年末年始の総復習に!今年1年のSNSのアップデートを総まとめ【2018年度版】

2018/12/27

新機能の追加やユーザー数の増減など、ニュースに事欠かないSNS業界。今年はInstagramの躍進が印象深かったという方も多いかと思いますが、そのほかのSNSについてもチェックしておきたいニュースはたくさんあります。

今回は、2018年の重要なSNS関連ニュースをまとめました。1年の振り返りや見落としがなかったかのチェックにぜひご活用ください。

    ■目次

  • Facebook関連のニュース
  • X(Twitter)関連のニュース
  • Instagram関連のニュース
  • LINE関連のニュース
  • まとめ

Facebook関連のニュース

1-3月:ケンブリッジアナリティカ問題に揺れるFacebook

企業の投稿よりもユーザーの投稿を表示しやすくなるアルゴリズムに

2018年が始まってすぐの1月11日(米国時間)、FacebookのCEO、マーク・ザッカ―バーグ氏は、自身のFacebookアカウントにおいて、企業やブランド、メディアからの投稿が増えたことで「人々をつなげる」というFacebook本来の目的を果たすことが難しくなっていると投稿。

そしてその8日後の19日(米国時間)には、アルゴリズムを変更し、従来タイムラインの5%程度表示されていた企業アカウントによる投稿が、4%まで減ることになると投稿しました。

参照:https://www.facebook.com/zuck/posts/10104413015393571
https://www.facebook.com/zuck/posts/10104445245963251

個人情報の不正利用の問題が勃発

英国の政治コンサルティング会社、ケンブリッジ・アナリティカは2016年の米大統領選挙と英国の欧州連合離脱をめぐる英国民投票の結果に影響を与える目的で、Facebookユーザーの個人データをクイズアプリを使って収集したとして、告発されました。Facebookは登録ユーザーの個人情報を守れなかったとして、株価が急落。もっとも反社会的なメディアと批判されるほどユーザーからの信頼を失うことになってしまいました。

2018年中Facebookを苦しめた大事件であり、引き続き対策に取り組んでいます。

参照:https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-43467869

4-6月:FacebookのF8カンファレンスに注目

Messengerの新機能アップデート

4月、iOSとAndroidのMessengerアプリがアップデートされ、従来からFacebookのタイムライン上では投稿可能だった360°写真や最大720pのHD動画がMessengerアプリにも対応。ユーザー同士で共有できるようになりました。

画像引用:https://newsroom.fb.com/news/2018/04/with-360-degree-photos-and-hd-quality-video-messenger-gets-even-more-visual/

参照: https://news.mynavi.jp/article/20180404-611087/

開発者向け会議「F8カンファレンス」開催

米国時間5月1日、開発者向けの会議である「F8カンファレンス」が開催。新たな出会いを求めているユーザー向けのデート機能、Facebook上での閲覧履歴などをユーザー自らが削除できる機能など、一般ユーザー向けの新機能を紹介。また、Instagram向けの新機能も多数公開されました。

参照:https://jp.techcrunch.com/2018/05/02/2018-05-01-10-big-announcements-from-day-1-of-f8/

Facebook社のフェイクニュースへの取り組み

米国時間6月21日、フェイクニュース対策の拡大について発表。具体的にはファクトチェック(事実検証)プログラムを強化することで、フェイクニュースの配信を減少させようというものです。実際、ファクトチェックの効果によって平均80%のフェイクニュースが減少したと報告しています。

参照:https://jp.techcrunch.com/2018/06/25/2018-06-21-facebook-expands-fact-checking-program-adopts-new-technology-for-fighting-fake-news/

7-9月:Facebookから送客ではなく「Facebook上で完結」へ

Facebook社の公聴会での質問に対する回答

米国時間6月29日、マーク・ザッカ―バーグ氏は、4月に行った米議会の公聴会で受けた質問に対し、文書で回答をしました。その文書によると、Facebookは2015年5月にテクノロジー企業との情報共有を終えるとしていたものの、その後も61社のハードウェアメーカー、ソフトウェアメーカーとの情報共有を続けていたということです。

これらの企業には友達の名前、性別、誕生日などがユーザーの通知なしに共有されていて、さらにAmazonやAppleといった米大手企業や海外の企業を含む52社にも情報を共有していたことも同文書で明らかにしています。

参照: https://japan.cnet.com/article/35121753/

広告主に対するトラフィックが減少傾向に

米国時間8月13日、The Australian紙はFacebookのCampbell Brown氏が「Facebookはもはや広告主のトラフィックに対して関心がない」と発言したと伝えました。企業やメディアなどの外部サイトに対してトラフィックを流すのではなく、Facebookのプラットフォーム上でエンゲージメントを完結してもらおうという方向に移行しようとしていると考えられます。

参照:http://www.niemanlab.org/2018/08/facebooks-message-to-media-we-are-not-interested-in-talking-to-you-about-your-traffic-that-is-the-old-world-and-there-is-no-going-back/

10-12月:企業のbot活用を見据えたメッセンジャーの機能追加?

3D写真機能を公開—iPhoneで奥行きのある写真が撮れる

10月、5月に開催されたF8カンファレンスで発表されていた3D写真機能を一般公開しました。利用できるのは現状iPhoneのポートレート・モードのみで、ユーザーがその写真にタッチしたりデバイスを傾けたりすることで写真が反応。奥行きがあるような感覚が得られます。

この機能追加により、Facebookはユーザーがニュースフィードを見る機会が増え、広告を目にする回数も必然的に増えるのではと期待を寄せています。

参照:https://facebook360.fb.com/2018/10/11/3d-photos-now-rolling-out-on-facebook-and-in-vr/

※画像も引用

Facebookメッセンジャーに「送信取り消し」機能をテスト中か

10月、Facebook広報担当は、取材に対しMessengerで送信したメッセージの取り消し機能を、公開前の機能として内部テストしていると回答しています。ただしこの機能は送信した内容は削除できるものの、相手側の送信の履歴は残るため、かえって相手に誤解を与えてしまう可能性もあります。

参照:https://thebridge.jp/2018/10/facebook-prototypes-unsend-6-months-after-zuckerberg-retracted-messages-pickupnews

Facebookの一年のまとめ

Facebookは今年、ケンブリッジアナリティカによる情報漏洩問題の影響もあり、一時は株価が1,200億円も下落してしまう事態に陥りました。そして企業の投稿が表示されにくくなったり、自社サイトへ誘導しずらくなったりと、企業にとって好ましくないアップデートも増えています。

そのなかで、ユーザーの信頼を取り戻そうとフェイクニュースの取り締まりを強化したり、写真の新しい機能やデート機能を追加したりしています。ユーザー同士がコミュニケーションを取れる、Facebookのそもそもの形を改めて取り戻す施策に取り組んだ1年となりました。

X(Twitter)関連のニュース

1-3月:ツイートを保存できる機能が追加

ツイートのブックマーク機能を導入

米国時間2月28日、「ブックマーク機能」を順次導入することを発表。これは「いいね」のようにフォロワーのタイムラインに表示されるものではなく、自分だけが後から閲覧できるものです。

この機能の導入によって、これまでは時間の関係などで流してしまっていたリンク付きの投稿をブックマークし後からゆっくりと閲覧するケースが増えると推測できます。同時に「いいね」や「リツイート」の回数が減るのでは、とも推測されています。

参照:https://twitter.com/Twitter/status/968908970109812736

認証バッジの一般開放に向け調整中

米国時間3月9日、プロフィールアイコンの名前の横に表示される青色の「認証バッジ」を誰でも取得できるように調整していると発表。このバッジがあるとユーザーが指名検索を行った際、アカウント名が上位表示されるというメリットがあるうえ、ユーザーに対して公式であるという信頼感を与えることができます。

ただし現時点でどのような方法で認証バッジを取得できるようにするかは不明のようです。

参照:https://twitter.com/jack/status/971853518360297473

4-6月:安心して使えるプラットフォームを目指した対策を実施

テロ関連のアカウント凍結数が120万に

米国時間4月5日、テロ助長に関する規約違反を理由として、2015年8月から2017年12月までの間に120万件を超えるアカウントを凍結したことを発表。凍結アカウント数の推移は2017年下半期、そしてその前と2回連続の減少となっていることも併せて発表されています。

参照: https://japan.cnet.com/article/35117358/

迷惑行為を減らすための新しい3つの取り組み

米国時間6月26日、スパムなどの迷惑行為に対して、「スパムの疑いがあるアカウント表示停止」「新規アカウント作成時に電話番号かメールの確認必須化」「悪意ある行動をしている疑惑のあるアカウント検出」の3つの新しい取り組みを行うことを発表しました。

これによりユーザーは安心してX(Twitter)を使えるようになりますが、3つめの「悪意ある行動」に関しては、ツイートの自動設定や同一ハッシュタグの大量投稿などが悪意ある行動と取られてしまう場合もあるため、特に企業アカウントは注意する必要があります。

参照:http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1806/27/news074.html
https://blog.twitter.com/official/en_us/topics/company/2018/how-twitter-is-fighting-spam-and-malicious-automation.html

7-9月:急にフォロワー数が減少する事態が多発

ロックされたアカウントがフォロワー数から除外

米国時間7月11日、ロックされたアカウントをユーザーのフォロワー数にカウントされないようになったことを発表。ロックされたアカウントとは、そのアカウントが悪用されていると疑われるような行為があった場合に、X(Twitter)が一時的もしくは永続的に所有するユーザーを使用停止にしたアカウントです。

これまでフォロワー数はそのアカウントを信頼できるかどうかの重要な指標の1つでした。もちろんこれは今後も変わりませんが、それ以上にリツイート数やコメント、いいね! などのエンゲージメント数がより重要視されるようになっていきそうです。

参照:https://japan.cnet.com/article/35122352/
https://blog.twitter.com/official/en_us/topics/company/2018/Confidence-in-Follower-Counts.html

タイムラインの時系列表示が復活。ユーザーがハイライト表示を制御できる機能も開発中

米国時間9月18日、タイムラインのハイライト表示の仕様を近々変更することを発表。重要なツイート、ユーザーに関連性の高いツイートを目立たせて表示することは継続するものの、そうしたハイライト表示を使わず、時系列表示のみにする方法を提供するために、今後数週間以内にテストを開始するとしています(米国時間12月18日、まずはiOSアプリで時系列表示機能を追加したと発表しました)。

これにより、それまではエンゲージメントが低く表示されることのなかったアカウントでも表示される可能性が高まります。企業アカウントとしてはチャンスが増えるといえるでしょう。

参照:https://japanese.engadget.com/2018/09/18/twitter/
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1812/19/news062.html

10-12月:モーメント作成はPCからのみに

一部でモーメント作成機能を終了

10月10日、iOS、Androidアプリ上のモーメント作成機能を終了することを発表。モーメント機能とは、テーマに沿うツイートをまとめる機能で、時系列で流れてしまった投稿も固定多くのユーザーに伝えられるようにするものです。ただしモーメント作成機能が使えなくなるのはモバイルアプリだけで、Web上では今後も作成できます。

参照:https://twitter.com/TwitterJP/status/1049777979922890752

「話題を発見」タブをトピック別に。まずは米国のiOSアプリで

米国時間11月15日、米国のiOS版公式アプリの「Explore(日本では「話題を発見」)」タブのレイアウトを変更。「For you」「ニュース」「スポーツ」「面白ネタ」「エンターテインメント」の5つのタブに分け、それぞれのトピックを確認できるようにしたと発表しました。これにより、今まで以上に自分の好むトピックのトレンドが見やすくなります。ただし日本での導入は米国でのユーザーの反応次第ということになりそうです。

参照:http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1811/16/news063.html

X(Twitter)の一年のまとめ

今年のX(Twitter)は、テロ関連アカウントの凍結、迷惑行為への対応、ロックされたアカウントをフォロワー数から除外など健全なプラットフォームを目指す取り組みが目立ちました。またブックマーク機能、投稿の時系列表示などユーザーの利便性向上につながる機能追加も行われ、安全で使いやすいX(Twitter)へと進化を続ける1年となりました。

Instagram関連のニュース

1-3月:Instagramストーリーズの機能が強化される

企業アカウントで投稿の予約が可能に

米国時間1月30日、Instagram公式ブログでビジネスアカウントが、Hootsuiteなどパートナー企業の有料サービス(月額19ドル)を利用することで投稿予約できるようになると発表。これにより企業の担当者は事前に投稿内容を作成しておくことができ、運用の手間が軽減されることになります。

参照:https://business.instagram.com/blog/instagram-api-features-updates

ストーリー広告にアップデート

米国時間2月1日、ストーリー広告に複数枚のクリエイティブを一度に投稿できる「カルーセル方式」を実装したことを発表。併せてInstagramストーリーズで最も閲覧されている投稿のうち、3分の1が企業によるものであると明らかにしました。

これまで1つのストーリー広告に1つの画像や動画、リンク、もしくはコールトゥアクションしか表示できませんでした。しかし、今回のアップデートで最大3枚のクリエイティブやリンクを追加することが可能になりました。

参照:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/02/stories_carouselads/

※画像も引用

4-6月:ショッピング機能とIGTVの衝撃

「ショッピング機能」を日本に導入

6月5日、米国で先行導入されていた「ショッピング機能」が日本でも導入されたことを発表。この機能はフィード投稿に表示される商品に対し商品名や価格が記載されるタグをつけることができるもので、ユーザーが数回タップするだけで直接ECサイトへ遷移することを可能にします。

画像引用:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/06/instagram_shopping/

参照:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-58301/

Instagramストーリーズにフィード投稿を簡単にシェアできるように

5月17日、Instagramストーリーズに、簡単にフィード投稿をシェアできるようにしたことを発表。これまで外部アプリを使ってリポストするしか方法がなく、企業アカウントでの活用方法もUGCのリポストが中心でした。しかし簡単にシェアができるようになったことで、利用回数が増えることはもちろん、新たな活用方法が生まれることも期待できます。

参照:https://instagram-press.com/jp/blog/2018/05/17/フィード投稿をストーリーズにシェア/

新しい縦型動画視聴アプリ「IGTV」をリリース

米国時間6月20日、1時間までの動画を投稿、閲覧できる新しいアプリ「IGTV」を公開。Instagramと同様に縦型の形式で、IGTVへ投稿された動画はInstagramでも視聴できます。縦型全画面での動画は没入感があり、若年層に支持されている形式ですが、長時間動画をいかに飽きさせずに視聴してもらうかは、工夫の見せどころといえそうです。

参照:https://instagram-press.com/blog/2018/06/20/welcome-to-igtv/

※画像も引用

7-9月:引き続き、ストーリーの機能を強化

フォロワーから質問を集められる「質問ステッカー」が登場

米国時間7月10日、Instagramストーリーズの新しいスタンプ、「質問ステッカー」を発表。従来からあったアンケート機能は二者択一の回答形式でした。しかし質問ステッカーは自由記述ができるうえ、その回答にさらに返答が可能です。ユーザー同士が気軽に会話を楽しむきっかけとなりそうです。

参照:https://instagram-press.com/blog/2018/07/10/introducing-the-questions-sticker/

※画像も引用

「ショッピング機能」がInstagramストーリーズでも利用可能に

米国時間9月17日、これまで通常投稿のみであった「ショッピング機能」をInstagramストーリーズにも拡大することを発表。またExplore(話題を発見)に新たにショッピングチャンネルが追加され、ユーザーの興味関心があるアカウントのショッピング投稿が表示されるようになります。

参照:https://ja.newsroom.fb.com/news/2018/09/shopping_in_stories/

※画像も引用

10-12月:日本国内のMAUがFacebookを超える

Instagramに「アクションボタン」が日本で導入されるか

10月2日、ビジネスプロフィールから利用者のアクションを促す「アクションボタン」を日本国内に導入。ぐるなびと連携し「レストラン予約システム」の提供を開始しました。これにより、ユーザーはレストランやカフェを見つけるところから予約までの行動をすべてInstagram上で完結させることを可能にしました。

参照:https://markezine.jp/article/detail/29369

日本のMAU数が2900万人を突破

11月1日、Facebook社主催のイベント「Instagram Day」が開催。そのなかで、日本のアクティブユーザー(MAU)数が2,900万人を突破したことを改めて発表しました。Instagramといえば女性ユーザーが多い印象がありますが、男性ユーザーも43%まで増加していることから、今後は男性向け商材を扱う企業の利用が増えることが予測されます。

参照:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-59405/

Instagramの一年のまとめ

Instagramにとっての2018年は、予約投稿や質問ステッカー、ショッピング機能の追加、その後、Instagramストーリーズでもショッピング機能が使えるようになるなど、企業にとってうれしいアップデートが続きました。アクティブユーザー数も順調に伸びていて、この勢いは来年以降も継続していきそうです。

LINE関連のニュース

1-3月:企業と連携し、法人向け機能をアップデート

店舗販促に関する新サービスを提供

2月6日、LINE株式会社が提供する店頭販促特化ソリューション「LINE SP Solutions」に新メニュー、「LINE SP Research」が加わったことを発表。この機能は株式会社インテージと連携し、店頭オペレーションの軽減や店頭POPの削減、キャンペーン参加の促進、購買行動の把握といった店頭販促の課題を解決するものです。

参照:https://markezine.jp/article/detail/27869
https://www.intage.co.jp/news_events/news/2018/20180206.html

法人向けLINEアカウントに関するアップデート

3月1日、法人向けアカウントにて、電気・ガス・航空・運輸などの企業6社との連携により、LINEアカウントに関する新たな取り組み「通知メッセージ」を発表。これによりLINEに登録しているユーザーの暗号化された電話番号情報と企業に登録されている電話番号情報をマッチングさせ、「友だち」登録を行っていないユーザーであってもメッセージの配信を可能にしました。

参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2067

※画像も引用

4-6月:カンファレンスで事業戦略を発表

LINEが新アプリをリリース

5月14日、無料名刺管理アプリ「myBridge(マイブリッジ)」の提供を開始。一般的な名刺管理アプリ機能のほか、トーク内で名刺情報の共有を可能にするなど、LINEと連携できる点が大きなメリットといえるでしょう。

参照:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2195

※画像も引用

今後の事業展開を説明するカンファレンスを開催

6月28日、今後の事業戦略を発表するカンファレンス「LINE CONFERENCE 2018」を開催。「Redesign(リデザイン)」をテーマに、「LINE Payの手数料無料化」「仮想通貨取引所開設」「旅行の検索、予約機能」「トヨタ自動車にClova搭載」といった新たな事業戦略を明らかにしました。

参照:https://www.businessinsider.jp/post-170304

LINEポイント還元の制度変更

5月29日、LINE Payカードユーザーのポイント2%還元を5月で終了し、新しい制度(インセンティブ方式)を導入することを発表。これまでLINE Payカードのみであったポイント還元の仕組みを、コード決済を優先し、ポイントを付与していくとしています。

参照:http://official-blog.line.me/ja/archives/75722519.html

※画像も引用

LINE Pay普及に向けて手数料を無料化

6月28日、LINE Payの普及に向け、QRコード決済に対応する「LINE Pay 店舗用アプリ」の提供を開始。また2018年8月から3年間は同アプリの決済手数料の無料化することを明かしました。これにより2018年度中にスマートフォンおよびLINE Payで支払い可能な箇所を、国内で100万箇所まで拡大することを目標に設定しています。

参照:https://jp.techcrunch.com/2018/06/28/line-pay-store/

7-9月:決済・仮想通貨関連に動き

仮想通貨取引所「BITBOX」を提供開始

7月18日、LINE株式会社およびLINEの仮想通貨事業などを展開するグループ会社、LVC株式会社は両社の傘下であるLINE Tech Plus株式会社を通し、日本と米国を除くグローバルにおいて取引可能な仮想通貨取引所「BITBOX」の提供を7月16日より提供開始したことを発表しました。「BITBOX」約30種類の仮想通貨を取り扱い、日本語を除く計15の言語に対応しています。

参照:https://linefinancialcorp.com/ja/pr/news/2018/1

10-12月:企業アカウントの導入ハードルが一気に下がる

LINEの企業向けアカウントが統合

11月1日、LINE@はLINE公式アカウント、LINEビジネスコネクト、LINEカスタマーコネクトとサービス統合し、名称を「LINE公式アカウント」にすることを発表。これによってプラン料金の一部値下げや、これまで有料の公式アカウントでしか使うことのできなかった機能がフリープランを含めすべてのプランで使用できるようになりました。

参照:http://blog-at.line.me/archives/52626249.html

※画像も引用

LINEの一年のまとめ

2018年のLINEは電力、ガスといった公共インフラ、航空、運輸といった交通インフラとの連携、LINE Payの手数料無料化、仮想通貨取引所の提供開始などSNSというよりもインフラや生活プラットフォームサービスを目指すための動きが多く見られました。また企業アカウントサービスの統合や名刺管理アプリなど法人向け機能の強化も目立った1年となりました。

まとめ

Facebookは企業アカウントの表示割合を削減、X(Twitter)はテロ関連アカウントの凍結など、一般ユーザーが安心して交流を楽しめるプラットフォームつくりを目指した一年となりました。

対してInstagramはショッピング機能やストーリー機能の強化、LINEは企業アカウント導入のハードルを下げるなど企業向けの機能強化が目立っています。

それぞれ方向性は違えど、すべての利用者にとって有益な体験を提供することに目を向けた一年になったようです。

各月の主要ニュースをもっと詳しく振り返りたい方は以下からご確認ください。

1月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-56472/
2月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-56919/
3月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-57259/
4月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-57484/
5月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-57972/
6月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-58301/
7月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-58506/
8月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-58877/
9月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-59060/
10月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-59459/
11月:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-59653/