2014年のソーシャルメディアに関する20のニュースまとめ。今年の振り返り&来年のキーワードを分析!
2014/12/25
メリークリスマス!
編集長です。皆様はいかがお過ごしでしょうか?
クリスマスということは、今年ももうあと一週間ということですよ。早いですねぇ。今年も様々な出来事がありましたが、皆様にとってどんな一年だったでしょうか?
さてさて、年の瀬ということで今回の記事では、2014年のソーシャルメディアに関する20のできごとをまとめようと思います。今年話題を呼んだニュースやアップデートと、それらを踏まえて来年のキーワードを分析していくので、今年の振り返り&来年を迎える予習として、ぜひご一読ください!
■目次
2014年ソーシャルメディア振り返り!
1.ソーシャルメディアにまつわる21のできごと
2.2015年のキーワード
2014年ソーシャルメディア振り返り
今年もソーシャルメディアメディア界隈では、沢山の動きがありました。
さっそく、2014年のソーシャルメディアニュースを、1月から順にご紹介していきます。
1~3月:LINEの発表とオリンピック
2月:LINEビジネスコネクト発表
2月26日に、LINEはLINEビジネスコネクトを発表しました。公式アカウントを導入している企業にAPIを提供し、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを可能にした機能です。現在既に導入している企業も多く、これからのさらなる活用に期待です。
関連記事:
・1分で理解できる【LINE3つの新サービス】簡潔まとめ&ビジネスコネクトで出来ること。
・LINEビジネスコネクトで顧客と繋がる! これまでのメールに変わる新しい 双方向コミュニケーション事例5選
2月:SNSで多いに盛り上がったソチオリンピック
また2月にはソチオリンピックも開催され、SNS上で多いに盛り上がりました。X(Twitter)では、「#Go Mao」「#MaoFight」という2つのハッシュタグで、世界中のプロスケーターを含む多くの人が浅田真央選手を応援したことはとても印象的でした。また、アメリカのボブスレーの選手が「風呂場に閉じ込められてドアを破壊して脱出した」というツイートも一時期X(Twitter)上で話題を呼びました。
…With no phone to call for help, I used my bobsled push training to break out. #SochiJailBreak pic.twitter.com/apZRefgvCO
— Johnny Quinn (@JohnnyQuinnUSA) 2014, 2月 8
3月:FacebookがOculus VRを買収
3月には、FacebookがOculus VRを20億ドル(2000億円)で買収したというニュースも飛びこんできました。Oculus VRとは、Oculus Riftという3D映像、いわゆる『仮想現実(VR)』を見ることができるヘッドセットを開発している企業です。『仮想現実』という分野をFacebookがどう取り扱っていくのか、今後が非常に気になる動きでした。
関連記事:
・Google、Apple、Facebook、Amazonの買収戦略から見える現在と未来
・Oculus Riftで仮想ジェットコースターに乗ったら激酔いした!AR(拡張現実)とVR(仮想現実)の違いとは?
4月~6月:大手SNSが立て続けに大発表!
4月:X(Twitter)のデザインがリニューアル
今年の4月には、X(Twitter)のデザインが大幅にリニューアルされました。「Facebookっぽくなった」ということでも話題を呼びましたが、さすがにもう半年以上経ったので慣れてきた方も多いのではないでしょうか。
関連記事:
・Facebookっぽくなった最新版X(Twitter)プロフィール【デザイン例と新機能説明】
5月:Facebookがf8カンファレンスで「匿名ログイン」を発表
5月のf8カンファレンスでFacebookは個人情報を渡さずにアプリをプレイできる『匿名ログイン』や、Facebook外のアプリにFacebook広告と同じターゲティングを使った広告を表示させる『オーディエンスネットワーク』などなど、複数の新機能を発表しました。
関連記事:
・Facebookがf8で発表した『匿名ログイン』とは?|アプリ広告に革新?『オーディエンスネットワーク』も解説。
4~5月:LINE@の大幅リニューアル
LINEは4月のカンファレンスでLINE@の大幅リニューアルを発表し、5月に導入を開始しました。「お店トーク」「お店ページ」「店舗への無料通話機能」などの実装により、元々実店舗向けのサービスであったLINE@が大幅に強化されました。
関連記事:
・LINEがWebサービスを全部もっていく?LINE@リニューアルの狙い・影響を推測してみた。
・ついに始まった新LINE@の詳細まとめ。お店ページはWebで表示される|10分間の無料通話機能など。
6月:ワールドカップで盛り上がる
6月にはワールドカップが開催され、SNS上でも大いに盛り上がりました。世界中で見ても、日本は世界一X(Twitter)上で「W杯」を言及したというデータも出ています。
参照記事:
・日本が最もワールドカップに関心が高い?ソーシャルメディア上の言及度、37%で世界トップに【アドビ調査】
7~9月:アイスバケツチャレンジと新興SNSの登場
7月:アイスバケツチャレンジがソーシャルバズを生む
7~8月にかけて、氷水をかぶる動画が一大ムーブメントになりましたね。Ice Bucket Challengeというチャリティー運動で、一般人から著名人まで、多くの人が氷水を頭からかぶる動画をネットにアップしました。このバイラルにはソーシャルメディアが大きく貢献しており、特にFacebookとInstagramでは連日動画がアップロードされ、友達を指名されるという光景が多く見受けられました。
関連記事:
・【徹底分析】ホリエモン、孫正義、田村淳が「頭から氷水」をかぶるチャリティはなぜバイラルしているのか?
8月:X(Twitter)アナリティクスの登場
8月には、X(Twitter)のアナリティクスが全ユーザー向けに開放されました。アカウントに対するエンゲージメントやアクション数など、簡単にではありますが確認できるようになったので、非常に便利になりましたね。
8月:Instagramがタイムラプス動画機能を実装
Instagramが、タイムラプス機能を提供開始したのも8月でした。撮った動画が高速再生されてカッコイイ感じになる機能…なのですが、10月に発売が開始されたiOS8に標準搭載されてしまったので、若干Instagramの機能の方はあまり使われてはいない…気がするのですがどうなのでしょうか。
参照記事:
Instagram、モバイルで安定したタイムラプス動画が撮影できるアプリHyperlapseをリリース(techcrunch)
9月:謎の匿名SNS『Ello』の急成長
「アンチFacebook」を謳い、「広告なし」「匿名」「完全招待制」などなど、Facebookと対局にある機能を集めまくった謎の海外SNS『Ello』が急成長したのも9月でした。「あなたはプロダクトじゃない」という声明文がトップに表示される、なかなかに衝撃的なSNSです。また今年は、ユーザーに広告収入を還元する『Tsu』など、Facebookなどのいわゆる大手SNSに対抗する機能を備えた新興SNSの登場が目立った一年でもありました。
関連記事:
・反Facebook、プライバシー最優先のSNS「Ello」–始める前に知っておくべきこと(CNET Japan)
9月:Facebookの動画広告が1日10億ビューを突破
今年5月に日本でも実装されたFacebookの動画広告ですが、9月には1日で10億ビューをカウントしたというニュースが飛んできました。スクロールしていると無音で再生されるあの動画機能ですが、この再生数からみるに成功していると言えるのではないでしょうか。
参照記事:
・Facebook、1日で動画10億ビューを記録―すべての動画に再生回数を表示(techcrunch)
・Facebook動画広告が日本でも開始|エッジランクの変更で『友達のアクション』が出にくくなる!?【5月のfbまとめ】
10月~12月:Instagram・ミクシィにも注目
10月:KADOKAWA・DOWANGOの誕生
10月1日、出版社であるKADOKAWAと、ニコニコ動画でも有名なドワンゴが経営統合し、新会社KADOKAWA・DOWANGOを設立しました。SNSかと言われると少し違うかもしれませんが、巨大なコンテンツプラットフォームが生まれていきそうなので、Web業界全体として要チェックだと思います。
10月:LINEカンファレンスにてLINE PAYなどが発表される
LINEは10月に、つい先日ローンチされたLINE PAYや、個人用のLINE@の開放、さらにはショッピングモール用のLINE MAPs for indoorなどの様々な新サービスを発表しました。中でも注目のLINE PAYは、今後決済のあり方を変えていくのでしょうか?
関連記事:
・【速報】1分でわかる新サービス「LINE PAY」「LINE MAPs for indoor」「個人用LINE@」まとめ。【LINEカンファレンスより】
11月:Facebookキャンペーンの規約変更
11月5日の規約変更により、Facebook上で開催するキャンペーンの参加条件を、『ページへのいいね』にすることが禁止になりました。Facebookキャンペーンのあり方、引いては新規ファンの集め方などの運用法が変わったアップデートだったので要チェックですね。
関連記事:
・Facebookアプリで新規ファンを集められなくなります。Facebookが規約変更をした本当の理由とは?
11月:X(Twitter)で過去のつぶやきが検索可能に
11月よりX(Twitter)では、過去のつぶやきを検索できるようになりました。ハッシュタグや期間などとも組み合わせて、細かく絞り込み検索ができるようになっています。
関連記事:
・Twitterの過去から現在までに投稿された全ての公開ツイートが検索可能に
11月:ミクシィ、モンスト効果で大幅黒字
ミクシィは11月、2015年3月期の連結業売上高が1000億円に達する見通しであると発表しました。人気ゲームモンストの売り上げが好調で、なんと前期の売上の8倍にもなっているようです。今年の6月には、「事業再生フェーズから再成長のフェーズに移っていく」ためとして、森田新社長が就任したミクシィ。実は今年Facebookと同じく10周年だったmixiは、来年どう動いてくるのでしょうか?個人的には非常に注目しています。
関連記事:
・ミクシィ、通期で売上高1000億円に到達へ 「モンスト」で収益拡大
12月:Instagramの月間ユーザー数が3億人を突破
年の瀬には、Instagramの月間ユーザー数が3億人を突破し、X(Twitter)の月間ユーザー数を超えたというニュースも飛び込んできました。こちらは世界中のユーザーのデータではありますが、じわじわと日本でも注目されつつあるInstagram。来年更なる躍進は来るのでしょうか?
関連記事:
・Instagram、月間ユーザー3億人を達成―ついにTwitterを追い越す
・【第1回】Instagram完全攻略マニュアル!誰も教えてくれなかったFacebookとの違いとフィード・アカウント検索の仕組み。
時期が分類不可のもの:
話題を呼んだ「バイラルメディア」
今年は良くも悪くも「バイラルメディア」が一つのトレンドであったことは疑いようもないでしょう。非常に多くのメディアが生まれ、消えていった一年であったと思います。
関連記事:
・2014年最大のトレンド・バイラルメディアのすべて。今話題のバイラルメディアを徹底分析【前編】
・変容するバイラルメディアのかたち~生き残るバイラルメディアの条件【後編】
注目を集める「Youtuber」
テレビCMが始まったのは10月でしたでしょうか?Youtube動画の広告収入で稼ぐ、いわゆるYoutuberが広く認知されたのも今年でしたね。
2015年のキーワード
大きなニュースをまとめて、ざっくり今年のSNS界隈の動きをなぞってみました。
それでは今回まとめた内容を踏まえて、2015年押さえておきたいキーワード・トレンド予測をしてみようと思います。
1.SNS経由の「決済」
LINE PAYやFacebook・X(Twitter)の購入ボタンのテストなどもあったため。
2.引き続き重要になる「動画コンテンツ」
Facebook動画の成功、話題を呼んだYoutuber、KADOKAWA・DOWANGOの動きなどに注目。
3.「一点特化型」の新興SNSの登場
Ello・Tsuなど、いわゆる「Facebook疲れ」をしているユーザーをごっそり囲い込めるサービスが出るか。また今年は特化型メディアが躍進した一年でもあった。
4.「Instagram」の躍進
ユーザー数の伸びから、2015年のSNSはInstagramを名指し。
5.「コミュニティ」の重要性
企業とファンのやり取りから、ソーシャルアイドル『notall』が作ろうとしているような、ファン同士のやり取りができるコミュニティの重要度が増すと予想。mixiの復権はあるか。
最後に
以上が、2014年の振り返り記事でした。少しでも参考になったのなら幸いです。
皆さま、今年一年ご愛読いただき誠にありがとうございました。2015年も楽しく役立つ記事をバンバンあげていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは少し早いですが、よいお年を!
この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部