【2024年版】Instagram完全攻略マニュアル!基礎知識から運用のポイント、活用事例までまとめ

2024/02/14

日本国内でもユーザー数が3,300万人を越えたInstagram(インスタグラム)。企業のマーケティングツールとしても盛んに活用されています。

今回の記事では、企業としてInstagramを活用していきたいマーケティング担当者の方がまず知っておきたい基礎知識やInstagramの特徴について重点的にお話しします。


 

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    ■目次

  1. そもそもInstagramとは?
  2. Instagram独自のハッシュタグ文化を理解する
  3. 企業のInstagram活用6つのポイント
  4. Instagramアカウントのフォロワーを増やす8つの方法
  5. Instagram広告の概要
  6. 参考になるInstagram活用事例
  7. まとめ

 

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1.そもそもInstagramとは?

Instagramとは、一言で言うと写真・動画など視覚で楽しめるコンテンツが軸になったSNSです。さまざまなフィルターをかけて写真をおしゃれに編集でき、その写真を通してほかのユーザーとつながれます。

https://apps.apple.com/us/app/instagram/id389801252

もともとは高画質でおしゃれに加工された写真や動画を共有することがメインでしたが、24時間で消える「ストーリーズ」により、気軽に日常の光景をシェアできるようになりました(ただし、「ストーリーズハイライト」という機能を使えばストーリーズをアーカイブできるので、24時間が経過しても閲覧はスマホ・PCともに可能)。

より気軽な投稿もできるようになったことが、利用者数・アクティブユーザー数をより大きく伸ばした要因とされています。

さらに近年は、Instagram内でユーザーの欲しいものや興味あるものを発見・購入するという一連の流れを実現するショップ機能の実装や検索機能の強化、エンタメ性の高い短尺動画フォーマットであるリールの追加、Instagramライブなどの活用も進んでいます。

企業が活用しやすい下地が整っており、ブランディングや認知拡大はもちろんのこと、直接売上につながるチャネルとして活用も見込めます。

なお、Instagramの使い方や画面の解説は以下の記事でご紹介しています。Instagramアプリの操作方法などを知りたい方は、こちらをご覧ください。

【ビギナー向け】Instagramの使い方がわかる!ゼロから始める基礎用語集

以降では、Instagramの特徴をいくつかご紹介します。

若い女性がメインユーザーだったが、利用者は広がっている

日本のInstagramユーザーは約3,300万人(2019年3月時点)、アクティブ率も84.7%(2015年6月時点)と高い数値です。Meta社は2019年3月から具体的な数字を公表していないものの、現在もアクティブユーザー数は増加傾向にあると明言しています。

ユーザー層は利用率で見ると10~20代がもっとも多く、約70%が利用。ユーザー数で見ると20代がもっとも多く、次に30代、40代が続きます。

もともとは圧倒的に20~30代のいわゆるF1層といわれる女性の利用率が高く、現在も20~30代は男性よりも女性の利用者数が1.6~1.8倍多くなっています。しかし、以前と比べると男女差は少なくなり、40代以降の利用率も高まっています。

関連記事:
2024年3月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)

ビジュアルがメインである

Instagramのメインは「写真を見る・投稿する」であり、機能は増えているものの、「フィード」と呼ばれるタイムラインは依然として投稿の写真・動画を見せることを重視したデザインになっています(最近では画像に文字入れし情報量を増やした投稿も増えてきています)。

そのほかビジュアルに重点を置きつつもさまざまな機能が追加されており、例えば24時間で投稿が消える「ストーリーズ」は縦型の全画面動画を一般化させる一端を担いました。

さらに、TikTokの登場によって流行した縦型短尺動画の「リール」、Instagramの写真の見やすさを重視したショップ機能も実装されています。

拡散性が低い

Instagramには、Facebookの「シェア」やX(Twitter)の「リツイート」に相当する機能がデフォルトでは存在していません。

気に入った写真は「いいね」「保存」ができますが、情報があまり伝播していかないという特徴があります。

結果として、ほかのSNSと比べクローズド感の強いSNSになっています。

検索はハッシュタグで

タイムラインに雑多な情報が流れ込んでくることはないInstagram。新しい情報を探したい場合は、ハッシュタグを使います。

ハッシュタグ自体はX(Twitter)でも使われますがInstagramではハッシュタグの利用がさらに活発で、独自の文化となっています。

料理やファッション、飲食店に関する情報をInstagramのハッシュタグを使って収集するという若い女性も増えているそうです。Googleで検索する「ググる」に変わって、Instagramでハッシュタグ検索することは「タグる」と言われています。

2.Instagram独自のハッシュタグ文化を理解する

ここで、Instagramでよく活用される、特徴的な文化でもあるハッシュタグについて詳しくご紹介します。

Instagramが流行した結果、Webサイトや広告のクリエイティブでも飾り的にハッシュタグが使われる例も見られるようになっており、特に若者にとってハッシュタグは非常に身近なものになっています。

ハッシュタグとは

「ハッシュタグ」とは、投稿内のタグとして使われるハッシュマーク「#(半角のシャープ)」がついた、検索用キーワードのことです。

コメントのキーワードに「#」をつけて記事を投稿すると、自動的にハッシュタグとして認識されます。また、そのハッシュタグをタップすると、同じハッシュタグを使った投稿一覧画面にアクセスできます。

なぜハッシュタグを活用すべきなのか

Instagramは写真・動画がメインになるため、投稿の検索が難しいSNSです。それを解消しているのが「ハッシュタグ」で、写真の内容を説明するようなハッシュタグを使うことで投稿を見つけてもらいやすくする効果があります。

また、若年層を中心にハッシュタグ検索を使って地域の情報を得たり、ショップの情報を得たりと、Instagramを「情報を得るため」に使うこともあります。そうした検索から購買行動に繋がるケースも多く、ハッシュタグが購買行動・意思決定に影響を及ぼす重要なポイントになることが分かっています。

ほかにも、自社の名前や製品をハッシュタグにすることで、自社のファンコミュニティのように活用することもできます。コアなファンがハッシュタグを使って投稿し、それを見たライトなファンにもより自社や自社製品の魅力を伝えてくれる流れが生まれます。

最近では、フォローしていなくてもユーザーの好みに合わせて投稿が発見タブやタイムライン上におすすめ表示されるようになっています。

投稿を作成する際、狙いたいターゲットユーザーの興味・関心に関連したハッシュタグをつけて、アルゴリズムに投稿内容やジャンルを正確に認知させることができれば、おすすめ表示されやすくなります。

従来の検索ニーズに応えるための活用だけでなく、アルゴリズムを意識したハッシュタグの活用が重要になっています。

Instagram独自のハッシュタグ文化

投稿する画像や動画と関連性の高いハッシュタグを選んでつける

ハッシュタグは一度のフィード投稿で最大30個付けることができます。

写真投稿に特化しているInstagramは他SNSで提供されている「シェア」や「リツイート」のようなものがなく、拡散性に欠けます。ハッシュタグ数を増やすことで自身の投稿記事をいろんな人に見てもらえるきっかけや、趣味・嗜好が似ている方とつながる機会が増えることになります。

ただし注意点として、露出を狙ってむやみにたくさん付けても意味がなく、かえってアルゴリズム上「スパム」と判断されて低評価になり悪影響が出る可能性もありますので、気を付けましょう。

文章をハッシュタグで書く

投稿文自体にハッシュタグをつける方法です。

写真の説明やツッコミの文章をハッシュタグ付きにしてしまうのです。もちろん同じハッシュタグで写真が投稿されることはほとんどなく、①で紹介したような、見つけてもらう、つながる、というような効果は見込めません。しかしながら、それがおもしろさにつながるようです。

例として、Instagramで絶大な人気を誇る芸人の渡辺直美さんの投稿を載せています。

「#激怖だよ」「#子供泣くよ」というように、写真に対してつっこみをいれているのが分かります。 X(Twitter)でもこのようなおもしろ系ツイートをすることで話題の企業アカウントがありますが、Instagramでも同様に取り入れてみることで、よりブランドを身近に感じてもらえるかもしれません。

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ハッシュタグでつながる

Instagramの国内ユーザーの中でよく使われるハッシュタグの中には「#○○な人と繋がりたい」(例:#おしゃれさんと繋がりたい #ネイル好きな人と繋がりたい)「#○○部」(例:#ラーメン部 #ダイエット部)など、属性や趣味が合う人を見つけるハッシュタグがあります。

もともとハッシュタグは、画像という検索しにくいものを検索可能にするために、映っているものや場所などの名称をそのままハッシュタグとして投稿に付けていました。

今ではその意味合いが広がり、写真に写っているものだけではなく、どんな人に見てほしいのか、この投稿をすることでどんな人とコミュニケーションをとりたいのかといった、ユーザーのコミュニケーションに関する気持ちをハッシュタグで表現するようになっています。

関連記事:
大手企業も参加する! Instagramの人気ハッシュタグ群「#●●部」の使用事例まとめ
人気ハッシュタグの付け方とは? アカウント運用・分析コンサルタント直伝のポイントまとめ
Instagram「ハッシュタグ」のすべて!ハッシュタグの付け方や重要性を完全攻略

3.企業のInstagram活用6つのポイント

企業としてInstagramを活用する場合、ここまでの基本的なInstagramの特徴やハッシュタグ文化の理解に加え、Instagramの機能を上手に活用していくことが重要なポイントになります。

ここでは、企業のSNS担当者として理解しておきたいInstagramの機能や活用方法をまとめてご紹介していきます。

  1. 企業アカウントなら必ず設定したい!Instagramのビジネスプロフィール
  2. Instagramのアルゴリズムやコンテンツの届き方を押さえた運用の全体像を理解する
  3. フォローを取りこぼさないために、魅力的なプロフィールページへと作り込む
  4. インサイトを使って基本的なPDCAサイクルを回す
  5. 消える投稿「Instagramストーリーズ」や「ライブ配信」の活用
  6. 小売/ECならショップ機能の導入も積極的に検討を

1. 企業アカウントなら必ず設定したい!Instagramのビジネスプロフィール

企業としてInstagramを活用するなら、まず押さえておきたいのが「プロアカウント(ビジネスアカウント/ビジネスプロフィール)」です。

Instagramのプロアカウント(ビジネスアカウント/ビジネスプロフィール)とは

プロアカウントは、Instagramが提供しているビジネスツールの1つです。すでに保有しているInstagramの設定を変更することで、簡単にプロアカウントに切り替えられます。

企業による活用が進む以前のInstagramでは、企業に直接連絡を取りたい場合、各投稿のコメントから連絡するしか手段がないなど、不便な点がありました。そういった懸念点は、プロアカウントを使うことで払拭できます。

プロアカウントに切り替えると使える7つの機能+1

プロアカウントに切り替えることで使えるようになる機能は以下の7つです。

①ビジネスプロフィール

②Instagramインサイト

③投稿の宣伝

④アクセス許可リンク

⑤カテゴリラベル表示

⑥補助受信箱

⑦メッセージツール

さらに、条件を満たすと投稿で紹介した商品の詳細、購入ページにリンクをつけられる「ショッピング機能」も利用できるようになります。必ず使える7つの機能にプラスして、いくつかの条件下においてショッピング機能も利用可能になると理解してください。

ここでは、特に重要な①~③の機能と、ショッピング機能を取り上げます。

その他の機能の解説や、ビジネスプロフィールの詳細や切り替え方法などは以下の記事を参考にしてください。

Instagramのプロアカウント/ビジネスプロフィールとは? Instagramの企業向けツールを徹底解説

①ビジネスプロフィール

メールアドレスや電話番号を「連絡先」として登録できます。登録した連絡先はプロフィール画面に表示され、タップすることですぐに連絡を取ることができます。

▼例:ショップディズニー

「メッセージ」「メール」をタップするとそれぞれ問い合わせ画面が開きます。

▼例:JSパンケーキカフェ

「料理を注文」をクリックすると、Uber Eatsにリンクするようになっています。

②Instagramインサイト

Instagramにおける解析機能です。自社アカウントのフォロワーの増減や属性(性別、年齢、位置情報やアクセスの時間帯など)が分かります。各投稿についてもパフォーマンスやユーザーのリアクションを解析できます。

③投稿の宣伝

Instagram内での広告です。自社アカウントの過去の投稿から広告にしたいもの(宣伝したい投稿)を選び、Instagramのタイムライン上へ出稿します。ビジネスプロフィールに切り替えることで、モバイルアプリからも広告出稿ができるようになります。

特定の条件を満たすと使える「ショップ機能」

Instagramでは投稿ごとにリンクを貼れませんが、ショップ機能を使えば写真に写っている商品をタグ付けし、商品詳細をスムーズに閲覧できるようになります。

具体的には、投稿者が画像に商品名や価格のタグ付けを行うことができます。ユーザーがタグをタップすると、商品の詳細情報やリンクが表示されます。このリンクから外部ECサイトに遷移し、掲載商品を購入できます。

@botanist_official

では、投稿者がショッピング機能を利用するための「特定の条件」とは何でしょうか。主に6点あります。

  1. Instagramのアカウントをビジネスアカウントにすること
  2. InstagramとFacebookのポリシーに則っていること
  3. 該当ビジネスとドメインに紐付いていること
  4. 所在地がショップ機能を利用できる国であること
  5. ビジネスアカウントの信頼性を示すこと(十分なフォロワー数を維持しているか求められる場合もあり)
  6. 商品情報に正確な価格と在庫情報を表示し、Webサイト、Facebook、Instagramから簡単にアクセスできること

参考:Instagramヘルプセンター

関連記事:
Instagramショッピング機能とは?使い方や企業の導入事例を徹底解説

2023年8月10日以降、米国をはじめとした チェックアウト機能がリリースされている国々で、チェックアウト機能を有効にしないとショッピング機能を利用できないという変更がありました。

日本、ならびにオーストラリア、インド、インドネシア、韓国、台湾、タイは今のところこの変更の対象外ですが、将来は同様の変更が適応される可能性があります。

2. Instagramのアルゴリズムやコンテンツの届き方を押さえた運用の全体像を理解する

どのSNSでもいえることですが、投稿の内容や形式、頻度などの運用方針を決めるに当たり、アルゴリズムの理解は欠かせません。この章ではInstagramのアルゴリズムとコンテンツの届け方について重要なポイントを解説します。

エンゲージメント率が重要!Instagramアルゴリズムについて

フォロワーにコンテンツを届けるために理解しておくべき、Instagramのアルゴリズムの概要は以下のとおりです。

▼Instagramのランク付けのフロー(緑がアルゴリズムに良い影響を与える)

・すべての投稿がすべてのフォロワーに表示されるわけではない

最初はフォロワー内の一部のユーザーグループに表示され、エンゲージメントが測定されます。その後、誰に届くかが決まる流れになっています。

・時間や手間がかかるエンゲージメントの方がより評価が高くなる

エンゲージメントは投稿の高評価のシグナルになりますが、より時間や手間がかかるエンゲージメントの方が高く評価されます。

具体的には「DMでのシェア>コメント>いいね」の順に高評価を獲得できます。

さらに、投稿を見返すために再度アプリへのアクティビティを促す「保存」や、ユーザーをプラットフォーム上でより長く滞在させているため投稿の「滞在時間」も高評価のシグナルになります。

・アカウント同士の関係性や類似性の高さも重要

Instagramは独自開発した検索エンジンにより、アカウント同士の類似度をすぐに計算できる工夫をしています。特に発見タブでは、ユーザーの閲覧履歴・エンゲージメント履歴・インタラクション履歴などを基に興味関心が近いアカウントの投稿を表示します。

そのため、アカウント同士の類似性の高さが重要になっています。

・定期的に投稿している

つねに一定以上、新鮮なコンテンツがあることが高評価につながります

・エンゲージメントされている投稿は、数日前のものであってもタイムライン上位に表示されることがある

以上の概要により、フォロワーからのエンゲージメント率が高い良質な投稿(興味関心に沿う投稿)を定期的に行うことが重要だと分かります。

一方では時系列の要素は薄いため、細かな投稿タイミングを気にしたり、無理に投稿頻度を増やしたりする必要はありません。

関連記事:
注目ではなく「対話」の時代へ。 マーケター必見、主要SNSのアルゴリズムまとめ
主要5大SNSの違いと使い分け方まとめ!特徴からユーザー動向・運用方法まで徹底解説

コンテンツの届き方から考えるハッシュタグの活用

Instagramは拡散性が低いため、X(Twitter)のように爆発的にコンテンツを広げることが難しいSNSです。

代わりにハッシュタグ検索が盛んで情報収集にも使用されるため、発見タブや検索結果に表示されることで投稿及びアカウントを見つけてもらえるという特徴があります。

この特徴を活かすために、以下を意識するといいでしょう。

・投稿するコンテンツと関連性が高いハッシュタグを選ぶ

ハッシュタグ検索では、エンゲージメント率が高い投稿であることを前提に、ハッシュタグと高い関連性を持つ投稿が検索上位に表示されやすくなります。すべての投稿に同じハッシュタグを使用するアカウントもありますが、コンテンツとの関連性がより高いハッシュタグが多くなるように調整した方がいいでしょう。

・投稿内容(テーマ、テイスト)に一貫性をもたせる

発見タブはユーザーが興味を持ちそうな投稿、及びアカウントと偶発的に出会う機能であり、アカウント同士の類似度がベースになっています。これはInstagram運用の基本ともいえますが、企業のアカウント運用では各投稿のテイストやテーマに一貫性をもたせ、「どのような人に好まれる、どのようなアカウントなのか」を明確にする必要があります。

投稿内容に一貫性がないとアルゴリズムはこのアカウントが何を発信するアカウントなのか混乱しアカウント同士の類似度が低く算出される可能性があります。

関連記事:
Instagram発見タブのアルゴリズムの中身をエンジニアが徹底解説

3. フォローを取りこぼさないために、魅力的なプロフィールページへと作り込む

プロフィールページへのアクセス、フォロー率を上げるため、アカウントの魅力が伝わるようにプロフィールページを作り込むことは重要です。ここではそのためのポイントと、活用したい機能を解説します。

画像引用:https://www.instagram.com/instagramforbusiness/?hl=ja

①プロフィール写真/プロフィール欄

プロフィール写真は投稿時にも表示されるため、ひと目で分かりやすい写真が好ましいです。また、プロフィール欄はどんなアカウントでどんな情報を発信しているのかなどを、簡潔に分かりやすく記載するといいでしょう。

②ハイライト

過去に投稿したストーリーをまとめたもので、テーマ別に分けて表紙も設定できます。実際にどのような情報を発信しているのかが分かりやすく、さまざまな活用法ができるのでアカウントの魅力が伝わりやすいです。

関連記事:
【2023年版】Instagramストーリーズの使い方!効果的な活用法を企業の活用事例を交えて徹底解説

③投稿(通常投稿、リール、まとめ(ガイド)等)

通常投稿は基本的に統一された世界観の投稿がしっかり並んでいることが重要であり、グリッド投稿(分割投稿)などは使える手法です。

そして通常投稿以外でも、短尺動画の「リール」や通常投稿を記事のようにコンテンツ化できる「まとめ(ガイド)」などがユーザーに見られる可能性も大いにあり、特にガイドは魅力的な投稿をまとめておくことができるのでぜひ活用したい機能です。

動画と相性がいいジャンルの場合は、リールも有効です。

関連記事:
Instagramのグリッド投稿(分割投稿)の方法とインパクト抜群の活用事例7選
Instagramまとめ(ガイド)機能とは?使い方やメリット、活用事例を解説
Instagramリールとは?作り方やメリットと企業の活用事例13選

4. インサイトを使って基本的なPDCAサイクルを回す

インサイトはInstagramが公式提供している分析ツールです。運営アカウントのフォロワー数の推移や、フォロワー年齢、男女比、地域などのデータや各投稿への反応など基本的な数値を閲覧できます。投稿改善などのPDCAはインサイトを軸に行っていくといいでしょう。

インサイトで見られる数値

インサイトでは以下のようなデータを見ることができます。

  • リーチしたアカウント数:すべての投稿を閲覧したアカウント数
  • アクションを実行したアカウント:すべての投稿への、「いいね!」「コメント」「保存」「シェア」「リプライ」、などのアクション数
  • 合計フォロワー:アカウントのフォロワー数
  • あなたがシェアしたコンテンツ:投稿ごとの設定しているCTAボタンのタップ数・いいね!の数・インプレッション数・ウェブサイトのタップ数・コメント数・テキストボタンのタップ数・ビジネスの住所のタップ数・フォロー数・プロフィールの表示数・リーチ・保存数・動画再生数・投稿でのインタラクション

 
より詳しい使い方や活用方法は、以下の記事をご覧ください。

Instagramインサイト徹底解説! 使い方や導入手順を理解してフル活用しよう

5. 消える投稿「Instagramストーリーズ」や「ライブ配信」を活用

通常投稿がInstagramのメインと見なされることが多いですが、ストーリー投稿やライブ配信も重要なコンテンツです。

気軽に活用できる方法でもあり、フォロワーとの距離を縮めることのできるコミュニケーションツールとして役立ちますので、可能な範囲で積極的に使用していきましょう。

関連記事:
Facebook社直伝。Instagramライブの活用事例と成功のポイント6つ

Instagramストーリーズとは

Instagramストーリーズとは、投稿後24時間で自動的に消滅し、タイムラインには残らない投稿形式のことです。簡単に言うとInstagram上の「SnapChat」のようなもの。写真も動画も投稿でき、通常の投稿と同じようにフィルターなどで加工できるほか、絵文字やテキストの入力、ペンでの落書きも可能です。加えて、質問箱・アンケート等を挿入することで、ユーザーにアクションを促して、インタラクションを増やすこともできます。

また、認証アカウントになるとストーリー内にWebサイトへのリンクを設置できます。Instagramストーリーズにはライブ配信機能もあります。

関連記事:
Instagram ストーリーズはこう使う!企業の活用事例8選と活用ポイントまとめ

Instagramのライブ配信機能とは

Instagramのライブ配信は、名前の通り動画をリアルタイムで配信できる機能で、Instagramストーリーズの機能の一部に含まれます。ライブ配信を開始するとアカウントのフォロワーに通知され、フォロワーは「LIVE」と表示されたアイコンをタップすればライブ配信を閲覧できます。

Instagramストーリーズは24時間後に消滅しますが、ライブ配信は24時間残ることもなく、配信終了とともに消滅します。配信終了時にストーリーズでシェアをすると24時間ストーリーズでライブ動画を閲覧することができますが、24時間が経過すると削除されます。

ライブ配信動画を保存しておきたい場合は、配信終了時に保存しておくといいでしょう。

視聴者はいいね♡やコメントなどのアクションができ、配信者とリアルタイムでコミュニケーションをとれます。配信者は、視聴人数や視聴者を確認できます。

関連記事:
Instagram「ライブ配信」機能を徹底解説!見方や配信、設定方法まとめ

Instagramストーリーズ、ライブ配信を活用するメリット

まず最大のメリットは、必ずメイン画面(タイムライン)の上部に表示されることです。比較的投稿の流れが速いInstagramでも、投稿が流されずに見てもらえる可能性が上がります。

また認証アカウントになれれば、リンク機能を使って外部URLへ誘導することができるため、工夫次第でさまざまなキャンペーンと組み合わせて活用できます。

そしてもう一つ考えられるメリットは、ブランドの世界観と違う投稿も気軽にできることです。

フォトジェニックな写真が好まれるInstagramでは、企業アカウントならば自社の世界観を表現できる写真の投稿が必須です。

しかしながらストーリーはタイムラインに残らないため、普段とは違う雰囲気の投稿も気軽にできます。

イベントのオフショットなど企業の舞台裏をチラ見せさせるような内容は、ファンなら誰もが見たいと思うもの。ストーリーをうまく活用して、よりファンに楽しんでもらえ、ファンを増やせるような投稿を作っていきましょう。

企業活用のパターン

Instagramストーリーズの企業活用のパターンは大きく3つに分けられます。

①時限制のキャンペーン告知

24時間で消えてしまう特性を活かして、24時間だけ有効なプロモコードを配信したり、限定商品の在庫数を配信したりといった使い方ができます。タイムセールの案内などにも活用できそうです。

②サイト誘導

プロフィールページに残すと企業の世界観を著しく損なってしまうようなバナーの配信や、動画の冒頭部分だけを配信するといった、外部コンテンツへの誘導に繋がる使い方です。また、過去に投稿した動画を再度投稿するのにも役立ちます。

③コミュニケーション

上記項目を繰り返す部分がありますが、オフショット的な投稿に活用できます。例えばタイムライン上に投稿した写真の撮影風景といった裏側や、運営スタッフの紹介など舞台裏を紹介するものは、ファンなら見てみたいと思うものです。

こうした投稿でファンとコミュニケーションを取り、より自社を身近に感じてもらう活用方法です。

ストーリーズでコミュニケーションを取ったアカウントのホームでは通常投稿が上位表示されやすくなるので、リソースに余裕があれば積極的に活用した方がいいでしょう。

6. 小売/ECならショップ機能の導入も積極的に検討を

ワンタップで商品詳細を確認できるショップ機能

画像引用:https://help.instagram.com/191462054687226

ショップ機能を使うと、投稿する画像に商品名や価格をタグ付けすることができます。ユーザーがタグをタップした際には価格や詳細リンクが表示され、外部ECサイトへ遷移しシームレスに商品を購入できます。

Instagramは自分の好きなものや興味関心があるものを探しているユーザーが多く、購買にも結びつきやすいSNSです。そのため、購買までをなめらかにつなげられるショップ機能は非常に魅力的。機能を理解し積極的に使っていきましょう。

関連記事:
ショップ機能のアップデート総まとめ。Facebook社が目指すコロナ以降のオンラインの購入体験とは
Instagramショッピング機能とは?使い方や企業の導入事例を徹底解説

4.Instagramアカウントのフォロワーを増やす8つの方法

Instagramアカウントを運用するにあたり、重要な指標のひとつになるのがフォロワー数です。ここでは、フォロワーを増やす再現性のある手法を8つご紹介します。

  1. ほかのSNSで告知
  2. 公式サイトで告知
  3. フォローを促進するキャンペーンを実施
  4. 実店舗で告知
  5. ハッシュタグをうまく使う
  6. ファンへのアクション(いいね・フォロー・コメント)を行う
  7. リール投稿の活用
  8. Instagram広告を使う

1. ほかのSNSで告知

Instagramから簡単にFacebook・X(Twitter)と連動できる機能を活用して、ほかのSNSからの流入を狙えます。

▼BEAMSさんのX(Twitter)アカウントより。

https://twitter.com/BEAMS_JP

Instagramの写真機能を活用できるうえにアカウントの宣伝にもなる、もっとも一般的な露出の仕方だと思います。

2.公式サイトで告知

公式サイトにInstagramのソーシャルボタンを設置することも必須ですね。

▼BOTANIST公式サイトのフッター

画像引用:https://botanistofficial.com/shop/default.aspx

▼公式サイト内でInstagramの投稿を表示させている清水寺

画像引用:https://www.kiyomizudera.or.jp/

3. フォローを促進するキャンペーンを実施

フォロワー獲得のためのキャンペーンも各企業で展開されています。アカウントのフォローをキャンペーン応募の条件とすることで、フォロワー増加を狙えます。

▼例:ローソンのフォロー&いいね!キャンペーン

https://www.instagram.com/p/CZaRIHcOch2/

ローソンによる、「フォロー&いいね!キャンペーン」の告知です。公式アカウントをフォローし、投稿にいいねをすると抽選でプレゼントが当たります。

チョコレートケーキの宣伝でもあるため、ユーザーに「商品の食べたい度を#(ハッシュタグ)を付け、チョコレートの絵文字で教えてほしい」とコメントを促しています。実際にコメント欄には「#ハートの絵文字」がたくさん書き込まれ、盛り上がっていました。

4.実店舗で告知

実店舗で、Instagramを運用していることを告知することも効果的です。

LINE@アカウントの宣伝でもよく使われる手法で、いわゆるオフラインtoオンライン(O2O)の流れを生みます。アパレル関係や飲食店は特に効果的ですね。

関連記事:
【Instagram】インスタはリアルに強い?! 「海の家」と絡めたO2Oキャンペーン事例

5.ハッシュタグをうまく使う

多くのユーザーがハッシュタグで検索するので、各投稿にはその内容に合ったハッシュタグを付け、検索で見つけてもらえるようにしましょう。検索をきっかけにアカウントを見つけ、フォローしてもらえるかもしれません。

どのようなハッシュタグをどのぐらいつければもっとも効果的なのかに正解はなく、常に模索されています。先にご紹介した「Instagram独自のハッシュタグ文化を理解する」部分を参考に、色々と試してみて、最適解を見つけてください。

関連記事:
100ハッシュタグ・900人気投稿を徹底調査! Instagram「人気投稿」に表示される傾向を分析

6.ユーザーに対してアクション(いいね・フォロー・コメント)をとる

アカウントに気付いてもらうには、アカウントに興味を持ってくれそうなほかのユーザーにアクション(いいね・フォロー・コメント)することが有効です。

具体的には自社名や自社商品、サービスについて言及している、もしくは関連するハッシュタグを使っている投稿にいいねを押したり、コメントしたり、投稿したユーザーをフォローしたりするのです。自社とターゲット層が近いアカウントをフォローしているユーザーなども、アクション対象としていいでしょう。

こういった能動的なアクションによってアカウントの存在を知ってもらえ、フォローバックしてもらえる可能性があります。

7.リール投稿の活用

Instagramリールは、独立したタブが用意されているほか、発見タブに表示される場合もあり、フォロワー以外のユーザーにも届きやすい特徴があります。

また、リール画面には「フォローする」ボタンも表示されるため、自社サービスと親和性の高いユーザーに届けばフォローされる可能性が高まります。

リールで表示される動画はほとんどがフォロワー外のアカウントのものであるため、リールをうまく活用することで既存フォロワー以外の新規アカウントへのリーチがフィード投稿よりも容易です。

フィードだけに投稿するよりも、積極的にリールを投稿していく方が新規ユーザーへのアプローチが増え、フォロワー増加につながります。ぜひ活用していきましょう。

8.Instagram広告を使う

広告を活用することで、自社アカウントをまだフォローしていない、興味を持ってくれそうなユーザーをターゲティングして広告を出すことができます。1日の予算を自分で設定できる運用型広告のため、低予算から配信可能です。

Instagramのフォロワーの増やし方については、以下の記事でより詳細に解説しています。

関連記事:
【運用担当者必読】Instagramのフォロワーを増やす18のTIPS

5.Instagram広告の概要

Instagramでは、企業が自社で設定した予算内で運用可能なセルフサーブ(運用)型広告が利用できます。様々なクリエイティブフォーマットを利用でき、かつ自社で運用期間や予算を調整できるため、ビジネス規模に関わらず、取り入れやすいのが特徴です。

以下で、具体的な配信イメージや出稿できる広告の種類などの概要を解説します。

Instagram広告が掲載される場所

Instagram広告が掲載されるのは以下の4箇所です。一般ユーザーの投稿に混ざって表示される、いわゆるインフィード広告になります。

  • フィード(ホーム)
  • 発見タブ
  • ストーリーズ
  • リール

 

各広告にCTAを設置でき、外部サイトに誘導したり、アプリのインストールを促したりなどが可能です。広告が見られた回数やCTAがクリックされた回数に応じて料金がかかりますが、1日の予算の上限を設定できるため、想定以上に広告費がかさむなどの心配は不要です。

Instagram広告の種類:4つのクリエイティブフォーマット

Instagram広告のクリエイティブは、基本的に「画像」と「動画」の2種類です。通常のフィードに合わせた正方形や正方形に近い縦長のものと、ストーリーズやリールに合わせたスマートフォンフル画面の縦長のものがメインになります。

その上で、複数の画像や動画を組み合わせたカルーセル形式や、ショッピングタグを付けた投稿、商品カタログを活用して複数の商品をプロモーションできるコレクション広告なども利用できます。

広告のバリエーションが多いため、自社の商品やサービスにあったフォーマットを用いることが重要になります。

▼利用できるクリエイティブフォーマット

  1. 画像(静止画)広告
  2. 動画広告
  3. カルーセル広告
  4. コレクション広告

 

Instagram広告に関する詳細は、以下の記事をご覧ください。

【Instagram広告運用】Instagram広告の種類・出稿方法・特徴を徹底解説!

6.参考になるInstagram活用事例

これからInstagramをやってみようと考えている方にとって、一番気になるのは他企業の事例ですよね。当サイトではInstagram活用事例を複数の記事でご紹介しているので、ぜひチェックして参考にしてください。

キャンペーン事例

画像をきれいに加工できる特性を使って、いまではさまざまな企画に活用されています。前述したO2Oからプレゼント企画まで、ぜひ参考にしてください。

Instagramキャンペーン事例まとめ!プレゼント企画から来店促進など目的別にご紹介

業種別事例

コスメやフードだけでなく、BtoB企業でも活用事例があります。アカウントページに写真が並んだ時の世界観や、個々の投稿のイメージなど、自社で応用できるポイントが見つかるかもしれません。

事例13選! 世界観を崩さない工夫が重要、大手メーカーのInstagram活用事例

エンドユーザーに訴求する! BtoB企業6社の事例から学ぶ、Instagram活用ポイント

各種機能の活用事例

下記に紹介する「Instagram ストーリーズ」ではニュースフィード、検索画面の上部に短めの動画を貼れるようになりました。24時間で消える仕様なので、普段の投稿では流さないセール情報やライブ感のあるコンテンツを投稿できます。

また、下記に掲載した芸能人のInstagramストーリーズ機能活用事例には、企業アカウント運用担当者からすると斬新な利用方法が満載です。「芸能人としての発信」と「ユーザーとしての見やすさ」の両方を考慮した芸能人の活用事例も参考にしてみてください。

Instagramは通常の画像・動画投稿以外にも多様なコンテンツ形式や機能があるため、業種や商品・サービスによってさまざまな活用方法が考えられます。

ここではInstagramストーリーズやリール、ショッピング機能などの活用事例を紹介します。

【2023年版】Instagramストーリーズの使い方!効果的な活用法を企業の活用事例を交えて徹底解説

Instagram ストーリーズはこう使う!企業の活用事例8選と活用ポイントまとめ

Instagramショッピング機能の海外事例9選とSNSコンサルタントが考える活用ポイント

Instagramリールとは?作り方やメリットと企業の活用事例13選

Instagramまとめ(ガイド)機能とは?使い方やメリット、活用事例を解説

7.まとめ

Instagramは視覚重視のSNSであり、近年はさまざまなショップ・広告機能が追加されて企業が活用しやすくなってきています。情報が拡散しにくい特徴があるので、まずはユーザーが検索しやすいようにハッシュタグをたくさん付けて投稿し、ほかのSNSやホームページと連携させフォロワー数を増やしましょう。

またストーリー機能やライブ配信機能を使って企業の舞台裏を見せたり、オンラインイベントを行ったりすることでフォロワーと距離を縮めることも可能です。

具体的な活用事例を参考にしながら積極的に活用すれば、自社サービスに興味を持つターゲットに訴求してファンを増やすことができるでしょう。

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この記事を書いた人:ソーシャルメディアラボ編集部

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