【2021年版】SNS主要アップデート情報を総ざらい! 年末年始の総復習に
2021/12/28
2021年の総決算として、各SNSでどんなニュースがあったのか、重要なアップデートをSNSごとに時系列でとりあげました。
見逃したニュースチェックの意味でおさらいとしてご活用いただくこともできますし、全体的に改めてニュースを把握することで、業界のトレンドや今後の方向性をつかめます。ぜひ2021年の振り返りにご活用ください。また本記事では公式サイト、ツイートから画像を一部引用させていただいております。
本記事の内容をまとめた、お役立ち資料はこちら!
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1. X(Twitter)関連のニュース
1-3月:「Spaces(スペース)」、ボイスメッセージなど音声機能が強化
ニュースレター配信サービス「Revue」を買収、日本からも見られるように
1月、X(Twitter)は「Revue」の買収を発表しました。 オランダ発の「Revue」は顧客やフォロワーにニュースレターを配信できるサービスで、個人や小規模の事業者でも利用しやすいのが特長。X(Twitter)からも簡単にアクセスができるようになりました。
2月以降、日本からも見ることが可能ですが、現時点では日本語や日本円には未対応です。
参照:https://jp.techcrunch.com/2021/02/02/twitter-revue-japan-launch/
キャンペーン設定の簡易化など、広告プロダクトのアップデートを発表
2月、広告プロダクトのアップデートを発表しました。アプリインストール広告についてはキャンペーンの設定や管理、効果測定を簡単に行えるようになり、Webサイト誘導目的の広告については、広告フォーマット、効果測定、最適化モデルの向上が行われています。
参照:https://markezine.jp/article/detail/35535
X(Twitter)アプリで140秒の音声メッセージ(ダイレクトメッセージ)の送信が可能に
2月、X(Twitter)は、iOS版とAndroid版ともに、最大140秒のボイスメッセージを送る機能を追加したことを発表しました。音声チャットルームサービス「Spaces」とは違い、音声によるダイレクトメッセージなのでより個人的な機能となっています。
参照:https://help.twitter.com/ja/using-twitter/direct-messages
https://www.gizmodo.jp/2021/02/twitter-smartphone-140-seconds-voice-message.html
ツイートの取り消し(Undo)ボタンをテストか
https://twitter.com/wongmjane/status/1367704041942179841
3月、香港在住のJane Manchun Wong氏が、X(Twitter)が取り消し(Undo)ボタンをテスト中であるとツイートしました。取り消しボタンは以前から要望の多い機能のひとつでしたが、実際に使用可能になるかは未定です。
同氏のGIF動画によると、ツイートを送信すると(Undo)ボタンが現れ、投稿の取り消しができる時間がおよそ5秒間、タイマーのように表示されます。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/06/news021.html
音声チャットルーム機能「Spaces(スペース)」をリリース。4月から全ユーザーに開放
3月、X(Twitter)はiOS版アプリがアップデートされた際、音声チャット機能「Spaces(スペース)」を紹介。
Clubhouseのようなサービスで、チャットルームに招待された人と音声で会話が楽しめます。開始当初はホストになれるのはテスト参加者のみでしたが、今は誰でも利用可能になっています。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/11/news061.html
タイムライン上でYouTube動画を再生する機能をテスト
https://twitter.com/TwitterSupport/status/1372592575849189381
3月、iOS版アプリのタイムラインで直接YouTubeの動画を再生できる機能のテストを開始。これまで動画再生には、リンクをクリックして別画面を立ち上げるか、YouTubeアプリを起動する必要がありましたが、テストではタイムラインを離れることなく直接動画が視聴できるようになります。
4-6月:X(Twitter)の収益化を強化するサービスが続々登場
広告プロダクトのリブランディングを実施。広告メニューの名称が刷新
4月、これまで22種類以上あった広告フォーマット名を、機能ごとに5つの広告カテゴリーに集約したと発表しました。
新カテゴリーはプロモ広告、フォロワー獲得広告、X(Twitter) Amplify、X(Twitter)テイクオーバー、X(Twitter)ライブの5つ。これにより広告キャンペーンの目的が明確化され、シンプルでわかりやすくなることが期待されます。
参照:https://business.twitter.com/ja/blog/announcing-rebranded-ad-suite.html
関連記事:【事例つき】X(Twitter)広告(プロモーション)の種類・メリット・有効な活用方法とは?徹底解説!
プレロール動画広告を強化
4月、ビデオ広告商品「Twitter Amplify」のプレロール動画広告の広告主向け機能強化を発表しました。
プレロール動画広告とは動画コンテンツの前半に挿入される広告のことで、広告を表示させるカテゴリーを拡大し、広告主が幅広く選べるように「プレミアムカテゴリー」を導入します。
参照:https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/marketing/2021/amplify-curated-categories
テスト中の4Kの画像投稿機能が、スマートフォンアプリから利用可能に
4月、Android版とiOS版アプリから4K画像を投稿できるようになったことを発表しました。利用するには、X(Twitter)アプリの設定画面で「画像を高画質でアップロード」を有効にしておきます。
より高い解像度で画像やイラストを表示させたい人は、誰でも使うことができるようになります。
参照:https://twitter.com/TwitterSupport/status/1384945690304995330
https://japanese.engadget.com/twitter-4k-image-upload-070103298.html
「認証済みアカウント」の申請受付を再開
5月、「認証済みアカウント」の申請受付の再開を発表しました。認証済みアカウントとは、ユーザー名の横に青いバッジのついたもので、信頼に値し、かつ著名でアクティブなアカウントである必要があります。
X(Twitter)は、これをステータスと見なすことやX(Twitter)社がそのアカウントを支持していると誤った認識が広まったことから、申請受付を停止していました。
参照:https://japan.cnet.com/article/35171070/
https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/about-twitter-verified-accounts
新しい定額制サービス「X(Twitter) Blue」は月額350円
5月、X(Twitter)の有料サービスがiOS版アプリの課金オプションに追加されているのが発見され、新サービス「X(Twitter) Blue」は月額2.99ドル(約330円、日本での価格は350円)であることがわかりました。
このサービスにより、ツイート取り消し機能、スレッド投稿を読みやすくするリーダーモード、UIやアイコンのカスタマイズ機能が使えるようになるようです。
参照:https://gigazine.net/news/20210528-twitter-blue-paid-subscription/
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/28/news072.html
ツイートをInstagramストーリーズに直接シェアする機能が追加
https://twitter.com/Twitter/status/1407421738305077253
6月、iOS版X(Twitter)にて、投稿を直接Instagramのストーリーズにシェアできる機能が追加されました。
リンクはなくX(Twitter)に遷移することはできませんが、ツイートをスクリーンショットしてInstagramに投稿する、というこれまでの手間を省くことができます。
参照:https://twitter.com/TwitterJP/status/1407496147376164866
アメリカ国内で、クリエイターの収益化のための新サービス「Ticketed Spaces」と「Super Follows」が一部のユーザーへ提供開始
6月、新サービス「Ticketed Spaces」と「Super Follows」がスタートしました。
音声チャットサービス「Spaces」をチケット制にした「Ticketed Spaces」では、ホストは1ドル~999ドルのチケット代を設定でき、「Super Follows」は課金によりフォロワーにバッジや特別コンテンツを提供できるサービスです。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2106/23/news064.html
7-9月:24時間で消える投稿「フリート」が終了
投稿にリプライできるユーザーを、ツイート後にも制限できる新機能が追加
https://twitter.com/TwitterSafety/status/1415025551773892608
7月、ツイートにリプライできるユーザーを制限できるようになりました。これまでも投稿の作成時に返信可能なユーザーを指定することはできましたが、該当ツイートの設定画面から「返信できるユーザーを変更」をタップで、事後の変更も可能になります。
参照:https://jp.techcrunch.com/2021/07/14/2021-07-13-twitter-change-who-can-reply/
24時間で投稿が消える機能「フリート(Fleet)」を8月3日に終了
7月、日本で2020年11月に提供開始した機能「フリート(Fleet)」を、8月3日に終了すると発表しました。Instagramの「ストーリーズ」のように24時間で消える投稿ですが、終了理由は「Fleetによって新たに会話に参加する人の数が望んだほど増えなかった」ためだそうです。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2107/15/news062.html
プロフィールから商品を購入できる新機能「Shop Module」を試験的に開始
7月、iOS版アプリで商品を閲覧して購入できる機能「Shop Module」を、アメリカ国内でテスト提供し始めました。販売業者はプロフィール画面に自社の商品を掲載でき、ユーザーは一般的なオンラインショッピングと同じように商品が購入できます。
参照:https://japan.cnet.com/article/35174502/
5月に再開された「認証済みアカウント」の申請受付を再び停止、プロセスのさらなる改善へ
8月、「公式マーク」とも呼ばれる青い認証バッジのついた「認証済みアカウント」の申請受付が一時的に中止されました。4年間の申請受付停止ののち、5月に受付を再開していましたが、さらなるプロセスの見直しがなされるとのことです。
参照:https://japan.cnet.com/article/35175249/
アメリカ国内で有料サブスク「Super Follows」の提供をスタート
9月、6月から申込受付を行っていた有料サービス「Super Follows」の提供を開始しました。ユーザーは3種類の月額料金、2.99ドル(約330円)、4.99ドル(約550円)、9.99ドル(約1100円)から選ぶことができ、特別なコンテンツを見ることができます。
クリエイターにとっては収益化のための選択肢が増えることになりますが、今のところ利用はフォロワー数などに条件があるようです。
参照:https://jp.techcrunch.com/2021/09/02/2021-09-01-twitter-super-follows-monetization/
特定のトピックについて会話するための新機能「Communities」のテストが開始
https://twitter.com/HiCommunities/status/1435649202810404864
9月、一部ユーザーを対象に新機能「Communities」のテストを開始しました。Facebookの「グループ」に似た機能で、同じ興味を持つ人々が参加でき、コミュニティ内で投稿や返信ができるようになります。コミュニティ内のツイートは誰でも見ることができますが、リプライできるのはコミュニティのメンバーだけとなっています。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2109/09/news083.html
絵文字だけでツイートに反応できる機能をテスト
9月、絵文字だけでツイートに反応できる「Tweet Reactions」のテストが開始しました。対象の絵文字はハート、笑い泣きしている顔、涙を一粒流している悲しい顔、考えている顔、拍手の5種類。いいね以外のリアクションを増やすことでコミュニケーションの活性化を図る目的があるのかもしれません。テストは期間限定でトルコのみとなっています。
参照:https://japan.cnet.com/article/35176490/
新機能「チップ」が導入、まずはiOS版から
9月、「チップ(Tips)」機能の提供を開始しました。まずはiOS版でのスタートですが、Android版も対応予定です。
チップ機能はプロフィールページのフォローボタンの横にチップアイコンの表示があれば利用可能。気軽に好きなアカウントを支援できるようになります。
参照:https://blog.twitter.com/ja_jp/topics/product/2021/bringing-tips-to-everyone
10-12月:企業やクリエイター向けのプロアカウントが始動
ツイートへのリプライ内に広告を表示するテストを開始
10月、新たにツイートへのリプライの中に広告を配置するテストが開始されました。通常、プロモ広告はタイムライン上や検索結果ページに表示されたツイートの中に表示されています。広告はツイートのような形式ではないため、通常のツイートと混同してしまう心配はないようです。
参照:https://twitter.com/boo/status/1448319014921404417
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5c66e32d95fd1a81c5ef04d1cd71eff2f8d1308
グループチャットアプリ「Sphere(スフィア)」を買収
10月、ロンドンを拠点とするグループチャットアプリ「Sphere(スフィア)」を買収したと発表。X(Twitter)はこれら音声チャットやグループチャット機能の拡充で、ユーザー同士の交流を促進し、コミュニティを支援したいという狙いがあると考えられます。
参照:https://jp.techcrunch.com/2021/10/21/2021-10-20-twitter-acquires-group-chat-app-sphere/
アカウントを収益化できる「Twitter for Professionals(Proアカウント)」、一部ユーザーが利用可能に
https://business.twitter.com/en/blog/twitter-for-professionals.html
企業やクリエイターの新たな収益化のための方法として10月に発表された「Twitter for Professionals」が、一部ユーザーのみですが利用できるようになりました。Proアカウントはビジネスユーザー向けのサービスで、詳細なプロフィール設定や広告、ニュースレター、アプリから商品購入ができる「X(Twitter)ショッピング」などの機能が含まれています。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/04/news104.html
タイムライン上でのサムネイル画像の縦長表示、ブラウザ版でも可能に
11月、すでにアプリでは導入されていたサムネイル画像の縦型表示がブラウザ版でも利用できるようになりました。これまで横長にトリミングされていた画像が縦長のまま表示されます。推奨するサイズは縦1,280×横960ピクセル、縦1280×横640ピクセル、アスペクト比は4:3、2:1です。
参照:https://twitter.com/TwitterSupport/status/1458538066461736965
https://gigazine.net/news/20211111-twitter-web-image-bigger-timeline/
関連記事:X(Twitter)投稿に最適な画像サイズとは? PC版・スマホ版では比率が違うので要チェック!
ライブショッピング機能を発表
https://blog.twitter.com/en_us/topics/product/2021/watch–chat–shop–live-shopping-on-twitter
11月、ライブストリーミング中にショッピングができる「ライブショッピング機能」を発表しました。同月中に大手小売業のウォルマートと共同でテストを実施。Shop Moduleに続き、ショッピング機能を拡充する傾向が見られます。
参照:https://japanese.engadget.com/twitter-test-live-shoping-040019243.html
動画投稿に自動字幕を追加
Where are video captions when you need them? They’re here now automatically on videos uploaded starting today.
Android & iOS: auto-captions will show on muted Tweet videos; keep them on when unmuted via your device’s accessibility settings
Web: use the “CC” button to turn on/off pic.twitter.com/IHJAI31IvX— Twitter Support (@TwitterSupport) December 14, 2021
動画投稿の動画に字幕を自動的に表示する機能が追加されました。iOSおよびAndroidのアプリ版に加え、デスクトップ版でも実装を進めています。
参照:https://techcrunch.com/2021/12/14/twitter-adds-auto-captions-feature-to-make-videos-more-accessible/
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2112/15/news065.html
X(Twitter)の1年まとめ
2020年話題となった「Fleet(フリート)」が終了し、テキスト主体だったX(Twitter)に大きな変化となりうる、音声チャット機能「Spaces(スペース)」がスタート。さらに、有料サービスやクリエイターへのチップの導入、広告機能の強化など、収益の増加を目指そうとする動きが加速した1年でした。
社会問題にもなっている誹謗中傷についても、返信への制限を設けるなど対策が強化されています。
2. Instagram関連のニュース
1-3月:ライブ配信とストーリーズ機能をアップデート。さらに使いやすく
TikTokの透かし入り動画、リールタブ内で非表示に
2月、Instagramは短尺動画を投稿できるリールに、ほかのSNSの動画を投稿しないよう呼びかけました。TikTokの透かしが入っている動画や画質の良くない動画は、投稿してもリールタブには表示されなくなります。
今回の呼びかけは、クリエイターにInstagramアプリ内で動画の加工・編集を促し、見やすいコンテンツを作成してほしい意図があると考えられます。
参照:https://www.instagram.com/p/CLFMSunBRX1/
https://japanese.engadget.com/instagram-real-titktok-clone-041021873.html
18歳未満のユーザーを守る新機能導入。成人からのDM禁止
3月、成人ユーザーに対して、フォロワーではない18歳未満のユーザーへのDM送信を禁止すると発表。若いユーザーを守るために新機能が導入されました。また、未成年のユーザーが「不審な行為が疑われる」成人ユーザーとDMでやり取りしている場合、安全性に関する警告メッセージを表示します。
参照:https://japan.cnet.com/article/35167906/
新機能「Live Rooms」を発表、最大4人でライブ配信可能に
https://about.instagram.com/ja-jp/blog/announcements/doubling-up-on-instagram-live-with-live-rooms
3月には、新機能「Live Rooms」を発表。アプリで利用可能な機能で、最大4人でのライブ配信が可能になります。それまで最大2人だった配信者数が拡大し、インタビューやトークショーなどより活用の幅が広がりました。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/02/news061.html
Instagramストーリーズに下書き機能が実装される
3月、Instagramストーリーズに下書き機能を搭載すると明かしました。下書き機能は要望が多く、作り置きできると運用者の負担が減ります。今回の実装によって、企業がストーリーを活用する際に、ターゲットユーザーの視聴率が最も高い時間に投稿しやすくなるでしょう。
参照: https://twitter.com/instagram/status/1374474060474716178
4-6月:他人の投稿のいいね!数、非表示にできるテスト実施
他人の投稿のいいね!数、表示・非表示を選択できるテスト実施
4月、ほかのユーザーの投稿について、いいね!数を表示するかしないか選択できる機能のテストを開始しました。
もともと2019年に、Instagramユーザーの投稿のいいね!数を非表示にするテストが行われており、投稿のプレッシャーを軽減できるか調査していました。そこから約1年半が経ち、表示と非表示のどちらがユーザー体験を向上できるのか改めて検討しているようです。
参照:https://www.businessinsider.jp/post-233093
リールの新機能「リミックス」実装、好きなリールとコラボ可能に
https://about.fb.com/ja/news/2021/04/remixtool/
リールに、新機能「リミックス」が追加されました。同機能は、既存のリール動画に合わせて新しく動画を撮影し、コラボレーション動画を作成できます。ほかのユーザーの動画も、自分が作成した過去動画もリミックスに利用できます。
Instagramライブ、映像や音声をミュートにして配信可能に
https://twitter.com/instagram/status/1387870963480489986
4月、Instagramライブで音声をミュートにした映像のみの配信や、映像なしで音声のみの配信が可能になりました。映像を消せばClubhouseやX(Twitter) Spaceと同じ使い方ができ、ラジオ番組のようなコンテンツを作りやすくなります。また、音声や映像をミュートにした場合であっても、そうでないInstagramライブと同様にアーカイブの保存なども可能です。
参照:https://japanese.engadget.com/instagram-live-mute-audio-disable-video-075055308.html
Instagramストーリーズとリールに自動キャプション機能が追加される(英語のみ)
ストーリーズ・リール機能をより使いやすくする、専用キャプションとステッカーを公開。音声なしで動画を視聴する際にも、何が話されているのかがわかりやすくなります。
自動キャプション機能が追加されるのは英語圏の地域のみですが、そのほかの地域や言語でも導入検討中のようです。
リールとライブ配信のインサイトがアプリで確認できるように
https://about.fb.com/ja/news/2021/05/reelsandliveinsights/
5月、リール機能とライブ配信のインサイトがアプリ内で閲覧可能になりました。どのフォーマットの投稿がアカウントのリーチに貢献しているかが表示されるため、企業やクリエイターはより効果的にアカウントを運用できます。
リールではリーチしたアカウント・シェア・保存数、ライブ配信ではリーチしたアカウント・シェア・ピークの同時視聴者数が新たに確認可能です。
新機能の販売用セクション「ドロップ」、米国で先行公開
オンラインショッピングするユーザーと、新商品をつなぐ新機能「Drops(ドロップ)」の追加が発表されました。この機能はショップタブの上部に現れ、ユーザーに新商品を宣伝できます。一方ユーザーは興味ある商品のリマインダーを受け取れます。
リール機能の広告提供をスタート
6月、リール機能での広告提供を開始すると発表しました。この機能は日本を含む、リールを使える国と地域で利用可能。具体的にはスワイプ可能な30秒の広告枠で、ストーリーズ広告と同じく縦長全画面、通常のリール動画の合間に表示されます。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2021/06/reels-ads-launch/
近くの人気スポットが簡単に見つかる、地図検索機能をローンチ
https://about.fb.com/ja/news/2021/06/mapsinjapan/
6月、近隣の人気スポットを発見できる地図検索機能を、日本国内で提供開始すると発表。テストを経て実装された同機能では、発見タブの地図アイコンをタップすると、レストランや観光名所などが地図上に表示されます。さらに、一部のハッシュタグ検索結果ページにも地図が表示され、ハッシュタグに関連した近隣スポットも発見可能です。
参照:https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/00609/
バッジ機能やショップ機能を拡充。クリエイターがより収益化しやすく
6月、昨年10月からテスト中だったバッジ機能が強化され、1回のライブ配信中に複数のバッジを購入できるようになりました。同時に、個人アカウントのプロフィール画面にショップのリンクを追加でき、クリエイターはECサイトを通じて売り上げを得られるようになります。Instagramを通じてクリエイターが収益を得る選択肢が広がっています。
参照:https://about.fb.com/ja/news/2021/06/creator_week_product_announcement/
Messenger APIをすべての開発者に公開。メッセージを使った顧客コミュニケーションに活用可能に
6月、Meta社はInstagram用のMessemger APIをすべての開発者に公開しました。これによりInstagramのメッセージ機能と、使用しているアプリケーションなどを連携できるようになります。
従来は顧客からのメッセージを見るには直接Instagramに入る、もしくはクリエイターズスタジオを開く必要がありました。他ツールと連携することで、見逃し防止や作業時間の短縮につながるでしょう。
7-9月:「リール(Reels)」動画の尺が変更。最大60秒まで可能に
未成年向けの広告配信制限を発表
https://about.fb.com/ja/news/2021/07/youth-xfn-moment/
Instagram、Facebook、Messengerにおいて、18歳未満の利用者に対する広告配信制限を発表しました。
配信条件として使用できるのは、年齢・性別・場所のみに変更。18歳未満への詳細なターゲティングはできません。また、新規登録した16歳未満のユーザーは、デフォルトで非公開の設定になります。
参照:https://www.advertimes.com/20210729/article359282/
「リール(Reels)」動画の尺が2倍に、最大60秒までアップロード可能
リール機能で最大60秒までの動画アップロードが可能になりました。それまで30秒だったところ、長さが2倍になりました。同時に、音声をテキストに起こす字幕ステッカーも追加され、ミュートでも利用しやすくなりました。
ショップのタブ内に表示される広告を提供開始
https://about.fb.com/ja/news/2021/08/ads_in_instagram_shop_launch/
8月、Instagramのショップ専用タブ内での広告提供をスタート。この広告提供は専用タブを利用できるすべての国が対象です。広告はInstagramショップの専用タブを開いたトップページに表示され、広告をタップすれば商品詳細ページに遷移します。
ストーリーズ投稿、スワイプアップリンクからリンクステッカーへ
8月、Instagramストーリーズのスワイプアップリンク機能が終了し、リンクステッカーへ変更されると判明しました。この変更は企業、証明済みクリエイター、フォロワー数が規定に達しているクリエイターが対象です。
リンクの位置やサイズ、スタイルを自由に変えられるようになるため、アレンジ次第でリンクへの遷移率が高まるでしょう。
まずは英語から、キーワードによるコンテンツ検索が可能に
https://about.instagram.com/blog/announcements/break-down-how-instagram-search-works
アプリの検索機能を改善し、キーワードでのコンテンツ検索に対応すると発表。まずは英語から対応され、キーワードを入れると関連画像や動画も表示されるようになります。この改善によって、将来のInstagram検索行動がさらに活発化するかもしれません。
参照:https://japanese.engadget.com/instagram-interest-search-keywords-030522658.html
新機能「Favorites」の存在があきらかに。お気に入りアカウントをリスト化
9月、新機能「Favorites」の開発があきらかになりました。同機能では、フォローしているアカウントから、興味・関心の強いユーザーを選んでリストを作成可能。リスト入りしたユーザーの投稿は優先的にフィードへ表示されるようになります。
また、同機能を使って、特定のユーザーのみに投稿を表示させるころができるようになるといった情報も出ています。
参照:https://jp.techcrunch.com/2021/09/14/2021-09-13-instagram-is-building-a-favorites-feature-so-you-dont-miss-important-posts/
https://forbesjapan.com/articles/detail/16736
10-12月:PCから写真や動画が直接投稿できるように
フィード動画とIGTV動画を「Instagram動画」に統合。コンテンツ発見がより簡単に
https://about.fb.com/ja/news/2021/10/instagramvideoconsolidation/
10月には、フィード動画とIGTV動画を「Instagram動画」として統合することを発表しました。プロフィール上のまとめタブに一覧表示され、動画コンテンツを発見・投稿する際に、よりシンプルな仕組みになります。
この変更に伴い、IGTVアプリの名称が「Instagram TV」に変わるとも発表されました。
ライブ配信日時の事前設定・告知できる新機能を実装
https://about.fb.com/ja/news/2021/10/instagram_live_scheduling/
配信予定のInstagramライブ開始時刻の事前設定と、フィード投稿での告知機能の導入を発表。この機能は日本を含む全世界で実装されます。配信者は開催予定のライブ配信日時を、最大90日前からフィード投稿で告知可能。視聴希望者はリマインダー設定と開始通知を受け取れます。
PCから写真や動画を直接投稿できるように
PCから写真や動画を直接投稿できる機能が提供されました。今までは、PCから投稿するためにはブラウザでモバイル表示に切り替えるといった迂回策が求められていました。また、スマートフォンで入稿作業するときは、文章の改行に専用アプリが必要でした。ブラウザ操作ではこの手間がなくなるため、誤操作などのリスク防止や作業の時短につながるでしょう。
参照:https://www.gizmodo.jp/2021/10/instagram-can-now-post-from-the-web.html
ブランドコンテンツ広告をアップデート。リールへの広告配信も可能に
https://about.fb.com/ja/news/2021/10/creators_and_businesses_bundle/
10月、クリエイターなどに対して自社を宣伝する投稿をしてもらいながら、協業関係も示すことができるブランドコンテンツ広告において、リールでの広告配信を含むアップデートが行われました。このアップデートはクリエイターとのビジネス協業を促進することが目的で、米国ではアフィリエイト機能を使うクリエイターのショップ開設テストなども開始されています。
「リンクスタンプ」、全ユーザーに導入される
https://about.fb.com/ja/news/2021/10/linkaccessstickers/
10月、Instagramストーリーズにリンクを追加できる「リンクスタンプ」を、すべてのユーザーアカウントに導入すると発表。従来のスワイプアップでリンクを追加する機能を使っているアカウントも、今後はリンクスタンプに移行する予定です。スワイプアップよりもデザインや設置場所の自由度が高く、利用しやすくなるでしょう。
プロフィール欄のアクションボタン、美容サロン予約にも対応
https://about.fb.com/ja/news/2021/11/action_button_beauty_salon/
11月、プロフィール欄の「アクションボタン」の対象を、国内で初めて美容サロン予約に拡大すると発表しました。
アクションボタン導入の条件は、ビジネスアカウントへの切り替えと、連携パートナーが提供する予約サービスに加盟している美容サロンであることです。シームレスな遷移が可能になり、アカウントを訪れた人がそのまま予約してくれる流れを実現できるでしょう。
リールでテキスト音声変換やボイスエフェクトが使えるように
リールにテキスト音声変換とボイスエフェクト機能が追加されました。テキスト音声変換は、リール作成ボタンで動画撮影後、テキスト追加する際に「Text-to-Speech」を選べば、2種類の声から選択可能。ボイスエフェクトは「ヘリウム」、「ロボット」など5種類を使用できます。
参照:https://www.instagram.com/p/CWHL67OPk_H/
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/14/news023.html
15分以下の動画はリール動画としてシェアへ。テスト開始
https://about.fb.com/ja/news/2021/11/instagram_reels_merge_test/
同フィード投稿で15分以下の動画をシェアした場合、リール動画としてシェアされるテストを開始すると発表。
このテストは日本とインドネシアで実施され、動画コンテンツの発見や投稿といったユーザー体験をよりシンプルにすることが目的です。このサービスが実装されれば、発見タブやリール専用タブで流通するコンテンツ量がますます増えると予想されます。
参照:https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1367445.html
Instagramの投稿リンク、X(Twitter)で画像表示されるように
Instagram投稿のリンクをツイートすると、リンクだけではなく画像も表示されるようになりました。
これはFacebook(当時)がInstagram買収後に無効化した機能で、じつに9年ぶりの復活です。バナー形式で表示されるようになったため、X(Twitter)ユーザーをInstagramへ誘導しやすくなりました。
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2111/04/news060.html
https://twitter.com/TwitterSupport/status/1455952061665841157
リールでのコメント返信可能に
We love the communities that creators have built on Instagram. 😊❤️
That’s why we’re excited to launch Reels Visual Replies, a new feature to interact with your audience. You can now reply to comments with Reels and the comment will pop up as a sticker. pic.twitter.com/dA3qj1lAwE
— Instagram (@instagram) December 10, 2021
投稿へのコメントにリールで返信できる新機能「Reels Visual Replies(リール・ビジュアル・リプライ)」が導入されました。同機能により、ユーザーはコメント返信時に、返信用の動画を作成するボタンが選択できるようになります。また、その返信用の動画はステッカーとして表示されます。クリエイターと一般ユーザーの交流をもっと活発化させる機能と言えます。
プロフィールの埋め込みタグを生成してウェブサイトに設置可能に(まずは米国にて)
🎉 New Features 🎉
We’ve rolled out some pretty fun new features this week that I wanted to share with you:
– #IGPlayback
– Reels Visual Replies
– Profile Embed (US only for now)Any new features you’d like to see? Let me know! 👇🏼 pic.twitter.com/p8mvtJn4kA
— Adam Mosseri (@mosseri) December 16, 2021
ウェブサイト上にInstagramアカウントのプロフィール画面をコンパクトにまとめて表示可能な埋め込み機能がテスト中です。現在は米国のみ利用可能になっていますが、今後日本でも利用可能になるかもしれません。
ストーリーに60秒までの動画を分割せずに投稿可能するテスト開始
Instagram is testing longer stories segments of up-to 60 seconds
Spotted by @yousufortaccom in Turkey pic.twitter.com/6LJ2Rjqbpz
— Matt Navarra (@MattNavarra) December 15, 2021
これまで15秒以上の動画を撮影もしくはアップロードすると、自動的に15秒ごとに分割されていたストーリーズ投稿。今回の変更により、60秒までの動画を分割されることなく投稿できるようになります。視聴者にとっては不自然にブツ切りされることなく、より滑らかに動画を見られるようになりました。
参照:https://iphone-mania.jp/news-426985/
Instagramの1年まとめ
2021年は「いいね!」数の非表示化が大きな話題になりました。また、ストーリーズの下書き機能やブラウザからの投稿機能など、企業にとっては業務効率化につながるうれしいアップデートもありました。加えて、ショップ機能が強化され、運営者の収益化を助ける動きが見られます。
年間通してInstagramライブやリールなどの動画機能に注力しているのも、引き続き気になる動きです。
3. Facebook関連のニュース
1-3月:安全性への配慮、情報分析を強化しつつ、課金制コンテンツでの収益化を施策
Facebookページが新デザインへと刷新。いいね!数は非表示に(日本はまだ未反映)
1月、Facebookページはレイアウトが刷新され、より直感的なデザインになりました。新たなデザインでは、個人用のFacebookプロフィールと公開ページの間の切り替えが、より簡単にできるようになります。
ページに付いたいいね!数(=ページファン数)の表示がなくなり、フォローされた人数のみ表示され、ページへのいいね!とフォローの使い分けもできなくなります。
参照:https://www.facebook.com/business/help/NewPagesExperience
画像分析AIのユーザー補助機能が強化。詳細な情報提供を目指す
1月、TechCrunchの報道によると、FacebookとInstagramの画像分析AIの、ユーザー補助機能が強化されました。AIがアップロードされた画像の情報を読み解き、言語化し、より詳細なキャプションを生成できる機能です。
キャプションは、視覚にハンデのあるユーザーが画像を理解できるように助けると同時に、投稿された画像に付与・保存されるため、投稿者の趣味趣向を分析・特定することができるでしょう。
ターゲティング広告をめぐる攻防。ユーザーに追跡許可を求めるテストを開始
2月、Appleが導入予定のアプリトラッキング透明性(ATT)に先立ち、Facebook社はiOS/iPadOSに対し、追跡許可を求める独自テストを開始しました。そのひとつは「Facebookがアプリとウェブサイトのアクティビティを使用することを許可するか」と問うものです。
2018年にEU圏内で施行された「EU一般データ保護規則:GDPR」が代表するように、近年、ユーザーの個人情報保護の動きは日本を含め世界的に高まってきています。こうした観点から、個人情報を扱う際はユーザーから許諾を得る必要が出てきています。
参照:https://japanese.engadget.com/facebook-ads-tracking-prompt-060037449.html
https://www.cnbc.com/2021/02/01/facebook-strikes-back-against-apple-ios-14-idfa-privacy-change.html
偽情報対策でFacebookグループの規制強化、ポリシー変更を発表
https://about.fb.com/ja/news/2021/03/changes-to-keep-facebook-groups-safe/
3月、FacebookはFacebookグループ機能の安全性強化のためのポリシー変更を発表しました。グループ機能は新型コロナ関連の偽情報拡散や米議会議事堂襲撃をあおる投稿の温床になった可能性があり、問題視されています。
正確性に問題のある情報が流布したり、非常に偏った意見をあまりにも強く主張する人々が実社会で問題を起こすことは、グループ機能を拡充し繋がりの質向上を目指すミッションに反するので、プラットフォーマーとして規制する必要があるのです。違反を繰り返すユーザー、グループへの規制を強化、違反投稿が何度も承認されると、グループ全体が削除されることもあります。
ショート動画やストーリーズにも広告を導入
3月、Meta社は動画クリエイターの収益化手段を拡大しようとしていると明らかにしました。公式ブログ記事によると、これまで最短3分間だったところを最短1分間の動画にもインストリーム広告を入れられるように変更されるようです。同社のマネタイズ責任者も「特にショート動画の収益化に注力しています」という発言しています。日本でも、2021年末ごろにショート動画への広告が実装されました。
参照:https://jp.techcrunch.com/2021/03/13/2021-03-11-facebook-is-bringing-ads-to-shorter-videos-and-stories/
https://about.fb.com/news/2021/03/helping-content-creators-diversify-revenue-on-facebook/
サブスクリプション機能を計画中。クリエイターによる収益化の新たな選択肢に
3月、米国ニュースサイトAxiosの報道によると、Facebookが現在新しいコンテンツを開発中であり、Facebookページと連携し、テキストに加えて写真や動画、ライブ配信など、様々な形のコンテンツが公開できるようになる模様です。また、これらのコンテンツはサブスクリプションによって、クリエイターは収益を見込めるようです。
今回はクリエイター個人のコンテンツを課金制にすることで、定期的にユーザーをプラットフォームへ呼び込む狙いが見受けられます。日本での導入は未定ですが、Facebook活用に取り組む企業としては、将来こうして生まれた課金制のコンテンツにユーザーの時間を奪われないよう、注意が必要です。
参照:https://www.facebook.com/formedia/supporting-independent-voices
https://www.theheadline.jp/articles/431
https://www.axios.com/facebook-paying-writers-journalists-pages-0b96d3cd-e61b-4435-9f54-99aed136f932.html
4-6月:音声配信系の機能を強化
Clubhouseに近い機能を備えた音声アプリ、テスト版をローンチ
4月、FacebookはClubhouseとInstagramライブを合わせたようなQ&A機能を持つ新サービス「Hotline(ホットライン)」のテスト版をローンチしました。このアプリでは視聴者との交流が可能で、視聴者は後から文章や音声入力によって、配信者に質問ができます。Clubhouseと異なり、配信者は音声だけでなくイベント時にカメラも使えるようです。
未読の記事をシェアしようとすると警告を表示するテストがスタート
https://twitter.com/MetaNewsroom/status/1391816265891778560
Facebookは5月、ユーザーが未読の記事のリンクをシェアしようとすると、警告で注意喚起を行うテストを開始したと公式X(Twitter)アカウントにて発表しました。誤った情報が拡散されることを防ぐための機能で、X(Twitter)では2020年9月から実装されています。警告の内容は「あなたはこの記事を開かずにシェアしようとしています。読まずに記事をシェアすることは、重要な事実を見過ごす恐れがあります」というものです
参照:https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2105/11/news057.html
ポッドキャストサービス開始を発表
6月より、Facebookに音声番組を配信できる同社独自のポッドキャストが導入されます。管理者は自分のFacebookページにポッドキャストを追加すると、ユーザーはFacebook上で直接聴くことができるようになります。アップロードやリンクを貼る必要はありません。
本稿執筆時点では、日本語のFacebookページの管理画面やクリエイタースタジオの「メディア」欄にはまだポッドキャスト機能は追加されていませんでした。
音声DMやチャットルーム(開発中)に続き国内で始まった場合、動画コンテンツ専用の視聴タブ「Watch」のように、ユーザーが利用しやすい導線ができるのかにも注目です
参照:https://iphone-mania.jp/news-376097/
https://www.theverge.com/2021/6/16/22537023/facebook-podcast-rss-feed-publish-clips-pages
7-9月:TikTok調ショート動画をテスト開始
TikTokに似た短尺動画機能「Reels」をテスト搭載
8月、Meta社は、Reels(リール)機能を追加する限定的なテストを米国でも実施したようです。Reelsは、短いマルチクリップ動画を投稿できるTikTok風の機能で、2020年8月Instagramに搭載。2021年に入り、メキシコ、インド、カナダでFacebook向けReelsのテストを開始していました。
Instagramで上手くいった機能をFacebookに反映させるのは同社定番の戦略になっており、過去にはストーリーズが同様の流れで導入されています。
縦型の短尺動画フォーマットはTikTokが起点となった人気の形式です。しかし今ではYouTubeでも似た機能が利用可能になり、コンテンツ形式だけでいえば、主要な動画共有プラットフォームにおける差がなくなってきています。
参照:https://japan.cnet.com/article/35175485/
https://www.cnet.com/tech/mobile/reels-are-coming-to-facebook-in-expanded-test/
10-12月:「メタ(Meta)」に社名を変更
Facebookグループ機能にサブグループ作成やショップ機能を計画中
11月、Meta 社は、Facebookグループの管理者がサブグループを作成する機能のテスト中であることを発表しました。
グループ独自のコンテンツをサブスクリプションサービスとしてサブグループのメンバーに有料で提供する機能や、グループ内でのショップ開設機能などがあります。サブグループの活用によって、例えば英語学習グループ内に「東京支部」「神奈川支部」といったコミュニティができるようにより特定の共通点を持った人同士が繋がれるようになりそうです。
ショップ機能については企業の商品が売れる設計になっているかは現状分かっておらず、今後明かされる情報に注目です。
参照:https://japan.cnet.com/article/35179027/
インストリーム広告が日本上陸
https://about.fb.com/ja/news/2021/11/fb_in-stream_ads/
11月、Meta社はFacebook上の動画コンテンツの前後や途中に挿入できる広告であるインストリーム広告を、日本で提供開始することを発表しました。長さが1分以上の動画コンテンツの再生前後や再生途中に、15秒(それ以上でも配信は可能)の広告を挿入できるようになります。こちらは今まで世界49カ国で展開されていた広告で、この度日本も対象国に含まれました。
利用資格を満たしたクリエイターは、自身のFacebook投稿動画にビジネスの広告を挿入でき、継続的な収入確保が可能です。
参照:https://www.facebook.com/business/ads-guide/video/facebook-instream-video/brand-awareness
https://ecnomikata.com/ecnews/32805/
Facebook、社名を「メタ(Meta)」に変更
https://about.fb.com/news/2021/10/facebook-company-is-now-meta/
10月、Facebook社は、同日付で社名を「Meta(メタ)」に変更しました。
2004年発足の同社はSNSを軸に成長。近年、グループ全体の利用者は36億人に迫りますが、企業体質や管理体制への批判が高まっていることもあり、社名変更によってイメージを刷新し、仮想現実(VR)など成長領域に注力していくと発表されました。
Facebookは今後も当面の間、SNSの名称として使われ続けます。
参照:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN258L20V21C21A0000000/
収益化可能なProfessional Modeを米国でテスト開始
https://about.fb.com/news/2021/10/facebook-company-is-now-meta/
Facebookユーザーに対して、収益化可能なProfessional Modeが発表されました。12月下旬時点では米国の一部ユーザーでテストが行われ、来年からEMEA(欧州、中東、アフリカ)で展開予定だそうです。
参照:https://japanese.engadget.com/meta-facebook-profile-professional-mode-041832751.html
Facebookの1年まとめ
Facebook社の2021年最大のニュースは、なんといってもMetaへの社名の変更です。今後同社が注力する仮想空間を活用したメタバース事業が注目されていますが、人権問題の軽視や社員による内部資料の持ち出しが起きたことから企業体質や管理体制に批判が高まり、企業イメージの刷新が急務で社名変更したという見方もあります。
Appleとの対峙でも、データをトラッキングする事業モデルがプライバシーを侵害しているということが争点になり、依然関係は拮抗しています。
ClubhouseやTikTokに似た機能のテストや実装はどのSNSでも行われており、ライバルや新サービスの独自の強みを模倣し、相対的に弱体化させる。そうした他社とのしのぎ合いの裏で、コンテンツクリエイターへの支援やさらなる独自機能の開発など、ユーザーを惹きつけるための企業努力が見られる2021年でした。
4. YouTube関連のニュース
1-3月:YouTubeで商品購入が可能に
YouTube上にショッピングカートが表示。「ショッパブル広告」を試験導入
1月末、GoogleはYouTubeにショッピング機能を試験導入すると正式に発表しました。今回対象となるのは一部のクリエイターやブランドです。
新機能では、モバイルやWeb上で、ユーザーがカートをクリックすると視聴中の動画に関連した商品リストに誘導され、その場で商品が購入できるようになります。
参照:https://digiday.jp/platforms/with-youtubes-new-shoppable-tools-the-video-platform-wars-are-heating-up/
https://www.engadget.com/youtube-shopping-videos-creators-google-175446281.html
動画の一部を抜き出してSNSで共有できる「クリップ」をテスト中
https://support.google.com/youtube/answer/10332730
1月、YouTubeは公式ブログにて、動画から5~60秒切り取って共有する新機能「クリップ」をα版として公開しました(WebおよびAndroidのみ利用可)。
クリップではURLが発行され、SNSやメールで共有できるようになります。α版の対象となったクリエイターの動画やライブ配信には、ハサミアイコンが表示されるようです。
今までもYouTubeコンテンツのリンクを生成して別のSNS上でシェアすることは可能でしたが、今回の機能が実装されれば、ダイジェスト版を簡単に作成できるので拡散目的の発信も、視聴者による引用もやりやすくなります。
参照:https://support.google.com/youtube/thread/95526465
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2101/29/news092.html
4-6月:広告を出せる動画が増える
広告ガイドラインを変更、収益化可能なコンテンツも拡大へ
4月、YouTubeを運営するGoogle社は公式ブログにて、広告に関するガイドラインを変更し、収益化可能なコンテンツを拡大することを発表しました。
具体的には「教育やドキュメンタリー、ニュース」「物議をかもす問題」「ユーモアを交えて提供される成人向けテーマ」の収益化の拡大、動画開始30秒以内の度を越さない程度の丁寧さに欠ける(例: 「くそ」や「ちくしょう」)表現の使用が認められます。
YouTube広告を出稿している企業としては、社会要請と規制に応じたプラットフォームの意向により、今後も出稿範囲が変わる可能性があることを念頭に置く必要があります。
参照:https://media-innovation.jp/2021/04/07/updates-for-multiple-policies-in-the-advertiser-content-guidelines/
https://support.google.com/youtube/answer/9725604
7-9月:新機能を続々と搭載。活発な利用を促す
TikTokのような短尺動画「YouTubeショート」はじまる
https://youtube-jp.googleblog.com/2021/07/youtubeshorts.html
7月より、TikTokやInstagramリールに似た縦型短尺動画フォーマットが国内のYouTubeでも作成可能になりました。
スマートフォンアプリではショート専用タブで視聴できることはもちろん、ホーム画面のファーストビューや検索結果の画面にも、同形式のコンテンツが表示されるようになり、視聴がより活発になると予想されます。これからは視聴だけでなく、作成機能もスマートフォンから使えます。
2020年9月インドで公開して以来26ヵ国で提供してきましたが、日本を含む世界100ヵ国以上で利用できるようになりました。
お気に入りのクリエイターを応援できる拍手機能「スーパーサンクス」を導入
7月、YouTubeは、クリエイターの新たな収入源として「スーパーサンクス」を、日本を含む68ヶ国で導入しました。
ファンが感謝の気持ちを表したり、お気に入りのチャンネルをサポートする方法として、200~5000円までの4つの価格帯でデジタルアイテムが購入可能になります。購入するとハイライトされたコメントが表示され、クリエイター側も返信することができます。
参照:https://youtube-jp.googleblog.com/2021/07/youtube-super-thanks.html
視覚的に見つけやすくなる検索機能を強化
8月、YouTubeは検索結果を視覚的により分かりやすくするため、検索機能を強化したと発表しました。
具体的には、検索結果のページに動画のチャプターを直接表示する、動画のプレビュー機能をモバイルの検索結果ページにも導入する、ローカル言語以外の言語の動画も検索結果に表示するといった3つの手段が導入されます。
参照:https://japan.cnet.com/article/35175433/
10-12月:自動キャプションがライブ動画も対象に
ライブ動画に自動でキャプション追加できる機能、多言語で利用可能に
10月、YouTubeは新しいオーディオ機能をいくつか発表しました。発表同日に展開されたのは、ライブ配信に英語の自動キャプションを付けられる機能で、アクセシビリティが増すと予想されます。そして今後数カ月のうちに日本語も対象となります。
今までこの機能は、チャンネル登録者が1,000人以上のクリエイターに限り使うことができた機能です。
聴覚障がい者へのアクシビリティ向上はもちろん、音を出したくない環境でもライブ配信を見逃したくない人には便利な機能ですが、翻訳精度が十分でない可能性がある点には注意が必要です。
5. その他のSNS関連のニュース
【Clubhouse】1月:音声チャットルームサービス「Clubhouse」が日本でも流行り始める
https://apps.apple.com/us/app/clubhouse-drop-in-audio-chat/id1503133294
2020年3月、米国にてベータ版がローンチされて以来、世界で人気を博していた音声チャットルームサービス「Clubhouse」が、日本でもIT・スタートアップに関わる人々を中心に流行し始めました。3月時点ではiOSのみ、5月からはベータ版のAndroidアプリも国内で提供開始されました。
招待されないと開始できない点や記録が残らず録音も禁止されている点が、従来のSNSにない特徴で、その場限りの情報の価値を生み出し、利用者を惹きつけたとされています。
参照:https://startuptimez.com/clubhouse
https://jp.techcrunch.com/2021/05/18/clubhouse-for-android-beta-in-japan/
【LINE】8月:トークリスト最上部に配信できる運用型広告「Talk Head View Custom」9月開始を発表
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2021/3879
8月、LINE株式会社は新たに運用型広告「Talk Head View Custom」を9月6日より提供開始すると発表しました。LINEサービスのなかでもビューが最も集まりやすい場所の一つである、トークリストに表示可能な運用型広告です。
1月に発表された「Talk Head View」は、1ユーザーに対して1日1回のみまで、かつ配信期間も1日のみという制限がありました。今回の新サービスでは、ユーザーに対し、配信期間中最大10回まで広告配信可能、ターゲティングも「LINE広告」同様に設定できます。配信期間は1~31日まで指定が可能です。
【TikTok】8月: 若年層ユーザーに利用機能の制限。16歳未満はデフォルトで非公開・DMやダウンロード無効に
8月、TikTokは10代の若者の安全とプライバシーを保護するため、13~17歳のユーザーを対象としたアカウントや動画の視聴、ダイレクトメッセージ(DM)機能に関する新しい制限を設けました。13~15歳のアカウントはデフォルトで非公開。動画公開の際は、誰が動画を観られるかを選択するポップアップを表示、公開範囲はフォロワー、友人、自分のみが選択できます。
この変更により、企業がTikTokをマーケティング活用する際に仕掛けるお題型のコンテンツ(ハッシュタグチャンレンジ)では、ユーザーの動画が非公開になっている制限対象の年齢層への訴求効果を確かめづらくなるでしょう。
参考:https://jp.techcrunch.com/2021/08/16/tiktok-limits-teen-access/
https://japanese.engadget.com/tiktok-limits-teen-access-090034503.html
【TikTok】9月:日本のTikTokユーザーは平均34歳だと判明【博報堂調査】
9月、博報堂DYメディアパートナーズと博報堂の共同研究プロジェクト「コンテンツビジネスラボ」は、全国の15~69歳男女約5,000人が対象の「コンテンツファン消費行動調査」2021年版を公表しました。
調査ではTikTokユーザーの実像やコンテンツ消費の実態、広告のあり方を分析。TikTokユーザーは若年層が主体で、平均年齢34歳。この数字は2019年以降毎年上昇しています。同データは10~20代の利用が突出していることを示した上で、ユーザーの平均年齢は34歳であり、かつての風説を覆す根拠になっています。
こうした変遷からTikTokで楽しめるコンテンツのジャンルが増え、ユーザー層が広がっていることがわかります。
参照:https://www.hakuhodody-media.co.jp/newsrelease/report/20210903_30402.html
https://digiday.jp/platforms/the-real-image-of-tiktok-users-from-the-content-fans-consumption-behavior-survey/
【TikTok】9月:米英ではTikTokの動画の平均再生時間がYouTubeを超える
9月、アプリ調査会社App Annieの新たな調査結果によると、アメリカとイギリスで、TikTokの「1ユーザーあたりの平均動画再生時間」がYouTubeを超えたようです。
YouTubeの月間ユーザー数は推定20億人、TikTokは7億人のため、アプリ全体の平均動画再生時間はYouTubeの方が多くなりますが、「1ユーザーあたり」に換算すると、平均動画再生時間はTikTokの方が長くなります。
ただし、YouTubeはその利用者数の多さによってライトな使い方をするユーザーも多いという指摘もあり、比べ方のせいでYouTubeの滞在時間が相対的に少なく見えてしまう点は注意が必要です。
参照:https://gigazine.net/news/20210907-tiktok-youtube-average-watch-time/ https://www.nme.com/news/music/tiktok-passes-youtube-for-average-watch-time-in-uk-and-us-3038483
【Pinterest】9月:2022年前半に日本で広告事業を開始すると発表
9月、Pinterestは、日本で2022年前半に広告事業を開始すると発表しました。日本は31カ国目の広告展開国になるようです。
2021年第2四半期の収益は前年比125%増の6億1,300万ドル、過去1年間で欧州の広告主の数は2倍で業績を伸ばしていることから、東京オフィスの拡大にも取り掛かりました。45人以上の新規採用予定など2014年のオフィス開設以来、最大のPinterest Japanチームの事業拡大となります。
参照:https://japan.cnet.com/article/35176254/
【LINE】11月:タイムラインは動画中心の表示場所に転換
https://guide.line.me/ja/linevoom/post-linevoom.html
11月、LINEは今までのタイムラインに変わり、新たなサービス「LINE VOOM」という動画コンテンツプラットフォームをリリースしました。LINE VOOMはLINEの友だち関係とは別にフォロー設定を行うものですが、LINE公式アカウントが友だち登録された場合、ユーザーのLINE VOOMに投稿が表示されます。
Android版が11月25日、iOS版は12月13日にリリースされました。
参照:https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/timeline_renewal/
https://timeline-event-info.landpress.line.me/event/timeline_renewal
6. まとめ
2021年のSNS業界は、InstagramやFacebookのリール、YouTubeのショートなど、短尺動画への注力が目立ちました。Tiktokの影響力が大きくなっていることがうかがえます。企業としては、SNSで短尺動画の露出が高まっていることを利用しない手はないでしょう。
また、動画や音声コンテンツの投稿者(クリエイター)の収益化手段が豊富になりました。今後企業が広告出稿する際は、収益化されたコンテンツとの関係性を見極めていく必要があります。
全体的にSNSにおける個人情報の保護がより一層考えられるようになった一方で、広告の機能強化は盛んで新たな形式も増えています。今後企業はこういったトレンドを加味した上で、効果的なSNS広告を賢く活用することが重要になっています。
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各月のニュースは下記になります。