. 企業SNSマーケティング成功事例

【X(Twitter)】SNSマーケティング成功事例

① サントリー

https://twitter.com/suntory

 

食品飲料企業であるサントリーの公式X(Twitter)です。フォロワーは現在約234万5,000人を獲得しています。

不定期にキャンペーンや企画、各種商品の広告などを投稿しています。

 

https://twitter.com/suntory/status/1766977339219468648

 

かなりの高頻度で商品などが当たるキャンペーンタイプの投稿を行っており、いつも何かしらのチャンスがある状態でファンの心をひきつけています。

次のキャンペーン、また次のキャンペーン…と続けて参加しやすい流れを作ることによって、一度獲得したフォロワーが離れない工夫がされています。

応募に必要なリポスト対象の投稿内にはキャンペーンごとに特徴的なハッシュタグを作成し用いられており、それが拡散効果を高め、該当商品の認知度向上にも期待が持てます。

② スシロー

https://twitter.com/akindosushiroco

 

株式会社あきんどスシローが運営する公式アカウントです。フォロワーは現在約189万5,000人。

コラボ企画やキャンペーンなどの投稿を多めに発信しています。そのなかでも絵文字を使った「匂わせ投稿」はスシローのXアカウントでは定番のコラボ予告方法になっています。

 

https://twitter.com/akindosushiroco/status/1744524389130051888

 

スシローと人気チョコ菓子ブラックサンダーによる、何度かに分けた投稿で作られたコラボ予告が大きな注目を集めました。

  • まるで恋愛中の2人のようなやりとりを展開するLINE画面のスクショ風投稿を両アカウントで行う。
  • コラボ商品発表の前日に、芸能人の結婚発表を彷彿とさせる手書きの報告を両アカウントで行う。

このように手の込んだ投稿を次々に行い、想像を超える企業間の絡み合いをSNSで見事に展開しました。

単なる商品のコラボに留まらず、フォロワーやファンの想像力を掻き立てるブランド間の「関係性」を演出することで、両ブランドのキャラクターを活かし、ひとつのストーリーを紡ぎだすことに成功。

これによってフォロワーはただの商品以上のもの、つまりブランド間の「(謎の)ラブストーリー」に惹き込まれる結果となりました。

③ 紀文

https://twitter.com/kibun_kitchen

 

練り物などを製造・販売している株式会社紀文食品と株式会社紀文西日本の公式アカウントです。フォロワーは現在約33万5,000人。

自社製品やコラボ企画の紹介などの投稿を固くなりすぎないコミカルな投稿文で掲載したり、「紀文」をきぶんと呼ばず、のりふみと読むというネタを使い、Xファンネームを #のりふ民とするなど、親しみやすい印象のアカウント運営を行っています。

 

https://twitter.com/kibun_kitchen/status/1759759853357285700

 

ごま油などを製造・販売するかどやとのコラボ商品についての投稿が話題を呼びました。

紀文側からのオファーの強さを相手のポストを引用してアピールするなどの投稿で、ユーザーたちから「猛アタック」「押しが強い」などのコメントが多く集まりました。

営業をX(Twitter)上でするように見せた演出により、ファンたちの関心を引き、共感を生む「自分ゴト化」のような効果を発揮。実際に商品の発売発表の投稿を行った際には、おめでとうといった喜びのコメントが多く寄せられました。

④丸亀製麺

https://twitter.com/UdonMarugame

 

うどん専門飲食店である株式会社丸亀製麺の公式アカウントです。

現在約132万人のフォロワーを獲得しており、視覚に訴えるような商品紹介投稿を多めに扱っています。

 

https://twitter.com/UdonMarugame/status/1767839265550143707

 

商品画像を大きく使い、食べたいと思わせるような視覚的にインパクトがある投稿を行うことによって商品認知向上と売上向上を狙うことができます。

また既存のうどんメニューに対するアレンジやお得な情報・キャンペーン情報を定期的に投稿することで、ユーザーに発見やメリットを与えています。

⑤ ローソン

https://twitter.com/akiko_lawson

 

日本のコンビニエンスストアチェーンであるローソンの公式アカウントです。

フォロワーは現在約833万人。商品の紹介やキャンペーン告知などを主に行っています。

 

https://twitter.com/akiko_lawson/status/1768834692713984511

 

ただの公式アカウントとしてではなく、「ローソンクルー♪あきこちゃん」というキャラクターとして投稿するスタイルを取っています。

学生アルバイト店員という設定ならではの素朴で素直なコメントが企業間を薄めてくれて、ユーザーに親近感を抱かせています。

ハッシュタグを使った宣伝が多く、拡散効果を高める工夫もされています。

⑥ マイナビ転職

https://twitter.com/MynaviTenshoku

 

転職情報サイトであるマイナビ転職の公式アカウントです。2万5,000人ほどのフォロワーを獲得しており、求人情報だけではなく、履歴書・面接のノウハウなども投稿しています。

 

https://twitter.com/MynaviTenshoku/status/1729694174587576731

 

マイナビ転職はマンガ系やゲーム系、エンタメ系といった利用層の興味を引きそうなジャンルでクリエイティブを作成したり、投稿内には潜在層が興味を持ちそうな在宅勤務やリモートワークなどに関連するキーワードを盛り込んだりなどといった工夫をすることでアクセス数増加を狙いました。

結果としてアプリのダウンロード数を4,000%増加させるなどの大成功を収めています。

出典:https://marketing.x.com/ja/success-stories/mynavi-tenshoku

 

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【Instagram】SNSマーケティング成功事例

⑦ 第一三共ヘルスケアのクレヨンしんちゃん

https://www.instagram.com/904m.n/

 

人気アニメ「クレヨンしんちゃん」の主人公、野原しんのすけの母である野原みさえの公式アカウントです。

その実は、医療品メーカーである第一三共ヘルスケアが製造・販売している「プロペト ピュアベール」、その宣伝目的で展開されているプロモーション用アカウントです。

 

https://www.instagram.com/p/CzItyMliP21/

 

キャラクター個人としてのこのInstagramアカウントは、初投稿からおよそ1か月で50万人以上のフォロワーを獲得し、現時点で平均いいね数は約11万であり、多くの注目が集まっています。

しっかりと第一三共ヘルスケアの「プロペト ピュアベール」のアンバサダーであることも明記しており、その上で実際のママアカウントのように絵文字を用い、家族構成などプロフィールに記載しているのも特徴です。

親目線での子育ての様子や、子どもに向けたスキンケアの内容がユーザーの共感を生んでいます。

⑧ ココグルメ

https://www.instagram.com/coco_gourmet_official/

 

栄養学専門の獣医師が作ったドッグフードを販売するココグルメのInstagram公式アカウントです。フォロワー数は約2万7,000人で、高頻度で投稿があります。

投稿内容は犬好きなら知りたいお役立ち情報やグッズ、豆知識などを主に扱っています。

 

https://www.instagram.com/reel/C1GWt_3PpcS/

 

特に再生数が伸びているのはイベントの紹介リール。年中行事に合わせて定期的に行うイベントや自社主催の選手権などの紹介投稿にて、参加したユーザーたちの愛犬を投稿内に多く映しており、犬好きファン層の心をくすぐっています。

自分の愛犬が投稿に出ているユーザーはこの投稿を「自分ゴト化」して楽しめ、愛犬を飼っている人にはイベントに興味を持ってくれる期待が高まり、そうでなくても犬好きには沢山の可愛い犬を見ることができるため再生数を伸ばす効果が得られる、といった、幅広い犬に興味がある層をねらうことができます。

⑨ 令和の伊能忠敬

https://www.instagram.com/inotadataka31/

 

日本の偉人である伊能忠敬の公式アカウントです。

その実、総合不動産デベロッパーである三井不動産が手掛ける街や施設の紹介を目的として展開されているプロモーション用アカウントです。

 

https://www.instagram.com/reel/CydDO8jL3nj/

 

歴史上の人物のなりきり系おもしろアカウントとして注目を集め、現時点で約6万人のフォロワーを獲得しています。

写真ではなく実際の風景を浮世絵風のイラストに描き起こし、テキストも古文風にするなどの工夫で、三井不動産の描く「令和の伊能忠敬」像を作り上げています。紹介している施設の特徴はかなり正確に捉えているためPRとしてもしっかり機能している印象です。

⑩ ゼブラ株式会社

https://www.instagram.com/zebra_jp_official/

 

120年以上の歴史を持つ、筆記具の製造・販売を手掛けるゼブラ株式会社の公式アカウントです。

手書きの良さやペンの使い方などを投稿しており、現在約7万1,000人のフォロワーを獲得しています。

 

https://www.instagram.com/p/CcTiVzeBvjP/

 

同系の「推し色」で揃えたボールペンの使い方アイデアなど、見ていて楽しくなる色使いの投稿がずらりと並んでいます。イラストなどの投稿にはどのペンを使ったのか分かりやすく載せてあり、購買する際のヒントにもなっています。

さらに直接ショップに転移できるようになっているので、気になる商品に手を出しやすいのも魅力的です。

【TikTok】SNSマーケティング成功事例

⑪ カネボウのリップモンスター

https://www.tiktok.com/@kate.tokyo

 

化粧品メーカーのカネボウ化粧品(KATE)公式アカウントです。現在約1万4,000人のフォロワーを獲得しています。

昨今、販売アイテムのひとつである「リップモンスター」の認知獲得と販売促進が大きな注目を集めました。

 

https://www.tiktok.com/@kate.tokyo/video/6954184029298019585

 

リップモンスターはTikTokのブランドエフェクトという機能を活用し、投稿者自身の口に口紅を塗っているかのような疑似体験ができるオリジナルエフェクトを開発しました。

TikTokクリエイターを起用したその利用動画を投稿することで、それを真似した投稿が急増。さらに、インフィード広告も利用し話題化を促進。

結果、エフェクト利用の動画総再生回数は460万回、発売から約1年半で累計出荷数550万本、全メイク市場の口紅カテゴリーでシェアNo.1を達成するという大成功を収めました。

⑫ ドミノピザ

https://www.tiktok.com/@dominos_jp

 

ピザの販売店であるドミノ・ピザの公式アカウントです。現在のフォロワー数は約39万7,000人。すぐにピザの注文画面に遷移できる点も便利なアカウントです。

 

https://www.tiktok.com/@dominos_jp/video/7291594720780848385

 

ユーザー目線で楽しめるものや、気になるであろうことに焦点を当てた投稿が多く存在しています。

例えば「かさばりがちなピザの箱のコンパクトな処理方法」や「のびるチーズ対決」、「ユーザーからの質問に回答するコーナー」などの投稿を定期的に実施しています。

⑬ ほっともっと

https://www.tiktok.com/@hottomotto_com

 

持ち帰り弁当のチェーン店であるほっともっとの公式アカウントです。フォロワー数は約20万人。商品の紹介が主な内容になっています。

 

https://www.tiktok.com/@hottomotto_com/video/6880093373609299202

 

初投稿から再生数が200万回超えのほっともっとですが、流行りの音源を取り入れ、疾走感のある動画にするなどZ世代の目に留まりそうな動画を作るのが上手い印象。

映像編集技術もかなり高く、使いこなしてる感がすごいなどといった好意的なコメントが多く寄せられています。

⑭ タップル

https://www.tiktok.com/@osakatsu_tapple

 

国内最大級のマッチングアプリであるタップルが、僕と私と株式会社とプロデュースしている「幼馴染と共同生活中」というアカウントです。

「おさ活」の通称で親しまれており、開設1年で34万フォロワーを獲得しました。

 

https://www.tiktok.com/@osakatsu_tapple/video/7113867989627325698

 

幼馴染とのルームシェアという一定層が憧れるであろうシチュエーションで展開されるショートムービーをいくつも投稿しています。

昨今、「恋をしなくなった」と言われるZ世代の若者たちに対し、見た人が思わず「恋がしたい!」と思うような投稿をすることによって、恋の出会いの場を提供することができるマッチングアプリの利用者獲得や認知上昇を期待できます。

 

TikTokをきっかけに爆発的に売上が伸びたTikTok売れのSNSマーケティング事例はこちら

関連記事:TikTok売れとは?成功事例10選

【YouTube】SNSマーケティング成功事例

⑮ 北欧、暮らしの道具店

https://www.youtube.com/@hokuoh_kurashi

 

北欧を中心に国内外の雑貨や衣料品を販売している北欧、暮らしの道具店の公式アカウントです。現在のチャンネル登録者数は58万9,000人を超えています。

 

https://www.youtube.com/watch?v=mJeRHRoOuI8

 

チャンネル開設から始め3年間の間に再生回数が平均230%成長をし、今も多くのユーザーに支持されています。

ただの商品紹介動画ではなく、ストーリー性があったり、企画が優秀なものが多い印象です。

また単発の企画ではない「オリジナルドラマ」「ドキュメンタリー」など動画をシリーズものにして投稿することで展開することで、次のエピソードを見たいと感じたユーザーの登録が増える期待が持てます。

 

YouTube活用を検討している方はこちらの記事もぜひご覧ください。

関連記事:企業のYouTube活用完全マニュアル! メリットからノウハウ・事例まで

【投稿が話題化】SNSマーケティング成功事例

⑯ 日清焼そば U.F.O

https://twitter.com/nissin_u_f_o

 

インスタントラーメンである日清焼そばU.F.O.の公式Xアカウントです。現在約21万人のフォロワーを獲得しています。

 

https://twitter.com/nissin_u_f_o/status/1750337693332951520

 

湯切りの際に穴から麺が少し出てしまう、所謂「商品あるある」を利用し、その穴に「吉」などといった文字を書き加えることでおみくじにしてしまう、というアイデアの投稿を行いました。

結果、1,900以上のリプライが寄せられ、52万以上のいいね、8万以上のリポストを獲得し、インプレッション数は2,700万以上にも達するという大バズりを見せました。

⑰ サントリー特茶

https://twitter.com/suntory_tokucha

 

食品飲料企業であるサントリーが発売している伊右衛門 特茶の公式X(Twitter)です。現在約15万5,000人のフォロワーを獲得しています。

不定期にキャンペーンや企画、掲載中の広告などを、予告の「におわせ」投稿を用いるなどしつつ投稿しています。

 

https://twitter.com/suntory_tokucha/status/1731539308556038617

 

関数をグラフに落とし込むと絵や文字が描かれる「関数アート」を用いた電車内広告を用いた投稿を行った際には、多くの反響が集まり、1,400万件以上のインプレッションが発生しました。

実際に解くとどんなアートが描かれるか、公式のX(Twitter)からは答え投稿はされていません。しかし、「解いた」というユーザーの投稿はいくつも確認できるので、ぜひSNS上で皆さんも探してみてください。

真相は定かではないですが、「特茶」と「解く茶」を掛けた言葉遊びだという意見もちらほら見られます。パッケージデザインも幾何学的に見えますし、科学的に証明されたトクホであることを訴求するねらいが、コミュニケーションやビジュアルからもうかがえます。

この投稿以外にも、Xアカウントのアイコンやカバー画像をその時期のプロモーションに合わせた雰囲気のものに差し替えるなど、遊び心満載のアカウントになっています。

⑱ 亀田製菓

https://twitter.com/Kameda_JP

 

米菓、菓子を製造する亀田製菓株式会社の公式アカウントです。商品の宣伝やキャンペーンなどを行っており、現在約30万人のフォロワーがいます。

 

https://twitter.com/Kameda_JP/status/1735571179698815204

 

おせんべい好きのための、おせんべいの神経衰弱の画像を投稿。「#好評なら商品化」のハッシュタグをつけたことにより、多くのユーザーに「もしかしたら」という期待を持たせることに成功。2.4万を超えるいいね、350件近くのリプライが集まっていました。

ユーザーの声を聞きながら商品を開発する手法は、ソーシャルメディアの特性を活かした施策のひとつと言えます。ユーザーが直接商品開発に関与することで、ブランドへのロイヤリティが高まることが期待できます。

また、実際に商品化されたときの「公式に声が届いた」という感覚はファンの心を掴む重要な一手になると考えられます。

 

ガイアックスではこのような企業SNSの好事例を、各SNSのニュース解説と合わせて紹介している「月次SNSトレンドニュース解説レポート」を発行しています。

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【顧客対応】SNSマーケティング成功事例

⑲ ザ・ノース・フェイス

https://www.tiktok.com/@thenorthface?lang=ja-JP

 

世界的アウトドアメーカーであるザ・ノース・フェイスの公式アカウントです。80万1,000人を超えるフォロワーを獲得しています。

 

https://www.tiktok.com/@thenorthface/video/7303925789483863327

 

こちらはある女性自身がTikTokで、ザ・ノース・フェイスの防水ジャケットを購入したものの、雨の中でずぶ濡れになってしまい「防水加工したジャケットを山の頂上に持ってきて」と訴える不満を投稿しました。

それに対してザ・ノース・フェイスがその3日後に公式TikTokで投稿したのが、新しいレインジャケットをヘリコプターで実際に山頂まで届ける動画。「ネガティブなユーザーの声を察知できた」ことはかなり評価が高いです。さらに、察知するだけでなく、ソーシャルライクでユニークな方法によってファンへ転換するという勇気やユーモア、それを実現させる組織の風土や体制、行動力が見られるものでした。

⑳ 味の素

https://twitter.com/ff_ajinomoto

 

食品会社である味の素株式会社が運営する、味の素冷凍食品の公式アカウントです。商品の中でも冷凍食品に的を絞り投稿を行っています。現在のフォロワー数は約14万1,000人です。

 

https://twitter.com/ff_ajinomoto/status/1670652816850038784

 

事の発端はとあるユーザーが水・油なしでも大丈夫という謳い文句であった「味の素の冷凍ギョーザ」がフライパンに張り付いた、という内容の投稿を行ったことでした。

すると公式アカウントから研究・開発のためにフライパンを着払いで送って欲しいと返信が返ってきた、と一個人のボヤキに対しての真摯な対応がSNSで大きな話題に。さらには引き続き最適な調理条件を研究すべく、「ギョーザ」が張り付いてしまうフライパンの提供をSNS上にて呼びかけ、3,520個ものフライパンを回収するに至り、今もなお研究が続いています。

この企業努力に好意的な反応をするユーザーが多く、かなりの反響を呼びました。

【中の人運用】SNSマーケティング成功事例

㉑ わかさ生活

https://twitter.com/WAKASASEIKATSU

 

ブルーベリーサプリメントなどで有名な総合健康企業わかさ生活の公式アカウントです。日常的な投稿が多めで、13万1,000人のフォロワーを獲得しています。

 

https://twitter.com/WAKASASEIKATSU/status/1766286520632398327

 

2020年に新卒1年目で運用担当者に指名された「中の人」は、かつての情報発信を主とした運営を一新し、社内の日常や雑談の投稿を多くすることでフォロワーを急激に伸ばしていきました。

馬の被り物をした中の人と、自社のオリジナルキャラが作りだす独特の空気は中の人と同世代のZ世代だけでなく様々な人に好かれており、多くの媒体に取り上げられ、ついには他社のCMに出演するまでになっています。

㉒ SHARP

https://twitter.com/SHARP_JP

 

調理家電などをはじめとする家電メーカーであるSHARPの公式アカウントです。フォロワー数は約83万7,000人でほとんど毎日複数回投稿しています。

商品情報やイベント情報を発信するだけではなく、中の人が見えるような親近感が得られる投稿を多くしています。

 

https://twitter.com/SHARP_JP/status/1765630159863107721

 

中の人が行う全く商品にも自社自体にも関係のない投稿が人気のコンテンツになっています。コメントへの返信も多めなことからもフォロワーとの距離感が近く感じられ、話題のアニメの話をし始めるなど、ちゃんとリアルタイムで中に人がいることが窺える投稿になっています。

それによりアカウント自体の宣伝感がかなり薄れており、親近感や好感が高まりやすい印象があります。

その一方で商品の紹介などの投稿も分かりやすくまとまっており、広告としてもしっかりと機能しています。

㉓ サッポロビール

https://twitter.com/SapporoBeer

 

ビールメーカーのひとつ、サッポロビールの公式アカウントです。現在フォロワー数は約74万2,000人でほぼ毎日複数回投稿しています。キャンペーンやイベント告知などの投稿を行っています。

 

https://twitter.com/SapporoBeer/status/1762631093575205001

 

毎朝挨拶投稿をするなどのまめな更新をしたり、スマホで撮ったかのような写真を使用したりなど、中の人がリアルタイムで感じられるものが多く、フォロワーが親しみを持ちやすい工夫がされています。

そういった投稿内へ自然に新商品の情報を入れるなどきちんと自社の情報発信としての役割も果たしています。

4. 企業のSNSマーケティングの注意点

企業のSNSマーケティングと切っても切り離せないのが炎上リスクです。

特にX(Twitter)は元々炎上が起きやすいプラットフォームでしたが、最近はより一層企業の炎上が急増しています。インプレッションに応じて金銭的報酬をもらえるという現状のX(Twitter)では、些細なことでも炎上させてインプレッションを稼ぐ、炎上している投稿にリプライをしインプレッションを稼ぐという輩が急増しているという背景があります。

 

そのためX(Twitter)の収益化が始まる前と比較して更に炎上しやすくなっています。 また、価値観が多様化している現代では、誰からも賛同を得ることは難しいのでノイジーマイノリティが騒ぎ立てて炎上に発展するというケースも少なくありません。

 

このようなSNSの環境を踏まえて、企業がSNSマーケティングを行うためにはSNSで炎上しないための対策と、仮にもし炎上してしまった場合に被害を最小限に抑え早期に鎮火するための備えが重要になります。

 

SNS炎上を防ぐ対策と、もし起きてしまった時の対応については下記の記事をご覧ください。
【保存版】SNS炎上を防ぐ4つの対策と、炎上発生時の3つの心構え

 

また、事前にSNS炎上に備えていたことで上手な対応ができ、早期に炎上を集結させただけでなく、むしろ賞賛を受けた企業の炎上対応事例もこちらにまとめているので、ぜひ参考にしてください。
【神対応】炎上対応に成功した企業事例5選と炎上を収めるポイントを解説

5. まとめ